ありふれた?デジモンテイマーは世界最強を超え究極へ至る 作:竜羽
評価をしていただいた
@流俺様、TSK BRAVER様、田吾作Bが現れた様、カロンガンダム様、ふうすけ様、tetsudora様
誠にありがとうございます。
これからも執筆頑張ります。
本日は香織の南雲家訪問です。このお話でテイマーになったハジメが原作の彼と違う部分の一つをお見せします。
ハジメは目の前の光景に絶望していた。
三年前のデジモン、デ・リーパー事件での経験から、並大抵の危機的状況でも絶望することはないと自負しているが、流石にこれは無理だ。
隣には香織がいる。そう、今日は香織が南雲家を訪ねてくる日だ。
場所は南雲家の玄関。いつも学校に行くときや出かけるときに通る馴染みのある場所。
そして目の前には、
「ようこそ」
「南雲家へ」
「歓迎しよう」
「ゆっくりしていってね」
「「香織ちゃん!」」
一列になって中腰で上半身を回転させる、所謂チューチュー〇レインをやりながら香織に歓迎の言葉を送る南雲夫婦の姿。
その香織はといえば、予想外すぎる歓迎に口を開けてポカンとしている。
ハジメは思った。僕の家なんかに招待しなければよかった。せめて二人がいない時にすればよかった。いやでもそれはそれでまずい。二人を叩き出してタカトやジェンを呼べばよかった。
「え、えっと。初めまして。白崎香織です」
「初めまして!ハジメの母の南雲菫です!!」
「父の南雲愁です!!こんな広い家だけどゆっくりしていってね!!」
「そこは狭い家っていうべきだろう」
「あはは……」
ようやく我に戻った香織が挨拶すると、チューチュー〇レインを止めるとさらにテンションを上げてきた。
「ここで衝撃の真実を教えてあげましょう!南雲菫とは世を忍ぶ仮の姿!その正体は……」
長いためを作りながら背中に手を回した菫は、一冊の漫画を取り出す。
「超絶売れっ子美少女漫画家、南乃スミレ大先生よ!!」
「ええええええええええっっ!!!???南乃スミレ先生ってあの南乃スミレ先生!?大ヒット作品連発で実写映画化作品もいっぱい出しているあの!?お母さんと一緒にいつも先生の作品読んでいます!!」
「危ない!」
香織は驚きのあまり菫に駆け寄ろうとする。が、玄関の段差で躓いてしまい倒れそうになる。
そこにハジメが駆け寄り、香織が倒れないように抱える。が、
「きゃ、は、はははハジメくくくん!!??」
「おおっ!!」
「なんと見事なラッキースケベ!!」
咄嗟だったこともあり、ハジメの左手が香織の体を抱え込んでいた。特に上半身を。がっちりと。割とまずい部分を。
「あ、あああああああああのののの、ここここれはですねあのそのとりあえずごめんなさいいいいい!!!」
「あ、あああううううう!!???」
さっとお互いに体を離す二人。顔はもう真っ赤だ。ハジメに至っては咄嗟に南雲家秘伝の土下座までやっちゃっている。
「まさか息子がリアルToLOVEるするとは。流石僕たちの息子」
「ええ。将来が楽しみね!」
「……そこに直れ!!ぶっ飛ばしてやるウウウウウッッ!!!!」
ハジメは両親に殴りかかった。割と本気で。
■■■■■
「いやー。何せハジメがルキちゃんやジュリちゃん達以外の女の子を家に連れてくるなんて今までなかったからね。盛大にもてなそうと思ったんだよ」
「……否定できないけどあれはないでしょ。ただの変人じゃないか」
「おいおいハジメ。母さんを変人呼ばわりは感心しないぞ」
「こらハジメ。お父さんを変人呼ばわりなんて、お母さんそんな子に育てた覚えはありませんよ」
一泊置いて、愁と菫は「おぉっ?」「あぁっ?」ガンを飛ばし合う。
ここは南雲家のリビング。ソファーにはハジメと香織が座り、その前にテーブルを挟んで運んできた椅子に愁と菫が座っていた。
「どっちも変人だよ」
「でも面白いお父さんとお母さんだね」
「……まあね」
ハジメは小さく頷くと、まだガンを飛ばし合っていた愁と菫を紹介する。
「さっきも言っていたけど僕の母さん、南雲菫。少女漫画家でペンネームは南乃スミレ。
そして僕の父さんの南雲愁。ゲーム会社『SCソフト』の社長をしているんだ」
「えええっ!?会社の社長!?しかも『SCソフト』ってあまりゲームやらない私も聞いたことあるよ!?」
菫の紹介でも十分驚いたというのに、愁の紹介でさらに驚く香織。
「ハ、ハジメ君のお家ってもしかして凄いお金持ち?」
「普通の家庭より裕福ではあるかな。でもその稼ぎも二人の資料とか趣味にすぐ消えるんだけど」
呆れたように言うハジメだが、いつの間にかガンの飛ばし合いを止めた愁と菫が「おいおい」と声をかける。
「何を言っているんだハジメ。お前だって会社のサーバーを父さんからレンタルして使っているだろう?それで将来的に買い取るつもりなんだろう?」
「そうよそうよ。お小遣いだって三日で最新モデルのパソコンとか、高性能パーツとかに溶かしているじゃないの」
「……何の話でしょうか?」
とりあえず惚けるハジメ。
ちなみに二人の話は本当で、ハジメは愁から会社で購入したサーバーの一つをレンタルし、レンタル料金代わりに仕事の手伝いをしており、レンタル料金以外のお小遣いは趣味であるデジタル機器の購入を中心にすぐに消えている。
なんとも似た者親子であった。
「さて香織ちゃん。今日はゆっくりしていってね。お昼ご飯だけじゃなくて、飲み物もお菓子もいっぱい用意してあるからね」
「そうだよ。夕飯だって食べていってもいいよ。まあ、菫の料理じゃなくて出前になるけどね」
「え?今日は二人とも出かける予定ないんじゃなかったっけ?」
「実は今朝急な打ち合わせが入ったのよ。コラボ企画の不手際があってすぐに来てほしいって」
「父さんもちょっと会社に行かなきゃいけないんだ。ちょっと仕事場で突発的な修羅場が起きてなあ。まあ、ゲーム開発なんてそんなもんさ」
そこまで言うと二人は再び二人の方を向き、
「だから香織ちゃん!」
「今日はハジメと二人っきり!」
「「楽しんで行ってね。ジョワッ!!」」
「ちょっ、待って!!」
二人はピョンっと椅子からから立ち上がるとドタバタとリビングを飛び出し、さらに家からも飛び出していった。引き留めようとしたハジメの手が空しく空を切る。
程なくして庭の方から車が出ていく音がする。どうやら本当に仕事場に行ったようだ。さっき二人がいなければとか思った罰だろうか。
今日は日曜日だが、二人の仕事は休日にいきなり仕事が入ってくることはよくあることだ。
再びポカンとしていた香織だが、徐々に二人の「ハジメと二人っきり」という言葉がジワジワと実感してきた。
(よく考えてみれば男の子の家に一人で来たの私初めて?光輝君や龍太郎君の家に行った時も雫ちゃんとか美月ちゃんも一緒だったし、美弥おばさんとかもいたから……。
ししし、しかもハジメ君と二人っきりって、それってもしかしてしなくてもっっ!!!???)
内心でパニックを起こしていく香織。
ハジメのことは命の恩人であり、怖くても誰かを守るために立ち向かえる心の強い人で、三年前からずっと気になっていた。
もう一度会いたくて、手掛かりになると思ってデジモンのことを調べていたらすっかりはまってしまった。
先日、偶然にも彼の面影がある少年が喧嘩の仲裁をしているところに遭遇し、思わず突撃して話しかけてみたら、探していた彼だった。
そしてそのまま友達になり、デジモンテイマーズのみんなとも友達になって、香織の世界は一気に広がった。
まだまだ知らないことはいっぱいあるけれど、もっとハジメのことを知りたいと思っている。
そんな相手と二人っきりで、しかも相手の家にいるという状況に、思春期に入っていろいろなことに興味が出てきた香織は顔を真っ赤にする。
一方ハジメもこの状況に顔を赤くしていた。
ハジメにとって香織はデジモンテイマーとして戦う覚悟を決めるきっかけになった少女の一人だ。
さらにデジモンオタクでパソコンばかりいじっている自分をずっと探し続けてくれていた。
自覚はないがハジメは香織のことがかなり気になっているのだ。
しばらく二人は顔を赤くして固まっていたのだが、部屋の時計から正午を知らせる音が鳴ったことで正気に戻った。
二人は少しギクシャクしながらも菫が用意してくれた昼食を食べた。
食後に一息ついたところでだいぶ落ち着いた二人は本日の目的を果たすべく、ハジメの部屋にやってきた。
「うわっ、すごい!」
部屋の中の光景に香織は驚く。
壁際には大きな本棚が置かれており、そこには本やファイルがぎっしり収まっていた。
本棚の反対の壁には六つのディスプレイが繋がれたPCが置いてあり、その周りにも本が詰まった本棚がある。
「ここは僕の趣味の部屋というか、研究室みたいなものかな。デジモンのことを知りたくて、関連書籍やデジモンに使われている技術を調べているうちにこうなっちゃったんだ」
恥ずかしそうにそう説明するハジメ。昔から気になったことや好きになったことについて知りたいという欲求が強かったハジメだが、デジモンについてはテイマーになったことでさらに拍車がかかってしまい、たった三年で自分の部屋では収まらない程の資料を集めてしまった。困ったハジメに父である愁は新しい部屋を与え、さらにいろいろリフォームもしてあげたのだ。
子供の趣味にとてつもなく寛容な両親にハジメは深く感謝した。
そんな部屋を見て香織は、ただ好きというだけで、ここまで夢中になれるハジメを凄いと思った。
香織にはここまで夢中になれるものがないし、もし見つけたとしてもここまで夢中になれるかわからない。
自分の好きなことにここまで打ち込めるなんて、それはとても素敵なことだと香織は思ったのだった。
「とりあえず入って。香織さんに見せたいものがあるんだ」
ハジメは香織を中に入れると用意していた座椅子を香織に勧める。
香織がそれに座ると、リモコンを取り出しスイッチを入れる。すると天井からスクリーンが降りてきた。
さらにハジメがスリープ状態で待機させていたパソコンを操作すると、スクリーンの前に置いてあったプロジェクターからある映像がスクリーンに投影された。
「わっ、なにこれ?」
その映像を見た香織は驚く。なぜならそれは誰も見たことが無い景色だったからだ。
果てしなく続く荒涼とした荒野や岩場の大地。そしてその上には巨大な水色の天球が存在し、そこから無数の赤い光の柱が地上に向けて伸びており、ランダムに動いている。
この世界では絶対にない光景。だが香織にはこれが何なのか心当たりがあった。
先日のテイマーズのみんなとの交流会で、彼らがデジモン達の世界――デジタルワールドへ冒険に行ったことがあると聞いた。
だから、今ハジメが見せてくれているこの映像は、
「これがデジタルワールド。僕達が昔旅をした、そして僕たちのパートナーデジモンが今いる世界だよ。もっともこれは僕が覚えている光景を思い出しながら作ったCGモデル……ゲームのフィールドみたいなものなんだけどね。父さんの仕事の手伝いをしながら覚えたんだ」
「こんな凄いものが作れるなんて……」
「凄くないよ」
ハジメは椅子に座ると、自身が作り上げたデジタルワールドのモデルを見つめる。
その眼にはこれだけのものを作り上げた達成感もなく、ただただ空しいという虚無感があった。
「本当のデジタルワールドの雄大さも、神秘性も、デジモン達の息吹も感じない。それでも香織さんに僕達テイマーズが見たものを少しでも感じてほしかったんだ」
そう言うハジメはとても寂しそうな、大切なものをなくして途方に暮れているように香織は感じた。
■■■■■
それから香織はデジタルワールドのモデルを使っていろいろ教えてもらった。
流石に夕飯をご馳走にはならなかったが、帰り際にはハジメからお土産をもらった。
香織と雫のためにハジメが描いたデジモンのイラストで、香織にはコロモンとツノモンが遊んでいる絵を渡し、雫にはトコモンとプロットモンが並んで眠っている絵を贈った。
その絵を明日の学校で雫に渡そうと思い、カバンの中にしまう。
今香織は自宅に帰ってきており、明日の学校の準備をしている。
整理整頓され、白を中心とした落ち着いた色合いの部屋だ。その部屋に置いてあるクリップボードに今日ハジメからもらったイラストを飾る。
とてもよく描かれており、これもハジメが自ら描いたという。菫の仕事の手伝いでイラストの描き方も教わったのだという。
昼間見たデジタルワールドのモデルといい、このイラストといい、ハジメはとても多芸だ。しかもあれほどの資料を集めて勉強している。
本当に凄い人だと思う。
恐怖を押し殺して立ち向かう勇気を持ち、他人のために手を差し伸べる優しい性格をしていて、好きなもののためにとても努力できる。
それが今まで見てきたハジメだった。
だが、香織には少し気になっていることがあった。それは今日見たハジメと彼の研究室から寂しさという感情を感じたことだ。加えてデジタルワールドのモデルを見ていた時の彼からは無気力感も感じた。
なんだかそのことがとても気になった香織は、スマホを手に取ると先日知り合った新しい友人に電話をかけた。
『はい』
「もしもしルキちゃん?香織です」
『香織。ちゃんづけはやめてって言ったわよね。ルキでいい』
「あ、ごめんなさい。ルキ」
その相手とは牧野ルキ。テイマーズの紅一点で男子相手にも物おじせず、言いたいことをズバズバ言っていく気の強い女の子だ。香織の友人にはいないタイプで、最初は距離感がわからなかったけれど、優しい心配りもしてくれたためすぐに親しくなれた。
『それでどうしたの?』
「うん、ちょっと聞きたいことがあって」
『聞きたいこと?』
「うん。ハジメ君のことなんだけど」
香織は今日ハジメの家を訪れて感じたことを話した。
ハジメの研究室やデジタルワールドのモデルを見せてもらったこと。
その説明をするとき、どことなくハジメから寂しさと無気力感を感じたこと。
それがどうにも気になって、思わず電話してしまったこと。
『そっか。あれを見たんだ……』
話を聞いたルキは少し黙り込むと、
『香織。正直に答えてほしいんだけど』
真剣な声音で香織に問いかける。
『あのハジメの部屋を見てどう思った?』
「え?それは凄いなあって思ったけど。あとさっきも言ったけどどこか寂しそうだなって……」
『それだけ?もっと感じなかった?』
「もっとって?」
『例えばなんだけど……』
ルキはそこで少し言い淀み、しばらく逡巡していたが続きを言った。
『気持ち悪いって思わなかった?』
「え?」
気持ち悪い?その言葉に香織は「どういうこと?」と思い呆然とした。
『私、というか私たちはハジメがあの部屋の資料を集めているのを時々見てた。何かにとりつかれたように、デジモンやデジタルワールドに関係のあるものを集めて、それでも満足できずに止まれない。そうしてできたのがあの部屋。はっきり言って中学生が集める規模を超えているわ』
「……」
ルキの言葉に香織は何も言えない。あの部屋とかデジタルワールドのモデルを見たとき、ハジメのデジモンへの気持ちに、好きという気持ち以上の、執着ともいえる感情を感じた。
それは確かにルキの言うとおり、気持ち悪いという感情を抱きそうなものだ。
『ハジメはデジモンを求めている。それは私たちも同じだけどハジメのそれは私たち以上。香織が今日感じたハジメの寂しさっていうのは、デジモンを失った喪失感の片鱗だと思う』
「そうなんだ……」
『……デジモンテイマーってさ。デジモンがいなくなるとすっごく辛いんだよね』
喋りながらもルキも寂しさを堪えるように話を続ける。
『かけがえない半身を失うっていうのかな。心の中にポッカリと大きな穴が開いて、そこは絶対に埋まらないって思っちゃうんだ。だから無意識にそれを求めちゃう。私だってタカトだって、ジェンだって』
それが特にひどかったのはジュリだ。彼女はデジタルワールドでの冒険で、パートナーであるレオモンと死別している。
その悲しみはとても深く、その弱った隙をデ・リーパーに付け込まれ、人間のデータの解析と力の源に利用されてしまった。
事件解決の際には何とかレオモンの死を乗り越えたが、パートナーを失うということの恐ろしさをテイマー達は痛感した。
『そしてハジメはその喪失感が強すぎて、あの研究室を作っちゃったの。
何をしてでもデジモンに、パートナーのガブモンに会いたいのに、会いに行けない。でも何もしないなんて耐えられない。無駄だとわかってても何かしたいっていう感じでね。
あれを見て私たちもちょっとまずいんじゃないかって思ったの。このままじゃハジメがデジモンを優先しすぎておかしくなっちゃうんじゃないかって。
でも、私たちじゃ止められないんだ。だってその気持ちがわかるから。パートナーに、レナモンに今すぐにでも会いたい。そんな気持ちを抱えている私たちじゃハジメは止められないんだ……』
「ルキ……」
『私が教えてあげられるのはこんなところ。最後は愚痴みたいになったけど、答えになった?』
「……うん。ちょっとわかったかも。ありがとう色々教えてくれて。おやすみなさい」
『おやすみ。……香織』
「何かな?」
『ハジメのことお願いね』
「え?う、うん」
『じゃ』
プツンという音がして通話が切れた。
しばらく香織は先ほどのルキの話を反芻する。
今まで香織が見てきたハジメやテイマーズのみんなは、自分や雫と違って大人びていて、デジモン達と絆を信じ続ける凄い人たちだと思っていた。
でも今日見たハジメの部屋で彼の自分とは異質な部分を見て、ルキの話から彼らが抱えてしまった葛藤の一端を知った。
多分、さっきの話以外にも彼らテイマーズは何か抱えているのだろう。自分では理解できない何かを。
それはどれほどデジモンのことを調べても、デジモンの話を聞いても真に理解できることではない。それでも……。
「何でだろう。ハジメ君のことをまだ知りたいと思っている私がいる……」
ベッドに横になり、しばらく考えてみるがその理由が分からず香織は眠ってしまった。
翌朝、目を覚ましても昨日の話が頭を離れず、学校に行ってからも悶々としていた香織はある決心を決めた。
「ハジメ君に会いに行こう。ハジメ君のことの悩みなんだから会うしかないよ!」
その週末、香織はまたハジメと会う約束をするためにメールを送るのだった。
今回はデジモンテイマーになるということが子供たちに与える影響を考えながら執筆しました。
デジモンとテイマーの絆はちょっと不自然なほど強いです。
テイマーの一人である秋山リョウはパートナーと一緒にいるために一人でデジタルワールドにわたっています。パートナーと出会った時期は分かりませんが、小学生が親元を離れて未知の世界へパートナーデジモンのためだけに渡るって相当ですよね。
ヒロカズとケンタもパートナーと出会ってから別れるまで一月ほどしかたっていないのに、別れる際タカトたちと同じくらい悲しんでいます。
さらにジュリに至ってはレオモンの死による失意からデ・リーパーを急速進化させ、リアルワールドとデジタルワールドを破滅させる存在にまで引き上げる感情を持ちました。
なので今作ではテイマーとデジモンの間に強い繋がりがあり、デジモンとの別れからテイマーたちは大なり小なり傷を負っているという設定です。
これがのちにハジメに大きな影響になるでしょう。ありふれには心の試練がありますがね。
次回はちょっと未定です。一気に飛ばすか迷っているので。
気長に待っていただければ幸いです。では。