三点着地系に目覚めたゼルダ無双 厄災の黙示録 作:放仮ごdz
今回はアイアンメイデンマーク3VSライネル。楽しんでいただけたら幸いです。
「はああ!」
シド王子から距離を離すために、空に舞い上がって注意を惹き、両掌のモノアイからビームを照射。何とかライネルの体力を削って行くが、ライネルは物ともせずに弓に電気の矢を三本番え、空にいる私目掛けて射出。
「くっ…なんて射撃精度ですか!?」
なんとか避けようと試みるが、避けきれずに被弾。電撃がアーマーを駆け巡り、兜のモニターが点滅し足裏のモノアイがショートを起こして落下してしまったところにライネルの突進が炸裂したのか強烈な衝撃と共に横に吹き飛んで岩肌に激突。崩れ落ちてしまう。
≪「姫様!尋常じゃないダメージだよ!このままだと、装甲が持たない!」≫
「ぐう…とにかく復旧を…」
ガンガンと兜を叩いて点滅するモニターから復旧し、剣と盾を構え直したライネルに身構える。飛行は…モニターの状態を見る限り無理そうだ。
「ウガァアアアア!」
突撃してくるライネル。私は両足のモノアイからビームを放って跳躍、拳をライネルの顎に叩きつけて怯ませる。ダウンしたライネルにビームの勢いを利用して裏拳と膝蹴りを交互に打ち付け、さらに両手のビームをライネルの前足に照射してジリジリと攻撃。剣の薙ぎ払いを足裏からのビームで真横に跳躍して逃れる。
「本で読み齧っただけですがヒット&アウェイ戦法でなら…!」
≪「壊れたらそのまま直せないのが課題点ね。空を飛ぶのは無理そうよ」≫
「問題ありません。跳ぶことはできるのですから!」
ライネルの剣の振り下ろしを、足裏からのビームによる跳躍で回避。そのまま踏み込んで再度足裏のビームで跳躍。勢いのまま拳をその顔面に叩きつける。
「よしっ!」
≪「わー、姫様アグレッシブ…うん?膨大な熱源反応!来るよ姫様!警戒!」≫
「え?」
私の拳を受けてライネルが大きく後退して、してやったりと思っていたらプルアから警告の声が。見れば、大きく息を吸い込んだライネルが口から炎を溢れさせて…不味い!咄嗟に視線でシーカーアイテムを起動して爆弾のマークを選ぶ。モニターのライネルの上部に爆弾のマークが浮かぶのはそれを使えってことでいいはずだ。
「リモコンバクダン!」
掌に出現する掌大の青い球体を投げつけ、ライネルが炎を放とうとした瞬間に起爆。再びダウンさせることに成功する。
「チャンスです!」
私は跳躍してライネルの頭部の角を掴み、さらに足裏からのビームで加速して一回転。ライネルの巨体を巴投げの要領で地面に頭から叩きつける。パワーアシストのおかげで可能な動きだ。しかしそれでも立ち上がるライネル。なんてタフネスだ。
≪「姫様、無理な動きしたから腕部のパワーアシストに障害が…聞いてる!?」≫
「っ…ハアァアアア!」
後ろで怯えるシド王子を見て覚悟を決め、再度跳躍して拳を繰り出すも、先ほどまでのパワーを出せずシールドバッシュを受けて背中から地面に叩き落とされてしまう。バキンッと何かが砕けた音が聞こえた。
≪「背部ユニット大破!古代の巨大なコア破損!パワーアシストが切れた!姫様、これ以上は不味いって!離脱して!」≫
「くっ…ですが、逃げようにも…」
プルアの声と共にモニターに映し出される各機能が限界値を迎えていることを表示し、アラートが鳴り響く。スーツはもう限界、立つのもやっとだ。それでも…!誰かを、守るぐらいは…!ライネルとシド王子の間に立ちはだかる。するとライネルは鼻で笑って剣を振り上げた。
「ぐうっ!?」
ライネルの剣の一撃が胸部装甲を叩き割り、吹き飛ばされてしまう。意識が…遠のいて…そんな私を受け止めたのは、水のクッションだった。受け止められた私を追撃する様に放たれた炎は、間に割って入ったリンクがナベの蓋で炎を弾き飛ばすという信じられない事をして防ぎ、空中から分身を引き連れたインパがムササビの様に急襲。私の前に、リンク、インパ、そしてミファーが並び立つ。
「っ!」
「ご無事ですか、姫様!」
「姫様、こんなにボロボロになって…ありがとう。ライネル…姫様にも、シドにも、これ以上指一本触れさせない!」
そこで私の意識は途絶えた。
その後、ゾーラの里の宿のプールベッドで目を覚ました私は、事の顛末を聞いた。ライネルはリンクの活躍により撃退、シド王子も無事で、さらに現れた魔物の軍勢もミファーが神獣ヴァ・ルッタに乗り込み操縦することで殲滅したらしい。
私は目立った外傷はなかったが、アイアンメイデンは胸部、背部ユニット共に半壊。兜と腕の装甲は罅割れ、内部機構はショートを起こしていて、パーツの交換が必要不可欠。あれで戦闘を続行できていたのは奇跡に近かったらしい。修理のためにゾーラの里に訪れていたプルアからそう聞いた。
サポートはどうするのかと聞くと、なんでもプルアの使う擬似シーカーストーンを小型化して持ち歩けるようにしたらしい。さすがはシーカー族きっての天才コンビの片割れだ。悪い知らせも届いた。特殊な機能に特化した各種アーマーは作れているが、材料の問題で量産化は難しいらしい。
また、インパにはこっぴどく叱られた。そして、ドレファン王より伝えたいことがあると言われて病み上がりの身体で王の間に赴いた。その場にはミファーもいた。
「まずは礼を言わせてほしい。我が息子、シドを救っていただき感謝する。ソナタが間に合ってなかったらシドは今頃……本当に、助かったゾヨ。ゼルダ姫、ソナタの言う「アイアンマン」の力、しかとこの目で見届けたゾヨ。確かにあれならば厄災相手でも対抗できよう……先の襲撃でワシらは厄災への備えが足りんことを思い知らされたゾヨ。ゾーラ族にとっても厄災は決して他人事ではない。ワシも、このハイラルに生きる者として役目を果たさねばなるまい…ミファー、前へ」
「はい」
ドレファン王に言われて前に出るミファー。可憐に父親を見上げるその姿からは、槍を振るい魔物を殲滅していたその姿は想像つかない。同じ姫なのに私と違って、武人だということが未だにちょっと信じられない。
「ソナタが神獣の繰り手になることを認めるゾヨ。だが……必ず、無事に戻って来い」
「はい…!」
「ゼルダ姫。ミファーの事を頼んだゾヨ。…だが、ソナタも無茶はしないでほしい。ワシらゾーラ族と違って短い命なのだから」
「ミファーのことはお任せください。無茶も…しないように善処します」
「ゼルダ姫様!守ってくれてありがとうゾラ!とてもかっこよかったゾラ!」
シド王子にそうお礼を言われて、ほっこりした。さすがにライネル相手に1人で挑むような無茶はもうしないつもりだ。今回だってシド王子を守るために1人で立ち向かったのだ。ただ、一つ課題が出来た。武装がビームだけでは心もとない。なにか、アイアンメイデン用の武器が必要だ。…そうだ、リンクに協力してもらうとしよう。
「古代兵装?ガーディアンソードとかガーディアンランスとかガーディアンアックスみたいなアレのこと?」
鍛冶場の工房を借りてアイアンメイデンを修理中のプルアに思いついたことを言ってみた。古代兵装。小型…はあの子がいるから、便宜上中型と呼ぶ…ガーディアンが所有する、刀身を出したり消したりできる持ち運びに便利な古代素材で作られた兵装のことだ。鉄を用いた武器より軽いが聊か脆いのが欠点で「+」から「+++」といった改良型も存在する。確か、研究所にいくつかストックがあったはずだ。
「はい、それです。武器持ちと戦う際に素手ではあまりにも不利だと悟りました。ビーム兵装は確かに強力ですが、接近戦では今回のライネルの様に刃を受けるだけでも少なくないダメージを負ってしまいます。リンクの様な凄腕の剣士のモーションをトレースして使える様にすればよいかと」
「なるほど、それで持ち運びが便利な古代兵装を使うのか。確かにありね。一度研究所に戻れば改造もできると思うわ。いや、もうマーク4として新造した方が早いかも?次は確かゴロン族のところのヴァ・ルーダニアだっけ?そこまではこのマーク3で頑張ってもらえれば、用意するわ」
そうだ。このまま北上して、ゴロン族の住まうデスマウンテンに向かう予定だ。そのあと一度研究所に戻ってからタバンタ地方のリトの村に向かうルートでいいだろうか。
「次はデスマウンテンでしたか…たしかクーラー機能が完備されてましたね」
「そうそう。マグマダイバーしない限りは問題ないわ。マーク4は寒冷にも強く、耐電性も付けるから期待しててね」
「はい、楽しみです!…手伝いますよ?」
「一人で大丈夫だから休んどいてよ姫様。私がインパに怒られちゃう。修理には一日かかるから今日はゆっくり休むこと!いい?」
「はい…」
休んでいられる気分ではないから宿で新しい設計図でも書こうか。うん、そうしよう。…私に休んでいる暇はない。
アーマー姫様のライネル専用スマッシュ、ライネル巴投げ。ビームでじりじりウィークポイントゲージを削るイメージ。
マーク4の案が出ながらも、次はデスマウンテンへ。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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