ハヤス達4人は至る所に展示してあるガンプラを見上げていた。通常なら手に取れるサイズではあるが設定された頭身で展示されているためその姿はアニメなどで見るように大きい。そのためあまり見ることのないところのディティールも見ることができた。
展示者に許可がもらえればその詳しい改造を説明してもらえることもある。そんな中にはハヤス達3人の作ろうと思っているガンプラの参考になるものもいくつか発見することができた。だが一つ問題があるとすれば、ハヤス達が初心者のためスミ入れやデカールを貼る等の事は出来たとしてもミキシングに必要な改造までは手が出せない事だった。しかしそこへ手助けがあった。
「うーん、こういう改造がしたいんだけどなぁ……」
「私たちじゃ難しいね」
「絶対折っちゃったりするよ~……」
「あ、あの……よかったらミキシングの仕方教えましょうか?」
そう声をかけたのは一緒に行動をしていたテックスターだった。彼女の機体もまたミキシングされた機体であり、彼女の戦い方にあった改造が施されたものだった。GBN内にもフリーのカスタマイズスペースが存在しており、そんな場所でミキシングの仕方を教えてもらうことを約束した。しかしここぺリシアではあくまで展示するための場所であり一度ロビーエリアに戻らないといけなかった。
どんな改造をしたいのかメモ書きをし、今日のところはもうしばらく見た後に戻ることとなった。そしてふと、カリストたちが見に行くと言っていた展示はまだ見ていないことを思いだす。そして歩くこと数分、その間にもいろいろな展示を見ながら探していると人だかりから頭二つ分大きい人物が確認できた。
奥にそびえたつのはガンダムセンチネルに登場したMS、ゼクアインをベースにカラーリングも灰色と暗い緑色に塗られ、頭部はまるで工事用ヘルメットのような黄色に【安全第一】の文字、肩のタンクは工具箱のようになっている。武装はスレッジハンマーにネイルガンといった改造が施されていた。
「おぬしたち来ておったのか!ワシに何も連絡せずに!カッカッカ!」
「キユウのジジイも元気そうでよかった」
「孫もおぬし達の知ってる通り元気だ!」
「爺さんには敵わねェな~」
設置された休憩スペースに座りながら展示者と思われる老人と談笑するカリストたちがいた。そこへ近づいていくとカリストが気が付き声をかけてきた。老人を紹介される、周りがロボットに囲まれているせいか博士のように見えてしまう。
「紹介しよう、俺たちの仲間のキユウだ」
「よろしくな坊主たち、と言ってもワシはがんぷらを作るのはもうやっておらんがな」
「よろしくお願いします!えっと、じゃあ後ろのガンプラは?」
「ワシの孫のじゃよ、今は現実で作業しておっておらんがの」
そしてしばらく話した後、今日はロビーエリアに戻ることを伝えて別れることとなった。新たな仲間と作るガンプラに思いをはせる3人だった。