無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
今回は繋ぎ目の回なので、割と文量は少なめ、かつそこまでヘビーな回ではないのでご了承ください。
それではどうぞ。
これからのライブに向けて、全員が気持ちを一つにした、その時だった。
鞠莉の携帯に一通の着信が鳴った。
こんな朝早くから電話がかかるなんて思わなかったためか、不思議に思う鞠莉。
何か急ぎの用事かもしれないと思い、とりあえずすぐにその電話に出た。
すると…
鞠莉「え…延期…?」
そこで鞠莉に伝えられたもの、それは学校説明会が天候の悪化により延期になった、という内容だった。
鞠莉「ちなみに日にちは…?」
そこで伝えられた日にち。
それはちょうどラブライブの予備予選と被ってしまっていたのだった。
神の悪戯か、悪魔の仕事か、何はともあれ、最悪の事態となってしまったのだった。
鞠莉「そう…分かったわ…」
それぞれの想いや気持ちが前へと向き、希望を見出しているその時だった。
皆と打って変わって、鞠莉はすごく険しい表情をしていた。
優馬「…鞠莉?」
これを見逃さない優馬ではない。
まだ冷静で会った優馬は鞠莉の表情に何かあったと勘付いたのだった。
優馬「…千歌~、2公演ライブに向けて、体力付けに行くぞ~」
千歌「え、え~…もう疲れたよぉ~…」
優馬「そんなこと言って…身体はそわそわしてるじゃんか…」
千歌「あ…えへへ~…」
優馬「はいはい、皆も一緒に走りに行くよ~」
そうして優馬の一声で走りに行く、彼女たち。
それに連なって、鞠莉も行こうとしていたので、呼び止めた。
こうして、上手く鞠莉以外の皆を誘導に成功。
2人きりだけで話せる状況を作り出すことまでも成功したのだった。
優馬「それで…何があったの?」
鞠莉「…順を追って話すわ。まず…学校説明会が天候の悪化で延期になったわ。」
優馬「…なるほど、それだけ聞いたら急いで仕上げる必要性もないから良いと思うけど…その深刻な顔から見るに、問題点は日にち、というわけかな?」
鞠莉「…正解、流石ね。その日にちなんだけど…ラブライブの予備予選日よ。」
優馬「!?ということは…」
鞠莉「えぇ…どうにかして、同日2公演を成功させる必要が出てきた…ということよ。」
優馬「なるほど…」
学校説明会も予備予選も外せない大事なライブ。
同日に開催されるとなると少し厳しいところがある。
優馬「ただ…可能性を考えるとするなら…」
一番可能性あるものを考えるとするのならば、午前に開催される学校説明会は時間をずらせないという前提を置いたうえで、予備予選の順番の抽選で午後の部を引くことが出来れば、同日にライブを行うことが可能になる。
正直なところ、ハードではあるのだがこれが今のところの最善策なのだ。
しかし、この予定通りに進めるためには多少の運が必要で、理想の順番を抽選で引き当てる必要性が生じているのだ。
つまり、一か八か、ということである。
優馬「…ということだね。」
鞠莉「…引き当てるしかないのね。」
優馬「うん…まぁ、そこは俺たちの運を信じるしか、ってことしか言えないかな」
鞠莉「ふふっ、理論的な優らしくない発言ね♪」
優馬「…確かに、言われてみれば」
鞠莉「でも…そういう強引な所の優も大好きよっ♡」
優馬「…冗談はよしてくれよ///」
鞠莉「あら?照れてるの?」
優馬「…行くよ///」
鞠莉「ふふっ♡は~いっ!♡」
確かに俺らしくないと言えばそうなのかもしれない。
可能性が低ければ、切り捨て、それが選択肢もなく、1つであれば諦める。
昔の俺はそんな男だったのだが、よくもまぁ、ここまで変わってしまったものだ。
優馬「ほんと…千歌たちのおかげだな…」
既に駆け出した彼女たちに想いを馳せ、これからの奇跡を願ったのだった。
~浦の星学院・スクールアイドル部部室~
この日の授業も一段落し、練習に向かうわけなのだが、今日は例の件の話をするために全員が部室へと集まっていた。
優馬「はい、じゃあ始めようか。」
ダイヤ「…ちょっと待ってください。」
優馬「ん?どうしたの?」
ダイヤ「いや…なんですの?その…状況は?」
優馬「え?」
そのダイヤの言う状況、というのはまさに今、優馬にハグをしている果南とルビィの事を指していた。
ダイヤ「え?じゃなくて、話しにくくないのですか?」
優馬「あー…諦めたかな…」
ダイヤ「…そう言うのは強めに伝えた方がよろしいですわよ?」
果南「そんなこと言って、ダイヤも羨ましいだけじゃんか。まぁ、素直になれないんじゃ、仕方ないよね?あーあ、かわいそー…あはははっ!」
ルビィ「そうそう。お姉ちゃんもそういうこと言いながらお兄ちゃんのそばに居たいくせに…そういう素直じゃないところはいずれ嫌われちゃうよ?ルビィはそれで構わないけど…」
ダイヤ「…全面戦争ですわね。」
果南は遠回しに棘のある言葉で嘲笑し、あのルビィはお姉ちゃん子だったはずなのに男が絡んだだけでここまで戦えるようになってしまった。
しかし、ここでまた争いを始めてしまえば、話は全く進まない。
優馬「はい、2人ともそこまで言わなくていいからねー」
優馬はそう言って彼女たちの頭を撫で始めた。
扱い方も慣れたものだった。
果南「えへへ…♡」
ルビィ「うゆぅ…♡」
優馬「…こうなると話が進まないから、もう言わないことにしたんだ。分かった?」
ダイヤ「…えぇ、それはもう十分に」
この時のダイヤは笑っていたのだが、その後ろには修羅がいた、という。
優馬「はい、ということで話の続きね。」
優馬「まず学校説明会の話から。学校説明会が延期になりました。恐らくこれは学年ごとでも周知されていると思う。」
千歌「ほえ?そうなの?」
優馬「言われているだろ…」
そう、学校説明会の延期については書類として学年ごとに今日のSHRで配布された。
確認しているか、していないかは分からないが、とりあえずここは知っている、という体で優馬は話を続けた。
優馬「それで問題なのはその延期した日にち。なんとラブライブ予備予選と被ってしまっています。はい。」
梨子「え…?」
ダイヤ「それって…つまり…」
優馬「1日2公演。ぶっ続けで、さらに時間配分もランダム、というまさに鬼畜ゲーです。」
この説明だけで頭の回る梨子やダイヤを筆頭に大半のメンバーは勘付いてくれた。
しかし、未だ状況を理解していないやつがいたのだ。
千歌「1日に2回もライブができるの!?やったー!」
優馬「…」
この馬鹿千歌は…と言いたくなるのを堪え、どうにかちゃんと状況が理解できるように具体的な説明を施した。
優馬「…いい?俺たちはこの2つのライブ、絶対に成功させないといけないよね?」
千歌「ほえ?うんうん!」
優馬「けど、1日にこの2つのライブが凝縮されたとしたら午前、午後ぶっ通しでやらないといけないよね?」
千歌「そうだね…大変だけど、頑張ろう!」
優馬「うん、やる気がみなぎっていて、本当、何よりだよ。はい、そこで問題です。」
優馬「ここ、浦の星学院とラブライブ予備予選の場所、どれだけ離れていると思いますか?」
千歌「え、何それー!千歌の事、馬鹿にし過ぎだよ!そんなの大体、15kmくらいじゃ…」
優馬「はい、もし仮に距離がそうだとしますね。学校説明会の時間がずらせずに10時くらいにライブが開始だとしますね。」
千歌「うんうん。」
優馬「それなのに予備予選の順番はランダムで、下手したら午前の部に当たる可能性があるとします。そしたらどうなる?間に合いますか?」
千歌「そんなの決まってるじゃーん!間に合うわけない…」
優馬「…」
千歌「ぬわぁぁぁぁぁ!?」
優馬「はぁ…ようやくか…」
千歌「え、え!ど、どうしよう…このままじゃ、間に合わない可能性が出てきたよー!」
ここまでの説明でようやく千歌が気付いてくれたのはいいものの、状況が危機的なことには変わりない。
これで全員が把握しきれたため、優馬は唯一の解決策を掲示した。
優馬「そこで1つだけ、可能性を回避するための策があります。」
ダイヤ「なんですの?」
優馬「運、だね。」
曜「う、運…?」
優馬「そう、俺たちがこの危機を回避するためにはまず説明会の時間に当たらない時間帯で歌う必要がある。幸いにもまだ予備予選の順番決めの抽選は始まっていない。つまり…」
梨子「その抽選で、午後の部を引き当てる…!」
優馬「正解。午後の部を引き当てられれば、その日はきついけど、円滑に進めることが可能になる…だから運で引き当てるしかない、っていうわけ。」
少し強引な策ではあるのだが、それしかない、と分かった時、全員が覚悟を決めた表情をしていた。
優馬「…異論はなさそうだね。じゃあ俺たちの運を信じようか!」
こうして俺たちは予備予選の抽選へと臨むのだった。
いかがだったでしょうか?
ついに順番の発表となります。
次回は若干長めになるかと、よろしくお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない