アクセル全開、真の変態は一味違う。
俺がサッカーのU-18日本代表候補に選ばれたのは少し前のこと。ある試合で、俺はそういうスカウトの目に止まったらしく、そのまま何回かの視察やデータを通し、候補という形で選ばれ、今回の合宿に関する話を頂いた。俺はその場で返事をし、参加することを決意した。
明日から行く合宿は、日曜日から木曜日までの4泊5日と少し長い。しかも、長期休みではなく平日に行くため学校の方にも休む旨を伝えておいた。もっとも、修学旅行みたいに楽しんでいくというより、自分自身の今後がかかった大事で重い合宿である。
そんな合宿を前に普通なら緊張をしていたりとか、軽く練習したりとかいろいろとあるだろう。そう普通なら……
「千聖?何この状況?」
「ふふっ、見てわかるでしょう?」
「見て分からないから聞いているんだが?」
昼寝から目が覚めるといつも通り千聖がいた。もはや、彼女が俺の部屋にいることに慣れ始めた自分が居るが、今回はそれだけではなかった。
「縛ったのよ」
「何故に?」
そう、目が醒めたら、お腹の上に乗っている千聖。いつもとは違い、何故か両手と両足を縛っているのだ。
「いや、本当に何で?何でお前が縛られているの?」
ただし、千聖の両手と両足がだったりするが。
「慧人。私はね、思ったのよ……もしかして、私はド変態じゃないかって」
「何を今更」
「それでね、極秘にアンケートをとったのよ」
「アンケート?」
「えぇ。ある人に頼んで『変態なのはどっち?』ってことで票を集めたわ。その数実に343票」
「へー……やけに具体的な数字で……ん?どっち?」
「ちなみに候補は私とあなたよ」
「勝手に巻き込むなよアホ。二択のうちに勝手に加えるな」
「それでね、つい先日集計したのよ。ああ、安心してちょうだい。紙媒体じゃなくて電子媒体……偽装はしていないわ」
「ふーん。まぁ、何でもいいけど。どうせ、全員お前が変態って答えただろ。満場一致ってやつだろ」
「アンケート結果、実に309票……つまり90%の人が私が変態だと答えたわ」
「へぇ……そんなに……?ん?残りの10%は?無効票でも出たのか?」
「何を言っているの?あなたが変態と答えたに決まっているじゃない」
「…………は?」
待て待て何を言っている?俺がコイツより変態と答えたヤツが居るだと?そりゃ、300人以上答えればネタで1人や2人は俺と答えるだろう。でも10%は明らかに多いだろ。大体350の10%だから……30人は居るのかよ。
「……ああ、そういうことか。きっとそうに違いないな」
「慧人?」
「きっとそいつらはお前と答えようとして間違えてしまったに違いない。ああ、そうだそうじゃなきゃ、俺が千聖より変態なはずがない。ああ、そうだ……」
「うーん……間違えて押すような要素はないと思うのだけど……」
「なぁ、千聖。知っているか?」
「何を?」
「俺に票を入れたやつを消せば……」
「はっ、私にしか票がなくなってしまう」
「そういうことだ。さぁ、アンケートを答えたヤツを教えてくれよ。一人ずつ締める」
「でも残念ね。匿名でのアンケートだから把握していないわよ?」
「畜生!」
「ふふっ、愚かね慧人。もし、特定できていたら……」
「特定できていたら?」
「私がせんの……コホン。ちょうきょ……コホンコホン。お話して、慧人が変態ってことにしていたわ(⌒∇⌒)」
「…………」
笑顔で言っているけど……コイツ……もしかしてヤバいのでは?前から思っていたけどヤバいのでは?
「それでね、慧人。そのアンケートの結果が現状に繋がるのよ」
「いや、何をどうしたら繋がるんだ?」
アンケートを取ったのは分かった。集計結果も分かった。で?何でコイツが自分で自分を縛ったことに繋がるんだ?いや待てあの千聖のことだ。こいつは変態だが馬鹿じゃない。つまり、何か深い思惑があるはずだ。
「……もしかして」
「分かったかしら?」
「ああ、お前はこのアンケート結果に満足していない」
「( *゚ω゚))コクコク」
「何で、私が100%じゃないんだと。10%の人は何で慧人を選んだんだと」
「……は?」
「だから、残りの10%を分からせるため、自らが変態であることを示すために、自分で縛られたんだと。こういうことをするんだぞという意思表明のために……!」
「……はぁ?」
「そうか……お前の思い、確かに受け取ったぞ。俺は温かい目で見てやろう。とりあえず、明日からの合宿に向けて買い出しに行きたいからしばらくいなくなるわ」
「……待ちなさい(^-^)」
「……放せよ変態。放さないと、俺が動けないだろ?」
起き上がって、立ち去ろうとする俺を身体をはって止めてくる。おかしいな?俺の推理は完璧。だからこそ、変態を捨て置いて去ろうとしたのに。
「放さないわよ。大体、推理が間違っているのよ」
「はぁ?どこが?」
「逆よ逆。何で90%もの人が私を選んだのかが不思議だったの。それでね、分かったの」
「何が?」
「慧人の変態さを理解できていない人がたくさん居ると言うことに」
「…………」
いや、どうやってもお前には勝てねぇよ。お前がナンバーワンだよ。
「そこでね。慧人の変態さを引き出すために自分で縛られたのよ」
「どういうこと?」
「きっと、慧人は今、私を襲いたくて仕方ないはずよ。抵抗できない私を……あられもない姿にしたいはずよ」
「はぁ……」
「それでね。普通の人は(ピーー)で終わりかもしれない。でも、慧人はそれで終わらないわ。きっと(ピーー)から(ピーーー)して(ピーーー)よ。その証拠に調教するための道具がベッドの下にたくさんあったわ」
「そんなわけ……」
千聖を両手で持ち上げてベッドの上に置いておく。立ち上がった俺は、何か嫌な予感がしたのでベッドの下を覗き込む。
「おい」
「はい」
「おい」
「はい」
「おい」
「はい」
ベッドの下から出てきたのは、ムチ、猿轡、手錠、エロ本……後はもう口に出すのも考えるのも避けたいものの数々……。一応言っておくと、エロ本の表紙がノーマルではなくアブノーマルな感じで、おそらくそういうのに使う系のグッズだろう。というか、ベッドの下に置くためか、一部のものはジップロックというかホコリがつかないように、包装までしてある。いらねぇよそんな丁寧な仕様。
「仕込んだろ」
「仕込んだわ( -`ω-)✧ドヤッ」
「捨てるぞ」
「(; ・`д・´)ナン…ダト!?」
「何だその顔」
「喜ぶと思ったのに……おかしいわ」
「おかしくねぇよ。こんなの見て喜ぶか。とりあえずエロ本燃やして、そこで焼き芋でも作るか」
「な、なんてことを!?それは私の大切な愛読書よ!」
「興味ねぇ」
「慧人……よく考えてちょうだい。それはエロ本ではないわ」
「じゃあ、なんだよ」
「保健体育の参考書」
「知るか。燃やす」
「この人でなし!」
「大体お前何歳だよ」
「17歳よ」
「ここに18禁って書いてあるだろうが」
「慧人、考えてちょうだい。18歳も17歳も四捨五入すれば同じ歳になるわ」
「…………」
立ち上がって去ろうとする。
「もう一回!もう一回だけ弁明のチャンスを……!」
「一回だけだぞ」
「今は12月頭。私の誕生日は4月6日……つまり私は正確には17歳と8ヶ月……4ヶ月は誤差よ」
「…………」
「え?ちょっ、無言でいきなり……あ、それは手錠……」
カチャリ
「ちなみに、その手錠はとある伝手で本物よ。鍵がないと解除でき……むぐ」
「今からさつまいもを買ってくる。おとなしくしてろ」
「むむー!」
とりあえず猿轡を取り出して、咥えさせる。そして部屋を去る。……はぁ、コイツはマジでどうしようもないな……
「ついでに夜ご飯も考えるか」
「むーむーむー(ふっふっふっ)」
慧人が出て行った中、私は一人笑っていた。ここまで作戦通りだと。本当はこのまま襲ってくれるのを期待していたけど、こうやって放置する展開も充分に考えられたわ。
「むーむー(だけど甘いわ)」
手と足を縛ってある紐は、簡単に解けるように仕込んである。手錠も、外すには鍵がいるけど、その鍵は最初から私の手の中……勝ったわね。右手とベッドの柱が手錠で繋がれているけど、とりあえず縄をほどくわ。そして、鍵を取り出…………鍵を……鍵?
「むむー……む?(ポケットに……ない?)」
おかしいわね。確かに入れたはずよ。そう確かに……あれ?ないんだけど?おかしいわ……いや、本当にないんだけど?
「む……(あ……)」
そう言えば、一瞬だけど慧人が私のポケットを触ったような……私に手錠をつける時に、鍵のあったポケットを一瞬だけ触っていた気がする。…………あら?もしかして、あの男ってスリの天才かしら?
でも、こうして思うとアレね。慧人に無理矢理手錠で拘束され、部屋で放置されている……放置プレイ…………(;´Д`)ハァハァ……
1時間後……
「む、むぅ?(あ、あれ?)」
時計を見るに一時間くらい経っていないかしら?いくらなんでも、遅すぎないかしら?買い物に行っただけでしょう?そろそろ帰ってきてもいいと思うのだけど……え?本当に遅くないかしら?もしかして、何かあったのかしら?いえ、あの慧人に限ってそんなこと……
「そろそろ行くか」
時計を見て時間を確認する。
毎回毎回、アイツのアレな言動、行動に巻き込まれるため、今回は少しだけ放置することに決めた。まぁ、ちょっとした罰ってとこだな。
時間を稼ぐために公園でサッカーの練習をしていたが、サツマイモを買いに行くか。
「にしても、鍵だけポケットに忍ばせていたとはな」
まぁ、縛っていたロープ……あの感じなら自力で解けるものだろう。片腕封じただけだし、問題はないはず。
「大体二時間か……ちょっと長すぎたか?ただいまー」
買い物を終わらせて家に着く。荷物だけ置いて、自分の部屋に行くことに。
「そろそろ反省し……ちょっ、何で泣いているんだよ!?」
てっきり興奮しているか反省しているかと思ったのに、泣いているのは流石に想定外なんですけど?
「慧人……!」
急いで、手錠と猿轡を外すと、胸元に飛び込んでくる千聖。
「バカ……!いくらなんでも遅すぎよ……!凄い心配したじゃない……!」
「それは……悪かった」
「うぅっ……でもよかった……!しっかり帰ってきてくれて……!」
「…………」
何というか……ちょっとやり過ぎたか。まさか、そこまで心配させているとは思わなかった。
そのまま彼女が落ち着くまで待つことに。そして、ようやく落ち着いてきたのか、いつもの感じに戻った。
「いい?物事には限度があると思うのよ」
「千聖さん。一回放しませんか?」
「いやよ。もう放してあげないわ。今日はこのまま離れないわよ」
「それは支障しかないだろ」
「だから、お風呂もトイレも一緒よ」
「嫌だよ。というか泊まるつもりだったのか?」
「さっき、お母さんとお義母様にオッケーを貰ったわ」
「俺は?」
「必要ないでしょう?」
いや、あなたの言うお義母様はですね、今日も帰るのがとても遅いんですよねはい。だから俺の許可の方が……あぁ、もういいか。
「……はぁ。まぁ、いいけどさ。で?物事には限度って?」
「そうよ、限度よ。あなたはさつまいもを買いに行くと言ったわ」
「言いました」
「普通なら、それに3,40分くらいかかるでしょう。でもあなたが帰ってきたのは2時間後……分かるかしら?遅すぎなのよ」
「それは反省しております」
「いい?確かに私は最初の方は興奮していたわ。興奮して興奮して(ピーーー)を」
「おい」
「でも、一時間を超えた辺りから興奮じゃなくて心配が強くなったのよ。何かあったかという心配、捨てられたのではないかという恐怖……」
「…………」
「慧人……私はきっと世間一般でいう所の変態よ。でもね、こんなことで興奮し続けられるほど終わっていないわ」
「……今回は俺も悪かったよ」
「ええ、そうね」
「次からは時間を言ってから放置するわ」
「そうしてちょうだい( *´ㅅ`)⁾⁾ウンウン」
…………あれ?何か違うんじゃね?
「さてと。じゃあ、焼き芋でも作ろうぜ」
「慧人。今、限度の話をしたわよね?」
「したな」
「それなら、エロ本を燃やすことは限度を超えて居るんじゃないかしら?」
「…………そうだな。確かによくないな」
「えぇ。分かったなら私に返却を……」
「廃品回収に出すか。紙という資源として有効活用しよう」
「待ってちょうだい。私に返却する方がエロ本も喜ぶわよ」
「興味ねぇ。コイツは紙ゴミとして出す」
「
「……一回だけだぞ」
「慧人、中身を見て判断して欲しいの。確かに表紙やタイトルがアレでも、中身は実はまともかもしれないわ」
「ふぅーん(¬ ¬)」
ということで、パラパラとページをめくる。なんだろう。何で女子とエロ本を見ているんだろう。
「分かったかしら?」
「ああ。ゴミとして出すこと決定な」
「何でそうなるの!?( ꒪Д꒪)ノ」
「何でそうならないと思った?ヽ(ー_ー )ノ」
とりあえず、後日ゴミに出すと言うことで、焼き芋は別で作るとしよう。
「ほら、例えばこのページを改めて見てちょうだい!」
「SMプレイのとこじゃねぇか」
「参考になると思わない?」
「思わない」
「興奮しない?」
「しない」
「私たちに必要だと思わない?」
「思わない」
「…………つまり?」
「これはゴミだ」
「そ、そんなぁ……!」
両手を床に付き、両膝も付いている。絶望してますって感じがヒシヒシと伝わってくる。なんだろう……普通の男子高生と普通の女子高生なら立場が逆なんだよなぁ……一般的なイメージだと。
「料理するからそのまま離れてろ」
「はーい……」
そう言ってしょんぼりしながらソファで横になる千聖。そんな彼女を尻目に料理をすることに。
「慧人」
「何だ?」
「明日からよね」
「まぁな」
「……頑張ってよ」
「ああ」
「……寂しかったらいくらでも連絡していいからね」
「心配してくれてありがとな。でも、大丈夫だから」
「……そう」
「……なぁ、千聖。合宿終わったらさ、デートに行かないか?」
「……へっ?」
トントントン……と、包丁で食材を切る音だけが響く。
しばらくの間、返答がなかったので千聖の方を振り向くと……凄い顔を赤くしていた。
「千聖?聞こえていたか?」
「……え、えぇ、聞こえていたわよ。デートよねデート……お家デート?」
「偶には一緒に外に出掛けようぜ」
「そ、そうよね……えっと、ホテルに行くのよね?」
「行かねぇよ」
「じゃ、じゃあ……首輪をつけてお散歩?」
「しねぇよ」
「ま、まさか……!普通のカップルがするような普通のデートなの……!?」
「そのつもりだけど?」
「そ、そんなのハードルが高いわ……!」
おかしいな?何でハードルが高いのだろうか。少なくとも、ホテルや首輪付きの散歩に比べれば低いと思うのだけど。
「せ、せめてパンツは……!パンツは履かない感じでどうか……!」
「普通に履けド変態。そういうのはなしでデートしようって言ってるんだけど」
「む、無理無理!そんなの身が持たないわ……!」
身が持たない……?…………まさか、変態としての本能を押さえつけるから身体が持たないとか?変態発言、行動をしないと身体が限界を迎えるとか?
(そ、そんな……!普通のデートなんて……うぅっ……す、凄い嬉しいのに……緊張が……震えが……!ど、どうしましょう……!何かやらかしちゃって、嫌われないかしら……?だ、大丈夫よね……?)
「気楽に行こうぜ」
「き、気楽って……この手慣れた感じ……やっぱりあなたはプレイボーイなのね!」
「いや、違うが」
「で、デート……うぅ……嬉しいけど……」
「……千聖。この後一緒に風呂に入らないか?」
「もちろんいいわよ!あ、水着とかタオルはなしね!」
「普通のデートは?」
「そ、それは……その……いいけど……こ、心の準備が……」
「…………」
俺の感覚がおかしいかは知らんけど……逆だよな?普通は逆だよな?
「……慧人」
「何だよ?明日は朝早いから、さっさと寝るぞ」
あれから食事も終わり、風呂も入り終えた俺たち。風呂はある意味攻防戦だった。一緒に入ろうとしてくる変態をおさえて、なんとか一人で入ることが出来た。ちなみに、その後千聖は不機嫌になっていたが知らない。
そして、就寝前。荷物の確認を済ませ、彼女の分の布団を敷く。
「……迷惑だった?」
「…………はぁ?何を今更」
「そうよね。迷惑だったわ……きゃっ」
俺は彼女をベットに押し倒す。
「け、慧人……?」
「俺はお前くらいなら簡単に押し倒せる。本当に迷惑なら力尽くでお前を追い出したり、動けなくするくらい出来る。……そもそも、迷惑だと思っているヤツの分の飯まで作るほど優しくねぇよ」
「…………っ!」
「だから、好きにしろ。代わりに俺も好きにする」
「……そうよね」
すると、着ている服を脱ごうとする……
「おい」
「はい」
「おい」
「はい」
「何故脱ごうとする?」
「え?だって、私のことを好きにするんでしょ?私のことを滅茶苦茶にするんじゃないの?性欲に任せて獣のように私を貪り尽くすんじゃないの?」
「しねぇよアホ」
「そ、そんな……慧人が珍しくそういう空気を作ったと思ったのに……」
「作ってねぇよ。さっさと寝るから電気消すぞ」
「はーい」
「お前の布団はこっちだ」
「私は慧人の抱き枕」
「違うが?」
「慧人は私の抱き枕?」
「それも違うが?」
「慧人と一緒に寝ることで、私の睡眠の質に30%のバフがかかるわ」
「どんな効果だよ……はぁ。まぁいいわ」
ということで電気を消す。布団がいつもより狭く感じるが……もういいや。
「……好きよ。おやすみ」
「おやすみ」
この後、すぐに寝た。
そして、合宿当日の朝、4時30分頃……
「んじゃ、もうすぐ迎えが来るから」
今回の合宿では合宿場に現地集合になっている。俺は友人であり、一緒に選ばれていた東雲と共に、いつもお世話になっている先輩が送迎してくれることになっていた。
「ふぁあああ。慧人に千聖ちゃん、おはよー」
「おはようございます。お義母様」
「おはよ」
「んーじゃ、頑張っていってきてね~お母様はもう一眠りするから~」
ひらひらと手を振りながら、そのまま部屋に戻っていく。ただ顔を見に来ただけかい。……でもまぁ、あの人は昨日も夜遅くに帰ってきたんだろうし、わざわざ起きて見送るなんて……
「そろそろ着いたか。んじゃ、千聖……」
俺は靴を履いて千聖の方を振り返る。そして、
「…………んっ。いってきます」
「~~っ!!い、いってらっしゃい……」
彼女を抱き寄せてキスをすると、荷物を持って扉を開け放つ。目の前に止まっている車を確認し……じゃ、やりますか。
「ひゅーひゅー。若いっていいわね~」
「おおおお義母様!?見ていたんですか!?」
「まぁね~そりゃあもうバッチリ」
「あう……!」
「ふふふっ♪これは本当に彼女になる日も近いのかしら♪もしかしたらその先も……?」
「そ、それは……そうなれたら嬉しいんですけど……」
「…………ほんと、あの人にも見せてあげたいわ。今の成長した慧人と、千聖ちゃんを」
「……え?それはどういう……」
「んーお母様は眠いのでおやすみー千聖ちゃんも慧人の部屋でゆっくりしていていいからね~」
「は、はぁ……」
本当に部屋に戻る慧人母。
(今のって……?あの人ってどういう……?)
考えようにも頭が回らない。彼女は休むことにして慧人の部屋に戻るのだった。
この前のアンケート、ご協力感謝です。
そのまま、今回のアンケートもよろしければどうぞ。
ちなみにアンケート自体がネタだからネタ票大歓迎です。
この中で1番変態なのは……
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冬木慧人
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白鷺千聖
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氷川紗夜
-
今井リサ