三点着地系に目覚めたゼルダ無双 厄災の黙示録 作:放仮ごdz
「姫様~。危険ですからやめましょうよ~」
「いいえ、インパ!プルアとロベリーに協力を申し出るのですから持っていきませんと!」
終焉の谷と呼ばれる谷を抜けた先に王家直属の古代研究所がある。そこの研究員であるプルアとロベリーに謎の小型ガーディアンを調べるついでにアーマーを見てもらうために私は護衛のリンクと数人の兵士に件の小型ガーディアン、そして一緒にアーマーを入れたカバンを持ってくれているインパを連れて終焉の谷を進んでいた。終焉の谷はガーディアン発掘の前線地域なため、発掘途中のガーディアンがそこかしこにある。使えそうな残骸があれば拾っていきたいところだ。
「見た目より軽いのはいいですけど、……大きな声では言えませんけど姫様が戦う必要はありませんってば」
「いいえ、いいえインパ!ほら、この子だって賛成してます!」
「喋らないのをいいことに何勝手なこと言ってるんですか!?ほら、貴方も…逃げるな!」
足元を歩く小型ガーディアンも賛成していると主張し、それに反対したインパが触れようとしたら小型ガーディアンは離れてしまう。私には懐いているようだが他の人だとよそよそしいのは何故だろう。
「この子は何故、私を慕ってくれるのでしょう………貴方は何者なの?」
そう問いかけてみるも、ピコピコと頭部の突起を動かして電子音を鳴らすだけでよくわからない。
「研究所でロベリーたちに解析してもらわないことには始まりませんね」
「そうですね、姫様」
そう、荷物を持つ手に力を込め直したその時だった。何かが起動する音と共に、私に向けて赤い光がさしたのは。
「これは…!?」
「姫!」
それが照準光だと気付いた時には、赤黒い靄に包まれ赤く不気味に発光する採掘途中のガーディアンのモノアイからビームが放たれ、それは咄嗟に前に飛び出していたリンクが盾で弾き返した。
「ガーディアンが、なぜ…!?」
「…来ます!」
リンクが私の手を握って走り出す。背後では、ガーディアンが足を伸ばして動き始めていて…古代研究所に急ぐも、道の先からは魔物の群れがやってきていて。
「こんな時に魔物まで…!」
「インパ、時間を稼いでください!」
「まさか、姫様?あーもう、どうにでもなれー!」
小型ガーディアンとリンクが私を守ろうと立ちはだかるが、私を守っていたらガーディアンに追い付かれてしまう。私のアーマーなら、ガーディアンの相手もできるはずだ。リンクと兵士たちが魔物の群れに立ち向かう中、私はインパに手伝ってもらってその場で鞄を開いて中身であるアーマーを着込んでいく。修理はしたので大丈夫なはずだ。兵士たちに「謎の全身装甲の戦士」の正体がばれてしまうかもしれないが、その時は全員に口止めをすればいい話だ。
「姫様。やはり私がそれを装着して…!」
「それでは私が足手まといになります。インパはリンク達と共に魔物の相手をお願い。私は、ガーディアンを!」
「ガーディアンと戦うつもりですか!?さすがに無茶ですよ!」
「あんなのが暴れたらみんな死んでしまいます!ガーディアンの力は敵に回せば恐ろしいものになる筈です!」
インパの制止を振り切り、兜を装着して全身を駆動。足裏からのビームで跳躍して、こちらに向かって来ていたガーディアンに組み付いた。頭部をグルグル振り回して私を振り落とそうとするガーディアン。右手の指を装甲に喰い込ませて何とか耐えつつ、左掌のモノアイを突きつけて零距離からビームを連続で発射。何とか頭部を破壊しようと試みる。
「え?キャアァアアアアアア!?」
しかし小型ガーディアンのモノアイを使用しているからかビクともせず、ガーディアンのアームの一本に背中を掴まれて引き剥がされ、大きく投げ飛ばされる。両手からビームを背後に向けて照射して勢いを殺して着地。するとガーディアンは高速でアームを動かして突進してきて、両手を突き出して受け止める。凄まじいパワーに、また全身のパーツが悲鳴を上げている。耐久度は本当に今後の課題ですね…!
「くっ…!」
ガーディアンが自ら引いて肩すかしになったかと思えば、上に伸ばされたアーム二本が振り下ろされ、連続で殴られるのを両腕を交差して頭を庇い耐え続け、二本のアームを同時に振り下ろして叩き潰そうとしてきたので、受け止めると同時に両足の裏からビームを放ってその反動で押し上げ、ガーディアンの巨体をひっくり返す。そのまま露出した裏のコアと思われる部分にビームを放ち、ダメージを与えることに成功した。
「そんなのありですか…!?」
するとガーディアンはアームを駆使して起き上がり、まるで独楽を巻く様に身を絞ると高速回転。連続でアームによる攻撃を受け、大きく吹き飛ばされる。ちょうどそこは、リンクやインパが奮闘している拠点の一つで。
「姫!?」
「姫様!?ほら、言わんこっちゃない!」
「みんな、離れて!」
驚くリンクとインパには目もくれず、こちらにズンズンと歩み寄ってくるガーディアンが照準光を私に向けたのを確認するなり前に飛び出し、両腕を交差。その瞬間ビームが放たれ、私の両腕の装甲に炸裂させて大破と共に爆発。私は大きく吹き飛ばされて岩肌に叩きつけられる。
「ぐっ……被害甚大。両腕の装備は使い物になりませんか」
しかも両腕が焼けたように痛い。装甲を突き破って私本体にもダメージが届いたらしい。迫るガーディアン。私を守るように立ち向かうリンクとインパ。どうしましょう、これではみんなを守れない…!その時、聞こえたのは小型ガーディアンの電子音。同時に兜のモニターに何かが読み込まれて表示される。それはU字磁石、爆弾、氷柱、錠前と、インパとリンクから聞いたシーカーストーンのアイテムそのものだった。
「もしかして、貴方が…?いや、考えている場合じゃない!」
胸部にエネルギーを集中させつつ、足裏からのビームで跳躍し飛び出す。今にもビームを放とうとしていたガーディアンに、目線で選んだ錠前…ビタロックを発動と同時に両腕の装備が壊れているので飛び蹴りを叩き込む。
「ビタロック!」
黄色い光の鎖で拘束され時が止まったガーディアンに、私がしたことに気付いたリンクとインパが怒涛の連続攻撃を叩き込んでいく。兵士の一人から槍を受け取ったリンクの怒涛の連続突きがアームに突き刺さって行き、シーカー族の忍術で分身したインパ7人の連続攻撃が他のアームも攻撃していき、私も両手に出現させた青く輝く爆弾を炸裂させていく。
「リモコンバクダン!」
そしてビタロックの拘束が時間切れで解かれると同時に蓄積された衝撃が伝わり、アーム全てが破壊されて身動きが取れず転がるガーディアン。それ幸いと視線で次のアイテムを選び、近くの資材から鉄箱を磁力で持ち上げる。
「マグネキャッチ!」
そのまま連続で頭部を殴りつけ、ガーディアンが唯一できる反撃であるビーム発射を妨害。最後に鉄箱を頭上から勢いよく叩き付け、鉄箱が壊れると共に両手を突き出して最後のアイテムを選択。氷の柱を地面から出現させてガーディアンを大きく打ち上げる。
「アイスメーカー!からの……!」
そして胸部のモノアイに溜め続けていたエネルギーをモノアイから全て照射。極太のビームとなって撃ちぬいたガーディアンは、内側から青い光を放出して爆散した。
「やった…!」
「姫様!まったくもう、無茶をして……怪我してるじゃないですか!早く研究所で治療を…!」
「ですね…もう、脱ぐのも疲れました…このままでいきましょう」
「ええ……」
兵士たちに私の事がばれてヒソヒソ話をされているが、気にすることではないだろう。今はそれよりも、プルア達の元に………。ようやく辿り着いた古代研究所に入る私達を、遠くから見ていた黒い小型ガーディアンがいたことを私達は最後まで知らなかった。
ガーディアン相手はさすがに同じ素材だけど規格が違いすぎるため劣勢にならざるを得ない。
小型ガーディアンの協力でシーカーアイテムを使える様になりました。多分続くので、次回も楽しみにしていただけたら幸いです。
ウォーマシン枠は誰?
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インパ
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プルア
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ロベリー
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シーク(無人機)
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カッシーワの師匠
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オリキャラ(ブレワイ世界のヒルダとか)