無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
本当何度目ですかね?
それではどうぞ。
~内浦・優馬家~
あれから数分。
僕たちは少しずつ落ち着きを取り戻したものの、未だ気まずい空間が続き、沈黙のまま、僕の家へと向かった。
そして、今、気まずい中、2人で部屋にいるわけだ。
優馬「それで…理亜?」
理亜「…うん」
優馬「あの事を伝えるためにわざわざ来たの?」
理亜「…伝えるため、もそうだよ。でも、ここに来たのは別の理由もある。」
優馬「別の、理由?」
すると、理亜は険しい顔へと変わっていた。
しかし、僕にはその理由というものが分からなかった。
理亜「姉さまから…というより盗み聞きだったけど…兄さん、Aqoursとうまくいかなくなっちゃったんでしょ?」
優馬「っ!…それで様子を見に来た、ってことか」
理亜「そう…まぁ、会いたかったから、の方が強かったけど…///」
優馬「…///」
まさかそこまで理亜が僕の事を想っていると思っていなかった。
完全に敵視されている、と勘違いをしていた分、今になっては本当に生き別れの妹のような思いだった。
ただやっぱり、それだけ想っていた分、苦しめてしまっていたことに悔しさが込みあがってきたのだ。
優馬(情けない…そんなに苦しめてしまっていたのか、僕は、また…)
理亜「…ねぇ、兄さん?」
優馬「?」
理亜「まさか、私が心配してるのは自分が悪いとか思っているわけ?」
優馬「…まぁ」
理亜「…バカ兄さん。違うよ、全然違う。」
理亜「言ったでしょ?私が兄さんに会いたかったからだって!」
優馬「っ!…はは」
情緒不安定だと思われるかもしれない。
だけれど、そう言ってくれるだけで僕の心は少しずつ晴れていくようだった。
理亜「それで兄さんに提案があるんだけど」
優馬「提案?」
理亜「うん。私をここに泊めて欲しい。」
優馬「うんうん…って、え?」
理亜「私、ここに泊まるから。」
優馬「いやいやいや…学校は!?家の事は!?親御さんとか、聖良とか…」
理亜「うん、学校は少し休むくらいなら大丈夫。家も親も姉さまも兄さんの家にいるって言えば問題ない。」
理亜(まぁ…姉さまは飛んでくるかもしれないけど…)
優馬「いやいやいや…ちょ、ちょっと待って…そんな簡単に「あ、ちょっと電話出てくるね。」…」
電話、おそらく心配した親御さん、もしくは聖良だろう。
さすがに今いる場所が静岡の内浦で、かつ以前から親しかったとはいえ、仮にも男の家。親の立場となると心配でたまらないだろう。
理亜「もしもし…うん、今は兄さんの家にいる…うん、そうだよ、空条優馬…ありがとう、うん…大丈夫…じゃあ、何日か経ったら帰るから、うん、それじゃあまたね。」
優馬「…親御さん?」
理亜「うん。」
優馬「それで内容の程は…」
理亜「全然OKだって!久しぶりだからたくさん甘えなさいってさ!」
優馬「なん、だと…」
理亜「まぁ、うちの両親も助けてもらって以来、兄さんには激甘だからね…」
理亜「だから急にいなくなった当時は寂しそうだったなぁ」
優馬「…」
僕の口は開いたまま、塞がらないといったようだった。
まさかこうなるとは…
理亜「…ふふっ♡それじゃあ少しの間、よろしくね?“お兄ちゃん”♡」
優馬「…はぁ」
~函館・聖良の部屋・Aqours side~
あれから誰も話すことなく、ただただうずくまり沈黙が過ぎていた。
聖良「どうするおつもりですか?ここから…」
千歌「それは…」
考えは色々あった。
でも、結局、自分たちがそれでどうすればいいのか、その答えが分からなくなってしまっていた。
千歌「…」
聖良「しかし…一度ならず二度までも、とは中々、皆さんも酷な事をされますよね、本当に。」
ダイヤ「…ごもっとも、ですわ」
聖良の一言は的を射ていた。
そして、それだけにぐっさりとAqours全員の心に深く刺さってしまった。
痛む心、しかしどうしようもできない、何も言えないままだった。
曜「…わ、たしは、謝りたい…会いたいよぉ…」
果南「曜…」
今にも泣き出してしまいそうだった。
しかし、堪えた。
ここで泣いてしまったら、本当に優馬に会う資格が無いから、とそう思い、全員、苦しい思いの中、唇を噛み締めていた。
聖良「それが許されると思っているのですか?」
曜「っ!」
梨子「そんな…貴方に言われる筋合いは!」
その冷たい言葉に怒気を込めつつ、言い返した時だった。
聖良の視線は再度、強まり、その中にはやや殺気が込められているように思えたくらいだった。
聖良「…言いましたよね、苦しんでいるのは優君の方だって…許す、許さないは貴方たちが考えることじゃないんですよ…!?」
梨子「…」
善子「…でも、その気持ちを伝えるくらいの事は私たちで行動してもいいじゃない」
花丸「そうずら…何もかも許されない、何もするな、はいつまでも進展は無い、と思うずら…ただでさえ何かアクションを起こさないといけないと思うのに」
ルビィ「だから、私は、ううん…私たちはやっぱりお兄ちゃんに直接会いたい…そうだよね、千歌ちゃん?」
千歌「っ!…うん、そう、だね」
千歌は1年生たちのその強い言葉にいつのまにか励まされていた。
その言葉に涙が出そうにもなっていた。
それだけに1年生たちが成長していたのだ。
そんな想いが巡っていた中、聖良に一通のメッセージが届いた。
聖良「ごめんなさい…」
その中身を確認すると
聖良「…なっ!?」
千歌「ど、どうかしましたか?」
そこには優馬と理亜がツーショットで撮られた写真が送られてきていた。
聖良「…うちの妹が、優君の所にいます。」
果南「…え!?」
鞠莉「Oh~…?」
見せられた画像はその通り、理亜が優馬と腕を組み、ピースをしている写真で表情からもまさに挑発、宣戦布告と捉えられてもおかしくない、そんな写真だった。
善子「…こ、こいつ!?」
ルビィ「…ちっ!!」
花丸「…ずらぁ」
聖良「すみません…うちの妹が…恐らく私の電話を聞いていたんだと思います…」
梨子「いや、でも…それで内浦まで行く理亜ちゃんって…」
曜「実際の所、私たちと同じくらい愛が重いんじゃ…」
千歌「あ、あはは…」
まさしくそうだった。
実際、函館から内浦まで、となると函館空港から羽田、もしくは成田空港に
そしてそこからさらに電車、もしくは東京駅に…そしてそこから新幹線で沼津
そして電車で内浦…
といったようにかなり途方もない距離とお金がかかってしまうのだが、それを意図もたやすく乗り越えて、会いに行こうとするくらいなのだ。
恐らくあちらも生半可でない気持ちをもってして、向かったのだろう。
ダイヤ「…って!こうしちゃおられませんわよ!?」
果南「だよね…理亜ちゃん、ゆうに何するつもりなんだろう…」
鞠莉「う~ん…私たちからの略奪愛、といったところデース?」
その鞠莉の一言により、Aqoursの皆から殺気が出てきてしまう。
確かにそこまでできる愛の深さはすごい、称賛に値されるくらいだろう。
しかし、それとこれとでは話が違う、と言ったかのよう。
さっきまでのお通夜テンション、謝らなければならない、と嘆いてたのはどこへやら。
その光景はさっきの事が嘘のように思えてしまう程だった。
千歌「行かないと、優くんのところに…このままじゃ…」
梨子「そうね…いくら愛が重かろうが、今は私たちのマネージャーだってこと、教えてあげないと、ね…?♡」
曜「うんうん…辞めるって言ったこと、後悔させてあげないと♡」
千歌「それじゃあ…聖良さん、ありがとうございました!また機会があったら一緒に歌いましょう!」
そうしてAqoursの皆が出て行こうとした時だった。
聖良「…すみません、水を差すようで申し訳ないのですが…」
ダイヤ「…?どうかされましたか?」
聖良「私も行かせてください」
果南「え?」
聖良「理亜の問題でもあるので…説教、しなくてはならないので、ふふっ♡」
理亜の問題、と言っているが女聖良はただただ優馬に会いたい、それだけである。
聖良(感動の再会、と行きましょう?♡優君…♡)
千歌「…分かりました!それじゃあ優くんの所に行こう!」
そうして聖良も加わり、改めて、千歌たちは優馬の下へと急ぐのだった。
いかがだったでしょうか?
理亜が無事で済むといいんですけどね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない