タンデムで見た海   作:印旛沼まで徒歩五分

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空回り

 

 

まだ朝日は登らないが、だんだんと空が白から朱に染まりだしてきた。もう11月も半ばを過ぎ、この季節特有の冷たさを含みながらも、肌に刺さってこない寒さはもう少しすれば牙を剥き始めるだろう。秋の長い長い夜はもうすぐ終わるだろうけれどまだ街は静けさを含んだままで。

 

線路際を一定のテンポで走っていく。誰ともすれ違わない。車もまだ起きるような時間じゃない。これならばウマ娘専用レーンでなくとも走って問題ないだろう。

働き者の上り電車とすれ違う。こんな時間だからまだまだ乗客は少ないが、それでも人を運んで行った。

 

 

 

————結局、エリザベス女王杯は走らなかった。いや、走れなかった。

 

湯治によって秋華賞で負ってしまったケガは医者も驚くほどの早さで治癒して、トレセンに戻ってきて1週間ぶりに踏んだターフは足が疼いて仕方なく、尻尾も耳もひとりでに動いて抑えつける方が無理だった。

 

ターフで足を踏み込んで、加速して、どんどん踏み込んで加速していって、懸念を抱いて、スパートを掛けようとして完全に違和感に気付いた。

 

 

“遅い”

 

 

……初めは感覚が戻ってきてないだけで、取り戻しさえすればまた上向くだろうと思っていたタイムは全然縮まってこようとしない。最初はこんなもんかと納得していたトレーナーも日を追うごとに渋い顔をするようになった。

 

どうしちまったんだ?オレは前のように走って、ここだと思うタイミングでペースを上げてスパートを掛けて、ゴール板を駆け抜けた。駆け抜けた筈なんだ。

走り慣れたトレセンのターフコースはタイムがどうなっているかなんて聞いて確かめなくても分かってしまう。

 

 

“遅い”

 

 

結果はトレーナーに聞くまでもなく、体感でも明らかに。自分では全力で走っているつもりだ。スパートのタイミングだって、息の入れ方だってベストなタイミングになるように意識してやった。

 

…なのに、なのに、タイムは自己ベストから2秒落ち。これじゃ先頭から10バ身差はくだらない。車のレースだとしてもホームストレート1本分の差がある。

 

脚が、気持ちに付いてこない。

日に日に焦るオレを見てか、はたまた苛立つ気持ちを見抜いてか、トレーナーはゆっくりと諭すようにエリザベス女王杯回避を提案してきたし、こんなタイムじゃ勝負にならないとオレもそう思って提案を呑んだ。

 

 

今度は下り電車が後ろからオレを追い抜いていく。静寂な街の中にジョイント音が響いて、電車が纏った風が後ろからオレの背を無理やりに押した。風を浴びてだんだんと、自然と足の回転が早まっていく。ウマ娘レーンの速度制限なんかとっくにぶっちぎっていることだろう。

 

電車のテールライトは尾を引いて、到底追いつけない速度で離れていく。

 

 

『…早く、早く!!このステージに上がってきなさい!!アンタを叩きのめして歌うウイニングライブじゃないと張り合いがないのよ!!』

 

思い出したのはエリザベス女王杯のウイニングライブ。アイツだ。アイツのせいだ。

いくらウマ娘と言えども電車に追いつけるはずがない。だがそれがなぜか無性に悔しくて我武者羅に走り出した。

 

 

「くそッ!!くそがッッ!!!!」

 

 

風を切る音が轟々と耳を包んで、背を押していた電車の纏う風が無くなると一気に脚が重たくなる。途端に体が酸素を欲しがり、硬いアスファルトに叩きつけた脚は枷をつけられたように速度を保てなくなってきた。こんな走り方をしていたんじゃ脚をぶっ壊しちまう。

 

失速していく。静かに。もう、今日はモチベーションを作れない。

信号に止まれと赤を突き付けられ、無理やりに足を止めることになった。膝に手をついて喉を鳴らしながら下を向く。

 

…ちくしょうが!なんで、なんでこんなにイラついてんだ!?

 

 

一台のバイクが隣に止まった。そういえば前にもこんなことがあったな。その時は並んでスタートして、この先のコーナーでブッちぎられたんだったか…。もっともあの時はXRZの腹にクるような重圧を感じる4気筒の音だったが、隣から聞こえてくるのは軽快な鼓動を刻む2気筒の音。その鼓動を刻む車体は少し色褪せた赤。作りに年代を感じるオーソドックスな丸目一灯。

 

 

「おい」

「えっ…?トレーナー…?あえっ!?」

「アスファルトの上で全開くれるやつがあるかタコ」

 

 

こんなところまで、あの時と同じにしなくてもいいじゃんか。そう思って呆けているとペチンとデコに鋭い衝撃が来た。

 

 

「お前ぇ!?バイクのグローブしてデコピンする奴があるかよ!!バイクのグローブってプロテクターがついてるから硬ってぇんだぞ!!」

「これでも手加減してやったんだ。感謝するんだな」

 

 

うぅ…耳が勝手に後ろに絞られる。額を擦りながら涙目になって抗議するがトレーナーは鋭い視線を向けたまま何も言ってくれない。

(ちくしょう…確かに道路で全力ダッシュしたオレも悪かったけどよぉ…。)

どこから見てたのかは分からないが、まさか電車に釣られてフォームもペースも考えずにダッシュするところを見られてしまった。いくら何でもダサすぎるぜ…。

 

心の中に冷や水をかけられ炎は姿を消したように思えたが、いまだに火種は燻ぶったままで、いつ再燃し始めるのか自分でもわからない。それはすぐかも知れないし、しばらくは出てこないかもしれない。

しかし脳裏にちらつくアイツの走り、ウイニングライブの宣戦布告を思い出してしまえば、消えたと思った炎が温度を上げ始め堪らなく身を焦がしていく。

 

 

トレーナーのバイクにペースを合わせてついていく。少し熱くなり過ぎた体を、朝の冷たい空気が包んでいく。熱くなり過ぎた頭にはちょうどいい清涼剤。

———早く、早く、あのGⅠのステージへ。オレは戻らなきゃならねぇんだ。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

(焦ってんな、アイツ…)

 

ペースもフォームも、一定のピッチを刻めていない。俗にいう掛かってる状態だ。ウオッカがトレーニングを再開してからというもの、トレセンターフコースのラップタイムは自己ベストの2秒落ち。

 

持ち直してきたものの、それでも1秒落ちから詰めることができないでいた。おそらくケガをしたことによる防衛反応で、本人にその気がなくとも無意識が働いて右足を庇うようなバランスになってしまっているのだろう…。

 

ケガというものは治ってハイ終わり、とはいかないものなのだ。

ケガをしたことによるダメージが入り、人体やバ体の血管や筋繊維の修復というものはすぐに行われるものじゃない。1週間、2週間、骨折や筋断裂なんかの重度なケガは治癒までに3か月~半年、さらには治癒しても後遺症がつき纏う可能性だってある。

腱断裂なんかが起きてしまった時には機能喪失なんてことにもなりかねない。そうなってしまったら、早いうちの再建手術か移植手術が必要になってくる。それでも元通りになるかは運に任せるしかない。

 

幸いなことにウオッカの今回の負傷は軽度であるが、右足を使えない期間があった。ケガを負った体というものは、使えるもので乗り切ろうとする。右足を捻ってしまったウオッカの体は、左重心となり右足を地面に着かないように生活していたため、たかだか1週程度だがそのわずかな“狂い”がこうして“走り”として表れてしまったのだ。

 

……もともと左軸足で靴のサイズも左が24.5、右が24である彼女は片方に重心が寄りがちだ。それを少しづつ矯正し直さなければならない。このまま走り込みを続けても、ズレが歪みになり無事なはずの左足にダメージが及んでしまう。

 

失敗した。もっと早くこれに気付いていれば……。

 

 

 

「ウオッカ、ターフは終わりだ」

「んなっ!?まだ時間あんだろ!??」

 

 

また走りだそうと呼吸を整えている彼女に告げると当然のごとく食って掛かってくる。耳を絞って不満な顔を隠しもしない。

 

 

「おそらく、ケガによって体のバランスが崩れちまってるんだ」

「だから、何なんだよ」

「崩れたバランスが走りに影響してる…。体のバランスとフォームを矯正しなきゃタイムも上がってこないし、このまま無理して走ってたんじゃ今度は左足まで壊しちまう」

「そうか…わーったよ……」

「……すぐに気づけなくて悪かった。ちょっとメニューを考え直させてくれ」

 

 

絞られていた耳が今度はへにゃりと垂れ下がり、大きくため息をついて俯いてしまった。行き詰ってしまった感はあるが、まだ修正が効くはず。そのためには彼女のモチベーションが必要不可欠。

…そしてそのために俺が考え付くのはこのぐらいだろうか。

 

 

「ちょっと一っ走り、付き合ってくれョ」

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

その首元に鍵を刺してセルを回すと、すぐに軽快な鼓動を響かせ始めた。4気筒の調律された音ではなく、2気筒の鼓動を刻むような小気味よく連続した音が鼓膜を揺らす。

 

一昔前の2ストロークエンジンがまだまだ強かった時代に、ホンマが得意としていた4ストロークエンジンで勝負するために開発されたV型2気筒エンジン搭載の250㏄のバイクが登場、レーサーからのフィードバックで高性能化を図り、その結果各メーカーのパワー競走が一気にヒートアップした。

この250㏄クラスのバイクは「車検いらずで維持費が安く、高速道路も走ることができる速さ」という魅力を持ち、それに気づいたライダーたちがこぞって購入するようになり、ウマハの発売していたバイクと共に空前のクオーターバイクブームを引き起こした。

 

その系譜の中にある1台〈VT250 SPADE〉がこいつの正式名称である。

鉄フレームが主流である二輪の世界で、わざわざコストが掛かるアルミフレームを使い徹底した軽量化を図りバイク自体の重量は破格の140㎏代。これに高耐久を誇りバイク便の兄貴たちにも愛されるVツインエンジンと、当時珍しい6速のMTを組み合わせた非常に贅を尽くしたバイクなのだ。

当時の大量生産して使いつぶすといった時代の中で、量産車1台にこれだけのコストを掛けられたのだから凄まじい時代だったと言えるだろう。

 

 

「これ、どうしたんだよ」

「もともと俺が初めて買ったバイクでな。乗り換えるときにまだまだ走れるからって親父が乗ってたんだが、歳も歳だし腰も痛ぇってんで降りちまったんだ。んで俺は通勤用のバイクを捜してたわけだけど、ちょうどいいじゃないのと実家から持ってきたわけサ」

「4万キロ…結構いってんだな」

「ちゃんとオヤジが店に任せてたからな。こいつはまだまだ走れるよ。バイク便で乗ってるヤツなんかは20万キロいってるなんてのも普通に居る」

「20万!?車でもいきすぎなレベルじゃねぇか」

「ちゃんとメンテナンスさえしてればそんぐらい走るんだよ。それぐらいこのVツインエンジンってのは頑丈なの」

 

 

外装の色褪せや小石の傷、シートの擦れなんかはもうバイクとして走っていれば避けては通れない。デザイン的にも近頃のストリートファイターや、エキパイやらがギュッと詰まった形のネイキッドに比べれば年代を感じてしまうが、どこを走っていても調和するデザインは飽きが来ない。

 

 

「つか、ZR-10Xは?」

「あれ、乗るのに色々気合い居るんだわ…」

 

 

こう、性能を持て余し過ぎてアレは通勤というかちょっとしたものには向かない。腰を据えて走りに行きたい時に出すもので、何よりタンデムシートを取っ払っているので二人乗りできない。

 

 

「カッコいいとは言えないかもしれないが、スピードだけが走りじゃないのさ」

 

 

ヘルメットを被ったウオッカがステップに足を掛けてタンデムシートに座ると、少しだけ後ろが沈み込む。

…この少しの重さを感じるのも思えば碓氷を走ったきりか。思えばあれからもう半年近くの時間が経っているし季節は巡り、もう冬に片足を突っ込み始めている。

 

 

「…しょーがねーから付き合ってやるよ」

 

 

XRZよりも細くコンパクトな車体のVTは必然的にシートも小さいため、意図せず体が近く感じてしまう。ほんの少しの温もりと、普段は腰のベルトを掴む腕が前に回されて、後ろから包み込んでくる。

すっと囁くように呟かれた言葉が聞こえたような気がして、表情を隠すようにヘルメットのバイザーを下げた。

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

秋の日は釣瓶落としと言われるように、トレセンを出た時にはまだ陽の光があったが気づけばあっという間に暮れ始め、もう空はほとんど藍に染まっていた。藍はさらに濃さを増して地面にも空にも光が瞬き始めた。

 

車の流れに乗って東へ。府中から都心に向かう道路は何処も交通量が多く、日が暮れて少しのこの時間は人の動きも活発になる。

 

首都高の屋根の下を駆け抜けて、タクシーやバスの流れに身を任せ、眠らない街の交差点を通り過ぎれば一旦は道の流れは落ち着き始める。

さすがに1100㏄あったZRXやパワー過多のZR-10Xに比べれば、あちこちに坂のあるこの東京という地に対して2人分の重みを背負うにはVTの40psという数字は少し力不足に感じるかもしれない。

信号から信号は間隔が短くなって、ヘッドライトとテールライトに囲まれて、この中を泳いでいかなければならないのも普段ならうんざりするが、このVツインの鼓動に合わせてゆったりと進むペースは中々どうして悪くない。

 

千鳥ヶ淵に突き当り、道路は堀に沿うようにアップダウンを繰り返す。三宅坂を通り過ぎて、桜田門を横目に、祝田橋をあっさりと無視してそのまま直進。

 

道路は東側の眠らない街、銀座に辿り着く。

銀座の街は秋の半ばも過ぎれば、街路樹には輝きが散りばめられて通り一帯がイルミネーションの海と化す。街行く人も時々足を止めては隣の人と見て微笑んだり、カメラを向けていたりイルミネーションを各々記憶に留めているようだ。

この辺りだと手前の日比谷から永代通りに至るまでの、丸の内仲通り全域がイルミネーションに染められるモノが有名であるが、まぁ俺も後ろのヤツもイルミネーションという性質ではないのでそのまま臨海部を目指す。

 

銀座という街は意外に海と近く、あと1キロも走れば築地、そのまま橋を渡れば月島、その先は豊洲、有明とここまで一本道でアクセスできるし、この辺りは一気に道幅も広がって、走りやすくなる。

夏と冬の三日間でこの辺りに世話になった人も多いのではなかろうか。

 

 

銀座から数えて三つ目の大きな橋を超えて右折すると、角度的には海に向かっていく形となる。豊洲市場に挟まれたこの一帯は少し交通量が落ち着き、日も暮れたこの時間は人の影も疎らである。

その一角にある公園の駐車場にVTを滑り込ませた。後ろが降りるのを待ってスタンドを掛け、ヘルメットを脱ぐと都会のビル風と乾いた磯の香りが身を包んだ。

 

 

「おぉ、スゲー……」

 

 

東京湾に面しているこの公園は右を見れば港区のビル群が、左側には有明を望み、そして正面には東京湾を渡る首都高台場線、つまるところ東京湾にその身を横たえる〈レインボーブリッジ〉が眼前に広がる、東京を独り占めするかのような夜景スポットなのだ。

 

 

「お疲れさん。府中から下オンリーはちょっち時間掛かっちまったな」

「いや、これが見られんならちょっとぐらい窮屈だって我慢できるぜ」

 

 

VTのエンジンを止めて吹き抜ける風に身を任す。海に近いこの公園は、しかし意外なほど静寂に包まれる。豊洲の居住エリアからは少し離れていて、時たまトラックや車は通っていくが人通りも少ない。

 

隣のヤツに煙が流れないように風下に立って蓋を弾き、咥えた浪漫に灯りを燈す。吐き出した煙が風と共に去って行って、隣のヤツには顔を思いっきり顰められた。

 

 

「こんな時ぐらい煙草止めたらどうなんだよ」

「跨って走ってきて、景色を見ながら一服。これでコーヒーがあればライダーは満足するもんなんだよ」

「そんなもんかよ」

「そんなもんだよ。お前さんには解ってほしくないがな」

 

 

お互い鉄柵に肘をついて波間に揺れる橋の影をしばし眺めていた。そっと口を開いたウオッカが問う。

 

 

「フォームとか足の矯正ってさ。…どのくらいかかりそうなんだ?」

「そうだな…。2週間程度でなおせればいい方か」

「……ジャパンカップに、出たい」

「……」

 

 

正直に言うべきか、思い悩む。今の彼女には2400mは少し長すぎる。

彼女の得意距離は短くてマイル、長くて2200m程度、全開で行くならこのぐらいだろう。フォームの矯正にリソースを割けばスタミナ強化に当てる時間はほとんどないと見ていい。スタミナが怪しくなってからの200mというものは本当に辛い。後は自分との闘いにもなるはずだ。

クラシック級の目玉の日本ダービー、あれはまだクラシック級に限られたレースだからこそウオッカの爆発力を存分に輝かせることができた。だがジャパンカップはシニア級、更には海外のウマ娘たちが入り乱れ、夏を越えて本格化を迎えたクラシック級ウマ娘たちも混じって本格的な叩き合いとなる。

 

 

「正直に言うぞ。今のお前さんには2400mは長いんじゃないかと思ってる」

「…そうかもしれねえ。けど、けどな。ケガは治ってオレは挑めるんだ。スカーレットにわざわざあんな発破掛けられて、黙っていられるほどオレは湿気ちゃいない!」

 

 

俺に向き直って、瞳に強い光を灯して、拳を握り締めて、語気はどんどん強くなって。

 

 

「……分かった。申し込みはしておく。が、トレーニング終わりや朝っぱらから距離走ってオーバーワークにならないようにしろよ?電車追っかけて道路で全開なんてアホな真似すんなよな」

「んな!あ、あれはちょっと!ほら!風を感じたくなっちまったんだよ!」

「…焦んなよ。あんな挑戦状ぶち上げられて黙ってられるほど、俺もシケた人間じゃねえし、お前さんの気持ちは分かってるつもりだ」

 

 

彼女の前髪をワシワシとかき混ぜると、うがぁと声を上げて飛び退る。

ちょうど煙草も燃え尽きたことだし、寮の門限もある。ウマ娘の門限を破ってまで連れ回すと笑顔のフジキセキに詰め寄られ矢面に立たされたようにまさしく処刑を味わわされるので御免被りたい。そのあとはたづなさんからのお話という名の始末をつけられるので生きて帰りたいなら大人しくしていようか…。

 

…これで少し肩の力でも抜いてくれればいい。そう思いながら鍵を捻って、佇む相棒に火を入れた。

 

 

 

 

 

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