無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
着信の答えとは。
どうぞ。
『~♪~♪~♪』
響く携帯の着信音。
私はもう寝そうだったけど相手の名前を見た途端、目が醒めた。
だって、その相手が『空条 優馬』だったから。
曜「も、しもーし…?」
優馬『あ、こんな夜中にごめん…寝てた、かな?』
曜「う、ううん!大丈夫…それより、どうしたの…?」
優馬『あー…いやちょっと気になって…?』
曜「き、気になって…///って!何が…?」
優馬『だって今日すごい渋い顔してたからさ…何かあったのかな、って。まぁなんとなく察しはついてるけどさ』
曜「気づいてたんなら声かけてよ…」
どうやら気付いていたみたいだった。
確かに顔に出てたかもしれないけれど…
なんだか今になって今日の事に悩んでいたというのが恥ずかしくなってしまっていた。
優馬『ごめんごめん。なんか聞くのも忍びないな、って思っちゃって』
曜「もー…でも、話せて嬉しい、な。」
優馬『…そっか。それなら良かった。』
曜「あ、なんかあんまり嬉しくなさそうだねー。もしかして、私が元気なのに拍子抜けしちゃったのかな?」
優馬『…というより強がってるのかな、って思っちゃって。』
曜「…別に強がってないよ。」
優馬『…そっか。』
嘘。
本当は強がってる。
でも悟られるわけにはいかないんだ。ごめんね。
だって、貴方の前ではもう弱い部分を見せたくは…
優馬『もう頑張らなくても良いんじゃない、かな?』
曜「…え?」
その言葉を聞いた時、私の中の時が一瞬だけ止まった。
なんだか本当に優馬の目が私の心を覗いているみたいで怖くなってしまった。
優馬『混乱、させちゃったかな?』
曜「…正直、何言ってるか分からないよ。」
優馬『そうだよね。主語が無かった。でもそれは気づいているかな、と思って言わなかったつもりだったんだけど』
曜「…煽ってるつもり?」
優馬『そんなつもりはないよ。でも僕には伝えられないような何かを抱えているんじゃないかな、って』
曜「…分からないよ。」
優馬『…そっか。困らせちゃってごめんね。』
これも嘘。
私、理想の私を崩さないための最大限の嘘。
本当は気づいている。優が言いたい事はきっと私が弱い、っていうことを伝えたいんだ。
優は優しいからそれをなんとかオブラートに包みつつ、私に気付かせようとしてくれる。
けれど、違うの。
貴方だから弱いところを見せたくないの。
だから謝らないで欲しい。貴方は何も悪くない。優は何も悪くないから…
曜「…」
優馬『今日はありがとう。こんな夜中に時間取らせちゃって…じゃあまた明日。』
曜「あ…」
優馬『…おやすみ、曜。』
プツンッ…
無機質にその音は流れた。
そう、電話が切れた音。寂しい瞬間。
曜「…う、あ、あ、あぁ、あぁぁぁ…」
守り通せた。
私はまだ優にとって理想の私でいられるんだ。
誇らしい。まさに私の望んだこと。
なのに、それなのに、なぜ私の目からは大粒の涙が流れてくるんだろう。
曜「ご、めん…ごめんね…ゆ、う…」
でも、これでいいんだ。
貴方にとっての理想の私。
もうきっと貴方に迷惑はかけない。弱さは見せない。
曜「…でも、きっと優は」
もう二度と振り向いてくれない。
別に会話の中でそんなことを言っているわけではなかった。
だから、これは女の勘。
でももういいんだ。
私の理想が崩されなければ。
~内浦・優馬家・優馬の部屋~
優馬「…間違えたかな」
正直、この電話は自分の中で賭けでもあった。
どっちに転んでもおかしくは無かった。
曜は豪快、豪傑、超人、まさに僕とは全く違う本当にすごい女の子。
って、思ってたんだ。
けれど、違った。
この何か月、色々な事があった。
その中には曜と千歌との関係性も明らかになった。
優馬「あんなに取り乱してた曜は初めてだったからな…」
僕はずっと気づけなかった。
本当に抱えている曜の想いに。
でも、それに触れるのは果たして正しいのか、それとも間違った判断なのか
それは聞いてみないと分からなかった。
優馬「これが今まで人との関わりを避けてきた結果、なんだろうな…」
いつも行動が遅れてしまう。
それで後悔してしまう。
繰り返す。繰り返す。
何も学ばない。
優馬「…千歌だったらもっと寄り添えたのかな」
僕とはかけ離れた一人の女の子を想う。
あの子だったらもっと上手く人の心に寄り添えていただろう、と。
…僕に輝きをくれたあの時のように
いかがだったでしょうか。
恐らく続きは大分長いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない