無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
試合前は練習量を落としていました。
息抜きというのはあれですけど。
それではどうぞ。
~放課後・廊下~
ルビィ「…それじゃ、戻ろ?」
優馬「…うん、ありがとう。」
ルビィ「?ルビィ、お礼されることなんて…」
優馬「僕のこと、好きでいてくれた…それだけで十分理由になるよ。」
ルビィ「…それは、違うかなぁ」
優馬「え?」
ルビィ「まだ、終わらせるつもりはないよ?」
優馬「…?」
ルビィ「ルビィは多分、この先もお兄ちゃ…ううん、優さんの事が好きなんだ。」
優馬「っ…でも、それは…」
ルビィ「辛い…けど、もうどうしようもないの。」
そうして、ルビィちゃんは笑った。
その笑顔は夕日に照らされて、とても…
ルビィ「それに…花丸ちゃんも諦めない、って!」
優馬「え?」
ルビィ「フラれちゃったのは確かにショックだけど、それでも好きで、大好きでどうしようもないから…って。」
優馬「…」
僕は知らなかった。
もうあの件はあれで終わりだと思っていた。
きっとショック受けて、立ち直れるかどうか。
そればかり心配だった。
でも、やっぱりダイヤの言う通りだったのかもしれない。
この子達は、強い。
僕が思っていたよりもずっと。
それは身体的にも精神的にももちろんだけど、それ以上に
想いが。
ルビィ「花丸ちゃんの想い、それはルビィも同じ。」
優馬「っ…」
ルビィ「ルビィにとっては最初で最後の初恋、だから。やっぱりこの想いは特別なんだ。」
ルビィ「だから、お願い。」
優馬「…なんだい?」
ルビィ「もし、優さんが1人を選んでも…貴方に恋した10人がいたこと、忘れないで?」
優馬「…もちろんだよ。まさかそれをルビィちゃんに言われるなんてね。」
ルビィ「ふふ、ルビィだって成長してるんだよ!」
そうして、ルビィちゃんは胸を張った。
…しかし、その胸はどちらかというと未発達に近かった。
ルビィ「…今、さりげなく悪口言った?」
優馬「言ってません。それよりそろそろ部室に向かわないと。」
ルビィ「あ…そうだね!なんてお姉ちゃんに言おう…」
優馬「ちょっと話してたら長くなっちゃったでいける。僕が説明するのは面倒だからルビィちゃん、よろしくね。」
ルビィ「えぇ!?そこはお兄ちゃんらしく言ってくれないの!?」
優馬「…それはそれ、これはこれ、かな。」
そうして、僕たちは時間が無いことに気付き、足早に去ったのだった。
~浦の星学院・スクールアイドル部部室~
優馬・ルビィ「「お、遅くなりました~!」」
鞠莉「もうっ!遅いわよっ!」
果南「…まぁまぁ、良いじゃん。時間的には間に合ってるんだから。」
聖良「そうですね、時間は間に合ってますからね。」
千歌「おかえり~…って違うか!」
梨子「うーん…私たちは廊下で会ってるからなぁ…合ってるかも?」
曜「…」
花丸「…何してたずらね?」
善子「…さぁ?」
理亜「何となく察せるけど…」
と言ったような感じで皆はあまり怒っていないようだった。
しかし、肝心なのは最後の1人だ。
ダイヤ「…」
ルビィ「お、お姉ちゃん…」
ダイヤ「別に怒っていませんわ。時間は間に合っていますから、気にしないでください。ルビィ。」
なんと、許してくれた。
それもあっさり。
優馬「聞かないの?事情とか…」
ダイヤ「…みだりに他人のプライバシーには干渉したらいけませんから聞きませんわ。それに珍しい組み合わせ…何か大切なお話だったのでしょう?」
優馬「…そうだね、大切な話だったよ。」
ダイヤ「それだけで十分ですわ。」
そう言ってダイヤは皆に今日の昼休みに話した内容を共有するために話し始めた。
いつもだったらもっと怒っていた、というか心配するというか、そんな感じだったのだが今回ばかりは本当にあっさりと終わってしまった。
確かに時間には間に合った(しかし、集合時間の5秒前)から咎められる所は無いのだが、几帳面のダイヤの事だから5分前行動は基本だ、と言われると思って、覚悟していたのだが…
優馬「…まぁ、ルビィちゃんと一緒だったからか。」
最愛の妹と一緒だったから、ということもあったのだろう。
そう思うようにした。
ダイヤ「…っ」
曜「…」
~沼津・練習スタジオ~
ラブライブ決勝まで残り10日。
実感は湧かないがそれでも近づいてくる事実。
今日もこうして、沼津まで来て練習を行う。
優馬「…」
見ていると本当に心配するところはない、というかむしろ燃えている。
キレが上がり、素人の僕から見ているとすでに完璧ではないか、と思えてしまうくらいの完成度だった。
聖良「…ちょっと危ないですね。」
優馬「え?」
何が危ないのだろうか。
素人目には分からなかった。
聖良「確かにキレもあって、歌も精度を上げてる…ですが、決勝ということを意識しすぎて、『楽しく』踊ったり、歌ったりというのを忘れているように見えるんです。」
優馬「…なるほど」
言われて観てみれば確かに笑顔が無かった。
とにかく精度を上げる。
それだけを意識しているようでまるでロボットのようだった。
聖良「今の彼女たちにはもしかしたら練習よりも息抜き、が必要なのかもしれませんね。」
優馬「息抜き…か。時間無いのに良いのかな。」
聖良「むしろ時間が無いからだと思います。」
なるほど、確かにスポーツ選手の中で試合前はあえて練習をし過ぎないようにして、選手の疲労を溜め込まないようにして、試合にピーキングを合わす…
ということを聞いた事がある。
聖良「ということで、優君。」
優馬「?」
聖良「明日、私とデートしましょう!」
優馬「…え?」
…何を言っているんだろう。この人。
と申し訳ないが思ってしまった。
理亜「…姉さま、何言っているの?」
優馬「り、理亜…」
聖良「息抜きするにはまず見本が必要かと思ったのですが…優君は嫌ですか?」
優馬「い、やじゃないけど…」
理亜「兄さん!!」
聖良「ふふっ、じゃあ決まりですね♪」
そう言って、聖良はとりあえず一段落したAqoursの皆へタオルとドリンクを渡しに行ってしまった。
理亜「…兄さんの馬鹿っ!」
優馬「えぇ…」
そう言い放って、理亜も聖良の後を追うように皆の下に行ってしまった。
しかし、あれはしょうがないと思う。
美少女に迫られて断る方が難しい。
ダイヤ「お話は聞きましたわ。」
優馬「うぇ…ダイヤ…」
ダイヤ「…何をそんな…嫌な顔することなんてあります?」
優馬「…いや、なんでもないよ。それで話って言うのは…聖良から聞いたの?」
ダイヤ「えぇ…少し、笑顔が足りない。だからこそ今はあえて練習量を落とし、不安な部分は個人で自主練習…余った時間は息抜きに使う、と。」
優馬「…それで合ってるけど、ダイヤはそれをどう思った?」
ダイヤ「良いと思いますわ。」
あっさりとダイヤは言い切った。
少し驚いてしまった。
ダイヤ「ですが、まさか聖良さんが明日さっそく、優とデートするなんて…聞いてませんわ。」
そりゃそうだ。
さっき決まったばかりだもの。
というか、なんで聖良はすぐに言っちゃうのかな。
…まさか嬉しすぎて皆に言いふらしたのか?
だとしたら、ポンコツにもほどがある。
優馬「それは…許して…もうあれはどうしようもなかったんだ…」
ダイヤ「…まぁ、気にしていませんわ。ただ、変な事はしないように!」
良いですわね!?
そう言って、ダイヤは戻っていった。
優馬「明日から僕の負担が大きいような…」
心理的にも身体的にも負担がかかる。
皆は出かけることで息抜きになるのかもしれないが、僕の息抜きは家でぬくぬくと過ごすこと。
優馬「大変だ…明日から…」
そうして、明日から始まる何かに思いを馳せていた。
いかがだったでしょうか?
次回から最後の想いをそれぞれが言っていきます。
お楽しみに。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない