まともな千聖さんを返して(マジで)   作:黒ハム

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評価バーに色がつき始め、お気に入り登録も3桁に到達した今日この頃。読者の皆様に感謝を伝え、今後も精進したいのだが、今回の話はセーフかアウトかで言うと、アウトに片足突っ込んでいる気がする。
今回はアクセルを踏み抜いていったのでよろしく。活き活きしている千聖さんが見られるゾ。


あなたはどんなペットをご所望ですか?

 ペット。飼っている、飼っていない、飼いたい、飼うことが出来ないなど、様々な人たちがいるだろう。

 ペットと聞くと個人的には犬とか猫とかを飼う人が多い印象。後は、観賞用の魚とかハムスターとかウサギとかもだろうか。飼う人によって、種類や数も異なってくるだろう。

 ちなみにだが現状、我が家ではペットを飼っていない。だから、もし大人になって、そこそこの給料が安定して手に入ったら、何かしらのペットを飼いたいと思う。その時の候補だが……

 

「私はアレルギーがないから心配ないわ」

 

 そうそう。特に一人暮らしでなく、誰かと暮らしている場合は相手のことを思いやる必要がある。例えば、犬アレルギーや猫アレルギーなど、アレルギーを持っている人が居るとペットを飼うのは厳しい……というより、相手の体質を考えなくてはいけないだろう。ペットを飼いたいと簡単に言っても、好みだけではなく、体質や環境など諸々を考えないといけないのだ。

 余談だが、俺はイヌ派かネコ派と問われたときに、ハリネズミ派と答えるタイプなので、一番飼いたいのはハリネズミだったりする。え?何でって?ハリネズミって無茶苦茶可愛くない?それにほら、手のひらサイズだし……

 

 ツンツン

 

「どうした?」

「ほら。私、可愛い」

「そうだな」

「手のひらサイズ」

「いや、それは無理があるだろ」

「……胸の大きさが( ;∀;) ジーン」

「…………( ´∀`)つ□ 涙拭けよ」

「……(TдT)アリガトウ」

 

 涙を拭く千聖。ところで、どうしてこの馬鹿は急に自虐ネタを挟んだろうか?

 

「……そうよね。慧人はもっとビックな方が嬉しいよね……」

「誰もそんなこと言っていないけど?というか、サラッと俺の心の中を読んでいたなおい」

「あら?私ともなると、相手の顔を見るだけで相手の考えていることが手に取るように分かるのよ」

 

 うわー……やっぱり筒抜けと言うことか。前から思っていたけど厄介だなおい。

 

「そういうことね。でも、どうして急にペットなんて言い出したの?」

「いやさ……最近、癒やしが欲しいなーって思って」

「ここに癒やし枠がいるじゃないσ(・ω・Me)」

「テメェはド変態枠だよ」

「つまり……性欲発散枠(。・ω・。)?」

「お前が勝手に発散しているだけだろ」

「じゃあ、慧人も性欲を発散しましょう!」

「お断りだ」

「えぇー私はいつでもウェルカムよ?」

「はいはい」

 

 そう思いながら、俺たちは歩を進める。

 いつも通り変態発言が飛んでくるが、あくまでここは外。いくら彼女自身が変装しているとはいえ……まぁ、バレたら色んな意味でアウトだろう。

 

「だって、あなたのことが好きだから……(/ω\)ハズカシーィ」

 

 恥ずかしがっている彼女。なんだろう……うんまぁ、

 

「さっさと行くぞ」

 

 こういうときは、無視するに限る。

 軽く彼女の存在を無視しながら、目的地に到着。え?目的地が何処かって?この話の流れから分かるかもしれないが……

 

『いらっしゃいませー』

 

 ペットショップである。近くにあるペットショップにやってきたのである。

 ちなみにここのペットショップは、犬や猫、小動物などが近隣の他のペットショップに比べ、たくさん居る。

 ここに来ると時々、Roseliaの氷川(ひかわ)紗夜(さよ)さんや(みなと)友希那(ゆきな)さん、Poppin' Partyの花園(はなぞの)たえなどに遭遇する。それぞれ、犬、猫、うさぎを見に来ているようだが……

 

「まぁ、人のこと言えないよな」

 

 俺は俺でハリネズミを見に来ている。やっぱり好きな動物を見るっていいよな。

 

(凄いわね……バレないようにしているかもしれないけど、口角がいつもより数ミリあがっているわ。それに、いつもより僅かに目も細めているし……これは上機嫌ね)

 

「……ん?どうした?お前は動物たちを見なくていいのか?」

「えぇ、大丈夫よ。とてもいいものを見させてもらっているわ」

「???そうか?」

 

 俺は視線を気にすることなく、はりねずみたちを見ている。あぁ……可愛い。

 

(ふっふふ~ん。これは中々レアな写真ね。リサちゃん辺りにも送っておこうかしら?タイトルは、ご機嫌な慧人っと……あ、いいもの見つけたわ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜。いつも通り彼女を家まで送っていく。やっぱり、いくらド変態であっても、どうしようもなく頭の中身が終わっていても、女子がこんな遅い時間に一人というのは気が引ける。

 

「ねぇ慧人……コレ持って」

「あ?……なんだこれ?チェーンか?」

 

 いきなり渡されたチェーンみたいなもの。その繋がっている先を見ると……

 

「…………」

「ふふっ♪これで私も正式な慧人のペットね♪」

 

 ()()()千聖の首に付いていた首輪だった。一瞬、何も理解できなくて思考が停止する。

 そして、停止していた思考が動き出した。

 

「やめろ!?すげぇ恐怖を感じたんだけど!?というか外せ!?」

「嫌よ!私はあなたのペットなのよ!」

「マジでやめろ!?こんなの誰かに見られたら……」

 

 首輪を外そうと千聖の首元に手をやる。と、その時どこからか視線を感じる。しまった。コイツに気を取られていたが、よく考えたら、さっきから人の気配がしているんだった。

 

「…………」

「…………」

 

 その視線と目が合った。なんだろう。とりあえず、笑顔で挨拶すればいいのかな?

 

「こんばんはー(爽やかなスマイル付きー)」

 

 prrrrr

 

 すると、男の人はこちらに背を向けて、前屈みになる。そして、

 

「もしもし警察ですか?はい。男の人が女の子に首輪をつけて暴行を……」

「誤解だチクショウ!」

 

 千聖を抱えながらダッシュでその場を離れた。

 数分後。

 

「ここまで離れればいいか……?」

 

 近くに人の気配はほぼない。いや、家の中とかは普通にあるけど、外に出ている人の気配はない。

 

「ねぇ、慧人……」

「どうした?疲れたとかか?」

「……ちょっと興奮した(´∀`*)ポッ」

「…………」

 

 どうしようこのド変態。ここで捨てるべきか?

 

「いやよ……何でもするから捨てないでご主人様……!」

 

 首輪をつけて、捨てられそうな子犬のような目で見てくる。息づかいはどこか荒く、顔が紅くなっており……

 

「…………」

 

 どうしようか。何だか、そういうプレイをしているようにしか見えないんだけど?ちなみに相手は人気急上昇中のアイドルグループのメンバーです。

 

「(ピーー)も(バキューン)も(ドーン)も何でもするから……!」

「じゃあ、今すぐその変態思考を治せ」

「無理ね。何でもすると言ったけど、何でも出来るとは言ってないわ( -`ω-)✧ドヤッ」

 

 誰か腕のいいお医者さんを教えてください……

 

「…………じゃあ、首輪を外せ」

「慧人が外して♪」

「……首出せ」

 

 ということで見る……あー意外と凝った作りしているんだな……じゃねぇな。感心している場合じゃねぇわ。

 

「ほらよ」

「ありがと♪今度からは二人きりの時に付けるわね♪」

「…………もう好きにしろ」

 

 いつになく上機嫌だなぁ。……外でやらないなら何でもいいわ(諦め)

 

「はーい♪あ、ついでにブラのホックは外さなくていいの?」

「外さねぇよ」

「パンツは?」

「脱がさねぇよ」

「……慧人になら脱がされてもいいのに……」

「やるかよ」

「ちなみに今日の下着の色は透明よ♪」

「あっそ。…………は?」

 

 ちょっと待て。なんて言ったこのド変態?

 

「ふふっ。どういう意味かしらね?」

 

 口元に手をやって笑みを浮かべる彼女。

 ……どうしたらよいのだろうか?とりあえず、警察に突き出すべきか?いや待て。ヤツの口車に乗せられてはいけない。おかしいだろ?脱がされてもいいと言っているヤツが何も付けてないわけがない。つまり、大丈夫だ。大丈夫なはずだ。というか、警察に突き出すと言ってもどうやって?『パンツを脱がそうとしたらはいてませんでした』とでも言うのか?そもそも、首輪が見つかった時点でアウトだし……

 

「……慧人。あなたの負けよ」

 

 そっと耳元で囁かれた言葉。……クソが……!認めたくない……認めたくないが……!

 

「……へいへい」

 

 今回はどうしようもない。確かめようとするだけで一発アウト。更に、警察とかの権力も使えない。

 

「ふふっ、負けた慧人には私、千聖さんをペットにする義務が与えられます」

「お断りします」

「わんわん♪」

「お引き取り願います」

「くぅ~……」

「お気持ちだけで結構です」

「…………(シュン)」

「……帰るぞ。バカやってないで」

「あ、今一瞬『可愛い』って思ったんでしょ?少し間があったものね」

「……ここに置いてくぞ」

「図星ね。ふふっ、それとも可哀想な表情の方が抜けるかしら?」

「るっせぇ、しばくぞ」

「慧人にしばかれるなら大歓迎よ!」

「…………」

 

 無敵か?コイツは無敵なのか?

 

「あ、違うわね。慧人の性癖的には、うぅっ……しばかないでください……(チラッチラッ)」

「勝手に人の性癖にすんじゃねぇよこのド変態」

「知ってるかしら?このド変態は女優……演じることは得意なのよ。慧人の性癖にあわせて何でも演じられるわ( *`ω´) ドヤァ」

「あっそ。でも、俺は素のお前が好きだけどな」

「…………っ!」

「……ん?千聖?」

 

 すると急に歩みを止めて俯く彼女。今度は一体なんだ?

 

「…………不意打ちはずるいわ……私も好きよ……あなたのこと」

 

 小声で何か言ったと思うと、顔をあげて腕に抱きついてくる。

 

「ふふっ、じゃ、このままホテルに直行ね♪」

「なんでそうなる」

「だって素の私が……つまり、ド変態な私が好きなんでしょう?」

「うん。そこまで言ってねぇよ」

「私も慧人のこと好きよ。特に鬼畜でドSなところ」

「うん。お前は俺を怒らせたいのか?」

「きゃっ♪もしかしてオシオキかしら?ペットプレイの次はどんなプレイが待っているのかしら?」

「ねぇよ。何も」

「個人的にはろうそく攻めか、三角木馬がいいと思うわ。拘束鞭打ちも可よ」

「やらねぇから」

「備えあれば憂いなし。心の準備はいつでもできているわ」

「いらねぇ準備をしてんじゃねぇ」

 

 そんなことを言い合いながら、俺は彼女を送り届けるのだった。

 

 

 

 

 

 ちなみに送り届けた後……

 

「君、ちょっといいかな?」

「何でしょうか?お巡りさん」

「先ほど、この辺で女性に首輪を付けて暴行を加えている男性が居るという旨の情報があったんだが……」

 

 誰ですかそれは?もう、尾ひれに背びれどころか、全身が変わっていないか?

 

「へぇ、そんなことをするヤツもいるですね」

「何か知らないかい?」

「いえ、知らないです」

 

 だって、俺は首輪を付けさせてないし。あの馬鹿が勝手に付けただけだし。それに暴行ではなく外そうとしただけだし。……待てよ?もしかしたら、さっきの通報されたヤツと別案件か?

 

「情報によると、高校生ぐらいの若さだったらしいが……」

「一応、俺は高校生です。でも、高校生でそんなことに目覚めるってヤバくないですか?」

「む。確かにそうか」

「きっと、ちょっと若く見える大学生とかおっさんですよ」

「ちなみに背が170~180……あれ?君もそれぐらい背があるよね?」

 

 ……あれ?俺、疑われてね?

 

「あはは、確かにそうですね。でも、それぐらいの背の人なんて珍しくないですよ」

「そうだね。ちなみに君はここで何を?見るからに一人のようだが……」

「友達を家まで送り届けていたんですよ。相手女子なんで、この時間に一人はよろしくないと思って」

「それはいい心掛けだね。まさか、その女子に危害を加えたりとかは?」

「しないですよ。そんなこと」

 

 むしろ、(精神的な)危害を加えられている側である。

 ちなみに、この後、疑いを晴らすのに(地味に)時間がかかったことを記す。誰だよ、その首輪付けて暴行した最低クズ野郎は。そいつのせいで俺が迷惑を被ったんだけど?




顔文字を使ってみました。
皆様はイヌ派ネコ派どちらですか?ちなみに作者は犬アレルギーと猫アレルギー持ちですので、両方アレルギーと答えます。

次回、壊れる千聖(前からだろというツッコミは聞かなかったことにする)。ついに…………?
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