無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
今回は少し小ネタ系を挟みました!
完全にシリアス調はなく、かなりギャグ要素が入っています!
苦手な方には申し訳ございません…
それではどうぞ!!
~浦の星学院・スクールアイドル部部室~
学校説明会の中止で絶望していた中、新たに気持ちを切り替えて、必ず奇跡を起こして見せると宣言してから数日…
俺、空条優馬はその大奇跡をどう起こそうか、という具体的な案を模索していたところだった。
優馬「うーん…」
少し早く来てしまったからか、ここにはまだ誰も来ていなかった。
静かな空間の中で少しは頭が働くかと思ったのだが、昨日寝るのが遅かったせいか、正直、全くと言っていいほど、頭が働かなかった。
すると背後から…
「だ~れだっ」
と抱きしめられたのだった。
こういうことをしてくるのは大体、相場が決まっている。
千歌か…あるいは曜か…それとも果南か鞠莉か…
しかし、今日はどうにもいつものハグとは違う感じがした。
なぜなら…
優馬(誰だか分からないけど、胸が当たってるんだよなぁ…)
と言った感じで当たっているのだ。頭に。
どうやら俺も男だったらしい。これくらいの事で頭が一瞬固まってしまっていた。
優馬「…ふぅ」
しかし、とりあえず自分で一呼吸入れ、落ち着きを取り戻す。
そして、しっかり自分の世界へと戻れたところで
優馬「…どうせ鞠莉でしょ?」
鞠莉「え!なんで分かったの!?」
優馬「…なんとなく。」
まさか4分の1を当てられると思わなかったが、正解で良かった。
優馬「今、ちょっと考え事してるからもう少し待ってて」
鞠莉「むぅ…つれないわねっ!」
~鞠莉side~
もう折角、優と2人きりだから思い切ってハグしたのに!
すぐに自分の世界に入っちゃうんだから、嫌になっちゃうわ!
鞠莉「むぅ…」
しかし、私はあることに気付いたのだ。
鞠莉(あら?優の耳…それに顔が…)
ふと顔へと目線を戻すと自分の世界に入っているようだが、顔は少し赤く、その赤み以上に優馬の耳が真っ赤になっていたのだ。
鞠莉「!!」
鞠莉(か、か、かわいいぃぃぃぃぃぃ!!♡♡♡)
なんでそうなっていたのかは不明だが、何はともあれいつも無表情、無気力な優馬から
こんな表情が見れると思っていなかったので鞠莉の心は最大級の高鳴りを覚えていた。
鞠莉(…でもなんでかしら)
しかし、なぜまた優馬がこんなに顔を、耳を真っ赤にしているのか、という理由がいまいち分からなかったため今までの行動を振り返って見た。
すると、あることに気付いたのだった。
鞠莉(…もしかして?)
そうして、鞠莉はもう一度
鞠莉「…えいっ♡」
自分の胸を頭に押し付けつつ、ハグをしてみたのだ。
すると、優馬の身体がびくっと揺れた。
優馬「…鞠莉?///」
鞠莉「ん~?♡何かしら?♡」
優馬「あの、さ…?///その…ハグしてくるのは別に構わないんだけど…その胸が当たってるんだよね…///」
と、今まで見ないくらいにすごく恥ずかしそうに顔と耳を真っ赤にして注意されてしまった。
しかし、当の叱られてる本人は、と言うと
鞠莉(や~~~ん♡顔も耳も真っ赤にして~~♡可愛すぎるわ…♡癖になりそう…♡)
鞠莉「えへ、えへへ…♡」
優馬「…聞いてる?」
鞠莉「っ!き、聞いてるわよ!」
優馬「はぁ…全く…」
優馬「あんまりこういうことを無意識にやりすぎると他の男とか勘違いするよ?」
鞠莉「大丈夫よ!ハグするのは優だけって決めてるもの!安心して?」
優馬「いや、そうじゃなくって…」
鞠莉「?じゃあどういうこと?」
優馬「その…///そういうフレンドリーさとかスタイルの良さとかが…男にとって魅力的に感じるから…その、俺以外であんまりして欲しくないというか…///」
鞠莉「へっ!?///」
優馬「悪い、うまく言えないな…///」
鞠莉「…~~~~~~~っっっ♡♡♡」
鞠莉「もう!そうやって私の心を乱すからもっとしたくなっちゃうのよ!♡」
優馬「いや、えぇ…?」
どんどんと優馬と言う存在の沼にはまっていく鞠莉。
まさに言われたい言葉が次々と出てきて、もはや昇天寸前のところだった。
しかし、鞠莉はその立場を逆転させる質問を投げた。
鞠莉「…ねぇ優?」
優馬「…なに?」
鞠莉「私ね、ついさっきハグした時に気付いちゃったんだけど…」
鞠莉「優って…胸が大きい方が、好きなのかしら??」
優馬「…」
優馬「はい!?///」
鞠莉「だって、ハグした時、ずっと顔と耳が真っ赤だったしぃ…胸を押し付けた時にびくってしてたしぃ…ね?♡」
優馬「い、いや…別に関係ないよ…///うん…多分…///」
鞠莉「へぇ…?なら、なんで今も顔が真っ赤なのかしら~?♡」
優馬「っ!…この話は終わり!///」
鞠莉「なっ!もっと話聞きたいわ!」
優馬「あーー!終わりだよ!」
とてつもないタブーな質問を投げた鞠莉に対して、逃げるような形となってしまう優馬といった構図が出来上がったところでこの話が終わりを迎えようとした…
~優馬side~
その時だった。
ダイヤ「…一体何の話だったんですの?」
優馬「うわぁ!?」
鞠莉「あら、ダイヤじゃない。はぁ~い…」
ダイヤ「…」
なんとそこにはダイヤがいたのだ。
どこから話を聞いていたか、分からないが鞠莉との会話がバレていたとしたら間違いなくダイヤに怒られてしまう。
そう直感的に察知したため、とにかく俺は誤魔化すことに徹したのだった。
優馬「あー…いや、今日はどんな大きな動きを取り入れようか~とか練習をどうしよう~とか、そんな話だから気にしないでm「あら、そんな話、したかしら?」あぁ…」
鞠莉「少なくとも、練習の話はしていなかったと思うけれど?」
ダイヤ「へぇ…ならば、教えていただけます?鞠莉さん。」
鞠莉「ふふっ、そ・れ・は・ね~~…」
鞠莉「ダイヤの~その小さぁ~いお・む・ね♪についてのことよ~♪」
ダイヤ「…は?」
鞠莉「正確には胸のサイズの話をしていたのだけれど、優の好みは大きい方が良いみたいらしくて…ふふっ♡」
ダイヤ「…」
その時、俺が言った内容もあれば、言ってないようなものもあったりと、もはやしっちゃかめっちゃかだった。
まして、まるで鞠莉はダイヤを挑発するかのように伝えたため、もはやダイヤの怒りは頂点へと達していることだろう。
そうして俺は思ったのだ。
優馬(お、終わった…!)
ダイヤの表情は完全に目がハイライトオフ。
ブチ切れ不可避のこの状況。いつ怒られてもおかしくはなかった。
しかし、意外にも空間内は静寂で包まれていた。
すると、ダイヤから…
ダイヤ「優?」
優馬「は、はい…」
ダイヤ「改めて聞きます。本当に!大きい方が好きなのですか!?」
優馬「えぇ…?」
まさかの質問だった。
意外にも怒るとかではなく、普通に聞いてきたのだ。
そりゃあもう戸惑うに決まっている。
あれだけお堅い生徒会長で貫いているダイヤがこのような下ネタ談義に食いつき、俺に構わずグイグイと迫ってくるのだから。
優馬「ちょ…待ってよ…落ち着いてって」
ダイヤ「落ち着いていますわ。だから早く言いなさい!」
優馬「えぇ…」
そうして、圧に負けて思わず言ってしまうその時だった。
花丸「こんにちは~ずら~!」
善子「くっくっく…このヨハネ様が今宵も深淵なる闇を届けに…」
ルビィ「はいはい、早く入って、善子ちゃん。お兄ちゃんに早く会いたいんだから。」
善子「ちょっと!ヨハネよ!…って力、意外と強いわね、ルビィ…」
部室のドアを開けて、入ってきたのは1年生組だった。
鞠莉・ダイヤ・優馬「「「…」」」
花丸・善子・ルビィ「「「…」」」
ルビィ「お姉ちゃん?ちょっと距離が近くない?早く離れなよ。お兄ちゃんが困ってるんだけど?」
善子「マリーもなんで優馬を抱きしめてるわけ?不快だから離れてくれる?」
花丸「…ずるいずら」
鞠莉「あら、私がダーリンとスキンシップを取るのは当たり前でしょ?それを邪魔しようとするなんて…不快で害悪そのものなのはまさに善子の方じゃない?」
ダイヤ「タイミングが悪いですよ、ルビィ?それに距離が近いのはいつもルビィがそうでしょう?自分が今その立場じゃないからと言って、嫉妬を前面に出すような真似は見苦しく、恥ずかしいですわよ?」
といったようにまさに一触即発。
今すぐにでも戦争が起きるんじゃないか、と思うくらいにはバチバチだった。
正直、まさかルビィちゃんにダイヤがここまで言うとは思っていなかったし、善子についても不快と言う言葉を使ってでも離れさせようとしていて、言葉から棘だらけだった。
ただ、この4人が今にもその全面戦争に移ろうとしている最中、俺はもう1人の存在が消えていることに気付いた。
優馬「あれ?マルちゃんは?」
花丸「こ・こ・ず・ら~♡」
優馬「え?うぷっ!」
花丸「えへへ…♡優さんゲットずら~…♡」
なんと花丸は俺が気付かないうちに目の前に来ており、そのままハグをしてきたのだ。
ここで構図の説明をすると、俺は先ほどから椅子に座ったままで、今も現在進行形である。
それに対して、花丸は立った状態。
つまり、身長的に花丸の胸が丁度俺の顔にジャストフィットする形でハグをされているわけなのだ。
優馬「…マルちゃん。///その、恥ずかしいんだけど…///」
花丸「ひゃっ///そ、そのまま話さないで欲しいずら…///と、吐息が…///」
優馬「…ごめん///」
花丸「だ、大丈夫ずら…///これは、これで…♡えへへへ…♡」
…果たして絵面的には大丈夫なのだろうか?
年上の男が年下の、しかも知り合いのスクールアイドルの女の子に抱き寄せられている…
普通であれば、きっと逮捕案件である。
ルビィ「…なんか、そこはかとなくイラっとするね?」
善子「ほんとね…ずら丸ったら、こういう時だけ行動が早いんだから…ちっ!」
鞠莉「はぁ…さっきまでマリーがそこにいたはずなのだけれど…?」
ダイヤ「鞠莉さんがハグしてただろうが関係はありませんが…その、なんとなく腹は立ちますわね…」
喧嘩は終わったのだろうか。
さっきまで一触即発の雰囲気を放っていた4人が今度はこちらに向けて殺気を放っていた。
しかし、それに気づいていない(?)花丸はいつまでも俺を抱きしめたままだった。
すると、気になったのか分からないが、ふと花丸がこんなことを聞いてきた。
花丸「…優さんはおっ〇いが大きい方が好き、ずら?」
優馬「…はい?」
善子「ずら丸!?何聞いてるわけ!?」
ルビィ「そ、そうだよ!お兄ちゃんがそんな…胸で女の子を見てるなんて…そんな…そんなわけ、ないよね?」
ダイヤ「や、やっぱり破廉恥ですわ…!で、でも優の好みですし…それは気になりますし…あぁぁ…」
鞠莉「ふ~ん…花丸も同じことを聞くなんてね~…まぁ、転がり方によっては私のチャンス、もしくはフィーバータイムよね…?」
あの花丸が一体どういう風の吹き回しだろうか。
もっとこう純粋で…穢れのない…聖人のような存在だと思っていたのだが…
花丸「…どう、ずら?」
優馬「へ…?あー、いや…うーん…」
ダイヤ・鞠莉・ルビィ・善子・花丸「「「「「ごくり…」」」」」
優馬「俺は…「こんにちは~!」うおぁ!?」
ダイヤ・鞠莉・ルビィ・善子・花丸「「「「「ちっっ!!」」」」」
と絶妙なタイミングで果南と2年生組が合流し、これで全員が揃った。
果南「あ、皆早いね~もう来てたんだ~…は?」
千歌「うわっ!急に止まらないでよ~!」
曜「どうしたの、果南ちゃん…何してるの?」
梨子「こんにちは~…遅くなってごめんなさい…って、何?この状況?」
まぁそうなるだろう。
今の状況…俺は花丸に抱き締められ、周りには鞠莉たちがいて…まさに修羅場の状況。
そしたらそれを見て、彼女たちはダイヤの時と同じように目のハイライトがオフになってしまった。
優馬「お、落ち着いて…」
千歌「落ち着いてるよ、優くん。」
曜「そうそう。でもこの状況の説明は…必要だよね?」
梨子「…」
静かな殺気が駄々洩れである彼女たち。それに加えて、鞠莉たちの殺気。
もはや俺の頭の中には対処の方法が見当たらなかった。
しかし、今聞かれている質問をここで暴露するわけにもいかない。
この質問は伏せて、誤魔化しながら言う覚悟を決めた。
優馬「あー…まぁ、いつも通りのスキンシップかなぁ…?」
果南「ふ~ん…?スキンシップ、ねぇ…」
優馬「と、とにかくもう皆も揃ったし、そろそろ練習でも始めようか?」
花丸「待つずら。まだ聞いてないずらよ?」
優馬「っ!」
千歌「聞く…?ねぇ、優くん?何の話を、してたのかな~?」
優馬「い、いや本当何でもないことだから…「おっ〇いの話ずら。」あぁ…なぜ…」
千歌「…へ!?///」
曜「な、なにを話して…///」
梨子「なんでその話になったのよぉ!?///」
花丸「うーん…なんとなくずら。でも優さんの好みが聞ければ、アプローチの仕方も変わるずら。だからその話になったずら!」
いや、好みが聞きたいのであればもう少しオブラートに包みながら模索するとか、他に方法があっただろうに…
どうしてよりによってこんなストレートに聞いてしまうのだろうか…
曜「確かに…気になる…」
果南「これは…練習どころじゃないね?」
優馬「え」
千歌「…逃がさないよ?優くん♡」
梨子「さ、お話ししましょう?♡」
優馬「ちょ、まっ、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
後編へ続く…
いかがだったでしょうか?
とりあえず今回は前編、ということで次回は後編へと移ります!
早く原作の進行しろよ、と思う方もいらっしゃると思いますが、とりあえず2期シーズンは時間をかけてゆっくり進行していきたいと思いますのでご了承ください…
ここまで読んでいただきありがとうございました!
アンケートも引き続き行っていますので、投票をしていない人はぜひ投票にご協力お願い致します!
次回もよろしくお願い致します!
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
-
誰とも付き合わない