ありふれた?デジモンテイマーは世界最強を超え究極へ至る   作:竜羽

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大変お待たせいたしました。
10月中に更新したかったですが、リアルの事情とかモチベーションとかで執筆が遅れました。

活動報告で温かい言葉と、特撮ファンの作者に刺さる発破をもらい、何とか書き上げられました。


29話 疾風の翼 ゼロアームズ・ハヤテ

 絶体絶命の勇者達の前に現れた南雲ハジメ達デジモンテイマーズ。

 エンジェウーモンとクレシェモン、ペガスモンが発する輝きは、邪悪な気配を滾らせたオロチモンと対極に位置し、両者は睨み合いながら対峙する。

 

「は、はははは!!!」

 

 ハジメ達を見た檜山は哄笑を上げる。

 

「あのどことも知れない、時空の狭間に飛び込んで死んだと思ったんだがな。しぶといやつだ、南雲ハジメッ!!」

「カードスラッシュ!!」

 

 対してハジメは檜山を無視して、ブルーカードとデジヴァイスを構える。同時に、ハジメの後ろからガブモンが飛び出す。

 

「マトリックスゼヴォリューション!!」

「ガブモンX進化!」

 

 ガブモンの身体が光に包まれ、一気に完全体まで進化する。

 

「ワーガルルモンX!!!」

 

 この場に駆け付ける前に、この場の状況は見えていた。詳しい経緯は判らないが、檜山と清水が中心となって、愛子や光輝達の命を奪おうとしているのは間違いない。

 ギリギリ間に合ったが、檜山従えているオロチモンは数々の戦いを潜り抜けてきたハジメ達をして、油断できない雰囲気を漂わせるデジモンだ。

 

 だから、最初から全力で戦いに臨む。

 

 進化したワーガルルモンが高速でオロチモンの胴体に突貫。その膂力と推進翼の出力で、オロチモンの巨体を押し込む。

 負傷者や無力な人々から引き離し、戦闘に巻き込まれないようにするために。

 

「エンジェウーモン! ワーガルルモンを手伝って!」

「クレシェモンも!」

「フレアモンもですぅ!」

 

 香織、ユエ、シアの頼みに、それぞれのパートナーはすぐに動き、ワーガルルモンと共に、オロチモンをこの場から引き離す。

 

「振り払え!!」

「「「「シャアッ!!」」」」

 

 檜山の指示に八つの首が動き、ワーガルルモン達を振り払おうとする。

 

「させませんよぉ!!」

「グウルルアアアっ!!」

 

 それをデジモン達と同時に飛び出していた黒竜形態に変化し、炎の盾を装備したティオが防ぐ。

 ティオの黒色のブレスが放たれる。首の一つに当たった。ティオのブレスはその首を倒すまでは至らなかったが、怯ませることでワーガルルモン達への攻撃を中断させる。そのままティオはブレスを放ちながら頭を動かして横なぎに放ち続ける。そのままブレスは他の首にも当たっていく。

 

 ティオの攻撃を鬱陶しく思った首の一つが彼女に喰らいつこうと伸びてくる。

 ほかの首へ攻撃していたティオは対処が間に合わない。それをティオの背中に乗っていたシアが飛び出し、迎え撃つ。その手にはシアの武器である大槌〝ドリュッケン〟を振りかぶり、思いっきり殴りつける。

 魔法の才能を身体強化に極振りした彼女の膂力は、首の一つとはいえオロチモンを弾き飛ばす。

 さらにフレアモンとの同調によって炎の属性が宿り、殴りつけられた首が突如発火。追加のダメージを与える。

 

 シアとティオが首を引き付けている間にワーガルルモン達はさらにオロチモンを押し込み続ける。

 そして、ある程度押し込んだところで、四体のデジモン達はオロチモンから離れた。

 

 巨大なオロチモンに立ち向かうべく、ワーガルルモン、エンジェウーモン、クレシェモン、フレアモンは力を滾らせる。

 シアとティオも彼らを援護するために身構える。

 

 オロチモンが抑えられている一方、光輝たちの傍には香織とユエが舞い降りる。

 香織が光属性の最上級魔法〝聖典〟を発動。香織を中心に光の領域が広がり、その範囲内にいる者達の傷が徐々に回復していく。それは〝覇潰〟の影響で魔力も生命力も枯渇した光輝も、瀕死の重傷を負っていた龍太郎とメルドも例外ではなかった。特にメルドはあと10秒でも遅れていたら命を落としていた。

 

 しかし、その影響は敵味方の区別なく注がれてしまい、周囲の魔物達まで回復し、活性化。回復しきっていないメルドに襲い掛かる。

 

「させない」

 

 ダァンッ! 

 ユエがロートの引き金を引き、魔物を撃ち抜く。

 回復する間もなく魔物を倒したユエに危機感を持った魔物達は、彼女に狙いを定める。

 ユエの背後の空間が揺らぎ、キメラが現れて食い千切ろうとする。

 

「〝蒼龍〟」

 

 だが、そんな不意打ちを受けるユエではない。

 軽いフィンガースナップで放たれた最上級複合魔法の〝蒼龍〟で、逆にキメラを呑み込み、一瞬で焼却する。燃え盛る蒼炎の龍はそのまま、〝聖典〟の領域内にいる全ての魔物を駆逐していく。

 その間にメルドを回収したユエは後退。ついでに光輝も回収して、香織のとなりに辿り着くと、ユエも〝聖絶〟を展開。万全の守りの態勢を取った。

 

「ちぃ、俺を無視すんじゃねえ!!」

 

 檜山が羽織っているマントの中から右腕を突き出す。

 その腕を見た香織とユエは目を見開く。昨日、北山脈で見たときは黒い影が腕の形を模ったような腕だったが、今は無数の蛇が絡み合っている異形のものと化していた。指に至っては五つの蛇の首となっている。

 光輝に切り落とされた檜山の腕は、アイズモンの影で腕を形作っていた。それがアイズモンからオロチモンへ進化したことで、腕もオロチモンにちなんだ形に変化していた。

 その指が伸びて香織とユエのほうに伸びてくる。

 

「させるかよ」

 

 二人の前にハジメが割り込み、檜山の蛇から守る。代わりにハジメが蛇にかみつかれる。

 両腕に脇腹、そして首元にかみついた蛇たちは、そのままハジメの体に牙を突き立てる。

 

「はっ! 二人を守ってナイト気どりかよ。まあ、お前ならそうするよなあ。そのまま死んじまいな!」

 

 檜山はニヤニヤとハジメを嘲笑う。

 ハジメの体に嚙みついている蛇の牙にはオロチモンが持っているものと同じ毒がある。その効果は即死に至らしめる猛毒。しかも、地球にもトータスにもない、デジタルワールド由来の毒だ。例え、治癒魔法のエキスパートである香織でも、解毒することはできない。

 このまま香織たちの目の前でハジメを殺して、絶望に浸る顔を拝んでやろうと思う檜山だったが、そんな思い通りになるハジメではなかった。

 

「〝纏雷〟」

 

 ハジメの体から紅い稲妻が迸り、蛇の頭を吹き飛ばす。

 肉体の硬度を上げる身体硬化魔法〝金剛〟で、蛇の牙が食い込むのを防いでいた。

 自分の必殺の攻撃が事も無げに防がれた檜山が言葉を失っているのを尻目に、ハジメは指につけた宝物庫から解析機能を搭載したゴーグルを取り出して身に着ける。

 そして周囲を見渡して、何かを探し始めた。

 檜山のことなんて眼中にないというハジメの態度に、檜山の怒りは頂点に達した。

 

「な、南雲おおおおおおっ!!!」

 

 吹き飛ばされた蛇の頭が再生し、再度ハジメに襲い掛かる。さらに左手で炎と風の複合魔法〝轟雷爆炎〟を発動させる。かつてハジメがオルクス大迷宮の奈落の底に転落するきっかけとなった魔法だ。

 高熱の火炎弾の周りに風が逆巻き、さらに熱量を増し続ける強力な魔法が、ハジメに向かって放たれた。

 

 しかし、先ほどの蛇同様、ハジメには通用しなかった。

 素早く取り出したドンナーの銃口を向け、一目で見抜いた魔法の中心点へ電磁加速した銃弾で撃ち出す。鉄でさえも融解する熱量だったが、それよりも速く飛んできた銃弾は、魔法の中心、核と呼べる地点を貫き、構成していた魔力を崩壊させ、魔法を打ち消した。

 

 これはオルクス大迷宮でハジメたちが魔法について研究していた際に、オスカー・オルクスが残した資料の中から見つけたものだった。

 発動した魔法を操作する際には、魔法陣や魔力操作で構築した式を用いるというのは現在のトータスでも知られているが、解放者たちは魔法についての造形と理解を、格段に進めていた。その中には魔法を構築する式とその中心核の存在が記されていた。どのような魔法を構築する式にも、必ず魔法を魔法として成り立たせる核が存在し、その核がどれほど作りこまれているかで、同じ種類の魔法でも威力や効果に天と地の差ができるという。

 また、その核を崩すことができれば、たとえ発動済みの魔法でも打ち消すことができると。

 それを知ったハジメたちは、いくつかの魔法をキャンセルする方法やアーティファクトを構築した。

 このドンナーによる魔法撃ちもその一つだった。

 

「んなっ!? 何をしやがった!!」

 

 蛇だけでなく魔法まで破られた檜山は動揺するが、ハジメは反応を示さない。

 

「……見つけた」

 

 そんな檜山を放って、ハジメはずっと探していたものを見つけた。

 

「後を頼む」

「わかったよ」

「ん」

 

 ハジメの頼みに、香織とユエは頷く。

 そして、ハジメはその場から姿を消した。

 

「は?」

 

 突然姿を消したハジメに呆けた声を漏らす檜山。

 檜山の目には見えなかったが、ハジメは規格外のステータスでこの場を離脱した。そして、そのあとを引き継ぐ二人が檜山の前に出てくる。

 

「さっきから何を勘違いしていたのかな?」

「お前の相手はハジメじゃない。お前ごとき、ハジメが出張るまでもない」

 

 香織とユエが、各々の武器を構える。

 二人の言う通り、ハジメは檜山の戦闘能力からわざわざ自分たち三人で相手をするまでもないと判断した。だから、ハジメはこの場を後にしたのだ。

 

「あの時はちょっと痛い目にあってもらっただけだったけど、今度はそれじゃあ済まさないから」

「シズクとシアに手を出したこと、後悔しろ」

 

 香織とユエが、闇の帝王を気取る檜山へと宣戦布告をした。

 

 

 

 そして、檜山の相手を二人に任せたハジメは、残る最後の敵のもとに向かった。

 

「俺の相手はお前か、南雲」

「そうだ。清水」

 

 それは闇魔法の認識阻害で身を隠していた清水だった。

 愛子とピッドモンもいるが、愛子が人質に取られていたため、ピッドモンは動けないでいた。

 

「ハジメ殿。無事だったか」

「留守にして悪かった。ここは俺が何とかする」

「いえ、私も戦える」

「無理するな。見ただけで疲弊しているのがわかるぞ」

 

 ハジメの指摘通り、ピッドモンはかなり消耗していた。住人達を不安にさせないために、天使に酷似した見た目の彼はずっと戦い通しだった。加えて、トータスという慣れない環境だったことが、ここにきて尾を引いており、限界を迎えていた。

 だからこそ、ハジメは彼を下がらせ、清水と相対する。

 

「まさか、俺の闇魔法で誤魔化せないとはな」

 

 肩をすくめる清水。ハジメに見つかったというのに、余裕だという態度は変わらない。

 

「浩介ほどじゃない。魔法を使っているのなら、俺は絶対に見逃さない」

「遠藤か。あいつ今何やっているんだ? どこ探しても見つけれねえんだよな。あいつの影の薄さ、もう魔法超えてんじゃねえか?」

 

 軽口までたたく清水だが、ハジメは油断せず、まずは愛子を救い出す隙を探っている。

 油断をかけらも見せないハジメの様子に清水は肩をすくめると、捕えている愛子を突き飛ばした。

 

「きゃ!?」

「先生っ」

 

 倒れこむ愛子に咄嗟に駆け寄り受け止めるハジメ。その瞬間、上空で何かが光った。

 

「むっ、上に何か」

 

 それに気が付いたピッドモンだが、すでに遅かった。

 上空から、夜空に紛れて飛行していた一体のプテラノモン(X抗体)が、急降下してきていた。

 ウルの戦いを生き延びた一体で、清水の隠し玉の一つだった。

 すでに鋭い鼻先で相手を貫く必殺技の『ピークピアス』の態勢に入っており、ハジメと愛子に狙いを定めている。

 

「じゃあな。南雲、先生」

 

 清水がそうつぶやいた瞬間、二人がプテラノモンに貫かれる──ことはなかった。

 

 プテラノモンの前に同等の大きさの何かが割り込んできた。不意を突かれたプテラノモンは突き飛ばされ、飛行制御を失い、森の中に墜落した。だが、X抗体を得たことで通常種よりも強靭になっているプテラノモンはすぐに起き上がると、自分を吹き飛ばした相手に怒りを滾らせて、飛び上がる。

 

 割り込んできたのはさっきハジメが乗ってきたブルーの機体にシルバーのラインが描かれた、まるでハジメのデジヴァイスのようなカラーリングの戦闘機だった。

 

「何?」

「行け、〝ハヤテ〟」

 

 ハジメの指示に、戦闘機──〝ゼロアームズ・ハヤテ〟はプテラノモンに向かっていく。

 感応石の魔法効果を参考にした遠隔操縦プログラムを組み込まれたハヤテは、ハジメの技能〝並列思考〟と派生技能[+高速思考][+並列演算][+高速演算]によって、ハジメの意のままに飛行する。

 

 両者のスピードは互角。

 ぶつかると思われたその瞬間、どちらも急旋回し、衝突を回避する。

 その刹那、プテラノモンはハヤテに向かって鋭い足の爪で敵を切り裂く必殺技『ネイルコーム』を繰り出す。だが、それよりも先に、ハヤテの両翼の付け根から、強烈な閃光が放たれた。

 ハヤテに搭載されている唯一の武器『フラッシュレイ』だ。閃光と高周波を任意の方向に放ち、相手の視界と方向感覚を奪う非殺傷兵装。本来は相手を怯ませている間に、その場を離脱するためのものだが、夜間の高速飛行中にそれを受けたことで、プテラノモンはバランスを崩し、猛烈な勢いで地上に落下。行動不能に陥った。

 

「まさかデジモン以外にやられるなんて。あれもお前の作ったアーティファクトか?」

 

 起死回生の隠し玉が倒されたことに驚きつつも、清水はまだ余裕の態度を崩さない。

 

「だがな、プテラノモンはまだまだいるんだよ!」

 

 夜空からさらに十体のプテラノモンが現れた。そして、攻撃を仕掛けてくる。

 ハヤテだけでなく、ハジメたちや〝聖絶〟で守られている住人達にも襲い掛かる。

 

「南雲君、みんながッ」

「安心してください。疾風(ハヤテ)の名前は伊達じゃない」

 

 焦る愛子だが、ハジメの自信は揺るがない。

 その言葉の通り、ハヤテはプテラノモンたちの攻撃をまるで空気抵抗を感じさせない動きでかわし、『フラッシュレイ』でプテラノモンを行動不能にしていく。

 それはまるで、ライセン大迷宮でハジメたちが戦ったミレディゴーレムのようだった。

 

 ハヤテの飛行システムを構築する際、ハジメは神代魔法の一つ〝重力魔法〟を参考にした、重力制御システムを使用した。

 プテラノモンがいくら優れた飛行能力を持っていても、任意のタイミングで重力を操作して、ありえない動きをするハヤテの動きを捉えるのは難しい。

 しかし、数の差は如何ともしがたい。ハヤテにかまわずに地上へと攻撃を仕掛けるプテラノモンたちが、野放しになってしまった。

 

 それを見た清水が、今度こそ攻撃が成功すると思ったその時、

 

「『ブレスファイア』!!」

 

 2連射された銃弾が、一体のプテラノモンの翼の付け根を貫いた。

 突然の攻撃にバランスを崩したプテラノモンは必死に立て直そうとするが、そこに真っ白な包帯が伸びてきて、絡みついた。

 

「『スネークバンデージ』! そんでもっておりゃああ!!」

 

 森の中から男の声が聞こえる。からめとられたプテラノモンは振り回されて、そのまま地面に叩きつけられる。

 突然のことに状況を把握しようとしたプテラノモンの上から、さらなる攻撃が放たれる。

 夜の闇を切り裂くように、流星が瞬き、落ちてくる。

 それは戦う香織たちを守るために、ずっと空の上で待機していた新たなデジモンテイマー、八重樫雫とパートナーのペガスモンだった。

 

「『シューティングスター』!!」

 

 ペガスモンの両翼から放たれ流星群は、狙いをつけて放たれたわけではなかったので、命中はしなかった。それでも、意識を誘導させることはできた。

 

「『ミッキーバレット』!!」

 

 森から無数の弾丸が乱れ撃ちされる。またも予想外の攻撃に全てのプテラノモンがバランスを崩す。そこに再び白い包帯が伸びてきて拘束され、さっきの一体と同じように地面に叩きつけられて無力化された。

 

「ふぅ~。いっちょ上がりだぜ」

「やーやー。お疲れさん」

 

 森の中でプテラノモンを無力化するのを手伝った二人、マミーモンとシスタモンノワールが健闘を称えあう。

 

 アークデッセイ号の防衛についていた二人だったが、事前にハジメ達はアークデッセイ号に訪れ、戦力として連れ出したのだ。その際、アークデッセイ号の防衛が疎かになるから、二人のうちどちらか一人にしようとしたが、生徒の中から優花が二人とも連れて行ってもいいと言った。

 

『ずっと足手まといだった私たちだけど、いい加減もう我慢できないのよ。だから、これくらいはさせてちょうだい』

 

 優花の言葉にほかの生徒も同意した。おかげで、強力な助っ人として二人に戦ってもらえるようになった。

 

 ハヤテに向かっていたプテラノモン達も、ハヤテに追いつけず、逆に落とされた。

 

「もうこれでお前の隠し札は全部か?」

「くっ」

 

 ドンナーの銃口を向けるハジメに、ついに清水の余裕は崩れる。

 今しかないと思った愛子はハジメの隣に並び、清水に問いかける。

 

「清水君。いったいどうしてこんなことをしたんですか? そうまでして叶えたいあなたの夢とは、いったい何なんですか?」

「……俺の夢は──」

 

 少し沈黙した後、清水は答えた。

 

「──世界最強のデジモンテイマーになる。それで、デジモンを馬鹿にした世界に復讐することだ」

 




〇アーティファクト紹介
ゼロアームズ・ハヤテ
ハジメが開発・製造した戦闘機のような見た目のアーティファクト。
正式名称は【0ARMS-HAYATE】。
デ・リーパー事件において、デュークモンの名馬として活躍したゼロアームズ・グラニのデータをベースに、デジタルワールドの探索用にハジメが設計していた偵察や救援用のメカ。それをトータスでの冒険と戦いに使用するために改良し、製造した。

もともとの設計通りに製造するだけでなく、トータスで培った魔法のデータも組み込んだことで、当初の設計を超えたスペックを獲得した。
機体はクロンデジゾイド製。しかもその中で希少な存在で最軽量のブルークロンデジゾイドを使っているため、堅牢さと高機動性を実現している。
グラニと違ってデジコアは組み込まれていないため、自立行動はできない。その代わりに乗り込んで操縦したり、感応石の魔法効果を参考にした遠隔操作プログラムを使ったりすることで、状況に合わせた有人無人での操縦が可能になった。

飛行時には、重力魔法による重力制御能力でプテラノモンを超える機動を発揮し、危険から離脱する。
戦わざるを得ない状況に陥った場面では、唯一搭載されている非殺傷武装『フラッシュレイ』を使用。翼の付け根から特定の方向に強烈な閃光と高周波音波を放ち、相手の視界と方向感覚を一時的に喪失させ、その場を離脱する。

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