ついに始まった決勝戦、地形は隠れるところが多い森林地帯と遮蔽物のない平原の合わさった場所だった。マップ中央には巨大な山があり、二手に分かれた場合合流するのに時間がかかる仕様だ。
ハヤスとデクーは二手に分かれての捜索はせず、お互いをカバーし合いながら森林地帯を進む。
背後からの射撃を警戒するデクーに対し、前方を警戒しながら進むハヤス。両手にビームサーベルを展開せずに持ち、敵に察知されないようにして進む。だが、突如としてプロヴィデンスガンダムのドラグーンが飛び出し、ハヤスへと射撃する。
「なんとォーーーーッ!!!」
ハヤスは咄嗟にビームサーベルを展開し、手首を回転させその場しのぎのビームシールドを作りだす。ドラグーンの射撃を防御していると前方が一瞬光る、デクーはその光がプロヴィデンス本体からの射撃と気付きハヤスの前へと飛び出る。
ハヤスのビームシールドでは防ぎきれない威力ではあったがデクーのグレイズバンカーの装甲を少し焼いて消える。だが、再びドラグーンの射撃が始まった。プロヴィデンスはドラグーンを操作しながら自らの位置を知られないように動き回っており、ドラグーンを何とかしなければ本体を攻撃することはできなかった。
「デクー!これからファンネルでドラグーンを落とす!その間持たせてくれ!」
「分かったがそう長く持たないぞ!奴めこの装甲の弱点をもう気付きやがった!」
装甲の弱点、それは同じ場所への集中砲火だった。デクーは何とか射撃を散らしてはいるが次第に装甲が壊れ始めていた。リボルバーでドラグーンを狙うがすぐにかわされ撃たれる。しばらくするとフェザーファンネルが飛び交いドラグーンを撃ち落としていく。ドラグーンの射撃が消え、フェザーファンネルをしまい終えたと同時にプロヴィデンスが飛び出してくる。
デクーへと複合兵装防盾システムに搭載されたビーム砲を撃ち、蹴り飛ばす。最後の蹴りがトドメとなったのか装甲を砕かれながら吹っ飛ばされるデクー。振り下ろされるビームサーベルをハヤスはビームサーベルを交差して受け止めるがプロヴィデンスのビームサーベルのほうが出力が上だった。
次第に押し込められこのままでは両断されてしまう時、装甲がなくなったグレイズバンカーがプロヴィデンスへとタックルする。鍔迫り合いをしていたプロヴィデンスは避けることができず、先程とは逆に飛ばされる。
体勢を立て直し、二対一の構図が出来上がるがプロヴィデンスはそれでもなお2人を手玉に取っていた。そんな余裕から慢心を生んだのか、グレイズバンカーに正面から組みつかれる。肩と頭部の近接防御用の機関砲を撃ちそのまま撃破しようとするがグレイズバンカーの硬さの前ではあまり効果が無いようだった。
グレイズバンカーの頭部にある角、その正体はラムズゴックの頭部についていたヒートラムだった。グレイズバンカーの角が赤く変色したことに気付き組みほどこうとするが時すでに遅し、ヒートラムによって縦に両断される。
強敵であるプロヴィデンスを撃破した二人だったが、すでに機体は消耗しグレイズバンカーに至ってはその装甲がなくなってしまった。
残りの敵であるマスターガンダムを探そうと平原へと入った時、そこにはマスターガンダムが腕を組み佇んでいた。2人が来たのを確認したのか腕組を外し、構えをとる。ハヤスはフェザーファンネルを飛ばし、先制攻撃を仕掛けるがファンネルの一つをマスタークロスによって絡めとられるとそのまま振り回され展開していたファンネルを全て破壊されてしまった。その間にグレイズバンカーが、急接近しダインバンカーを打ち込むがマスターガンダムは少しジャンプして左足でダインバンカーを外側へと逸らし、そのままソバットをグレイズバンカーへと決める。
吹き飛ばされるデクーの横を抜け、ハヤスはシュベルトゲベールをマスターガンダムへと振り下ろすが難なく白羽取りをされ、そのまま投げ飛ばされる。
ハヤスとデクー、2人はまさに絶体絶命に陥っていた。