無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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こんばんは、希望03です。
書き殴りで申し訳ありません。
そして字数もかなり短いです。
それではどうぞ。


第58話 イレギュラーはどっち?

~放課後・浦の星学院・2年教室~

 

窓の外、広がる海に、ずっと先の水平線。

まだ夏であれば明るかった日も今では日が落ちるのが早くなり、気づけばオレンジ色が景色いっぱいに広がっていた。

そんな中、俺は未だ教室に残っていた。

別に何か理由があるわけではない。ただただ動きたくなかった。

だが、ラブライブ地区予選が次にある上、やはり顔を出さなければ皆に心配をかけてしまう。

そんな葛藤に苛まれていた。

 

優馬(…疲れたな)

 

何かしているわけでもない。

ただ漠然と毎日を生きているだけだ。

しかし、どうにも俺の心は少しずつ擦り減っていた。

そんな状態からか、俺は今日も練習をバックレよう、としていたのだった。

 

すると、教室の扉が開いた。

誰かが忘れ物を取りに来たのだろうか、と思い、ふとその先に視線を移すとそこにいたのは

 

曜だった。

 

曜「優、練習行こう?」

 

先日から練習場所を沼津に移して練習をしているAqoursは日が落ちる前には移動しなくてはならない。

そのため、順次、各自移動していく形をとるのだが、どうやら曜は未だ向かっていなかったらしい。

さらに言うと、曜がこちらを見る目はいつもの曜の目ではなく、どことなく光が失われていた。

 

曜「…どうしたの?行こうよ!」

 

すると、強引に俺の腕を取り、連れて行こうとした。

俺は思わず、それを振り払ってしまった。

それがいけなかったのだろう。曜はハッと目を見開き、なぜ?といった表情をしていた。

 

曜「…優?なんで?」

 

ゾッとした。

いつもの曜の声とは思えない程の低い声でそう聞かれたから。

 

優馬「…いや、ごめん、なんでもないよ。行こう。」

 

俺は怖かった。ここで下手に刺激してしまったら今度こそやられる、と思った。

だからか、思わず俺は曜に従った。

しかし、俺はずっと考えていたんだ。どうにかしていつもの曜に戻ってくれないか、と。

そんなことも束の間、曜は俺の腕を取り、満面の笑みを浮かべながら練習場所に向かおうとした時だった。

 

千歌「み~つけた。」

 

優馬「え、千歌…?」

 

そこにいたのはまたしても千歌だった。

ここまであまりにも良すぎるタイミング、昔の梨子みたいに俺のどこかにGPSでも仕込んでいるのではないか、と思うくらいにはタイミングが良すぎたのだ。

だが、意外にも慎重派な千歌がそんなことをするはずがない。

となると、考えるのは、ただの勘である。

千歌はなんとなく勘が優れている子だった。直感がとてつもない、というかなんとなくでなんでも気づいてしまうのだ。

それは今回も同じ。

何か嫌な予感がするから、と探したのだろう。

 

曜「…なんでここにいるの?」

 

曜、それは千歌に対して愚問ではないだろうか?

と、言ってやりたいところだが、恐らく曜もそこまで気を回していなかったのだろう。

しかし、これはまさに一触即発。

一歩でも間合いが近づけばまさに暴発する、そう思うくらいには空気が重い。

 

千歌「…なんで?…あははははははっ!そんなの決まってるじゃん!!」

千歌「…優くんを返して?」

 

曜「へぇ…来たと思えば、まだそんなこと…それに応じると思う?というか、結局あっちの練習場で会うんだから良くない?」

 

千歌「今さらそんなこと、信じられると思う?どうせまた優くんを曜ちゃん家に連れてって今度こそ…とか考えてたでしょ!?」

 

曜「妄想が激しいよ。そんなこと考えてる千歌ちゃんの方がそういうこと考えてたんじゃないの?ここまで追いかけてきてさ!」

 

千歌「千歌はそんなことしないもん!!」

 

火花が散るとはこういうことなのだろう。

目の前ではあんなに仲が良かったはずの幼馴染が俺という存在、イレギュラーである存在のせいで不仲と言えるようなレベルにまでになっていた。

でも、この状況に対して俺はあまりにもクリアで、頭の中ではずっと疑問を巡らせていた。

 

俺は彼女たちのマネージャーで良かったのだろうか?

 

俺は彼女たちにとって、実は異分子ではないのだろうか?

 

俺がいなければ、彼女たちがこんなになることはなかったはずでは?

 

俺がいない方が、彼女たちはもっと純粋に目標に向かって努力していたはずでは?

 

 

…俺は邪魔なのではないか?

 

曜「ねぇ、優は私と行くよね?」

千歌「抜け駆けしないで!優くんは千歌と行くから!!」

 

??(…今さら気づいたの?“怪物”!)

 

優馬「俺は…“僕”は…あ、あ、ああああああああああああああ!!!!」

 

曜「っ!?」

千歌「ゆ、優くん!?」

 

俺が彼女たちを狂わせてしまったんだ!

僕が彼女たちの仲を引き裂いてしまったんだ!

俺がAqoursの皆の輝きを曇らせていたんだ!

 

僕が!俺が!僕が!俺が!僕が!俺が!!

 

優馬「…」

 

千歌「ゆ、うくん?大丈夫?」

曜「き、気分悪いならもう帰ろう?ごめんね、急に押しかけちゃって…?」

 

謝らないでくれよ。

悪いのは“僕”じゃないか。

今も、昔も。

何においても“僕”がトラブルのトリガーだったじゃないか。

どうして気付かなかったんだ。

だって“僕”は…人の心が分からない、“怪物”だったんだから。

 

優馬「…今日は帰るよ。ちょっと疲れちゃって。」

曜「う、ん…その…」

千歌「よ、良かったら千歌が送ろうk「っ!触るな!!」…ひっ!」

 

 

優馬「…今回ではっきりした。明日、また話そう。皆と一緒に、ね。」




いかがだったでしょうか?
過去の繋がりは深ければ深いほど、そして大切であれば大切である程、自らの大きな力にもなり、そして大きな枷や鎖になる。
その葛藤ですね。

今回はここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない
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