無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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こんにちは!
投稿が遅れてしまってすみません!
今回は前話でPVに参加できなかった3年生をメインとして書きました!
3年生は過去のこともあって、だいぶヤンデレ気質がありますが、心は純粋のはずなので、気軽に読んでください!
ちなみに、ここはPV撮影と東京に行く間の出来事として、書いたのでご了承ください!
それではどうぞ!


第8話 いつも一緒

 

~スクールアイドル部部室~

 

鞠莉「ふふ…♡ふふふ…♡」

ダイヤ「…♪♡…ふふ…♡」

果南「…えっへへ///へへ…♡///」

 

 

善子「…なに、あれ?」

梨子「…さぁ?」

ルビィ「おねえちゃん…楽しそう…」

花丸「機嫌良いずらねぇ…」

曜「うわぁ…今までで見たことないくらいのニヤケ顔…」

千歌「…こんな果南ちゃん、見たくなかったなぁ…」

 

なぜ、こんなに3年生が揃いも揃ってニヤケ顔を炸裂させているのか、

それはPV作成時にまで遡る。

 

~回想~

鞠莉「…綺麗ね」

優馬「鞠莉…うん、そうだね…」

鞠莉「はぁ…私も一緒に参加したかったわ…」

優馬「それは…ごめん」

ダイヤ「鞠莉さん、あんまり困らせないようにしてくださいね!」

優馬「ダイヤ…」

鞠莉「もうっ!分かってるわ!ジョークよ!ジョーク!」

ダイヤ「全く…本当なのでしょうか…」

果南「でも、寂しいのは本音だよね?」

ダイヤ「そ、それは…」

果南「私も寂しいよ、でも一番心に来たのはゆうにメンバーから外れてくれ、って言われた時だなぁ?」

優馬「うっ…」

果南「私たちも今回裏で頑張ったしな~、見返りが欲しいな~」

鞠莉「私も欲しいデ~スっ!!」

ダイヤ「果南さん!鞠莉さん!優馬さんを困らせては…」

果南「ダイヤも本音はちゃんと伝えた方がいいんじゃないの?」

ダイヤ「うっ…」

優馬「ダイヤ…」

ダイヤ「わ、私も寂しかったです…から、頑張ったご褒美をいただけるとその…嬉しい、ですわ…///」

鞠莉「ふふっ、これで3人とも同じ気持ちだったってことね!」

果南「さぁ、どうしてくれるの?ゆう?」

優馬「…はぁ、分かったよ」

優馬「…埋め合わせは必ずする。来週あたり、遊びにいこう、久しぶりに」

鞠莉・果南・ダイヤ「「「え!?///」」」

優馬「…え?行きたくないの?」

鞠莉・果南・ダイヤ「「「い、行きますっ!!!///」」」

 

 

 

そう、あの時、優馬から「埋め合わせ」必ずする。という言葉を貰っており、

そして、その埋め合わせの日がなんと今日なのだ。

 

鞠莉(ふふ…♡もうどれだけ待ち遠しかったか…♡)

ダイヤ(はぁ…♡はやく、はやく会いたいですわ、優馬さん…いや、優…♡)

果南(ゆう…♡ゆう…♡はーーー♡待ち遠しいよーー♡)

 

優馬「…ごめん、遅くなっちゃった」

千歌「あ!ゆ~うく~「優!!」…へ?」

ダイヤ「もう…♡待たせすぎですわ…早く、行きましょう?♡」

ルビィ「お、お姉ちゃん…?」

花丸「今、呼び名が変わった、ずらぁ…?」

 

果南「ちょ、ダイヤ!距離近すぎだよ!!」

鞠莉「まぁまぁ、果南♪今日くらい許してあげましょ?私たちもこの後…ね?♪」

果南「あ…///ふふ…そうだね…♡」

 

千歌「何話してるんだろ…」

曜「…なんだかイラっとするね」

善子「それはうん…否定できないわ…」

梨子「ええ…なんなの、このもやもや…」

 

あんなに距離を詰め辛そうにしてた3年生が、ここまで積極的なのだ。

他の6人からしてみれば何が起こっているのか、さっぱりだ。

しかし、現実は非情。今日一日は完全に3年生に優馬を取られてしまったのだ。

 

優馬「…えーっと、皆集まってるところ、ごめんなんだけど…今日は、」

鞠莉「今日はお休みにしマースっ!!」

千歌「ほんとに!?」

ダイヤ「ええ…ファーストライブにPV撮影と…かなり張りつめていましたものね…」

果南「だから、今日は思い切って休みにしようって、ね?ゆう?」

優馬「う、うん、そうだね、皆、無意識のうちに体に疲労が来てると思うからここでしっかりリフレッシュしてほしいんだ」

千歌「やったーーー!!」

曜「うーん…なんだか腑に落ちないけど、優がそう決めたもんね!しっかり休むであります!」

梨子「どうしよう…ピアノの練習でもしようかしら…」

花丸「ずらぁ…ルビィちゃん、どこか出かけるずら?」

ルビィ「うーん…買い物しよっかなって思ってる!」

花丸「じゃあ、オラも行くずら~!」

善子「気になってた黒魔術ショップでも行こうかしら…」

 

…良かった。皆、良い気分転換になるといいなと思ってたけど

やっぱりこう見ると普通の女子高生だもんな

良い形でリフレッシュできそうだ

 

千歌「優くんっ!」

優馬「?どうしたの千歌?」

千歌「えへへ…///一緒に遊びに行こっ!!///」

梨子「千歌ちゃん!?」

曜「それなら私もついて行ってもいい?」

千歌「うん!行こ行こ!!」

梨子「…わ、私も行く!」

花丸「お、オラたちも行くずら~~!!」

ルビィ「う、うゆっ!!」

善子「ふっふっふ…私もあなたたちの行く末を見守ると致しましょう…」

 

あ、やばいかもしれない。この展開。

…どう断ればいいんだ?というか、リフレッシュという形であれば一緒でもいいのでは?

とか思っていたら

 

果南「ごめん、千歌。ゆうは今日、私たちと約束があるんだよね」

千歌「んー…そっかー…それなら仕方ないねー…」

ダイヤ「ごめんなさい、ルビィ…」

ルビィ「ウウン!ダイジョウブダヨ!」

鞠莉「そういうことだから…ごめんなさいね?」

果南「じゃあ、ゆう、行こ?時間無くなっちゃうよ」

梨子「…は?」

曜「え」

善子「…イラッ」

花丸「…ジトーっ」

 

いや、だからなんで皆、腕抱きしめてくるわけ…?

腕が圧死するんだけど…

 

優馬「う、うん…じゃあ行こっか?」

ダイヤ「ええ…♡」

果南「うん!♡」

鞠莉「ふふ…♡」

 

 

3年生と優馬が去った後…

 

曜「…千歌ちゃん、梨子ちゃん、どう思う?」

千歌「うん、黒だね」

梨子「真っ黒、もう真っ黒だね」

善子「…あんたたちは?」

花丸「どう考えても黒ずらよ?」

ルビィ「…」

 

全員の目のハイライトが消え、真っ黒な心が浮き彫りになった。

そんな全員にはただ一つ、共通する思いがあった。それが

 

“優(馬くん、くん、馬さん、馬)を何としてでも取り返さなくては!!!”

 

こうして、1人の男を巡った“Aqours War”が始まった。

 

 

 

~沼津市内~

 

優馬「うわ…僕の苦手なとこ…」

 

僕が早々に連れてこられたのは、沼津有数のブティック店だった

 

ダイヤ「何をぼやいてますの?早く行きますわよ?」

優馬「…いや、だってほとんど女物しかないし」

果南「いや、当たり前じゃん、じゃなきゃ私たちここ来てないよ?」

優馬「そうかもしれないけどさ…」

鞠莉「もうっ!ウジウジしてないで、Let’s Go!」

優馬「はぁ…仕方ないなぁ…」

 

こんなこと言いつつもなんだかんだ言って、この空気は嫌いじゃないし

昔からの幼馴染だからか、居心地は悪くないんだ、と思っていた。

後ろの視線に気づくことはなく

 

千歌「むむむむ……」

梨子「…」

曜「優…優…優…」

花丸「楽しそうずらねぇ」

ルビィ「ピギィ…お姉ちゃん…優馬さんに馴れ馴れしいなぁ…」

善子「全く…いくら“私”の優馬がかっこいいからって女出しすぎよ…逆に見苦しいわ」

 

 

鞠莉「Wao!これとか果南に似合うんじゃない?」

果南「ん~…ちょっと私に似合わないんだよね…こんなフリフリな…」

鞠莉「Oh~…うーん…優はどう思う??」

果南「え!?」

優馬「ん?うん、可愛いと思う。似合ってるよ」

果南「あ、ありがとう///えへへ…///」

果南「じゃ、じゃあ思い切って買ってみよっかな!///」

優馬「うん、行ってらっしゃい」

ダイヤ「ふむ…」

優馬「ダイヤもお悩み?」

ダイヤ「ピギッ!?///え、えぇ…こういう所はあまり行かないので…」

優馬「確かにダイヤは着物着てるイメージだもんね」

優馬「あれはあれでとても綺麗だけど…」

ダイヤ「き、綺麗、ですか…ふふっ…///」

優馬「うーん…これとかどう?」

ダイヤ「…ワンピース、ですか?」

優馬「うん、白のワンピースとかダイヤの純白で綺麗な心にぴったりだと思うんだけど」

ダイヤ「ふぇっ!?///も、もう優ったら…///」

優馬「ん?呼び方変えた?」

ダイヤ「ふふ…///今日だけでも、と思い///」

ダイヤ「それより!優が勧めてくれたこの服、私も気に入ったので買わせていただきますわ♪」

優馬「良かった…行ってらっしゃい」

鞠莉「むぅぅ…」

優馬「…で、鞠莉はどうしたの?」

鞠莉「もう!果南もダイヤもずるいわ!私も優馬に服をPresentしてもらいたいわ!」

優馬「そういうと思って、はい、これとかどう?」

鞠莉「あ…水色のカーディガン?」

優馬「うん。あの色見た時、これ着て海辺にいる鞠莉を想像したんだ。」

優馬「で、その時、不覚にも“あ、綺麗だな…”って思っちゃったんだよな…」

鞠莉「優…」

優馬「え!?なんで泣きそうになってるの…」

鞠莉「だっでぇぇ…久しぶりに会った時はあんなに対応がひどかったのに」

優馬「あの時は悪かったよ…、周りが見えてなかったんだ」

鞠莉「…優、私、昔からずっと変わらずあなたのことが大好きよ」

鞠莉「だから、あの時、ほんとに辛かったの…でも、今日のこれでなんだか全てが報われた気がするわ!」

優馬「ふふ…単純だね、鞠莉らしい」

鞠莉「もうっ!///からかわないで!///」

鞠莉「…ありがとう、優。じゃあ買ってくるわね!」

優馬「即決かぁ…」

 

あれから、僕たちは店を出てから、まるであの頃に戻ったように色んなところを回った。

ゲームセンターでのリズムゲー、プリクラや本屋でスクールアイドルの雑誌を見て回り、雑貨店でお互い、お揃いのアクセサリーを買ったりとか、典型的なものばかりだったけれど、それでもこの4人で遊べていることがとても心地よかった。

でも、もう夜も更け、時間も終わりへと近づいてきた。

 

鞠莉「はぁぁ…楽しかったデース…」

果南「久々にこんなに回ったね…」

ダイヤ「足がパンパンですわ…」

優馬「どっと疲れたよ…」

優馬「でも…ほんとに、楽しかったな」

 

正直、こんなに楽しめたのは小学校の頃以来だと思う

昔の幼馴染と一緒に、こんなに…

それはもう時間が止まってしまえばいいのに、と願ってしまうほどには

 

優馬「…寂しいなぁ」

 

ふと、彼女たちがもう3年生で今年で終わり、という事実に気づくと

あれだけ「無」だった気持ちから「輝き」をもらって、自分が変わり、

今はこの時間が終わってしまうことにもう「寂しい」という気持ちへと変わっていた。

そしたら、涙が出てきたのだ。

 

果南「ゆう…?」

ダイヤ「…優?」

鞠莉「優…」

優馬「あ、れ…?久しぶりだな、涙なんて…ごめん…」

 

みっともない。こんな僕、いつもの僕じゃない。

耐えろ、耐えるんだ。泣くなんて…

そうして、唇をかみしめ、泣き止もうとした時だった。

 

果南・ダイヤ・鞠莉「「「…」」」

優馬「う、あ…」

 

彼女たち、僕の幼馴染たちが抱きしめてくれたのだ。

 

ダイヤ「私たちはずっとここにいますわ…」

鞠莉「例え、離れてしまったとしても…必ず帰ってくるわ…」

果南「ゆうは一人じゃないよ、だから…安心して」

優馬「皆…うん…うん…!」

 

別れは必ず来るもので、でもその分、出会いもある。

僕も昔、彼女たちと一度、別れて、今がある。

千歌たちや善子たちと出会って、そしてまた、鞠莉たちと会って

別れが来るのを寂しいことだと思ってたけど、それは間違い。

その分の出会いはあるし、気持ちが離れるわけじゃない。ちゃんとここに在る。

 

優馬「…お見苦しい姿をお見せしてすみません。」

果南「ふふっ、そんなことないよ、可愛かった」

ダイヤ「そうですわ!…私たちの方がお姉さんなのですから」

鞠莉「安心して、甘えてきてほしいデース!!」

優馬「…いや、もうしない、絶対に」

果南・ダイヤ・鞠莉「「「なんで(ですの)―――!?」」」

優馬「恥ずかしいからだよ…」

ダイヤ「…あらあら、ふふ♡」

果南「ほんと、いつもかっこいいのにたまに可愛いなぁ…///」

鞠莉「It’s so cute!!♡食べちゃいたいデース!!♡」

優馬「やめて…ガチやめて…」

鞠莉「ふふ…まぁ冗談はさておいて…」

鞠莉「そこにいるんでしょう?千歌たち?」

「「「「「「ギクッ!!」」」」」」

優馬「え…!?」

千歌「あ、あははは…バレてたんだねぇ…」

曜「完璧に尾行してたはずなのになぁ…」

梨子「バレちゃったらしょうがないわね」

ダイヤ「全く…あなたたちは…」

果南「だねぇ…ってゆう?」

優馬「…いつから?」

千歌「え、えーっと、ず、ずっとかなぁ…?」

優馬「今のも…?」

花丸「優馬さん…?怖いずらよ…??」

善子「お、落ち着きなさい!我がリトルデーモン!」

優馬「…千歌?今、聞いてるんだけど?」

千歌「す、すみませんっ!見てましたぁぁぁ!」

千歌「で、でもね、尾行しようって言ったのは千歌じゃないんだよ!!」

曜「え!千歌ちゃん!それはずるいよ!!」

ルビィ「そ、そうだよぉ…千歌ちゃんも言ってたよ!」

千歌「で、でも最初に言ったのは千歌じゃないもんっ!…って、優くん?お顔、怖いなぁ…?」

優馬「…ふぅ、ベツニオコッテナイヨ、ボクモウカエルネ」

千歌「あ!優くーーーん!!!」

 

僕はあの場にいるのがいたたまれなくなって、逃げてしまった。

でも、とてもいいリフレッシュにすることが出来たのだった。

…ちなみに、千歌たちは1週間口を利かなかった。

1週間目で6人皆が泣いちゃったので、さすがに許した。

 




はい、いかがでしたでしょうか?
3年生との仲が着々と深まってきてますね、良かったです
それと同時に優馬の心も開いてきてて、人間味が出てきたんじゃないですかね!
ということで、次回はおそらく東京編!
あの子たちの登場もさせます!
それでは、次回もよろしくお願いします!!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない

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