無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
先に言っておきます。
ルビィ回です。
それではどうぞ。
優馬「責任、か…」
あの後、僕は生徒会長室をすぐに出た。
次の授業の予鈴も鳴ったし、相談は終わったから。
しかし、最後にダイヤが言った言葉。
『私たちを惚れさせた責任…とってくださいね』
優馬「…」
覚悟は持った。
自分が結論を出さなきゃいけないということも理解した。
しかし、彼女たちにどう責任を取ればいいのか、そこが問題だった。
実際、マルちゃんに対しては正面からきちんと自分の想いを伝えた。
しかし、それで本当に良かったのだろうか。
悲しませてしまったのは事実ではある。
優馬「良かった、と思うしかないだろうな。こればっかりは…」
~放課後・廊下・梨子side~
千歌「…~でね、~。~!!」
曜「そっか、なら…~!それで!~…」
梨子「…」
優馬「…」
何も変わらない。いつも通りの日常。
唯一変わっているとすれば、優君と曜ちゃんの関係が少し…ぎこちなくなった、という点だろう。
梨子「…ね、優君?」
優馬「…?梨子?」
梨子「…やっぱり何かあったんだよね?曜ちゃんと」
優馬「…」
梨子「教えてくれないことって…その関係の事?」
優馬「さぁ、ね。」
梨子「…意地悪な優君。でも、私はいつでも優君の味方だから、ね?」
優馬「…ありがとう、梨子。」
そんなちょっとした会話。
でも、小声で聞こえないように、ってだけでなんだかバレてはいけないような秘密を共有しているみたいでドキドキしてしまう。
願わくば、このドキドキも共有出来たらいいな、なんて。
ルビィ「お兄ちゃん!」
すると、後ろからルビィちゃんが現れた。
ルビィちゃんらしくない大きな声を出して優君を呼んだと思えば
ルビィ「ちょ、ちょっとこっちに!」
優馬「え、えぇ?」
梨子「ちょ、ちょっとルビィちゃん!?」
ルビィ「ごめんなさい!ちょっとお兄ちゃん借ります!」
優君の腕を掴み、連れ去ってしまったのだ。
梨子「…なんだったの?」
千歌「なんか急いでるみたいだったね?」
曜「…いいよ、私たちは部室向かわないと…もうライブまで近づいてきて、メニューも忙しくなるだろうし…」
千歌「あ、うん!曜ちゃん、待ってよー!」
梨子「…」
嘘つき。
なんだか馬鹿みたい。
優君が連れ去られた時、一番、悔しそうな顔してたの曜ちゃんだったのに。
意固地になって…
そうして、私たちは特に気にすることも無く、部室へと急いだ。
~放課後・廊下~
僕は今、ルビィちゃんに連れられて部室とは真反対の方向へと歩いている。
結構歩いただろうか、気付けばあまり人通りが少ない古い校舎あるあるのいわゆる旧校舎の方までやってきた。
ふと、窓の方を見やると
ルビィ「…綺麗だよね、ここ。」
ここまで無言だったルビィちゃんから声が出た。
そう、窓の外には中庭に立てられている一本の木が夕日で照らされているのだ。
ルビィ「実はね、ルビィのお気に入りなんだこの場所。」
優馬「そうなんだ…こんなところがあるなんて知らなかったよ。」
ルビィ「ふふ、お兄ちゃんの方がこの学校、長いのにね。」
優馬「そうなんだけど、ここは来たこと無くて…」
ルビィ「…入学してから数日で初めて知ったの。学校で迷っちゃって。」
ルビィ「初めてこの景色を見てからたまに辛いときはここに来てたんだ。」
ルビィ「綺麗な景色でなんだか、嫌な事も忘れていくみたいで…」
優馬「…そうだったんだ。」
確かにこの景色を見てるとなんだか今までの嫌なことがちっぽけな事のように感じてしまう。
それくらいにこの景色が綺麗で魅了的で、大きなものだった。
ルビィ「…ねぇ、お兄ちゃん。」
優馬「ん?どうしたの?」
ルビィ「昔の事、覚えてる?」
優馬「…昔のルビィちゃんの事は覚えてるよ。」
ルビィちゃんは黒澤家の次女でダイヤの妹。
昔からダイヤと親交があった僕は勿論、ルビィちゃんの事もしっかりと覚えている。
昔から可愛げのある女の子で、人懐っこく、まるで妹ができたみたいだった。
ルビィ「…そっか、できるなら覚えていて欲しくなかったんだけどな。」
優馬「え?」
ルビィ「だって、お兄ちゃん…ううん、優さんはルビィの事、妹みたいだ、って思ってるでしょ?」
優馬「それは…だって、ダイヤの妹で昔から僕のこともお兄ちゃんって…」
ルビィ「…確かに覚えていてくれて嬉しかった。昔みたいに呼べて、嬉しかった。けどね、また昔みたいに戻ってきてるってことは、ルビィに対して『恋愛感情』は湧かないってことじゃないの?」
優馬「そんなこと、ないよ…!僕は平等に…」
ルビィ「ううん、そう思っていても無意識は違う。あくまでもルビィは妹みたいな存在だって、認めてしまっているんだよ?」
優馬「…それは」
ルビィ「ルビィは優さんが好き、大好き、愛してるの。千歌ちゃんや曜ちゃん、鞠莉ちゃんや果南ちゃんみたいなAqoursの皆、理亜ちゃんと聖良さんのSaint Snowの2人よりも…もちろん、お姉ちゃんよりも。」
優馬「…」
ルビィ「やっぱり驚かないってことは、気付いていたんだね。」
優馬「…まぁ、少しだけ、ね。」
ルビィ「でも、動揺しないってことはやっぱりルビィの事、妹みたい、としか思えないんだね。」
優馬「そんなこと「そうなんだよ。」…」
ルビィ「優さんがそうしたくない、そう認めたくないって思ってもそう見えちゃってるんだよ。」
ルビィ「…いい加減、認めてよ。『妹みたい、としか見てなかった。』って、ね。」
優馬「それは」
ルビィ「ルビィ、これでも強くなったよ?色んな事があって、すごく身体も心も強くなったの。だから」
ルビィ「…どんな答えでも受け止められるよ?」
優馬「…」
あぁ、苦しい。
だって、そう言ってるくせにルビィちゃんの眼からは涙が零れ落ちてしまっているじゃないか。
…でも、本当に
優馬「強くなったなぁ…」
ルビィ「え?」
優馬「昔のルビィちゃんはよく泣いてたし、入学してからも少し泣いてたでしょ?不安で」
ルビィ「う…」
優馬「…でも、本当、強くなったよ。しっかり自分の意志を、想いを伝えられて、どんな答えでも受け止めようとして。」
ルビィ「優さん…」
優馬「ごめん、どうしても兄目線で見ちゃうね…」
ルビィ「…」
優馬「どうやら僕は、やっぱりルビィちゃんは僕にとって『妹』なんだ。」
ルビィ「…そっか、それが答えなんだね。」
優馬「…ごめんね。」
ルビィ「ううん、分かってたことだもん。でも、『妹』ってことは彼女の次に近い、みたいなところあるもんね!」
優馬「…うん、そうかもね。」
ルビィ「なら、これからは『妹』として甘えちゃおう!」
優馬「バッチこいだよ。」
ルビィ「ふふ」
優馬「はは」
「「あはははは!」」
こうして、僕はまた1人、女の子からの告白を受け、それを断ったのだった。
ダイヤ「…ルビィ」
いかがだったでしょうか?
残り9人、そして日数も残り10日弱かもしくは9日くらいだと記憶しています。
誰が優馬を射止めるのか、そして優馬は誰を選択するのか。
あるいは。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
-
高海千歌
-
桜内梨子
-
渡辺曜
-
松浦果南
-
黒澤ダイヤ
-
小原鞠莉
-
津島善子
-
国木田花丸
-
黒澤ルビィ
-
鹿角聖良
-
鹿角理亜
-
誰とも付き合わない