「ねぇ~……まだつかないの?」
「う~ん……」
「ハヤス、本当にあってる?」
「う~ん……」
3人は砂漠を横断する道を歩いていた。3人とも新たなガンプラの作成目途はたち、そのためのお金もあり、あとは作るだけなのだが、作る前に「ほかのビルダーの作品を見てみたい!」とリネが言い始めたのが発端だった。そんなリネの可愛い我儘を2人は聞き入れ調べると、中立地帯ぺリシアと呼ばれているエリアには世界中のビルダーが自らのガンプラを展示していると出てくる。さっそくその場所へ行くため、マップを見るとそこまで遠くない。ならば歩いていこうとなったわけだが、それは大きな間違いであった。
「地図だともう見えていいはずなんだけどなぁ」
「ねぇハヤス。その地図貸してくれる?」
「あ、あぁいいよナグサ」
「…………ハヤス、良いニュースと悪いニュースどっちから聞きたい?」
「え、じゃあ良いニュースから……」
「この地図は合ってる」
「じゃあ悪いニュースは?」
「ここみて、これ縮図よ」
「え゛、じゃあこの地図があってるってことは……」
「まだまだ遠いわよ」
「ええ~~~~~~!!もう歩きたくない~~~~~!!」
歩き続けて数十分ではあるが、もはや体感では何時間も歩いていると錯覚してしまうほどだった。GBNはゲームであり動いているのはただのアバターではあるのだが、触覚や痛覚を感じるためこれは現実であると脳が勘違いしてしまうのだ。初心者のうちはこのことに気付くことができないため疲労などを感じてしまうのだった。
するとそこへ遠くから砂煙が近づいてくる。ブロロロ……と車のような音とシルエットが近づいておりそれは次第に大きくなっていくハヤス達が座り込んでいるのは道の真ん中だったため慌てて端へとよる。近づいてくる車は次第にその車種が判明する。それはバスだった、ただのバスではなくちゃんと防塵処理がされタイヤも砂地が走れるタイプのものに改造されていた。そのバスがハヤス達の前に留まると運転席の真後ろの窓が開く。そこには3人の見知った顔が現れた。
「……お前らこんなとこで何してんだ」
「「「カリスト!!!」」」
「「「え?」」」
確かに3人は知り合いだったが同時にあったわけではなく色々なところで遭遇し、まさか同じ友人だったとは思いもしなかった。故に同時に声を上げ、同時に疑問に思ったのだった。呆れたような雰囲気を出しながら乗るように言われありがたくバスに乗る3人。車内にはハヤスは知っているが乱入バトルの乱入者の3人ともう1人知らない人がいた。
「メカマスターにアフサイド!……と誰?」
「こいつもお前らと同じだよ。こんな砂漠の道でとぼとぼ歩いてたからな、事情を聴いて乗せたんだよ」
「ど、どうも」
先客の名前はテックスター、ハヤスたちと同じく勘違いによってハヤス達よりも少し遠くを歩いていた。その姿は全体的に灰色のSFのような服装に頭にはアンテナのようなアホ毛が1つつけたショートヘアの女の子だった。話してみた感じだとどうやら同い年らしくぺリシアに向かっている間にその仲を深めていった。
「おい、そろそろつくぞ!今度はちゃんとマップ見ろよ」
「うん……身に染みた。ところでカリストたちは何しにぺリシアに来たんだ?」
「俺たちか?仲間の一人が展示してるから来るってこと教えずに見に行ってやろうと思ってな」
「二人組じゃなかったんだ……」
「ひどくない?こいつら暇さえあればいっつも二人で遊んでんだよ」
「だってアフサイド君仕事忙しくて滅多に遊べないじゃん」
「それはそう」
「俺たちはそんな感じだ、じゃあな!」
カリストたちと別れたハヤス達だったが、一人で行動しようとしたテックスターを誘い4人で展示物を見ることにしたのだった。
ネームドは基本ストーリーに絡んできます