三点着地系に目覚めたゼルダ無双 厄災の黙示録 作:放仮ごdz
今回はデスマウンテン編終盤。楽しんでいただけたら幸いです。
メガマグロックに空から突撃した私の、目の前から迫る溶岩流。メガマグロックが溶岩に浸した腕を振るっただけで起きたその攻撃は、このアーマーでは耐えきれないと嫌でも分かって。諦めてしまう。
≪「諦めるな姫様!両腕を突き出して!緊急機能!内部冷気放出!」≫
プルアの声で我に返った私は両腕を溶岩流に向けて突き出すと、手首から冷気が放出。溶岩を冷やし固めて、私は殴り壊して危機を脱する。恐らく内部機構を冷やしているアイスウィズローブの結晶を利用したものだろう。現に、先ほどまで快適だったアーマー内が暑さで籠ってきた。少しだけ冷気が残ってるのか、溶岩の熱さを直に浴びている訳ではないが、これはきつい。
「プルア、暑いです…危機を脱しましたがこれでは戦闘は」
≪「少し我慢して姫様!さっき“ベロニカ”を向かわせたから!」≫
「ベロニカ?」
聞いたことのない名称だ。なんだろう?そう思っていると、地響きと共に何かが跳躍してやってきた。それは、巨大なアイアンメイデンだった。三メートルを超える大柄な体格。アイアンメイデンでは四肢に使われているメカアームではなく全身装甲に覆われ、マッシブなフォルムになっている。右の掌を突き出しユニビームと変わらない威力の光線でメガマグロックを怯ませると、アイアンメイデンをすっぽり覆えてしまう巨体の胴体前部が開き、中からロベリーが現れる。
「お待たせした、姫様!対巨大魔物用アイアンマン、マーク6!名をベロニカ。そのパワー、インビンシブル!」
「マーク6、ですか?4と5は…」
「それは後のお楽しみ。今はこれを装着して奴を倒すのです!スーツを着たまま装着できますぞ!」
あらかじめ燃えず薬を塗ってるらしいロベリーはそのまま安全な場所まで離れていき、私は言われるままに残りの元気を振り絞って飛行、ロベリーが収まっていた胴体に背中から入り込むと胸部アーマーが閉じて、二重のモニターが展開され、さらに全身がアーマーごと冷却される。ありがたい。
≪パワーアシスト、バランサー、各部スラスター、内部温度調節、駆動確認、いずれも問題は見られない。システムオールグリーン≫
「行きます!」
プルアではない、聞き慣れない、だけど妙に既視感を感じる声を聞きながら足裏のビームで跳躍。巨体とは思えない程高く跳んだ私はそのまま脚部と背部ユニットから炎を噴いて高速で突撃。メガマグロックが拳を振るってきたのでこちらも拳を突き出し激突。
≪腕部スラスター展開≫
勝手に手首部分にある複数のスラスターが変形、火を噴いて加速し、連続でパンチしてメガマグロックの右腕を粉砕。そのまま本体の巨岩にひびを入れて殴り飛ばした。
「ベロニカは両手部分にも大型ガーディアンのモノアイをチューンナップ!圧倒的パァワーで押し切るのです!」
「了解です!えっと、誰かさん!照準をお願いします!」
≪ロック・オン。大型リパルサー・レイ。発射≫
名前が分からない誰かにメガマグロックの弱い部分をターゲッティングしてもらい、両腕の大型モノアイから放たれる光弾…リパルサー・レイが連続発射。次々とメガマグロックの四肢を撃ち砕き、その巨体を傾けさせる。
「誰かさん、ユニビームを!」
≪既に完了しているよ。充填120%≫
「これでとどめです!」
そして、100%以上も充填できるらしい胸部からの光線、ユニビームが炸裂。罅に直撃したメガマグロックは耐えきれず砕け散り、爆散した。
≪目標の沈黙を確認。お疲れ様、姫様≫
「やった…!ありがとうございます、名も知らぬ人!」
≪僕は…≫
「おー、心配して魔物どもを蹴散らして様子を見にきりゃ…見事なもんだぜ姫さん!…だよな?リンクの奴も強いし、これは俺もうかうかしてられねえな!」
謎の声と会話しながら一息ついていると、転がってダルケルがやってきた。リンクも一緒だ。こんなに見た目が変わったのに私だと分かってくれるのはなんか嬉しい。ロベリーはいつの間にかいなくなっていた。インパの元に向かったのならいいが。
「いやあ、手伝って貰っちまって悪かったな!それじゃデスマウンテンに登るとするか!」
「うわわ!大変ゴロ大変ゴロ!また魔物が出て採掘場を狙ってるゴロー!うわっ、なんかでかいのもいるゴロ!?」
「なっ、また魔物だと!?悪い姫さん、リンク。ここまで来て悪いが助けに戻らねえと…」
そこにゴロン族の若者が知らせにやってきてダルケルが考え込む。どうやらまた魔物が湧いているらしい。すると駆けだしたのはリンクだった。
「俺とインパが採掘場を守る!ダルケルは姫様と一緒に先に向かってくれ!」
「リンク!?…いや、そうか!一方が採掘場を守ってる間にもう一方が先に進んで道を切り開きゃいいんだな!姫さん!」
「はい、乗ってくださいダルケル!」
大きな手を差し出し、それにダルケルが乗ったことを確認すると飛行する。飛行には各部スラスターと両脚と片腕のモノアイだけでも十分可能らしい。いつもより大きいのに凄いスーツだ。
「姫さん!俺を投げてくれ!」
「行きますよ!」
デスマウンテンの登山口まで来ると、二体の炎のモリブリンがボコブリンを率いて待ち構えていたので、ダルケルに言われて投げつけ、私自身も着地と同時にモリブリンに拳を頭から叩き付け、ダルケルももう一匹を巨岩砕きで吹っ飛ばす。溶岩の河にかかる橋が上がっていたが、ダルケルが体当たりで落とすことで道を切り開いた。
「豪快ですね」
「こうしなきゃ魔物がすぐ入りこんでしまうんでな。おっ、来たかリンク!行くぞ!」
リンクも追いついて来て、三人で魔物を薙ぎ払いながら突き進む。そして中腹まで来ると、またマグロックがいた。側にはファイアウィズローブもいる。
「今度はまとめておでましか!力を合わせて倒すぞ!」
「私が押さえますので、その間に!」
「おう!行くぜリンク!いや、相棒!」
「でやあ!」
マグロックと組み合い力比べ。ファイアウィズローブの火炎弾を守護の力で受け止めながらダルケルは近づいて巨岩砕きで叩き潰し、リンクはベロニカを足場に跳躍し、マグロックの弱点であるコアの岩石へと急降下からの斬撃を叩き込み、爆散。英傑と呼ばれるべき二人の活躍であっという間に倒してしまった。マグロック一体だけでも苦戦した私は一体……
≪気にしないで。君も頑張ってるよ、姫様≫
「ありがとうございます…ところで貴方は一体…?」
≪「それに関しては研究所に来てから紹介するわ!」≫
「わかりました…」
プルアからも言われたのでとりあえず納得していると、どうやらリンクとダルケルは仲良くなったらしかった。男の友情、という奴だろうか。
「リンク、色々助かった!おめえのこと、気に入ったぜ!このダルケル様が背中を預け、共に飯を喰らうに相応しい男だ!よしリンク!今日からおめえは俺の相棒だ!よろしくな!相棒!」
「ああ、よろしく。ダルケル」
その後。火口に鎮座していたヴァ・ルーダニアをダルケルが起動して魔物の軍勢を掃討したり、ダルケルから「お礼」として勧められた特上ロース岩を、リンクが物ともせずに食べて私とインパが驚愕したりした。そして、古代研究所まで戻ってくると、驚愕の存在があったのだ。
「これがマーク4。これがマーク5。マーク6こと“ベロニカ”は紹介はいらないかな?」
そういってインパが紹介するのは、マーク3とよく似たアーマーと、鞄の様な物。どうやら3の改良型と、持ち運びがお手軽なアーマーの様だ。
「そしてここからが重要なのだけど。私も忙しくてサポートを十二分にできないことがわかってね。シーカーストーンを利用した人工知能を開発したわ!マーク4からはこの子がサポートするから!」
≪よろしく、姫様≫
巨大な擬似シーカーストーンのモニターで輝くシーカー族の紋章。人工知能を作るなんて…さすがはインパ、そしてロベリーです。新しいアーマーだけでもすごいのに。
「シーカーストーンだったのですか…呼びにくいですね。縮めてシーク、とお呼びしても?」
≪呼び方は気にしないつもりだったけどいいね。悪くない≫
「ではこれからよろしくお願いしますね、シーク」
新たな仲間を得て、私達は次の目的地。タバンタ地方リトの村へ向かうことにした。…さすがに雪山で戦闘はなさそうですし、念のためにマーク5を持っていくだけでいいかな?
ハルクバスターって名前にするわけにもいかないので「ベロニカ」として登場、大型アーマー、マーク6。リパルサーレイがユニビームと同威力になってるのが特徴。連続パンチと原作を踏襲した性能も。対巨大魔物専用アーマーです。さすがに人工衛星がないので直接持ってくるしかないのが惜しい所。
マーク4と5もチョロッと登場。5はやっぱりこれよね。そして待望の人工知能、シークが誕生。シーカーストーンのナビ機能をアーマー用にしたプルアの有能ぷりよ。ネーミングは時のオカリナの彼から。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
ウォーマシン枠は誰?
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インパ
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プルア
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ロベリー
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シーク(無人機)
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カッシーワの師匠
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オリキャラ(ブレワイ世界のヒルダとか)