ありふれた?デジモンテイマーは世界最強を超え究極へ至る 作:竜羽
今回はオリジナルで、ちょっと魔人族の内情とかを想像しながら書きました。ではどうぞ。
魔人族の男が魔物を引き連れてライセン大渓谷にやってきた目的は、奇しくもハジメ達と同じく大迷宮を探すためだった。
魔人族の国ガーランドでは、近いうちに起こす人間族との戦争に向けて軍備を増強していた。そのきっかけとなったのが、1人の魔人族がシュネー雪原にある大迷宮を攻略し、神代魔法を継承したことだ。神代魔法使いとなった魔人族は、その力を使い害獣でしかなかった魔物を従えるようになった。これで人間族や亜人族と大きな戦力差ができた。遂に神敵を殲滅できると思われたのだが、人間族の聖教教会が異世界から勇者が召喚されたと宣伝したことが、人間族へ潜ませた間諜から伝えられた。魔人族が手に入れた神代魔法は魔物を従えるだけでなく、強化を施すことも出来るので勇者にも対抗できるかもしれない。しかし、勇者の実力が不明なため、万全を期すために魔人族は更なる戦力の増強を図った。
つまり、大迷宮の攻略による更なる神代魔法の取得。
最初に白羽の矢が立ったのは、魔人族領に一番近いライセン大渓谷の大迷宮。
男は調査隊員として多数の魔物と共に大渓谷へと赴いた。
あわよくば二人目の神代魔法の使い手になろうと思っていた男だったが、数日かけて大渓谷を調査しても大迷宮への入り口を見つけることが出来なかった。男のやる気は下がり始めた時、大渓谷の入り口にヘルシャー帝国の兵士団とそれに追いかけられている兎人族の少女と何やら小さな生き物──コロナモンが目に入った。暇つぶしにちょうどいいと彼らに魔物と共に襲い掛かった。
兵士団を皆殺しにし、逃げる兎人族の少女と生き物を魔物で甚振って退屈を紛らわせていた時、少女達の逃げる先に人間族の集団──ハジメ達が現れた。
人間族にとって地獄でしかない大渓谷の奥から現れた、よくわからない物に乗ったハジメ達の姿を疑問に思った男だったが、下賤な人間族を殺した高揚感と兎人族の少女を甚振る愉悦感から、ハジメ達に襲い掛かった。
それが間違いだったとすぐに後悔した。
「ていッ!」
「はわわっ!!??」
「……そこ」
まず香織が魔物に踏みつぶされそうになっていた少女に駆け寄ると、魔物の一体をアイギスで殴り倒し、少女と彼女にしがみついていたコロナモンを抱えてハジメ達の元に飛び退る。
他の魔物達が香織を追いかけようとするが、そこにユエがロートを四発発砲。弾丸は魔物の胴体に当たると込められていた風属性の魔法が発動し、猛烈な風が吹き荒れて魔物を吹き飛ばした。
「なんだと!?」
神代魔法で強化された魔物を殴り飛ばし、魔法が使えないはずのライセン大渓谷で魔法を使ったことに、魔人族の男が混乱する中、ハジメが宝物庫からあるアーティファクトを取り出す。
『あーあーテステス』
それは円錐状のラッパ状の道具。拡声器だった。〝咆哮増大〟という固有魔法を持つ魔物の魔法を付与して作ったアーティファクトで、何かに使えるかと思っていたら早速出番が来た。
プテラノドンモドキの上の魔人族に声を届ける。
『俺達に交戦の意思はない。そちらが引くなら追撃もしない。証拠はその魔物を殺さなかったことから判断してくれ』
ハジメの言うとおり、香織とユエに攻撃された魔物達は死んでいなかった。吹き飛ばされたダメージはあるが、すでに起き上がっている。
『だが、襲い掛かって来るというのなら容赦はしない。覚悟してもらおう』
ここで男の目的である大迷宮の調査を優先するなら、何の利益にもならないハジメ達との交戦は避けて調査を再開するのが最善だ。
しかし、下等である人間族に邪魔をされたということと、見逃してやるともとれる言葉に男の矜持は酷く傷つけられた。
「ッ!! 下等な人間族がッ!! 蹂躙しろ!!!」
だから、配下の魔物達に攻撃を命じてしまった。
『……まあ、こうなるとは思ったよ』
ハジメは拡声器を仕舞い、代わりに一枚のカードを取り出す。
「ガブモン!」
「おう!」
飛び出したガブモンが魔物達に向かう。
「カードスラッシュ! 《超進化プラグインS》!!」
「ガブモンX進化!」
ガブモンが光に包まれて、進化する。
「ガルルモンX!!」
疾走するガルルモン。突然姿が変わったことに動揺する男と魔物達。その隙を、ガルルモンとハジメは逃さない。
「グルオウ!!」
ガルルモンがスピードを上げて、魔物の一体に飛び掛かる。すれ違いざまに肩から伸びるブレードで首を斬り裂く。
大量の血を吹き出しながら倒れた仲間に気を取られ、足を止めた魔物達の後ろでガルルモンが向き直り、口を大きく開ける。
「《フォックスファイアー》!!」
蒼い灼熱の炎が放たれ、首を斬られた魔物を含めた三体の魔物が炎に包まれる。
「来い、《ガルルバースト》!!」
再び宝物庫に魔力を注ぎ新たなアーティファクトを取り出す。
それはかつてハジメが〝電子錬成〟で生み出したメタルガルルモンの武装であるミサイルポッドだった。戦いの後では魔法が解除された際に分解されて消えていたのだが、この一ヵ月に及ぶ魔法の解析と試行錯誤でアーティファクトとして生み出すことに成功した。
ハジメはゴーグルを下ろし、武装とリンクさせる。
「ターゲット、ロックオン。発射!!」
ハジメの合図と共にミサイルが発射される。放たれたミサイルは狙い違わず残った魔物に着弾し、爆発する。あまりの威力に魔物達は何が起きたのかもわからず、絶命して屍をさらす。
ハジメの肉体に宿り、発現したメタルガルルモンの能力を、アーティファクトを介することで暴走せずに使いこなす。これこそ、ハジメが一か月間をかけて身に着けた戦い方だった。
ガルルモンも一か月間の訓練で技の練度を上げており、フォックスファイアーを受けた魔物達はそのまま燃え尽きて地面に倒れた。
「うひゃあああっっ!!?? 耳があ!? 耳があ!?」
「大丈夫かシア!? むぎゅ」
「……なんだか残念な娘ね」
「同意する」
「テイルモン、ルナモン。思っても言葉にしちゃだめだよ!」
「……ん」
ミサイルの爆音に、香織達が守っていた兎人族の少女が耳を抑えてゴロゴロとする。コロナモンが心配して駆け寄るが、ゴロゴロに巻き込まれてむぎゅっと潰される。なんとも残念な光景に、少女を守っていた香織達が呆れた目を向ける。
一方、自慢の魔物達を未知の攻撃手段で一掃された男はわけもわからず、プテラノドンモドキの上で立ち尽くしていた。そこにもう一度、拡声器を取り出したハジメが声をかける。
『もう一度言うぞ。ここで手を引くなら追撃しない。その魔物まで失いたくないだろう』
悔しさに顔を歪ませる男。だが、ライセン大渓谷用に調整された魔物を一蹴したハジメ達に、ライセン大渓谷の影響で魔法が使えない男とプテラノドンモドキだけで勝てるとは思えない。だから引くことが最善なのだが、そうした場合、なぜ引いたのか詰問されるだろう。そうなれば、何があったのか話す羽目になり、男は人間族に大事な魔物を殺されたのにおめおめと逃げ帰ってきた臆病者という烙印を押されてしまう。
これまで築き上げてきた立場やプライドは崩れ去り、後の戦争でも重要なポジションは任せてもらえないだろう。
そこまで考えた男は、プテラノドンモドキに命じる。
「この私がこんな屈辱を受けるなど、万死に値する!!!」
急上昇からの急降下。スピードを乗せてハジメに目がけて突貫するプテラノドンモドキ。
だが、テイマーの危機にパートナーデジモンが黙っているはずがない。
「ガルアッ!!」
驚異的な脚力で飛び掛かったガルルモンが空中でプテラノドンモドキを捕える。そのまま爪と牙を突き立てる。
「ギャアアアッ!?」
「ぐうっ!?」
痛みに悶えるプテラノドンモドキに、男が振り落とされる。とっさに魔法を使おうとするがライセン大渓谷の影響ですぐに魔力が霧散。そのまま地面に激突してしまった。
プテラノドンモドキもガルルモンに組み付かれたまま地面に叩きつけられる。そして、ガルルモンに首を噛みつかれ、息の根を止められた。
「ありがとう。ガルルモン」
「怪我はないか? ハジメ」
「問題なし。それよりもあっちだ」
ハジメは地面に落下してしまった男の方を見る。香織達は警戒しながらも様子を窺っている。
(どうしたものかね……)
普通に考えれば襲ってきた男なんて放っておけばいい。しかも人間族の敵である魔人族だ。トータスの住民ならば見捨てる。いや、余裕があるなら殺すのが当然だ。だが、地球での倫理観を持っているハジメは、そうすることに抵抗があった。殺すのはもちろん、見捨ててしまえば怪我が悪化してそのまま衰弱死するだろうし、その前に渓谷の魔物に襲われるだろう。
(怪我を直して渓谷の外に逃がすのが、一番心が楽だ。俺も香織達も罪の意識を感じない。だが、そのために香織に治癒魔法を使わせれば負担をかけるし、男が攻撃してこないとも限らない。……そして何事もなく男を見逃せたとしても、それだと魔人族に俺たちの情報が流れて人間族の戦力とみなされて、戦争に巻き込まれるかもしれない。後の事を考えれば見捨てるのが最善の選択だ……。そのために罪を背負うなら)
ハジメはホルスターからドンナーを抜き、銃弾を確認したその時、
「お、おのれ……」
倒れ伏していた男が震える手で何かを取り出していた。
■■■■■
全身に走る激痛に顔を歪めながら、男は状況を理解していた。
残された手段である空中からの突貫も防がれ、乗っていた魔物も殺された。しかも自分は魔法が使えない渓谷の底で重傷の身体で転がっている。
ここから逆転の目はない。
死に体になったことで、先ほどよりも冷静になった男は、このままハジメ達を行かせてしまう危機感を抱いていた。
(ここまでの戦闘力。間違いなく奴らこそ人間族の神に召喚された勇者。ここにいるのは神代魔法か。人間族も大迷宮の秘密に気が付いていたとは……!?)
合っているところはあるが間違っている推測を立てる。ハジメと香織は召喚された勇者という立場だったし、目的も大迷宮の神代魔法だ。しかし、人間族は大迷宮の秘密は知らないし、ハジメ達も人間族の戦争に協力する気はさらさらない。
そんなことを知らない男は、ハジメ達をこのまま行かせてしまえば魔人族が不利になると思い、震える手を動かす。
(もしもの時に使う、最後の手段。……フリード様、あなた様の慧眼に感服します)
この任務に出る前に、できれば使わない方が良いがという注意と共に渡された物。神代魔法を得た魔人族の将軍、フリード・バグアー自らが渡したそれは、どうにもならない事態に陥った際、魔人族の誇りを示すことが出来るという。
だが、研究段階の為、使えばどうなるかわからない。最悪の場合、死ぬことになると言われた。
もっとも、もはやこの状況では構わない。
何もしなければ死ぬならば使うまでだ。
「お、おのれ……。魔人族の、力、見るが良い……!!」
震える手で取り出したのは小さな瓶。幸いにも壊れて中身は零れていない。ふたを開けるとその中身を男は飲み込んだ。
「お、…………オオオオオオオオオオオオッッ!!!!」
どろりとした触感に、猛烈な鉄臭さ。吐き出してしまいそうな苦みが襲ってきたが、すぐに体の奥底から溢れる力にどうでもよくなった。
しかもさっきまで重傷だった体まで急速に癒えていき、しっかりと立ち上がった。
さらに肉体まで肥大化していく。
さっきまではどちらかと言えば細身だったのに、強靭な筋肉に覆われた身体になった。
だが、その代償なのか男の思考はどんどん薄れていき、1つの事しか考えられなくなった。
目の前の敵を殺し尽くす──と。
「シネエエエエエエエエエエエエエエッッ!!!」
叫び声を上げながらハジメ達に襲い掛かる男。
男が飲んだのは魔人族領で見つかったある魔物の血液から生成された薬だった。
その魔物は羊に似ており、群れで活動している。そして、危機に陥った際に変わった行動をとる。
なんと群れの中から一頭を選び、殺して全員で食べるのだ。
すると食べた魔物は力と魔力が増大して、強力なパワーを発揮し、群れの危機を脱するのだ。
この生態に目を付けたフリード・バグアーはこの魔物を従え、能力を調査した。調査の結果、この魔物の固有魔法は能力を増強する類のもので、血を飲ませることで発動することが分かった。これを魔力回復薬のように用いれば更なる戦力の増強に使えると思い、研究が行われた。
その結果生まれたのが、さっき男が飲んだ薬だった。
もっとも薬の元になった魔物以外には薬で強化された能力を制御できず、暴走してしまっていた。まるで怪物のようになってしまい言うことを聞かずに暴れ続ける。そして最後には……。
フリードとしてもこの問題点を改善してから実用化したかったのだが、人間族の勇者召喚が悠長に研究している時間を奪った。
魔王からも緊急時の最後の手段として用いるよう言われ、人間族の領域で活動する者たちに渡されることになったのだ。
最後の手段を用いてハジメ達に襲い掛かった男だったが、正真正銘のチート集団であるハジメ達には通じなかった。
「《ネコパンチ》!」
「《ティアーシュート》!」
「せーの!!」
テイルモンに殴られ、ルナモンの水の弾丸を受けた所に、香織がアイギスを投擲する。三つの攻撃を受けた男は転倒してしまう。そこにユエがロートを発砲。6連装の弾丸を全て放つ。
今度撃った弾丸には火属性の魔法が込められており、着弾すると爆発した。かつてハジメが作った
最上級魔法が込められた火属性の魔法を6発も叩き込むという、容赦ないユエの攻撃にハジメ達も恐れおののく中、ユエは倒れた男に近づく。
「生きている……本当に生身? ……でも、もう限界みたい」
なんと男はまだ生きていた。飲んだ薬の効果で傷が治ろうとしていた。
だが、流石に受けたダメージが大きすぎたのか、動けないようだった。
ハジメ達も近寄り男の様子を見るが、ユエと同じ感想だった。
治癒師である香織が反射的に容態を確かめてみる。
「傷の治りが遅くなっている。しかも呼吸と肉体がどんどん弱っている? まさかこれ……老化しているの?」
思わずつぶやいた香織の言葉通り、実は男の肉体は急速に衰えていた。
これこそがフリード・バグアーが改善したかった点である。
薬を使った者は肉体を限界まで使い尽くしてしまい、効果が切れると寿命を迎えた老人のようになって死んでしまうのだ。
「こんな症状、治癒魔法でもどうにもならない。この人はもう……」
助からないという言葉を飲み込む香織。医学を学ぶ彼女は目の前で自分の手が届かずに消える命に、無力さを感じた。
ハジメも戦った結果、自分たちで命を奪ってしまう形になってしまった男に罪の意識を感じていた。だが、それを香織にまで背負わせるわけにはいかないと、男と戦い始めてからずっと考えていたことを実行しようとドンナーに手をかけた。
だが、ハジメが動くよりも早く、引き金を引いた者がいた。
───パァン───
渓谷に響く一発の銃声。
ハジメ達の目の前で、死んでいくだけだった男の額に小さな穴が開き、事切れていた。
それを行ったのは、ずっとロートを手に持ち、万が一のことを考えて銃弾を装填していた──
「……どうして? ……ユエ」
ユエだった。
呆然とする香織の問いにユエはいつもと変わらない落ち着いた声で答える。
「どうせ助からないなら、早く死なせるべきだと判断した。あの肉体変化は明らかに無理した結果だし、きっと痛みが酷い。魔物だって近寄って来る。だったら早く殺したほうが私達にとっても最善」
「それは……でも」
「……それに、私は慣れているから」
「え?」
ユエの言葉がわからなかった香織だったが、ユエは今度はハジメの方を向く。
「多分だけど、ハジメも同じことを考えていた。ドンナーを握っているし」
「え? ハジメ君?」
「……」
香織がハジメに目を向けると、確かに彼の手はドンナーを掴んでおり、ユエと同じことをしようとしていたようだった。しかもハジメはユエの言葉に反論をしなかった。
香織はそのことに目を見張るが、それが仕方なかったことだと理解しているので責める気にならなかった。むしろ、汚れ役を引き受けようとしていたハジメに申し訳なさを感じた。
そして、実際に汚れ役となったユエに対しても。
「ユエ、なんで」
「……ハジメ。香織も。2人はまだやるべきことじゃない。私は昔、一杯やった。今更、1000が1001になっても変わらない」
ユエは封印される前、吸血鬼族の女王として、時には戦場にも赴くことがあった。そこでチート魔法使いの力を存分に発揮したという。つまりそれだけ人を殺したということだ。
「でも、2人は違う。0から1になるのはもっと考えて決めてから。流れでやるのは、何か違う。じゃないと、苦しむと思う」
「……ユエ。……悪い。あとありがとう」
「私も。ありがとう、ユエ」
ハジメと香織はユエのさりげない気遣いを察してお礼を言う。
一方、デジモン達もそのやり取りを見て考える。
「人を殺す、か。魔物や同じデジモンならやってきたけど、この世界で戦っていたらいつか私達もそうしなければいけないことになるのかな?」
「……きっとそう」
テイルモンが口にした予想にルナモンが同意する。
進化したままのガルルモンも2体に近づき会話に加わる。
「俺は例え人間を殺すことになっても、ハジメを助けるためなら後悔しないと思う。でも、俺がそうしたらハジメはきっと悩む。絶対に」
「それは香織もだな。一体、どうすればいいのか。いつか、答えを出さないといけない」
「ユエは……どうなんだろう。聞きたいけど、聞いていいのか、わからない」
悩むのはデジモン達も同じ。人の命を奪うという行為に、ハジメ達は改めて考えるのだった。
「あのー? 助けていただいてありがたいのですが、そろそろ私達の方を見ていただけないでしょうか?」
「シア。空気読んでもうちょっと黙っていようぜ?」
横から聞こえた声に、「ああ、いたな」と全員が振り返った。
「先程は助けて頂きありがとうございました! 私は兎人族ハウリアの一人、シアといいますです! 私とコロナモンを北の山脈まで連れて行ってください! その前にお水とできればご飯もくださいです! あ、もう力がぁぁ」
シアと名乗った少女はなかなか図太かった。元気よく要求を言ったと思ったらしおしおと力を失い、地面に倒れたのだった。
今回はシアではなく魔人族の男との闘いがメインでした。
勇者召喚の影響って魔人族領でもあったはずなので、更なる戦力増強を狙ってライセン大渓谷へも調査の手を伸ばしていると思ったんですよ。多分、氷結洞窟の大迷宮にも他の大迷宮の場所への手掛かりもあったでしょうし。
薬による強化は失格紋の最強賢者の魔族みたいな感じです。
もう一つのメインはユエによるハジメ達が人殺しをするのを防ぐことです。
原作ではハジメが帝国兵を殲滅するのを止めなかった彼女ですが、今作ではハジメ達より年上であることと過去に戦場に立っていただろうということから、殺しによる罪をなるべく背負ってほしくないということから、汚れ役を引き受けました。
ある意味、先輩みたいな立場ですかね。
こんな彼女もいいと思います。
次話はようやくシアの番です。果たして彼女の身に何が起きたのか?