マーブル9repe(クレープ)   作:BlueAir

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④綺麗に写真を撮りたい

とある日のレッスン終わり、柚葉が帰ろうとしていると、何やら騒がしい声が耳に入ってきた……。

 

柚「あら、何やってるの?」

 

悠「あ、柚葉!ちょっと来て!面白い物見せたげる!」

 

柚「え!なになに!?」

 

マ「えぇ〜?そんなに面白いかぁ?」

 

そこにはBirdのメンバー悠希、千紗、あいり、そしてマネージャーがとある本を見て笑っていた。

 

柚「これは……マネージャーのイヤーブックね!」

 

あ「イ…イヤーブック?」

 

千「卒業アルバムって意味よ」

 

皆が見ていたのはマネージャーの高校時代の卒業アルバムだった。そこにはまだ初々しい彼の写真が載せられていた。

 

柚「へぇ〜!ワオ!マネージャー髪短ーい!それと少しマッチョね!」

 

マ「今は少し肉がついたけど当時は運動部で鍛えてたからね、あと頭髪も服装検査が厳しくて短くしてたんだよ」

 

千「まだ初々しい感じですね!大人になりきれてないみたいな!」

 

マ「当たり前だろ!高校生なんだから!」

 

悠「子供っぽいのは今もじゃない?」

 

マ「何ぃ⁉」

 

悠「ほら〜!」

 

あはははは……

 

そんな感じでわいわいと当時の思い出に浸りながら話していると……。

 

柚「…あら?」

 

そう言った途端に柚葉の顔が曇る。

 

マ「ん?どした柚葉?」

 

柚「…」スッ

 

無言で指を指す柚葉。皆が指す場所を見ると……。

 

「「「「あっ」」」」

 

マネージャーと一人の女の子が仲良さそうに写真に写っていた。

それも……何枚も何枚も大量に。

 

柚「マネージャー……これ、誰?仲良さそうだけど?……ガールフレンドかしら?」

 

マ「あー……えーと…柚h」

 

柚「ガ ー ル フ レ ン ド よ ね ?」

 

マ「ミュッ」

 

食い気味に柚葉がマネージャーに問い詰める。

 

マ「い、いや!高校時代に仲良かった女の子だよ!」

 

柚「ふーん、そう」

 

柚「楽しそうにしちゃって……マネージャーもマンザラでもなさそうだし……しかもこんなにいっぱい……」

 

二人で写っている写真をなぞりながらハイライトの消えた彼女の目がマネージャーに向けられる。

 

マ「あ、あの〜……柚葉さん?」

 

柚「フン!」

 

マ「」

 

悠「(あー…これあれだね……)」

 

千「(柚葉ヤキモチ妬いちゃったわね……)」

 

あ「(柚葉ちゃん、マネージャーさんのこと大好きだもんね……)」

 

悠「(こうなると柚葉は止まらないからね……)」

 

ピリピリした空気が部屋に張り詰める。

そう、何を隠そう柚葉とマネージャーは付き合っている。無論、隠しているつもりでもいつも二人の近くにいるBirdの三人にはバレバレではあるのだが……。

 

柚「(…確かにマネージャーはクールだから他の女の子と写真撮るのは当然よね……)」

 

柚「(あっ……でもこの写真、二人とも楽しそう……肩組んでピースサインなんかしちゃって……)」

 

柚「(……あの女の子が私だったら…)」

 

チクチクと柚葉の胸が痛む。

 

柚「(でも…苦しい……。あぁ…もう……!本当にマネージャーは、私の気持ちも知らないで……!)」

 

そしてヤキモチが爆発した柚葉がいきなり立ち上がってしまう。

 

柚「わ…私だって……私だって……!」

 

そう言って柚葉は部屋を足早に出て行ったその目には涙が浮かんでいる様な気がした。

 

マ「おい⁉柚葉⁉」

 

千「柚葉⁉マネージャー!早く追いかけて!」

 

マ「わかってる!三人ともまた明日な!」

 

そう言って柚葉の後を追う様に走り出したマネージャー。

 

あ「…だ、大丈夫かな……?」

 

千「まぁ……あの二人だし大丈夫よ」

 

悠「あはは〜、だね!」

 

三人は二人の事を思いながら帰宅の準備をするのであった。

 

ーーーー

 

柚葉を探しているうちに近くのクレープショップへやって来たマネージャー。そして……!

 

マ「やっぱりいた……柚葉!」

 

柚「マネージャー……」

 

そこにはいつものような弾けるような笑顔が無く曇り顔の柚葉が座っていた。

 

マ「柚葉……急に飛び出して行くから心配するぞ!」

 

柚「だって……!」

 

マ「…悪かったよ、柚葉の前であんな写真見せちゃってさ。やっぱ嫉妬しちゃうよな?」

 

柚「…そうよ!私とマネージャーは付き合ってるのにあんなの見せられちゃったら……!私だって……!」

 

目を潤わせながらそう自分の想いをぶつける柚葉。

 

マ「だから今から撮ろう!柚葉と俺の二人だけの写真!」

 

柚「そんな事言ったって……!」

 

マ「ほら!俺たちまだちゃんとした、ツーショットの写真とってないし!それに……!」

 

実際、AiRBLUEの皆との集合写真やBirdの皆と撮った写真はあるのだが柚葉との二人での写真はまだ撮れていない。だからマネージャーも柚葉と撮りたいと前々から思っていたのだ。

 

マ「柚葉は俺と撮るの……嫌か?」

 

柚「……!」

 

そうマネージャーが言うと柚葉は曇っていた表情が戻り……。

 

柚「ううん、嫌じゃない……!」

 

マ「そっか!安心した!」

 

首を横に振りながら少し照れた顔をしてそう言う柚葉。

 

「それじゃあ、ぱぱっと撮ってクレープでも食べようか!」

 

「あっ、待ってマネージャー!それなら……!」

ーーーー

ーーー

ーー

 

次の日、他のbirdの三人にどうなったか問い詰められた二人。別に何も無いよと柚葉は言うが、後ろ手に隠したスマートフォンにはクレープを持ち幸せそうな笑顔の二人が写っているのであった。




みぃさんに書いていただきました!
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