祝福は何処に…   作:岸式

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第1話

自分がこの世の中で1番の最低なクソ野郎に思える時ってあるだろ。

例えるなら、世の中にいる人全てが自分より優れていて自分だけが劣っているような感覚。

他の言い方をするなら、クソでかい沼にハマって抜け出せず、もがいていたら段々と沈んで行くような感覚だ。

実際に体験したいなら、今すぐモコモコの冬服に着替えて川なり海になり飛び込んでみろよ。

あっという間に服が水を吸って陸地には上がれねぇ様になっちまうがな。

 

まぁ、世の中いろんな人がいるからそんな気分になったことねぇよ、なんて奴や偶にあるけどすぐに気分を切り替えるんだ、とか言う奴もいる。

 

そんな奴俺は見た事ねぇけどな。

 

それはさておき、『貧乏くじ』って有るだろ。

どうやら俺はそれを引く質らしい。

思い返せば子供の頃からそうだった。

幼馴染が髪留めを意地悪なクラスメートから取り返してくれとお願いされた時。

最近でもクラスの中に1人か2人かいる不良達から財布を取り返してくれと友達にお願いされた時。

他にもいろいろあるが全部上げたらキリがねぇくらい俺は面倒事を人から押し付けられちまうんだ。

 

そんなの自分たちでどうにかしろってんだよ。

お前達の問題だろうがよ。

まぁ、そんなもんで俺はクソみてぇな面倒事は慣れているが今回のコレは全くの別格だ。

 

窓一つない石作りの部屋で、明かりもロウソク1本しかなく薄暗い。

オマケに地下にあるせいでずっとジメジメしていて最悪な居心地の部屋にいる。別名、監獄とも言うがな。

いや、城の中にあるから『監獄室』の方が正しいかもしれないが。

 

現代の刑務所じゃあ絶対に問題になるだろうな。

なんせ俺は今、両手を広げて壁についてる鎖に繋がっていて、両足もソフトボール位のデカさの鉄球がついてる。

そんな状態なのに檻の中に入れられちまってんだ。

 

罪状は、クラスのリーダー格ヤンキーの彼女の殺害容疑とこの城に住んでいる王族の脅迫行為だ。

 

そして、俺の目の前には教会の神父みてぇな奴とそれのお付きの者が2人いる。

右にいる奴が持っていたカバンから丸めた紙を取り出すと、それを真ん中の神父に渡した。

神父はソレを開いていき口を開く。

 

 

「国王陛下のお言葉である。

汝、イヌカイ・シンタロウは召喚された勇者の一員でありながら我がフロレンシア王国の王族に対して脅迫し、

更には国王陛下のご息女であるロザリーナ・ラ・フロレンシア皇女を殺害しようとした罪により貴様を公開処刑とする」

 

「何か、反論はあるか?」

 

神父は不快そうな顔をして俺に告げる。

 

それに対して俺は、嘲るように笑うだけだった。

心底、相手のことを馬鹿にしたように嗤う。

 

事の始まりはひと月程前の話だ




豆腐メンタルすぎます
感想下さい
後、
こうしたら良いとかあったら教えてください。
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