ありふれた?デジモンテイマーは世界最強を超え究極へ至る   作:竜羽

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・前回のあらすじ
愛子達に自分達の計画を説明したハジメ達は、しばらく彼女達を手伝うために、変装して冒険者として滞在することになった。生徒達と交流を深めるのだが、香織の態度に雫は不信感を抱き、問い詰める。
その裏ではメフィスモン達の陰謀が動き始めていた。



07話 闇夜の襲撃

 ある日いきなり大きな力を持ったとしたら、どうしますか? 

 興奮して、好き勝手に振舞う? 

 恐怖して、使わないようにする? 

 どうするかは人それぞれでしょう。

 しかし、時として強大な力は、知らず知らずのうちに得てしまった者を変えてしまうことがあります。

 それはやがて、力を持った本人すらも気が付かないうちに、周りや自分さえも破滅させてしまうでしょう。

 

 そうなった時、助けてくれる人が、あなたにはいますか? 

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 雫が香織を問い詰めているのと同時刻。〝水妖精の宿〟の一室。

 

「それにしても白崎さん、ちょっと雰囲気変わったよね?」

「確かに。もともと優しそうだったけど、なんていうか、柔らかくなった」

 

 香織について姦しく話しているのは優花の友人の菅原妙子と宮崎奈々だ。ここは彼女達と優花、そして雫が宿泊している部屋だ。愛子の生徒ということで最高級の部屋を与えてられており、かなり広い。

 2人から少し離れた所には優花もおり、香織から教えてもらった料理のレシピを見ている。料理屋の娘として久々に火がついたようだ。優花の邪魔をしないように声を抑えながらも、妙子と奈々は話を続ける。

 話題は香織からユエとシアの事に移る。

 

「ユエさんとシアさん、美少女過ぎる」

「流石異世界だよね。地球人であんな子いないって」

「あれだけ綺麗だと妬みとかわかないって」

「気になったんだけど、あの二人って南雲君とどういう関係なのかな?」

 

 奈々の言葉にレシピを呼んでいた優花の手が止まる。

 抑えていても同じ部屋なのだから、聞こえるのは当然だった。

 

「見た感じ南雲君のハーレムだね。2人とも友達より距離が近いし」

「特にユエさんは完全に南雲君のこと好きだよね。今日、散歩している南雲君と腕組んでいたし、そのまま木陰で並んで座っていたよ」

 

 奈々が見たと言っているのは、気分転換にアークデッセイ号から出てきたハジメを見つけたユエが、一緒に散歩をしていたところだ。しばらくして腰を下ろし、他愛もない話をしていた。その雰囲気が、ただの友人とは全く思えなかった。

 

「でも、それは白崎さんが許さないでしょ? 学校でも雫と一緒に他の女子を牽制していたし」

「あの美人の先輩が南雲君に粉かけようとしたときとかすごかったよね」

 

 妙子は学校で起きた出来事を思い出す。

 入学してからしばらくして、ハジメの優秀さと家庭が裕福であることが知れ渡った頃。先輩の女子の1人が、ハジメへとアピールし始めた。かなり整った容姿の女子で、同学年の男子からは良く告白されていた。今まではお眼鏡にかなう男子がいなかったが、ハジメへと目を付けたのだ。

 だが、そんなことを許さなかったのが香織と雫だった。

 先輩がハジメに接触しようとすると悉く邪魔をし、ハジメに近づけないようにした。やがて焦れた先輩が香織と雫を呼び出した。

 

 それから何があったのか妙子と奈々は知らない。わかっているのは、呼び出された二人が凄くいい笑顔で戻ってきたことと、先輩が顔面蒼白で自分の教室に戻っていく姿が見られたことだ。

 

 しばらくして女子の間で「覚悟も無しに南雲ハジメに恋をすると神罰が下る」という出どころ不明の噂が広がった。噂を聞き興味本位でハジメにアプローチをした女子が、数日後に先輩と同じように顔面蒼白になり、ハジメの傍では二大女神がニコニコ笑っていたという。

 このことから、ハジメに不用意に告白しようとする女子はガクッと減った。

 

「だから南雲君が付き合うなら2人のどちらかだと思っていたのに。まさか白崎さんの許しが出た?」

「うーん、なのかなあ?」

 

 首を傾げる2人と同じように、優花も首を傾げていた。

 確かに言われてみればそうだ。香織は雫以外に女子が接近するのを防いでいた。もちろん、友人としてなら口を出さなかったが、恋愛的な意味で近づく女子には当たりがきつい雰囲気を出していた。

 なのに久しぶりに会ってみれば、ユエとシアという美少女を旅の仲間に加え、ハジメの近くにいるのを許している。

 

「何かあったの?」

 

 奇しくも雫と同じ疑問を優花達も抱いていた。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

「ここに来るまでの旅でユエさん達を認めているとしても、優花にまでハジメの好みを教えたり、見守ったりするのはおかしい。一体、何があったのよ!?」

「……ッ、それは」

 

 問い詰める雫の叫びは、悲壮さを伴って香織に叩きつけられる。

 召喚される前の彼女らしく、いや彼女を知る誰もが想像できない姿だった。

 だが、香織はこれも雫の姿の1つだと納得していた。

 彼女は普通の女の子なのだ。

 可愛いものが好きで、我儘を言って、好きな人に守られて甘えたい。

 年相応の繊細さを持ち、可愛い物が好きなど乙女チックな性格だ。

 それが異世界召喚による環境の急変と将来への不安、ベヒモスとの会敵によるPTSDの発症、恋するハジメの喪失、そして再会した親友の態度の変化により、蓄積されていた不満が爆発した。

 

 そのことを何となく察した香織はどうするべきか答えに窮した。客観的に見れば、雫に香織の隠していることを話すべきだ。

 だが、それだけはダメだ。このことはハジメ本人と香織、そしてユエの三人とそれぞれのパートナーデジモン以外には決して明かしてはいけないトップシークレット。特に雫には明かせない。明かせば彼女は()()()()()()()()()と香織は確信している。

 雫の追及をかわし、傷つけないための説明をくみ上げようと必死に頭を働かせる。

 

 そんな香織と雫をユエは静かに見つめていた。

 

「……なんで話してくれないの? 何を隠しているの?」

「私は、隠していることなんて……。ユエ達の事は、過去なトータスを旅するには、仲間との信頼が大事。園部さんとのことも、今皆と仲が悪くなったら、計画に支障が出るから」

「私より嫉妬深いあなたが、ハジメに恋愛感情のある女の子を、牽制もせずに傍に置くなんてあり得ないわよ」

 

 話しているうちに落ち着いてきたのか、冷静になっていく雫。細めた目には、香織の些細な変化も見逃さないという気迫が宿っている。

 これでは下手な言い逃れはできない。

 徐々に追い詰められたと感じ始める香織。

 

 2人の様子を見ていたユエは、溜息を吐くと2人の間に足を踏み出そうとした。

 

 その時、夜空から一筋の雷撃が降り注いだ。

 

「「「!?」」」

 

 香織とユエは咄嗟に武器を構え、戦闘態勢を取る。雫は身をすくませる。

 

「何? 敵?」

「テイルモン!」

 

 デジヴァイスを取り出し、テイルモンを出す香織。ウルに滞在中はデジモン達を無闇に出さないようにしていた。無用な混乱を起こさないためだ。ただし、何らかのトラブルが起きた時は、ただの猫にそっくりなテイルモンを先に出して、様子を伺うことに決めていた。

 

「デジモンだな。空にいる」

 

 気配を探ったテイルモンが空を睨む。香織達も空を見上げると、ブーン、バッサバッサッという何かが羽ばたく音が聞こえてきた。何かが飛んでいる。しかも、音の種類は二つもある。

 

「しかも二匹」

「香織さん! ユエさん!」

 

 町の方からシアが駆け付けてきた。ハジメ達はお互いの位置を把握できる発信機の様なアーティファクトを持っており、即座に合流することも取り決めていた。

 シアはすでに武器のドリュッケンを担いでいる。兎人族ゆえの高い聴覚から、上空を飛んでいる二体のデジモンの事も把握している。

 

「どうするんですか?」

「まずは外にいる人達を避難させよう。闇夜なのが幸いしたよ。これなら私達が戦っても隠し通せる。シア一緒に来て」

 

 香織はデジヴァイスを取り出し、カードを一枚取り出す。

 

「はいです。空を飛んでいるなら私達の出番ですぅ」

「ユエは雫ちゃんをお願い。教会まで避難させて」

「…………ん。その後は、周りを警戒する」

「お願い。……雫ちゃん」

 

 最後に香織は雫に声をかける。今の彼女は突然の攻撃と、上空から聞こえてくる大きな羽ばたきの音に怯えて震えている。

 

「ごめん。さっきの話は後で。絶対に守るから」

 

 言い終わると香織はシアと駆けだす。

 残ったユエと雫は2人を見送った後、ユエは雫の手を掴んで教会に連れていく。

 ユエには握っている雫の手が絶えず震えているのがよくわかった。

 なるほど。彼女に()()()を話すことを香織が躊躇するはずだ。

 流石は幼少のころからの親友。でも、そのせいでお互いに苦しんでいる。

 この問題を解決させるには、波紋を起こす一手を加える必要があるだろう。それも大波が起こる巨石を投げ入れるような、強烈な一手を。それが出来るのは……。

 

「私」

 

 ユエの小さな声は、攻撃に気が付いた住人達の喧騒の中に消えていった。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 ネフェルティモンとファイラモンに跨った香織とシアが、襲ってきた相手を探しに飛行する。

 シアの耳で探せばすぐにわかった。

 ちょうど雲が晴れ、月明かりが差し込んできたので相手の姿がわかった。

 思った通り、二体のデジモンだった。

 一体は金属化した頭部を持ち、四枚の羽根を高速で羽ばたかせる昆虫型デジモン。

 もう一体は、巨大な翼を生やした手足の無い身体をした青いデジモンだった。

 香織は良く知っているデジモン達だったが、念のためにデジヴァイスでデータを確認する。

 

「カブテリモン。成熟期。昆虫型。必殺技は《メガブラスター》」

「エアドラモン。幻獣型デジモン。同じ成熟期ですぅ。必殺技は《スピニングニードル》」

 

 カブテリモンはアニメで有名になった、クワガーモンとライバル関係の昆虫型デジモン。エアドラモンは貴重なモンスターで神に近い存在といわれている。どちらもかなりのビッグネームデジモンだ。

 

「《メガブラスター》!」

「《スピニングニードル》!」

 

 香織達を見つけた二体はそれぞれの必殺技を放ってくる。

 カブテリモンは先ほど見えた雷の攻撃だ。角に電気を溜めて発射してくる。

 エアドラモンも翼の羽ばたきで鋭利な真空刃を生み出し飛ばしてくる。

 

「問答無用というわけ!?」

「いきなりかよ!?」

 

 ネフェルティモンとファイラモンは咄嗟に避ける。

 

「なぜ襲い掛かって来る!! 目的は何なの?」

「キシャアアアアア!!!」

 

 ネフェルティモンの問いかけには答えず、襲い掛かって来るカブテリモン。

 エアドラモンも同様にファイラモンに向かってくる。

 

「とりあえず大人しくさせよう。知性の無いカブテリモンはともかく、エアドラモンが問答無用で襲い掛かって来るはずがない」

「うん。じゃあこのまま相手をしよう。シア!!」

「聞こえていますぅ! 合点承知です!」

 

 昆虫そのものの性格をしているカブテリモンには知性は皆無だが、エアドラモンには高い知性があるはずだ。襲い掛かって来るにしても、獣のように何も言わずに襲い掛かって来るはずがない。幻獣型デジモンとしてのプライドが高いはずなのだ。

 香織とネフェルティモンはカブテリモンと、シアとファイラモンはエアドラモンと夜空の下で空中戦を始めた。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 デジモンの出現はアークデッセイ号にいるハジメも察知していた。

 むしろアークデッセイ号には探知設備が整っているので、すぐに2体のデジモンを見つけられた。ただし、それは香織達とほとんど同じタイミングだった。

 

「考えられるのは俺達がされたような召喚魔法か、転移魔法だな。雫達の話だとイビルモンを召喚していたらしいから、メフィスモンが絡んでいそうだな。デジモンやゲートなら探知できるが、流石に未解析の神代魔法は無理だ。今後の為にデータ収集を優先させるか」

 

 アークデッセイ号内でブツブツと呟きながらPCを操作するハジメ。彼はアークデッセイ号を守るために戦いに出ていない。代わりに起きている事態の解明に全力を注いでいた。すでにカメラの様な機能を持つアーティファクトを開発しているため、上空の戦いも見守ることが出来る。

 ガブモンはハジメから指示がいつ来ても応えられるように、待機しながら見つめている。

 

 そしてそんな彼らをコロモンは静かに眺めている。

 流石にもう落ち着いているため、噛みついてくることはない。それでも人間のハジメや、パートナー関係を結んでいるガブモン達には好い感情を抱けずにいた。だから心を閉ざして口もきいていない。

 それは仕方のないことだとハジメ達も解っているため、深く関わることはしない。

 

 上空では香織達が戦い始めている。飛行できるデジモン同士が壮絶なドッグファイトを繰り広げる。

 戦い始めた時の戦況は互角だったが、テイマーの援護があるネフェルティモン達が徐々に押し始めた。

 多種多様な魔法を使う香織と、兎人族の鋭い聴覚を持つシア。普段から戦う訓練はしているので、問題なくカブテリモンとエアドラモンを追い詰めていく。

 さらに教会からエンジェモンとピッドモンも飛んできて、数の上でも有利になった。

 戦いは何事もなく終わりそうだが、懸念するべきことが残っている。

 

「メフィスモンの狙いはなんだ? 無意味に騒ぎを起こしに来ただけなのか?」

「メフィスモンだけじゃないよ。もしかしたらヴァンデモンも関わっているかもしれない」

「確かに。ヴァンデモンのやりそうなことといえば……」

 

 ハジメは『デジモンアドベンチャー』及び『デジモンアドベンチャー02』での、ヴァンデモンが企んだ陰謀を思い返す。

 しばらくして思い当たることがあった。

 

「まさか」

 

 急いで上空で香織達と戦っているカブテリモンとエアドラモンを調べる。

 すると2体の体の一部にとんでもないものが付いているのを見つけた。

 

「あった。これはッ」

 

 スプリングのような形をした、闇色の装具。ハジメは知らないが、王都を襲ったグレイモンにも付いていた、暗黒の力でデジモンを操る闇のアイテム。イービルスパイラルがエアドラモンとカブテリモンにも付けられていたのだ。エアドラモンは尻尾の先端。カブテリモンは右足首だ。

 

 かつてヴァンデモンが憑依していた及川由紀夫は、ある少年を洗脳しデジモンカイザーという悪人に仕立て上げた。デジモンカイザーはイービルスパイラルとその改良前のイービルリングを用いて、デジモン達を洗脳。デジタルワールドを征服しようとした。

 そのことを思い出したハジメはまさかと思い、映像を解析して2体の身体を調べたところ、予感は的中した。

 驚きを隠せないハジメだったが、イービルスパイラルを破壊すれば2体は大人しくなるかもしれない。早速香織達に〝念話〟で伝えようとするのだが、更なる異変が起こり始める。

 アークデッセイ号の計器が謎のエネルギーが2体に送られているのを感知したのだ。

 

「今度はなんだ!?」

 

 ハジメが改めて2体の様子を見ると、イービルスパイラルが赤く点滅し始めたのだ。まるで何かの信号を受け取り、起動し始めたかのように。そして、イービルスパイラルは点滅しながら2体の体の中に入り込んでしまった。

 同時に2体は苦しみ始め、咆哮を上げる。

 突然様子が変わったので、香織達も警戒する。

 

 そして、闇がデジモン達を染め上げた。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 ウルから離れた上空。滞空レーダーの無いトータスでは絶対に見つからないその場所に、以前ウルを襲ったメフィスモンがいた。

 ハジメが予想した通り、2体のデジモンはメフィスモンが召喚したデジモンだった。町の直上に召喚したので、アークデッセイ号でも察知できなかった。

 2体を送り込んだメフィスモンは、戦いの様子をずっと遠見の魔術で町の様子を眺めていた。

 エアドラモンとカブテリモンが闇に包まれて、苦悶の声を上げている。

 

「データ収集に捕まえた2体。メタルグレイモンの失敗を元に改良したイービルスパイラルXの試験にちょうどいい」

 

 メフィスモンが新たに魔法陣をくみ上げ、そこに自身の暗黒のエネルギーとX抗体のデータを送る。

 するとエアドラモンとカブテリモンは闇の中でさらに苦しみ始める。

 やがて2体は闇の中で肉体を構成するデータが分解され、再構成されていく。

 これこそがメフィスモンの目的だった。

 

 王都を襲撃したグレイモンはイービルスパイラルからエネルギーを供給され、メタルグレイモンに進化した。しかも肉体に埋め込んだX抗体のプログラムと、暗黒のエネルギーを共鳴させることで、X抗体を持ったデジモンへとX進化をさせられた。しかし、この試みは失敗した。X抗体の付与には成功したが、不完全な進化しかできず、メタルグレイモンは能力の一部を喪失していた。この問題を解決する一案として、暗黒のエネルギーとX抗体のデータを同時に送ることのできる、イービルスパイラルXが考案された。王都を襲撃した者の協力者であるメフィスモンは、これのテストを行っていたのだ。

 

 やがて進化は終わり、闇の中から2体がその姿を現した。

 

「ふむ。……失敗か」

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 闇の中から現れたデジモン達は、いずれもさっきまでとは比べ物にならない威圧感を放っていた。

 エアドラモンは頭部と翼、両腕を機械化された漆黒の暗黒竜デジモン、ギガドラモンに。

 カブテリモンは角が巨大になり、四肢も強靭になった青いアトラーカブテリモンに進化した。

 ウィルス種で凶悪なギガドラモンはともかく、弱いものを守る行動をとるはずのアトラーカブテリモンまで、凶暴的なオーラを身に纏っているのは異様だった。

 それはイービルスパイラルXによって暗黒のエネルギーを付与されたことを示している。だが、完全な進化には成功したが、メタルグレイモンのようにX抗体は付与されなかったようだ。

 しかし、それを抜きにしても危険な状況だった。

 特にギガドラモンはまずい。

 完全武装された戦闘竜で、存在そのものが凶悪なコンピュータウィルス。有機体系ミサイルを無限に放つ必殺技《ジェノサイドギア》は、巨大な都市を火の海に変えてしまう恐ろしい技だ。

 アトラーカブテリモンだって油断できる相手ではない。巨大な角と肉体から繰り出される一撃はあらゆるものを貫く。エンジェモン達の攻撃ではビクともしないだろう。

 

 進化したことで負っていたダメージが治り、2体は香織達に襲い掛かってきた。

 




〇デジモン紹介
カブテリモン
レベル:成熟期
タイプ:昆虫型
属性:ワクチン
新たに発見されたデジモンのなかでも、かなり特異な昆虫型デジモン。どのような経緯で昆虫タイプに進化したのかは不明だが、蟻のようなパワーと甲虫が持つ完璧な防御能力を併せ持っている。性格は昆虫そのもので、生き抜くための本能しか持っていないため知性などは皆無。敵対関係であるウィルス属性のデジモンには容赦なく襲いかかる。頭部は金属化しており、鉄壁の防御を誇る。必殺技は『メガブラスター』。



エアドラモン
レベル:成熟期
タイプ:幻獣型
属性:ワクチン
巨大な翼を生やした幻獣型デジモン。非常に貴重なモンスターで神に近い存在といわれている。空中からの攻撃を得意とし、その咆哮は嵐を呼び、翼を羽ばたかせることで巨大な竜巻を起こす。性格はかなり凶暴だが、高い知性を持っている。しかし、並みのテイマーでは使役することは、まず不可能であろう。必殺技は巨大な翼を羽ばたかせ、鋭利な真空刃を発生させる『スピニングニードル』。



序盤の部分はゴーストゲームの予告を意識して書いてみました。後々どういう意味か明らかにしていこうと思います。
内容には関係ないのですが、これって召喚された者たち全員に言えると思います。特に勇者の光輝と闇落ちした檜山。彼らの価値観とか論理感は確実に地球にいた頃と変わっています。他の面々、ハジメ達も含めてですが得てしまった力でどう変わっていくかも見物かもしれません。

闇黒進化してしまった2体のデジモン。ギガドラモンだとウルなんて一瞬で火の海です。
次回は戦闘が激化する予定です。お楽しみに。
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