グラサン提督   作:カレー味

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第二十八話 ノイジーマイノリティ・リポート

 ロビーで泣いていた五月雨をなんとか宥めて、まだ夕食までは少し時間があったから俺はいったん司令室に戻った。しまったなぁ、ナオミが書き残したクラーク博士の手記の解読ノートをうっかり持ち出しそこねてしまった。今はまだ吹雪が入渠中だろうからしばらく地下には行けない、機会を見てもう一度取りに行かなくてはならんだろうか?

 

 こんな小さな施設なのに妙に重厚なデスクに肘をつき、ぼんやり壁を眺めながら今日の出来事を反芻していると、いきなり勢いよく引き出しが飛び出して俺の腹に直撃した。おぶっふドラえもん第一話!?

 

 たまらず椅子ごと後ずさると、半開きの引き出しからハジメさんが気まずげな顔を半分のぞかせていた。

 

『て、てじなーにゃ』

 

 可愛いから許す。(1秒)

 

 いつの間にかハジメさんはナオミのノートも運んできてくれていた。思い返せば地下から上がってくるときには姿を見せなかったハジメさん、いったいどうやってこの部屋に先回りしていたんだ?

 

『あのちかしつはぼうくうごうもかねているとおつたえしたでしょう? このへやにはちかしつへのかくしつうろがあるのです』

 

 なるほど。泊地に大がかりな敵襲があったりした場合は、立ち向かう力を持ち合わせない俺なんかはここから避難するってわけか。ハジメさんに教わったとおりに壁の掛け軸をめくってみると、たしかにそこには俺くらいの体格でも充分通れるほどの竪穴の入り口があった。なんだこりゃ、忍者屋敷か? 穴の奥を覗きこんではみたがダストシュートのように深くて真っ暗で、底がどうなっているかはとても窺い知れない。見る限り命綱もポールも何もないんだが、非常時はここから飛び降りなくちゃいけないのか!?

 

「……まさか地下まで真っ逆さまじゃないよな?」

『わたしたちがひとさまをきけんにさらすものをつくるわけがないでしょう? ぜったいあんぜんです、とらすとみー』

 

 ハジメさんはドヤ顔で胸を張って見せたが、今までにこのダストシュートを実用した前例はあったんだろうか?

 

『これまでこのしまにきていただいたかたがたには、くんれんのためさいていでもいちどはたいけんしていただいております。なかでもざ・ぼすさんにはなかなかたのしいとごこうひょうをいただきましたよ?』

「他のみんなは?」

『……できればにどとやりたくはないと』

 

 まあいい、いや心情的に言えばよくはないんだがこれも安全のためと思えば仕方ない。いざって時に尻ごみするようじゃ困るから、今日は時間がなくてもそのうち俺も練習しておくとしよう。

 

 それからハジメさんが説明してくれたことによれば、俺たちが階段を上っている間に彼女はこのシュートを地下からフワフワ飛んでノートを運んできたんだそうだ。俺も登れるだろうかと聞いてみたが、生身の人間が装備なしで登るのはまず無理との見解だった。

 

 とりあえずシュートの件は後回しにして、まずはこのノートだ。パラパラと一通りのページを繰ってみると、どこかに挟みこんであった写真が数枚デスクに落ちた。

 

「……なんだこれ」

 

 拾い上げてみると、そこに写っていたのは見憶えのない女の姿だった。ナオミでもザ・ボスでもない、もちろんストレンジラブでもない。栗色のボブカットを八二に分けた、歳の頃なら三十路手前くらいのなかなかの美人だった。

 

『そのひとがくらーくはかせです。ちかにかめらがしまってあったでしょう? いまはさざなみさんづきのかめらまんようせい、あいつがそのかめらでとったものです』

 

 それは俺がカメコさんと名付けた子のことだな。この島の少女たちの際どい映像を撮りたがる悪癖のある子だが、もともとそっちの方面に興味があったってことなのか。数枚ある写真で普通の服装をしていたのはたまたま最初に見た一枚くらいで、あとはみんな迷彩柄のビキニに白衣を羽織ったり麦わら帽子を被ったり、まるで海水浴のスナップ写真としか見えないものばかりだった。中には悪ふざけで撮ったか、それともカメコさんが上手く乗せたのか、ずいぶんと煽情的なポーズのグラビアショットもあるじゃないか。この博士、歳に似合わずノリノリである。どうやらクラーク博士はこの常夏の島でのバカンスを存分に楽しんでいたようだった。

 

「これは実にけしからん、まったく度し難いな……」

『かずさん、なぜしゃしんをぽけっとにしまうのですか』

 

 地下でも言ったとおり、クラーク博士は長らく謎のヴェールに包まれたままだった人物だ。『おそるべき子供たち』計画に携わっていたというなら、本来の博士は俺よりも結構歳上だったはずなんだが、おそらくは彼女も俺と同様に若返った姿でこの島に連れてこられたのだろう。それでも、彼女の素顔を知ることのできるこれらの写真は貴重な資料となるかもしれない。だからナオミもこの写真を保管していたんだと思うし、俺だってこれを後で変なことに使うためにくすねようとか考えてるわけじゃないんだぞ、ホントだぞ?

 

 疑り深そうなジト目で俺を睨むハジメさんの視線から目をそらしながら、あらためて俺はナオミのノートを読み始めた。このノートは、そもそもはナオミが定期的に行なっていた子供たちの健康診断の記録として書き始められたもののようで、前半三分の一くらいはそれらのデータとナオミの考察で占められていた。

 

 あれっ、クラーク博士の手記の原本に貼られていた写真もそうだが、このノートもそれはそれで俺が読んだとバレたらやばくない? みんなの身長体重胸囲座高にスリーサイズまで事細かに記録されてるぞ、これもまた読んだら隠さなきゃいかんなぁ……

 

 ノートのそこから先はだいたい全体の半分くらいまで白紙のページが続き、どうやらノートの後半からがクラーク博士の手記を解読して書き写したもののようだった。

 

 

 

“気がつくと私は真っ暗で狭いカプセルか何かの中に閉じこめられていた。意識を失う前、最後の記憶では自分の研究室にいたはずだった。実験中のサイボーグ兵士が拘束を引きちぎり、私に襲いかかって来たのだ。そこから先はよく憶えていない、私は死んでしまったのだろうか? もしかしてここは棺桶の中!? パニックになってめちゃくちゃに暴れたら、カプセルはあっさり開いた。しかし、外に広がる光景はまったく見覚えのない部屋だった。”

 

“カプセルの中はなんだか磯臭い液体で満たされていて、私は全身ずぶ濡れだった。ここはどこなのかしら、いったい今日は何日なの? 確かめようと思ってポケットを探ったけど、携帯電話は浸水して壊れてしまっていた。”

 

“あらためて自分が入れられていたカプセルを眺めてみた。これはずいぶん昔に破棄された『絶対兵士』プロジェクトで使われていた、強化兵士のリセットを行うための調整槽だったはずね…… なぜここにこんなものがあるのだろう?”

 

“窓のない部屋の中にはなんに使うのかわからない機械があちこちに据えられていた。あたりに私の他の人影は見当たらない。ずぶ濡れの服が気持ち悪い、ていうかなんだか臭い、シャワーを浴びたいし着替えたい。せめて顔くらいは洗いたい。”

 

“濡れた身体でペタペタ歩き回って、部屋の隅にトイレを見つけた。化粧台で顔を洗って、顔を上げたら鏡にはピチピチの美少女が映っていた。”

 

“いえ、興奮してちょっと調子に乗りすぎてしまったみたいね。鏡に映っていた私は、たぶん今から四十年くらい昔、まだ三十歳にもならない頃の若々しい姿…… 美少女は少しだけ話を盛り過ぎたわ、さしずめ妙齢の美女ってところかしら? でも、いったいどうしてこんなことに?”

 

 

「……なんぞこれ」

 

 ちょっと読んだだけでなんだか頭痛がしてきたような気がして、俺はノートを閉じた。

 

『ひょうきんなおねーさんですよね』

 

 文面を追った限りの印象では、とてもクローンと遺伝子技術の世界的な権威たる一流研究者の文章とは思えなかった、例えるならばまるで平凡なOLのブログかなにかのようだ。

 

 

 

“途方に暮れている私のそばに、機械の陰から小さな何かがフワフワと宙を漂ってきた。手のひらに乗るほどの小さな小人さん、いえ、これは妖精さん!? 葉っぱや花びらのドレスじゃなくてなんだか地味な作業服を着ているし、羽根も生えていないのが気になるけど、この子はまさに妖精さんよ! まさか実在していたなんて、少佐やシギントにも見せてあげたいな。”

 

 

 

『……くらーくはかせのようせいかんはふるいんですよ。いまはわたしたちもとっくにこうぎょうかのじだいですので』

 

 ハジメさんは不満そうに苦言を呈した。妖精観ねぇ……  そう言われてみれば、欧米各国の軍隊で教官を勤めていた頃、俺が日本育ちだと知った奴から日本人は今でも刀を差して歩いているのかって質問を受けたことは何度かあった。本気で訊いてたんだとしたら、彼らの日本観は江戸時代で止まっていたのだ。

 

 なお俺はそういう質問をしてくる奴には、日本人は皆小学校からニンジャの訓練を受けていて、外国人は全員監視されている。だからもし訪日する機会があっても絶対悪いことはするなとそう教えてある、日本なめんな。

 

 それはともかく、妖精さんもすっかり工業化して今じゃ作業服で工具使ってるってのもあんまり夢のない話のような気がして残念だなぁ。ハジメさん、花びらのドレスとか着ないの?

 

『きるのはかんたんですが…… えいっ』

 

 気合いをかけてくるりと一回転、ハジメさんは桜の花びらを重ね合わせたようなドレスをまとい、キラキラ輝く蜻蛉のような羽根を持ち合わせた姿に早替わりしていた。おぉー、やっぱり妖精さんと言ったらこういうもんだろう!

 

『どぉーです、いかにもらしいでしょうー? でもこんなかっこうでしごとをしたくはないですね』

 

 もう一回転すると、ハジメさんは元の作業服に戻っていた。ここに漣のスマホがあったなら撮っておいたのに惜しかった、また今度頼もう。

 

「じゃあ、その羽根は普段作業服の中にしまっていたのか?」

『わたしらははねなんてなくてもとべますよ? あんなのかざりです、ふるいひとにはそれがわからんのですよ』

 

 うわぁロマンのない話、聞くんじゃなかったぜ。

 

 クラーク博士の手記は、このような訪島の経緯と妖精さんとの出会いから始まり、やがて保存していたパスの遺体を見せられ、そのクローンを造り出すことが招聘の目的であったことを告げられるに至っていた。

 

 

 

“妖精さんに見せられたご遺体は、話を聞く限りではもう死後何十年という月日が経過していたにもかかわらず、まるで昨日今日に亡くなったかのような鮮度を保っていた。保存されていたのは四肢の一部や複数の臓器、妖精さんはここからできるだけ多数のクローン人間を作り出してほしいと私に要求した。やり遂げることができたなら、死の運命を回避した新しい未来を与えて私を元の世界に帰してあげるとも約束された。この若返った姿で帰っちゃダメ? とダメ元で聞いてみたけど、妖精さんは渋い顔だった。”

 

“クローン培養のために私が要求した機材や薬剤などは、妖精さんの手によって即座に用意された。ただ用意されたというだけではない、どれを見ても私が知る最新鋭の技術以上のなにかが使われていると感じた。”

 

“培養を始める前に、まず試料の解析から始めた。このご遺体はいったいどうやって保存されていたのか、直接的な損傷を受けていない部分の細胞はまだ生命活動を続けていた。体細胞はもちろん、ようやく残っていた不完全な卵巣までもが…… いくつか無作為にピックアップした部分から、これらの肉片はすべて同一人物の遺体で間違いないものと結論した。”

 

“解析の結果、このご遺体は女性、年齢はおそらく二十代、人種的にはメスティーソであろうと推察された。ただし、白人の血がかなり濃く出ているようね。”

 

“私はなんとなくご遺体の生前の素性が気にかかって、妖精さんに尋ねてみた。しかし、私は知らないほうがいいというにべもない答えしか返ってこなかった。少しだけ教えてもらえたのは、’70年代半ばに南米の戦乱で亡くなった民間人であるということだけだった。”

 

“身元不明のご遺体に、私は仮にジェーン0と名付けた。身元不明の女性だからJane Doe、そこからクローンを造るオリジナルだからゼロだ。それだけの単純な理由だったが、その名から思い出したのは今から四十年も前、あのスネークイーター作戦を指揮したゼロ少佐のことだった。”

 

“ゼロ少佐と出会って、私の人生は大きく変わった。あの作戦で、私たちは何よりも大事なものを守り抜くために、誰よりも尊い人を生贄に捧げた共犯者となった。作戦が終わった後、私たちは東西の垣根をも越えて集い、私たちが犠牲にしたあの人の遺志を未来に繋ぐための秘密結社を結成した。最初は本当にそうだったはずなのに、いったい私たちはどこから道を誤ってしまったのかしら?”

 

“あの人、ザ・ボス。そして彼女が最期に遺した教え子、ネイキッド・スネーク。世を去ってしまったザ・ボスの代わりに、彼こそが私たちの戴くイコンだった。しかし、彼だって人間である以上はいつか年老いて死んでしまう。そして、彼は若き日に参加した作戦で受けた放射線被曝の影響から、すでに普通の手段では子孫を残すことができない身体になってしまっていた。”

 

“ゼロ少佐は、私にスネークのクローン人間を造るように命じた。ザ・ボスへの贖罪意識と、科学者としての知識欲と、医師としての倫理観との狭間で私は悩んだ。それだけではなく、正直に告白すればそれ以上に私は少佐が恐ろしかった。彼の言葉に従わなければ、私一人なんて簡単に抹消してしまえるだけの力が少佐にはあった。私は恐怖と我欲に屈した自分自身から目を背け、贖罪の使命を言い訳にして悪魔の手を取った。”

 

“この計画をきっかけに、少佐とスネークとは決裂してしまった。結社は分裂して、スネークとその支持者は結社を去った。しかし、我が身を処するだけの力のない私やシギントは、少佐から逃れることなどとてもできなかった。私たちはもはや対等な同志ではなくなり、狂気的な暴走を続けるゼロ少佐の従属者として生きていく他に道はなくなってしまった。”

 

“私はATGC社に入職し、世界最高クラスの研究環境と報酬を得ていた。しかし、ゼロの意思に従うままそこで行われていたのは、決して表沙汰にはできない非道な実験ばかり。今さらそれを止めることはできず、私はだんだんと人前に出ることもできなくなっていった。”

 

“ある時期から、ゼロは私にすらまったく顔を見せなくなった。彼の副官だった男の手ですでに謀殺されているとも、あるいは暗殺の手を逃れおおせて隠遁したとも聞いた。”

 

“ゼロの副官、スカルフェイスが権力を掌握したのなら、私たちはどうなるのだろうとは想像するだに恐ろしかった。しかし、奴の天下は長くは続かなかった。結社を離れたスネーク、ビッグボスとの抗争に敗れてアフガンで討たれたのだと聞いた。”

 

“スカルフェイスが死んでも、結局ゼロは戻ってこなかった。権力の座が空席となった後の結社の指揮を委任されたのはシギント。ただし彼は意思決定者そのものではなく、結社の意思決定を担っていたのは彼が管理する代理AI群『愛国者達』、ザ・ボスの遺志を再現した模造品。でも私にはわかる、あれはザ・ボスなんかじゃない。あれはゼロの願望に沿って都合よくねじ曲げられたボス。いえ、ゼロの狂気そのものだった。何重にもバックアップを用意して厳重に隠蔽されたAI…… 不滅の狂気が私たちの新しい主だった、おそらくは管理者たるシギントにとっても。”

 

 

 

 俺はここまで読んでまたノートを閉じた。代理AI群だと? 俺がダイヤモンドドッグズとして活動を始めるまで、俺はまだゼロと繋がりを持っていた。最後の連絡は、あいつのせいでスネークたちの身柄を隠された後になってからのことだった。

 

 あの時までは、まだ電話の向こうにいたのはゼロ本人だったと思う。少なくとも、あの偉そうな上から目線で持って回った言い回しを多用したイギリス発音の話し振りに違和感は覚えなかった。あっ思い出したらまたなんとなく腹が立ってきたぞ?

 

 それから九年が過ぎ、スネークの覚醒を告げる『Vが目覚めた』、その連絡はゼロの声ではなかった。さらに二十年は経った’03年時点でもゼロが復帰していないということは、逃亡先で殺されたか、さもなくとも再起不能になるくらいに痛い目には遭わされたのだろう。

 

 ふっははは、やっぱり神様ってのは見ておられるもんだ、天罰覿面とはまさしくこのことだな。スネークをあんなことにさせた恨み、MSFを潰され仲間を虐殺された恨み、パスを殺された恨み、俺の手足を奪われた恨み。実行犯はスカルフェイスだったし、まんまとそうさせたのは俺のマヌケも大きな原因だったが、そもそもあの糞ジジイが横槍を入れてこなけりゃあんなことにはならなかったんだ。くだらない内輪揉めで潰れるとはザマァねぇなサイファー、ザマァ見やがれゼロ!

 

 ちくしょう、あの変態ボスキチ厄介だけはできることなら俺自身の手で生皮剥いでやりたかったんだ。だが、どこかで人知れず野良犬のようにみじめにくたばってくれたのならそれはそれで愉快なことだ。もう今夜は祝杯だな、フゥーハハハァー!!

 

『かずさん…… さんそけつぼうしょうにかかって……?』

 

 ひとり高笑いを抑えられない俺をハジメさんが変な目で見ていたがなにも気にならん、スカルフェイスの奴も時には味な真似をしてくれるじゃないか。奴のことを絶対許しはしないが、今夜の乾杯はあいつに捧げてやってもいいな!

 

 ゼロの消息もそうだが、ゼロが消えた後にサイファーの指揮を実質的にAIが担っていたとは。これも俺にとっては初めて知った事実だった。俺たちがどれほど追いかけても奴らの尻尾を掴めなかったのも道理だ、俺たちには追うべき敵が見えていなかったのだから。

 

 それにしても、自らの狂気をAIに託してまで未来に遺したいだなんて、とんでもなく迷惑な話だな? いつまでも権力の座を守りたい、永久に世界に影響力を行使したい、永遠に生きたい…… 権力を握ったやつの考えることなんて、いつでもどこでもそこに行き着くもんなのかね? あのイギリス人は、シェイクスピアよりも平家物語とか読んでおくべきだったんだ。まあゼロの陰口はこの辺でやめにして、今は手記の続きを読み進めていこうか。




 MGS3で物語に初登場し、スネークを助けた口うるさい美人女医パラメディックことクラーク博士。作中の無線では、自らのコードネームの由来となるパラメディック部隊の構想についても明かされていました。

 自らの身の危険をかえりみず、兵士の命を救うために戦場に舞い降りる医師。その夢を熱く語っていた彼女が、MGS4以降の作品で語られるクラーク博士、『愛国者達』のために長年数々の非人道的な研究を行ってきた狂った科学者と同一人物とは、わたくしどうしても信じられなかったわけですよ。

 権力を握って変わった、とかいうテンプレでもそれはそれで構わないんですが、そのあたりでどう彼女の意思が動いてきたのか、それに対するわたくしなりの解釈が今回のお話を書いた動機でした。

 次回ももうちょっとクラーク博士がらみの話になる予定です、それではまた次回お会いしましょう。


追伸

 イベントはE2を丁でなんとか抜けました。もうやだこの運営。
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