無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。希望03です。

黒澤ダイヤ、未来永劫、美しくあれ。

それではどうぞ。


黒澤ダイヤ誕生日記念 ~新たな1ページ目を貴方と共に~

~内浦・黒澤家~

 

皆さま、明けましておめでとうございます。

黒澤ダイヤと申しますわ。

もう時は早いもので、新しい一年の幕開けですわね。

そして、外を見てみると晴れやかな空が広がっていて、まさに新しい1年を踏み出すためには持って来いの日となりましたわ。

しかし、そうも行かないのが黒澤家なのです。

黒澤家は内浦の名家なので、新年が始まるとなれば色々な場所へと足を運び、挨拶回りに会食など…

いくら私と言えども、こういうのは全て大人たちによる大人たちのためのものなのだから、正直、そちらで勝手にやっていただきたい…というのは昔から良く思っていた。

しかし、今や黒澤家の長女…

その立場で文句の一つは許されない、そう私は考えるようになりました。

 

それでも…それでも私は私…まだ年頃の女の子、思う所はあります…

Aqoursの皆さんと初詣だって行きたかったですし、なにより…綺麗な袴を着て、優に見せたかった…という思いが残るばかりなのです。

 

ダイヤ「はぁ…」

 

はっ、と気づいて周りを見渡してみれば誰もいなかった。

ほっとしたもののこのままではいけないと思い、深呼吸をし、気合を入れて、戻ろうと襖を開けたら、そこには

 

ルビィ「ピギッ!」

ダイヤ「え、ルビィ…?」

ルビィ「お、お姉ちゃん…」

 

そこには妹のルビィが立っていた。

 

ダイヤ「何かありましたか?」

 

ルビィ「あの、その、えっと…」

 

ダイヤ「どうしたのですか?はっきりとおっしゃいなさい」

 

ルビィ「お、お誕生日!おめでとう!」

 

そうしてルビィは私に銀色のブローチをくれた。

 

ダイヤ「まぁ…」

 

ルビィ「…ごめんね、遅くなっちゃって…気に入ってくれるかなぁ…」

 

ダイヤ「…ふふっ、気に入るも何も、他でもないルビィから貰ったものですわ…大切に致しますわ…」

 

ルビィ「…うんっ!」

 

そのルビィの笑顔に心を打たれたのはここだけの話ですわ…

ここで悶えることなく耐えられたのは私の成長ですわ…

 

ダイヤ「…ふぅ…そ、それでは行きましょうか。」

 

そうして落ち着きを取り戻して、戻ろうとした時でした。

 

ルビィ「ま、待って、お姉ちゃん!」

 

ダイヤ「ルビィ?まだ何かあるのですか?」

 

ルビィ「その、ね…もう会食は来なくていいって…」

 

ダイヤ「…え?」

 

なぜ?

まさか見限られてしまったのではないのだろうか?

そんな不安と焦りが過った。

 

ダイヤ「な、なぜ…」

 

ルビィ「ち、違うよ!ここまでずっとお姉ちゃんは動きっぱなしで疲れているだろうから…休んでほしいって…」

 

ダイヤ「…なるほど」

 

見限られてしまったわけではなかったようでした。

そう安堵しているとまだルビィは続けた。

 

ルビィ「まぁ…理由はもっと別なものでもあるけどね…はぁ…」

 

ダイヤ「ルビィ?何か言いましたか?」

 

ルビィ「ううん!何でもないよ!じゃあ…楽しんでね。」

 

ダイヤ「?…楽しむ、とは…?」

 

去り際に言われたその言葉がどうしても理解ができずにいた。

部屋に立ち往生して数分すると、玄関から話声が聞こえた。

 

「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します…えぇ、はは…そうですね…え?いやいや…」

 

ずっと部屋にいるのも私の性に合わない。

そっと玄関の方に向かい、壁に隠れながら見てみると母が誰かと話しているようだった。

声的にはまだ若く、しかしどこか大人びたような声で、どこか同年代のような雰囲気のある声だった。

 

ダイヤ「…誰ですか…?」

 

謎に包まれたその先を見ると

 

ダイヤ「ゆ、優っ!?///」

 

優馬「あ、ダイヤ。明けましておめでとう。今年もよろしくね。」

 

ダイヤ「あ、え、と…///あ、あけましておめでとうございますですわ…///」

 

ダイヤ母「あら…主役の到着ね…ふふっ」

 

ダイヤ「お母様!?///」

 

ダイヤ母「それでは後はお2人で…ごゆっくり~♪」

 

ダイヤ「…///」

 

優馬「…あ、あはは…急に押しかけてごめん…」

 

ダイヤ「い、いえ…///大丈夫ですわ…///それよりもなぜここに…」

 

なぜここに来たのか。

折角新年だというのに他のメンバーと初詣には行かないのだろうか。

ずっとそればかりが頭を巡っていた。

 

優馬「あー…いやここに来たのはルビィちゃんから…」

 

ルビィ『せっかくお姉ちゃんが誕生日なのに、朝からずっとお母さんたちの付添で挨拶回り…すごく寂しそうにしてるからお兄ちゃん来て!』

 

優馬「…ってね」

 

ダイヤ「ルビィ…」

 

思わず、感動してしまう。

そんな裏があったなんて…ルビィも成長しましたわ…

そう思っているとどうやらその続きがあるらしく、優はまだ話を続けた。

 

優馬「そんでもってその続きがあって…」

 

ルビィ『今日はお姉ちゃんに譲るけど、明日はルビィが独り占めする番だからね!!』

 

優馬「…だって…可愛いよねー…本当、できた妹さんだよ」

 

ダイヤ「…」

 

その言葉で思わず固まってしまった。

容易に想像ができますわ…電話の先で無い胸を張るルビィの姿が…

そのがめつさはやはり黒澤家の女、と言いますか…

さすがですわね…本当、抜け目ない…

 

優馬「…ダイヤ?おーい…ダイヤさーん…?」

 

ダイヤ「は、はいっ!?な、なんですか…?」

 

優馬「いや…とりあえずここで立ち話もなんだし、上がらせてもらいたいなぁ…って」

 

ダイヤ「…ふふ、しょうがないですわね…さ、案内いたしますわ!」

 

その時のダイヤはどことなく声が上ずり、ご機嫌のような感じがしたのは神のみが知る。

 

~黒澤家・黒澤姉妹の部屋~

 

ダイヤ「粗茶ですが…どうぞ」

 

優馬「あぁ…お構いなく…ぷふっ、はははっ」

 

ダイヤ「むっ!なんですか?急に…」

 

優馬「いや…やっぱりダイヤはしっかりしてるなぁって思ってさ」

 

ダイヤ「…それ私の事、今までなんだと思っていたのですか…?」

 

優馬「え?うーん…たまにドジしちゃう真面目っ子?」

 

ダイヤ「それ馬鹿にしてますわよね!?もうっ!」

 

優馬「ごめんごめん…それでプレゼントなんだけど…」

 

そう言いながら、優は鞄から何かを取り出した。

受け取ってみると、それは綺麗な花の飾りがついた簪だった。

 

ダイヤ「これ…」

 

優馬「ダイヤにぴったりだな…って、着物映えするだろうし、ね?」

 

ダイヤ「…」

 

すると、私の目から一筋の涙がこぼれ、それを切り目にまるで蓋が取れたかのように涙が溢れ出てきてしまった。

 

優馬「…え!?あれ!?き、気に入らなかったかな…?」

 

ダイヤ「そんなこと、ありませんわ…ただ、本当に、嬉しくて…」

 

涙が出るのは当たり前だ。

だって私からしてみれば優からプレゼントをもらうなんて、あの頃以来

どんな高価なものよりも、これに勝るほど嬉しいものは私にとっては存在しない…そんな代物。

 

優馬「…そ、っか…そうだよね。あれから月日が経ってるからね…」

 

ダイヤ「っ!あ、えっと…あ、ありがt「それでなんだけど…」…え?」

 

優馬「実はプレゼントの延長、というものもご用意してまして…」

 

ダイヤ「…延長?」

 

優馬「そうそう。」

 

ダイヤ「…怖いのですが」

 

優馬「怖がらなくても大したことじゃないよ。」

 

ダイヤ「はぁ…それでなんですの…?」

 

その時、初めて唖然となるというのを体感しました。

なぜ兄?そこは恋人…とかでは!?

と、若干、私欲が入りましたが、恋人の方がよっぽども良いでしょう!?

そう、思うのが当然ですが…

 

ダイヤ「兄…というと私が優の妹になれ、ということですわよね…まさか、そういった趣味が…?もしかして…ずっとルビィの事を…」

 

優馬「ちょ、違う違う!まぁ…確かに語弊が生じるような言い方してたけどさ…」

 

ダイヤ「じゃあ一体なんでそんなことを…」

 

優馬「…ダイヤに休んでほしいからだよ、身も、心も」

 

ダイヤ「え?」

 

優馬「ダイヤって学校では浦の星学院の生徒会長として、家に帰れば黒澤家の長女として…毎日息が詰まるような生活を続けてると思うんだ。」

 

ダイヤ「…それは」

 

優馬「うん、分かるよ。ダイヤもそれが自分の運命だ、って覚悟があるのは。でも僕にはなんだか無理してるような気がしてならない。」

 

ダイヤ「無理なんて…してませんわ。私は私の使命を…」

 

優馬「…」

 

その時、優の顔はいつにも増して真剣な表情で、そして本当に心から心配をしてるような顔で私を見つめていました。

 

ダイヤ「っ…///」

 

そんな真剣な話をしているにもかかわらず私は邪な感情を彼に抱えてしまった。

 

ダイヤ(か、かっこいい…///)

 

本当はこんな気持ちはこの雰囲気にふさわしくはない、というのは私には分かります。

しかし、気持ちの高揚、胸の高鳴り、顔の火照りは抑えることができませんでした。

 

優馬「…僕の我儘だよ。お節介だって分かっていたつもりだったんだ。だから、今日限定でいい。少しでもダイヤにとって甘えられる存在になりたい、それだけだよ。」

 

ダイヤ「…優」

 

優馬「うん…だからそんな疚しい気持ちは微塵もない。安心していいからね。」

 

ダイヤ「…はぁ…少しはあってもいいでしょうに…はぁ…」

 

優馬「溜息2回も…そんなに嫌ならやめるけど…」

 

ダイヤ「嫌なんて一言も言ってませんわ!!///是非お願い致します!!///」

 

ダイヤ(これもまたとない距離を縮めるためのチャンス…これを機に鞠莉さんや果南さん…それに千歌さんたちに少しでもリードできますからね…ふふっ♡)

 

優馬「そ、そっか…それなら良かった、と言ってもまだ兄、っていうのがよく分からなくて…何をすればいいのやら…」

 

ダイヤ「それならまず呼び方からですわね」

 

優馬「呼び方?呼び方なら僕はいつもダイヤの事は呼び捨てだよね?そこまで変わらないような…」

 

ダイヤ「優の事じゃありませんわ。私が呼ぶときの呼び方の事です。例えば…」

 

ダイヤ『お、お兄ちゃん…///』

 

優馬「っ!///」

 

ダイヤ「…///な、何とか言ってくださりませんか!?///は、恥ずかしくて…///」

 

優馬「あ、あぁ…いや…あまりにも今までのギャップがあって、その、可愛くて…うん…///」

 

ダイヤ「っ!///そ、そうですか…///可愛い…♡」

 

それなら、と私は少し調子に乗ってしまいました。

 

ダイヤ「ふふっ♡優お兄さまっ♡」

 

優馬「なっ!?///」

 

ダイヤ「それとも…優兄さん?♡」

 

優馬「ぐっ…///」

 

ダイヤ「ふふっ、これ面白いですわね…」

 

優馬「これ破壊力というか…はぁ、心臓持つかな…///」

 

ダイヤ「優はどの呼び方が良かったとかあります?」

 

優馬「いやもうどれもダイヤの演技がうまくて様になってたからなぁ…優劣付け難いよ」

 

ダイヤ「ふむ…そうですか…じゃあ、優お兄さまですわねっ♡」

 

優馬「うぇ…まさかのそのチョイスか…一番心臓持たないよ…///」

 

ダイヤ「あら、じゃあ変えましょうか…」

 

優馬「いや大丈夫だよ。今日はダイヤの誕生日、僕が言い出したからね。なんでもばっちこいだから。」

 

ダイヤ「ふふっ♡その意気ですわ!お兄さま♡」

 

優馬「うっ…な、慣れないな…」

 

ダイヤ「そんな弱音を吐いてもやめませんわ。」

 

優馬「分かってるよ…なんだか急にやる気になってるような…」

 

ダイヤ「ふふっ♡」

 

それもそうですわ。

なにせ何年も前から貴方の事を想い続けてきましたから

誕生日という特別な日、そんな日くらいは少しのからかいも許してくださいね

でも、そんなからかいだけではありませんのよ?

こうやっていつにない姿で刺激することで今日という日が私にとっても、貴方にとっても、きっと特別な思い出になりますから…

だから、だからどうか、今日という私と貴方との1ページ…忘れないように刻んでくださいね?

 

 

…昔も今も、そしてこれからも、ずっとずっと貴方の事を、愛しています。




改めて、ダイヤさん誕生日おめでとうございます。
これからも美しく清らかな貴方でいてください。
そんな貴方をずっと、これからもずっと、微力ながら応援しています。

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない
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