トーナメント第1回戦のAブロックが始まる。ハヤスとデクーの2人がいるのはDブロックのため順調に勝ち進んでいけば決勝で対峙するブロックのうちの1つだ。他の参加者たちは同じフォースや友人同士で組んだため相方の機体の動きが分かるがハヤスとデクーの2人は急ごしらえのタッグのため観戦する暇がなかった。
「とりあえず、お互いの機体の動きを確認しよう。俺たちDブロックとCブロックは調整のために模擬戦闘が許されてるみたいだし」
「あぁ!了解だ。何も知らないまま挑むのは愚の骨頂だ」
ハヤスとデクーはお互いの機体の動きを知るためにタイマン勝負をする。ハヤスのゼロストライクガンダムと対峙するのはマイトデクーの駆るグレイズバンカー。
前面に追加装甲を増やし、その重量分を補うため脚部を大きくしホバー移動を可能とし、頭部には大きな角が増設されている。その最大の武器はダインスレイブを改造した巨大なパイルバンカーだ。
ダインスレイブの破壊力をそのままに装填を必要としないが、最大の利点であるその射程は消えてしまっている。
「なんていうか、やたら近接特化なんだな?トーナメントの時は俺が下がった方がいいか」
「一応射撃武器も持ってるが期待しないでくれ。だが近距離ならこいつをぶち込んでやれるぜ」
「あぁ!期待してる。そのために俺が援護してやるぜ」
「だが、まずはこの勝負。トーナメントは一時忘れてどっちのガンプラが強いか勝負!」
「望むところだ!行くぞ!」
ハヤスとデクーの模擬戦闘が始まる。デクーの射撃武器はパイルバンカーの大きさに比べ小さくハンドガンサイズだった。だがゼロストライクガンダムに着弾した衝撃はとてもハンドガンと言えるものではなかった。それはいわゆるハンドキャノン、マグナムと言われるものでありゼロストライクガンダムに的確に当てていく。
「くそっ!期待しないでくれっていう割に上手いじゃないか!!」
「本命じゃねぇからなぁ!!」
急速に近づくグレイズバンカー、狙うはもちろん大本命ダインバンカーだ。その破壊力はダインスレイブと全く同じでありその先端からは不思議と威圧感のようなものを放っている。正しく一撃必殺の武装であり当たれば大破は免れない。
ハヤスは一撃でも貰えば大破する緊張感に包まれながらもダインバンカーを避け続ける。射出された杭を咄嗟に左へ避け、そのままの勢いでビームサーベルを振るうがグレイズバンカーの装甲は圧倒的だった。ビームサーベルが負けそのビームを散らす。装甲に若干の焼け跡を残しビームサーベルがすり抜ける。
お互い一度離れて態勢を整える、再びぶつかり合うところで突然戦闘が強制終了させられる。1回戦のA、B、Cブロックが終わりついにハヤスとデクーの試合がやってきたためだ。不完全燃焼で終わってしまったものの、お互いの機体特性も分かり一応の準備は完了した。
ハヤスとデクーはDブロックの会場へと走る。