無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
書きあがったので早急にあげてしまいました。
明日でも良かったですがとりあえずあげます。
どうぞ。
~浦の星学院・スクールアイドル部部室・Aqours side~
優馬が去ってから約数時間。
阿鼻叫喚だった休日の部室はようやく落ち着きを取り戻していた。
しかし、いつもの賑わいというのは無かった。
「「「「「「「「「…」」」」」」」」」
続く沈黙。
誰一人として話すことはなく、ただただ俯いていた。
すると、一通の電話が鳴った。
その携帯は千歌の物であり、相手はSaint Snowの鹿角聖良だった。
千歌「なんで…聖良さんが?」
突然のライバル相手からの電話に戸惑う千歌。
やはりと言うべきか、取るのを躊躇っていた。
しかし、タイミングもタイミング。とりあえず出ることにした。
千歌「もしもし…」
聖良『…もしもし、聞こえますか?』
千歌「はい…聞こえて、ます…」
聖良『良かったです。突然ですみません。次の確認ですが、そちらにAqoursメンバーは揃っていますか?』
千歌「え?あ、はい…揃ってます。」
聖良『分かりました、ありがとうございます。じゃあ電話をスピーカーにして皆さんに聞こえるようにしていただけませんか?』
なぜ電話をかけてきたか、というのは分からないまま。
ただただ聖良の言うとおりに動くしかなかった。
そうしてその要望に応え、スピーカーにした。
聖良『…ありがとうございます。改めて突然、すみません。いきなり電話したのには訳があります。』
聖良『優馬さんの事です。』
「「「「「「「「っ!」」」」」」」」」
聖良『…優馬さんの身に何があったのか、説明をして欲しいです。できますか?』
果南「ま、待ってよ!説明って…そもそもなんで部外者の貴方が知っているわけ!?」
果南が食って掛かるものの聖良からの返事はなかった。
その無言には早く説明しろ、という圧がかかっているように感じた。
果南「っ…分かったよ、説明する。」
果南は部外者相手に無視されたことに若干の苛立ちを覚えたが、とりあえず先程、あった事情の説明をした。
果南「…ということ。」
聖良『…はぁ』
話し終えた途端だった。
ものすごく大きな溜息が電話越しに聞こえた。
聖良『…本当、昔から何も学ばないのですね。貴方たちは。』
鞠莉「…それ、どういう意味?」
聖良『言葉のままです。貴方たちは全く!何も!学んでない、ということです。』
聖良『今までずっと優馬さんに寄り添ってもらって、支えてもらって、それに気づかずに、意気揚々とやれラブライブ優勝、学校も救おうなど…戯言も寝て言って貰いたいものですね。』
ダイヤ「っ!貴方に言われる筋合いはありませんわ!!これは私たちと優との話…貴方には関係のない話でしょう!?」
聖良『それ、本心ですか?本心で言っているのであれば、残念です。』
聖良『貴方たちだけの問題だと思わないでください。じゃあなぜ優馬さんは苦しんでいるんですか?苦しんでいるのは貴方たちではない、優馬さんです。被害者面しているのがおかしいんですよ。もうとっくに貴方たちだけの問題ではないんです。』
善子「被害者面なんて…そんなのしてないわよ!!優馬が苦しんでいるのも知ってる…だけど、どうすればいいか…分からないのよ…」
聖良『分かっていないから優馬さんを苦しめているんです。そうやって言ってますけど、じゃあなんで苦しんでいるのか、明確に原因を追究して、理解しようとしましたか?ただただ言われて、ショックを受けて、茫然としていた、なんてことになっていませんでしたか?』
花丸「そ、れは…」
ルビィ「…」
聖良『…はぁ』
曜・梨子「「…」」
聖良『貴方たちは何も知らない。優馬さんがどれだけの想いなのか、苦しんでいるのはなぜなのか、その真実を。』
千歌「分かったような口を利かないでよ!!」
聖良『…すみません、言い方がきつかったですね。』
聖良『ただ、最後にこれだけ。一度、私たちの家へ来てください。ある物をお見せしますから。』
そう言い残し、電話を切られてしまった。
一体その物は何なのか、分からないが聖良が何か知っているのは確かのように思えていた。
梨子「…どうする、千歌ちゃん。」
梨子の呼びかけで一斉に皆はリーダーであり、また今回の火種である千歌の方へと視線が向いた。
千歌「…そんなの、行くしかないよ。」
本当であれば敵の手など借りたくはないだろう。
それは全員同じような想いではある。しかし、悠長にそんなことを言ってられるような時間は彼女たちに残されていなかった。
その上での決断だった。
もちろん、それに反対する者はいなく、全員、北海道に行く準備に取り掛かるのだった。
~北海道・函館空港・理亜side~
私はAqoursの人たちに微かな希望を抱いていた。
もしかしたら、私たちじゃなくても彼女たちが救ってくれるかもしれないって思ったから。
しかし、それは幻想だった。
やっぱり彼女たちは兄さんを苦しめる、ただそれだけの存在だった。
なぜそう思ったか、それは数時間前に遡る。
~回想・鹿角家~
数時間前の事。
私の店番が終わり、部屋に戻ろうとしたところに部屋から誰かと電話している姉さまの声が聞こえた。
恐らく連絡先をゲットしたという兄さんとの電話なのだろう、とすぐに勘付いたが何やらいつもの兄さんの目の前だけポンコツ姉さまではなく、深刻そうに話していた。
私はそれに違和感を感じて、姉さまに申し訳なさを感じつつも部屋の扉を若干開けて聞き耳を立てた。
すると、どうやら兄さんが今後のAqoursとの関係について悩んでいるみたいで、それをずっと姉さまが励ましていた。
でも、本当ならもっとそばにいてあげたい思いで胸がいっぱいだろう姉さまはその歯痒さで唇を何度も噛み締めて、震えていた。
もちろん、それは私も同じ。
直接聞いているわけでもなかったけど、なんとなく兄さんが昔のあの時のように戻ってしまったかのように感じて、一刻も早く駆けつけてあげたかった。
それでも兄さんに一番近いところにいるのはAqoursだった。
なのに、何も助けてあげられない、挙句の果てには困らせている。
それがとてつもなく憎くて、悔しさを滲ませていた。
すると、兄さんとの電話が終わった途端に姉さまはまた電話を違う人へかけていた。
最初は誰に連絡したのか分からなかったけれど、スピーカーにしてようやく気付いた。
その相手は私が今しがた憎んでいた相手、Aqoursだった。
なんでそんな相手に、と姉さまに問い詰めたかったけど、何か考えがあるんだろうな、って思って、私は動けずにいた。
同じように聞き耳を立ててると、姉さまはいつになく怒っていた。
それはまるで般若のようでもあり、修羅でもあるようなそんな感じだった。
そんなこんなで色々Aqours相手に言った後、最後にこう言った。
聖良「一度、私たちの家へ来てください。」
理亜「え…?」
一瞬、なんて言ったのか理解できなかった。
けれど、段々と理解し始めてようやく気付いた。
姉さまがAqoursを私たちの家に招いたことに。
理亜「な、なん、で…?」
しかし、気付いたものの理解ができない。
なぜそんな敵に塩を送るような真似をしているのか、と。
兄さんは救ってあげたい。
だからこそ、私たちが支えるべきだったのに、なぜAqoursを?
なぜ私たちでは駄目なのか、そもそもなぜそこまで姉さまはAqoursに肩入れするのか?
考えれば考えるだけ、理解ができなくなっていた。
理亜「なによ、それ…」
その時、私には怒りが込み上げてきた。Aqoursなんかに兄さんは渡さない。
私が何とかしてみせる、ってそう考えて、私は内浦に行く、つまり兄さんに会いに行くことに決めた。
~回想終了~
そうして今に至る。
私はもう子供じゃない。ずっと兄さんに守られているような私じゃない。
理亜「…兄さん」
手元にある一枚の写真。
兄さんと姉さまと3人で撮った唯一の写真。
理亜「…」
兄さんに会うために、そして過去の事をきちんと伝えるために。
私はその写真を握りしめて、函館を飛び立った。
やはりこの子達でしたね。Saint Snow。
会ってどうするつもりなのか、意外と暴走型かもしれませんね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない