無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
今回は前話の続きの話になります。
若干の病みもなぜか入っているので、苦手な方は回れ右で。
それではどうぞ。
~放課後・スクールアイドル部部室~
授業もようやく一段落した今日一日。
優馬はいないが、とりあえず部室に来て、皆のことを待っていた。
千歌「…皆、遅いよぉ~」
曜「しょうがないよ、私たちが早く終わったんだもん。」
梨子「そうね…でも、今日は優君がいないから早めに切り上げくれないかしら…」
曜「…なんで?何か用事?」
梨子「え?いや?何でもないよ…」
曜「ふ~ん…」
ここ、スクールアイドル部部室では浦の星学院のスクールアイドルであるAqoursの2年生組が待っていた。
2年生組は丁度良く帰りのSHRが早く終わったために、スクールアイドル部部室に先に来たわけなのだが…
未だ誰も来ておらず、とりあえず仕方なしにここで待つことにしたのだった。
しかし、待ち続けてからさらに数分…
未だにこの部室内は2年生しかいなかった。
千歌「むぅ~~…まぁ~だぁ~~!!??」
梨子「もう…落ち着いて、千歌ちゃん!」
曜「あはは…でも、私もこの後用事あったりするからなぁ…早く切り上げたいんだよね~…」
梨子「え…!?まさか優君のところに…?」
曜「え!?いやぁ…?そんなことはないよ…?ちょっとね、うん…」
梨子「…」
千歌「…曜ちゃん、小声で優の家に行ってあげよう…って言ってたけど嘘だったんだね!」
曜「!?」
梨子「は?」
千歌「2人とも用事あるみたいだし、私が代表で代わりに優くんのお見舞いに行っといてあげるよ!ふふ…♡」
梨子「…千歌ちゃんも今日は旅館の手伝いするから早めに上がらなきゃ~とか言ってたよね?」
千歌「…何の話かなぁ?」
梨子「へぇ…ものの数分前の事、もう忘れたんだぁ…頭が弱くなっちゃったのかなぁ?」
こうしてまだ誰もいない部室だからいいことに、2年生同士で腹の探り合いを展開していると、部室の扉が開いた。
花丸「こんにちはずら~」
ルビィ「今日もよろしくお願いしますっ!…ってあれ?」
善子「貴方たちだけ?」
現れたのは1年生3人衆だった。
梨子「こんにちは、そうなの…まだ3年生の皆が来なくて…」
千歌「も~~うっ!遅いよぉぉ!早く帰りたいのにぃ!」
ルビィ「…何してるんだろ、お姉ちゃん」
曜「ルビィちゃんの所にも連絡来てない?」
ルビィ「うん…だから、SHRが長引いているだけかもしれないけど…もしかしたら…」
善子「…何か思い当たる節があるわけ?」
ルビィ「…お姉ちゃん、朝から挙動不審だったんだよね。いつも一緒に学校に行ってるのに今日に限って、すぐに学校に向かっちゃったし…」
花丸「急用の仕事が入っちゃったとかじゃないずら?」
ルビィ「うーん…そうだとしたらルビィの考えすぎだったのかなぁ…」
こうしてまだ来ていない、3年生に不信感を持っていると、全員宛てにメールが届いた。
千歌「あ、メールだ。」
届いたメールを開いてみると、そこに書かれていたのはなんと、今日の部活を3年生組が休みます、というメールだったのだ。
千歌「…え!?ま、まさか…」
梨子「嘘…」
曜「い、いやでも、あの事は誰にも言ってないはず!」
善子「ちょ、ちょっと!あの事って何のことよ!?」
曜「あ…」
そして思わず口に出してしまった一言から1年生組が問い質してきたため、2年生組は本当の事実を話し始めたのだった。
善子「ふーん…やっぱりあんたたち独り占めしようとしてたわけね?」
千歌「やだなぁ、私たちで共有するつもりはさらさらなかったよ~、私が代表していくつもりだっただけだよ~」
善子「その事実だけで充分最低よ…」
曜「というか、私個人としては純粋に優のことが心配なんだよ?2人はどうだか分からなかったけど」
梨子「まるで心配してないみたいな言い草はやめてくれる?」
梨子「私だって、優君のことが心配だからお見舞いに行こうって思ってたからね?」
ルビィ「ふーん…でも、3人とも結局下心見え見えだよね?自分だけ独り占めしようとしてたことには変わりないんだし…」
曜「…ルビィちゃんも言うようになったね?」
千歌「というか、ここで喧嘩してる場合じゃないよ!?今、多分…鞠莉ちゃんたちが優くん家に向かっているかもしれないんだし…」
花丸「そ、そうずら!早く行かないと!」
彼女たちは考えた。
このままでは優馬を独占されかねない…下手すれば弱っている彼に付け込んであれやこれやと…と
それを何とかして止めるべく、彼女たちは練習をそっちのけでまずは優馬の家へと向かったのだった。
…本当にスクールアイドルなのだろうか?
~内浦・路上~
一方その頃、全員宛てにメールを送り終わった3年生たちは3人で優馬の家へと向かっていた。
鞠莉「ふふっ♡これで上手く撒けたわね~♡」
ダイヤ「確かにそうですけど…彼女たちの事ですわ。きっとここまでやってくると思うのですが…」
鞠莉「それなら気にしないで?私に考えがあるから…」
果南「考え?」
鞠莉「ふふっ♡そ・れ・は・ね~…」
ダイヤ「…!それは…でも…!…そうですわね…この方法で…ふふ♡」
果南「なるほどね…リスクが…ふーん…確かに、ね…これなら…あはは♡」
鞠莉「これで決まりね…ふふ♡楽しみになってきたわ…♡」
そうして話し合った後、彼女たち3年生組はそれはそれは周りからドン引きを喰らってしまいそうになるくらいには不敵な笑みを浮かべ、目的地である優馬の家へと向かったのだった…
~優馬家・玄関~
千歌「ハァ…ハァ…急いできたけど…間に合ったかな…」
曜「分から、ないけど…ハァ…行ってみるしかないね…」
花丸「ずらぁーー…つ、疲れたずら…これで優さんがいなかったらもう死ぬずらぁ…」
ルビィ「花丸ちゃん…それ、フラグ、回収不可避だよ…」
梨子「ハァ…ハァ…優君…優君、優君っ!」
善子「ハァ…あ!ちょ、待ちなさいよ!リリー!あー、もう!私が一番最初に行きたかったのに!」
そうしていち早く駆け出した梨子を筆頭にして、彼女たちは優馬の部屋へと急いだ。
しかし…
~優馬家・優馬の部屋~
梨子「う、そ…誰も、いない…」
なんとそこには推測であれば先に行っていたであろう3年生はおろか、休んでいたはずの優馬すらいなかったのだ。
千歌「…ちっ!!あーーー!!!もーーー!!!」
曜「これはやられたね…完全に果南ちゃんたちに独占されちゃった…」
善子「もうこれは奪われた、と言っても過言ではないと思うのだけれど…?」
ルビィ「お姉ちゃんたち…やってくれたね…」
花丸「…優さん、もうオラ駄目ずら…耐えられないずら…優さん成分が足りないずらぁぁ!!」
彼女たちは憤慨した。
今にも3年生たちの狡猾とした表情で自分たちを嘲笑い、そして3人で仲睦まじく、優馬を共有、独占し…
そんなことを考えていると仲間だが憎々しいと感じるようにもなっていた。
梨子「…嫌。嫌。嫌嫌嫌嫌嫌嫌、嫌ぁぁぁ!!!」
千歌「…」
曜「どうする?」
善子「そんなの決まっているじゃない…」
ルビィ「お姉ちゃんたちに喧嘩を売られたんだもんね…」
花丸「徹底的にやるしかないずら…」
千歌「…探そう、と言っても、大体居場所は割れてるけど、ね?」
曜「鞠莉ちゃん家?」
善子「そうね…可能性としてはそれが一番高い…って!リリー!?」
次の居場所を探しに千歌たちが考えていると、先ほどまでヒステリック気味になっていた梨子が誰にも目もくれず走り出したのだ。
花丸「どこ行くの!?梨子ちゃん!」
ルビィ「梨子ちゃん!話を聞いて!」
梨子「離して!今すぐ優君のそばにいてあげたいの!!なんで私じゃないのよぉぉぉ!!嫌ぁぁぁぁぁ!!」
なぜここまで梨子が恐怖を感じてしまっているのか…
それを彼女たちは恐らく知らないだろう…
しかし、梨子は3年生の強引さを知っている。
少しでも気持ちが暴走してしまえば、梨子同様に彼女たちも常人じゃ到底考えつかない方法で奪い去ってしまう。
それは…監禁や既成事実と言った…逃れられそうにない、様々な手段で…
さらに言ってしまえば、梨子はダイヤと約束を、同盟を組んでいたはずだったが…
ここに来て、突然の裏切りに出てこられたのだ。
梨子「行かなきゃ…優君が…優君が…」
千歌「落ち着いて、梨子ちゃん。」
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「奪い返そう?果南ちゃんたちの思い通りにさせない…私の優くんを…取り戻さないと…」
こうして、もう一度彼女たちは優馬のいる場所を徹底的に探し始めたのだった。
~鞠莉家・???の部屋~
一方その頃、鞠莉たちは、というと…
鞠莉「ここなら大丈夫デース!」
果南「確かに…ここなら見つからなさそうだけど…」
ダイヤ「本当…よくこんなところありましたわね…」
鞠莉「ふふっ♡でしょー?♡」
優馬「…好奇心旺盛なのは良いけどさ」
優馬「俺、病人なんだけど…?…ゲホッ!ゲホッ!」
鞠莉「優!大丈夫!?今、私の専属医を呼んだからすぐに診てもらいましょう?」
優馬「専属医…相変わらずすごいね…ありがとう…でも、なんでここまでしたの?」
鞠莉「…ごめんなさい、ずっと優のことが心配で…」
果南「そうそう…ちゃんとお見舞いに行こうって話をしてたら1、2年生たちがなんだかお見舞いにかまけて、ゆうに取り付いて困らせようとしてたから…」
ダイヤ「それで私たちが先に優をここに連れてきて、鞠莉さんの専属医の方に直接診てもらおう…ということでしたの。」
優馬「優しいんだか、強引なんだか…」
実際のところ、嘘である。
言うなれば、半分嘘、半分本当、という所だろう。
優馬のことが心配でたまらなかったのも本当だし、専属医を呼んだのも本当である。
しかし、これはあくまでも1、2年生を優馬から引き離すためのものであり、決して全てが完全なる善意から…というわけではないのだ。
優馬「でも、ありがとね…ちょっと寂しかったから、いてくれるだけで嬉しい…」
鞠莉・果南・ダイヤ「「「~~~~~~~っっっ!!!♡♡♡」」」
果南「安心して!ずっと!ず~~~っと!!そばにいてあげるから!♡」
ダイヤ「そうですわ!♡私たち“だけ”がそばにいてあげますから!今はゆっくりお休みなさい?♡」
鞠莉「そうそう!♡寂しいときはいつでも駆けつけるからっ♡ふふっ♡」
優馬による不意デレに心を奪われてしまった鞠莉たちは完全に優馬の事しか頭になくなってしまったみたいだった。
すると、ドアからノック音が聞こえた。
鞠莉「あら…もう来たのかしら?」
果南「意外と早かったね?」
ダイヤ「なんにせよ早いことは良い事ですわ。早く診てもらいましょう?」
そうして鞠莉がドアを開けた。
鞠莉「はぁ~い…っ!?」
果南「どうしたの鞠莉?…っ!」
ダイヤ「鞠莉さん?…って、貴方たち…!」
千歌「こんにちは~…鞠莉ちゃんたち♪」
曜「こんなところにいたんだ~…まるで監禁部屋みたい…」
花丸「全く…酷いことするずらね?」
善子「…さいってい」
そこには千歌たちの姿があったのだ。
鞠莉「ちっ…邪魔して、散々言って…」
ダイヤ「…どうしてこの場所が分かったのです?例えGPSなどを付けていたとしてもここは繋がらないはず…」
ルビィ「ルビィだよ、お姉ちゃんっ♪」
ダイヤ「ルビィ…あなた、どうやって…」
ルビィ「昔、お姉ちゃんたちと一緒に鞠莉さん家に遊びに行った時に知らない部屋があって、たまたま入ってみたことあるの!…まさか、当たるとは思わなかったけど♪」
ダイヤ「…なるほど、そういうことでしたのね…」
毎度毎度修羅場っているのは気のせいだろうか?
いや、全く気のせいではない。
そうして、また一触即発の雰囲気が出た所だった。
梨子「優君は…?」
鞠莉「…梨子」
梨子「優君はどこにいるのよっ!!早く出しなさいよっ!!」
鞠莉「っ!…出してどうするつもり?何もできないくせに!」
梨子「なっ…!そっちこそ、何もできないでしょ!?そもそもここに連れてきた意味は何!?優君の部屋でも良かったじゃない!!」
鞠莉「貴方たちもどうせ押し寄せてくるからでしょう!?それは優にとって困ることだから私たちは自ら避けてあげたのよ!」
梨子「そんなの、ただ優君を自分たちのものにしようと縛り付けただけじゃない!そっちの方が困るのよ!」
鞠莉「鞠莉たちはただ看病してあげようとしただけデース!むしろ何を想像していたのかしら?この淫乱娘は…」
梨子「はぁ!?今までそういうことをしようとしてきたのが悪いんじゃない!そこのダイヤさんとか!」
ダイヤ「わ、私に触れないでいただきたいのですが!?それに今、ここでその話を持ち出しますか!?」
果南「落ち着きなよ…ゆうが寝込んでるって言うのに…」
梨子「…そうやって冷静でいますけど、いっちばん、淫乱で愛が重くて、面倒くさいのって果南さんですよね?」
果南「…は?なんで私まで言われないといけないのかな?」
梨子「だから!3年生方は今までそういうことをしてきた積み重ねがあるからこういう事になるんですよ!!」
ギャーギャーワーワー
これまた喧騒が始まり出した。
いつも通りではあるのだが、実際、辛くて寝込んでいる優馬にとってはたまったものじゃない。
優馬「もう何でもいいから…頼む、寝かせてくれ…」
この後、5分後程で専属医が到着。
普通の風邪と診断され、1日休んで次の日には元通りになっていた
…らしい。
いかがだったでしょうか?
次回こそ、本編に行きます。
そして、間を縫って、Saint Snowの小ネタに移ろうと思っていますので、よろしくお願い致します。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない