無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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こんばんは、希望03です。
なんだかまた修羅場ってます。
一度救われた彼女たちの闇がまた出てきました。
どこまでも結局、好きな男が軸にあり、中心として回っているんですね。

それではどうぞ。


第56話 諦めの悪い女たち

~浦の星学院・スクールアイドル部部室~

 

優馬「…通った」

 

予備予選通過者リストの欄。

そこにはAqoursの文字が書かれていた。

そう、彼女たちはこの瞬間、予備予選を無事通過できたのだった。

 

花丸「よ、良かったずらぁ!」

ダイヤ「…ふぅ、当然ですわね」

鞠莉「とか言って~…一番、緊張してたくせに~」

ダイヤ「な…!う、うるさいですわよ!」

果南「まぁまぁ、無事通過したんだし、良かったじゃん。」

ルビィ「良かったね!善子ちゃん!」

善子「くっくっく…やはりここに選ばれるのは天命による定め…」

花丸「あー…はいはい、そういうのいいずら」

善子「う、うるさいわよ!」

 

本当に良かった。

通過しないわけがない、と自分でも思っていたが、それでも内心は気が気でなかった。

もし、通過してなかったらどうしよう、という不安でいっぱいだったが、それでも彼女たちは無事通過できたのだ。

安心したし、つい、余韻に浸ってしまう。

そんな思いを抱えて、少しの間、肩の力を抜いていると部室の扉が開いた。

 

梨子「遅れてごめんなさい!」

曜「ごめ~ん!!」

千歌「…」

 

目線を扉へと移すとようやく2年生がやってきた。

何があったとはいえ、部室に来てくれたのは嬉しかった。

しかし、やはり安心と同時に昨日の気まずさがどうしても出てしまう。

 

ダイヤ「もう!遅刻ですわよ!!」

曜「ごめんなさい、ダイヤさん。ちょっと先生に呼ばれてて…」

梨子「そうなんです…この活動について、色々聞かれちゃって…」

果南「そうだったんだ…大丈夫そう?」

曜「うん!頑張って、って!」

果南「そっか、良かった良かった。」

 

こう見ていると、昨日の事は引きずっていなく、いたって普通に話していた。

もちろん、それはメンバーだけでなく

 

曜「ごめんね、優」

優馬「…あ、いや、だい、じょうぶだよ」

曜「…昨日の事なら、気にしないで、ね?♡」

優馬「っ!」

梨子「優君?どうかした?」

優馬「い、いや、なんでもない!」

梨子「…」

 

どうやら昨日のことはあまり気にしていない様子だった。

もっと引きずっているかと思っていたからか、正直、拍子抜けだった。

だが、それでもほっとした。しかし、何か引っかかる。

 

千歌「…」

優馬「…」

 

千歌の方を見ると、なんだか思い詰めているような表情をしていたのだ。

どうにも千歌らしい元気がない。さっき、ルビィちゃんとか花丸ちゃんが千歌に予備予選を通過した、という事を伝えたが、それに対してもあまり良い反応はしなかった。

それよりももっと、何か重たい感情に思い詰められているような、そんな様子だった。

 

優馬「…ち「じゃあ皆も揃ったことだし、練習へGO!」鞠莉…」

鞠莉「ほら、優も行きましょ?」

優馬「…うん」

 

千歌に昨日の事を謝ろうと思った。

謝って何かが変わるわけでもない。ただの自分の自己満だけど、それでも謝らずに後悔するよりも謝って後悔した方が良いと思った。

しかし、まるでそれを許さないかのように鞠莉に遮られてしまった。

それがわざとではないと分かっている。

だけれど、それでも邪魔された気がして、心の中の怒りというのがふつふつと湧き上がるような感覚がした。

 

鞠莉「…あはっ♡」

 

 

~浦の星学院・屋上~

 

果南「1!2!1!2!」

千歌「はっ…はっ…はっ…」

優馬「…」

 

どうしても千歌に目線が向かってしまう。

あの表情が気になってしょうがない。

 

果南「よーっし!休憩にしよっか!」

花丸「づ、づがれだずら…」

善子「な、情けないわねぇ…」

ルビィ「そ、そういう善子ちゃんも足ガクガクだよ…」

善子「うぐっ…」

 

優馬「…」

ダイヤ「…大丈夫、ですか?」

優馬「え…あ、ごめん、ドリンク?タオル?」

ダイヤ「…そういうところはなんで無気力にならないのですか?」

優馬「え?」

ダイヤ「…このあと、練習後、生徒会長室に来なさい。」

優馬「…は?」

 

~浦の星学院・生徒会長室~

 

優馬「…失礼します。」

ダイヤ「お疲れ様ですわ。」

優馬「はぁ…」

 

俺は休憩時間でダイヤに来るように言われたために、ここ、生徒会長室へと足を運んでいた。

なぜ、2人だけなのだろうか、というのはもう察している。

恐らく今の2年生の現状のことだろう。

予備予選を通過したとはいえ、まだ本選に行けるわけではない。

つまり、気が抜けないのだ。そんな中、今の現状は見過ごせない。それは俺でも感じる。

だからこそ、こうして話を聞きたいんだろう。

 

ダイヤ「そこにかけてください。」

優馬「…いや、もう聞きたいことは察してる。ここから口頭でいいよ。」

ダイヤ「…」

優馬「要は今の千歌たちの事でしょ?それなら…」

ダイヤ「違いますわ。」

優馬「は…?」

ダイヤ「千歌さんたちの事など、どうでもい…いえ、千歌さんたちが自分たちで解決すべきだと思いますから。」

優馬「…じゃあ、何を聞きたいの?」

ダイヤ「貴方の事ですわ。優。」

優馬「…俺?」

ダイヤ「そうですわ。明らかに元気がないではないですか。」

ダイヤ「…千歌さんたちと何があったんですの?」

優馬「…なんでも、ないよ。」

ダイヤ「嘘はやめなさい!…そんな表情をして、なんでもない、など…」

優馬「…ダイヤには、関係ないよ。それじゃ。」

 

ダイヤ「っ!ゆ、優っ!」

 

なぜ俺は相談しなかったのだろうか。

ダイヤなら親身になって俺の話を受け止めてくれるはず。

それは長年の付き合いでもあるから、分かっているはずだった。

でも、この問題はどうしてもAqoursの皆には話せないような、そんな気がしていたのだ。

 

 

優馬「…」

 

 

~生徒会長室・ダイヤside~

 

ダイヤ「…はっ…はっ…は、はぁ」

 

優馬(…ダイヤには、関係ないよ。)

 

ダイヤ「っ!」

 

優が私に対して放った言葉。

それ自体は良いのだ。また優らしいというか溜め込んでしまう癖が出ていたのだから。

しかし、問題は言葉を連ねていた時の表情だった。

それはまさしく、以前の優と同じ表情だったのだから。

 

ダイヤ「優っ…!」

 

 

~浦の星学院・スクールアイドル部部室~

 

一方、その頃、優馬とダイヤ以外のメンバーは練習も終わり、部室で帰宅の準備を進めているところだった。

 

善子「あれ?優馬は?」

花丸「そういえば…いないずらね?」

ルビィ「何かあったのかなぁ…」

果南「先に帰ったんじゃない?最近のゆう、疲れが取れてなさそうだしさ」

鞠莉「そう言えば、優が帰るの見たからもう学校にはいないと思うわ。」

善子「えぇ~…今日はちょっとリトルデーモン成分を補給しなきゃいけない日だったのに…」

花丸「それ、どういうことずら…」

ルビィ「お姉ちゃんは?」

鞠莉「ダイヤは生徒会長室に用があるって言ってそっちに向かっていったわ?」

ルビィ「そっかぁ…じゃあ先に帰ろっかなぁ」

花丸「じゃあ3人で帰るずらぁ」

善子「…ま、たまにはいいかもね」

ルビィ「うん!じゃあ帰ろ?」

鞠莉「Good Bye~♪」

 

果南「じゃあ、私たちも帰ろっか?」

鞠莉「ごめんなさい、果南!私、理事長室に忘れ物しちゃって…先に帰っててくれる?」

果南「えぇ~…しょうがないなぁ…」

果南「じゃ、お先に~」

 

そうして、皆はそれぞれ帰宅していったわけだが、未だに部室の空気は晴れずにいた。

 

曜「…」

梨子「…」

千歌「…」

 

そう、以前として曜、梨子、千歌の3人の緊張感というのが途切れていなかったためだ。

この空気感には周りは気づいているのか否か…それとも破滅を願うばかりに何も言わないのか…

恐らく後者の者が多いのだろう。それだけに誰も何も彼女たちには言わなかった。

そしてまたここで修羅場の火蓋が落とされたのだった。

 

千歌「ねぇ、曜ちゃん。」

曜「どうしたの?」

千歌「…ずっと今日、優くんの事、見てたよね。しかもにやにやしながら…気持ち悪いからやめた方が良いと思うよ?」

曜「…へぇ、千歌ちゃん、そういうこと言えるようになったんだね。」

千歌「何?挑発?」

曜「というより、滑稽だな、って」

千歌「…」

曜「だって、そういうこと言いながらさ、すごい怖い顔で睨んでるから…羨ましさから来る嫉妬なのかな、って」

千歌「ち、ちがっ」

曜「何が違うの?」

千歌「…」

 

梨子「まぁ、何はともあれ、あの表情は確かに気持ち悪かったと思うよ?」

曜「…」

梨子「やめろ、とは言わないけど、ね?ふふっ」

 

曜「…はぁ」

 

 

~浦の星学院・理事長室~

 

部室内で修羅場が形成されている一方、それを観て嘲笑っている者がいた。

 

鞠莉「あははっ♪やっぱり部室に監視カメラを設置しておいて正解だったわね♪」

 

今日一日の3人の様子を見て、いち早く気づいていた鞠莉。

何があったのかは具体的に分からないものの、優馬の一言、3人の様子から見て4人にいざこざがあり、特に曜、梨子、千歌の3人に関しては修羅場へと化しているのだろうと。

ただこの時はまだ鞠莉の推測であり、確信ではなかった。

しかし、それもこの瞬間、覆された。

 

鞠莉「このままもっと燃え上がれば…♡」

 

互いが互いに傷つけ合い、そして最終的には3人もろとも道連れになるのだ、と。

自然的にならずとも、この醜い映像を優馬に見せた途端…

だから、鞠莉は気づいていたとしても何も言わなかったのだ。

 

鞠莉「ふふっ…あはは…あはははははははっ!♡」

 

鞠莉「優を変えてくれた時は任せてみよう、と思っていたけれど、結局ここまでだったみたいね~…残念」

 

そう言い、またあの時の妖艶な笑みを浮かべた。

 

 

鞠莉「結局のところ、あなたたちのような欲望の塊で、醜い存在は優にふさわしくないわ…だから、ここで消えてもらおうかしら…ね♡」




いかがだったでしょうか?
なんかどこまでもぐだってて申し訳ないです。
もういっそのこと、もう一度全キャラ闇にでも突き落とそうかなって思いました。
ということで始めは2年生と鞠莉ですね。
少しづつ優馬も取り込まれています。
次回はどうするか、まだ決めかねてます。

とりあえずここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない
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