ダンガンロンパIF´ 混沌の装置と変わり者   作:雅やか英雄

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大遅刻すいません。
皆様体調には注意しましょう。コロナとかの疫病だけでなく、夏バテ脱水等の普通の体調管理もね。


偽探索1日目 前

狂介の周囲は様々な視線が入り雑じっていた。それはそうだろう。訳のわからない状況、学園長を名乗る不審なぬいぐるみ、それに平然と『名乗る前に』ぬいぐるみの名前を当て前から知ってるかのように振る舞い『入学書類』を渡した不気味な男。当の狂介は端末をズボンにしまい平然とモノクマに「あれ?入学式続けないの?」と言っている。

「………まあいっか『友達』が増えるのは面白いから。ではでは、入学式を続けます。」

とモノクマは仕切り直した。

「それでは起立礼オマエラおはようございます。」

「おはようございます!」と石丸だけが返し隣にいた腐川が驚く。

「えーオマエラのような才能溢れる高校生は世界の希望に他なりません。そんな素晴らしい才能を『保護』する為オマエラにはこの学園内だけで共同生活をしてもらいます。」

「はあ?!」

「待ってよ「どうゆうことよ」

「えーその共同生活の期限についてなんですが……期限はありません。オマエラは一生此処で暮らすのです。まあ心配しなくても予算は豊富だからオマエラに不自由にはさせないし。」

期限無しの共同監禁生活を突き付けられた辺りから騒ぎ始め苗木は鉄板の補強は僕たちを閉じ込めるためにと推測を披露している中狂介は冷ややかに見ている。「皆素直すぎ」と。

「だからいくら叫んでも助けなんて来ないんだよ。」

「その話が本当なら困りますわね。学校でずっと暮らすなんて無理ですもの。」

「おっほん。そこで学園から出たいと言う人のためにあるルールを設けました。」

「ルールだと。」

「殺し方は問いません。誰かを殺した生徒だけが此処から出られる。それだけの簡単なルールなのです。殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺…。うぷぷぷぷこんな脳汁迸るドキドキ感は鮭や人間を襲う程度では味わえませんな。」と教壇からアクロバットに前回転しながら飛び降りたと思いきやどこからか取り出した活き鮭を抱えながら話すモノクマ。

「希望同士が殺しあう絶望的なシチュエーションなんてドキドキするハアハアハア。」

「マジかよ「どうして私たちが殺しあわなければいけないんですか。「そうだ、そうだ!ふざけた事ばっかり言うな!さっさと家に帰せー!!」

「…ばっかり?ばっかりってなんだよばっかりって…ばっかりなんて言い草ばっかりするなっての!ホントものわかりの悪い連中だよ。いいかい?これからは、この学園が、オマエラの家であり世界なんだよ?殺りたい放題、殺らせて殺るから殺って殺って殺りまくっちゃえっつーの。」「殺しあいをしろだあ?てめぇの悪ふざけは度が過ぎんぞ。」

「悪ふざけ?それって君の髪型のこと?」

モノクマの挑発に雄叫びと共に掴みかかる大和田

「捕まえたぞ。コラァ!!ラジコンだかぬいぐるみだか知らねぇが…バッキバキに捻り潰してやんよっ!!」

「キャー!学園長への暴力は校則違反だよ~ッ!?」

と言ったとたんに動かなくなり嫌な音をたて始めたモノクマ。

「おい今更シカトかぁ…!?」

「危ない、投げて…ッ!」

「あ…?」

「いいから早「いいやその位置が良い。」

言うが早いか急に躍り出た狂介は大和田の持ち上げているモノクマを蹴りこんだ。衝撃により大和田はモノクマを手放し、モノクマは壁の鉄板に飛んで行く。

途端に爆発が起こり鉄板に黒ずみができる。

「爆弾くれるっぽかったから破壊を試みたけど……やっぱり無理か。」

「しゃ、洒落にならねーぞ…。ば、爆発…しやがった…」

「でも、爆発したって事は…あのぬいぐるみも…壊れ「んな事はないんだろとっとと出てこいよモノクマ。」

「やれやれもう少し狂介君はサプライズについて学んでよ。」

「うおっ!別のが出てきやがった…」

「生憎ユーモアについては期待すんな」

「テ、テメェ…!さっきの…マジに俺を殺そうとしやがったな…。」

「当たり前じゃん。マジに殺そうとしたんだもん。校則違反するのがイケナイんでしょ?今のは特別に警告だけで許すけど、今後は気を付けてよね。校則違反をするような悪い子は今みたいなグレートな体罰を発動しちゃうからね。次からは外さないからね。」

「む、無茶苦茶…だよ…。」

「じゃあ…最後に、狂介君以外に入学祝としてオマエラに電子生徒手帳を渡しておきましょう。狂介君みたいにちゃんと起動時に本名が表示されるかちゃんと確認しておいてね。単なる手帳以外の使い道もあるから。校則もちゃんと確認してねルールは人を縛りもするし守ることもあるんだ。社会でも、法律がないと平和は成立しないでしょ?それと一緒!だから、違反者は厳しく罰します。ではでは豊かで陰惨な学園生活をどうぞ楽しんでください。」

そしてモノクマは教壇に引っ込んだ。

「この中のだれかを殺せば此処から出られるのですね。」

「そんな馬鹿げた話。」

「ねえ…嘘だよね。」

「ふん。嘘か本当かが問題なのではない。今の話を本気にするヤツがいるかどうかだ…」

十神の言葉に困惑と敵意と疑心暗鬼に静寂する事数十秒。

突如狂介は体育館に響き渡る柏手を打った。

「ハイハイ。互いが信用出来るかどうかはさておき此処でナンもしないという選択肢を死ぬまでやるつもりがないなら動こうぜ。」

「……そうね。」と霧切が賛同する。

「確かにそうだ。怖かろうと不安だろうと、歩を進めねばならね時がある。そんな簡単な事を忘れるなんて…僕は自分が情けない…許せない…。誰か殴ってくれないか!」

「騒いでるヒマがあんなら…「歯食い縛れ。」

大和田が突っ込みを入れるより速く狂介は石丸の頬を張り手していた。

「何やってんのよ…。」「殴れって言ってたから殺傷力低い気合い入れしただけだ。あっ御返しは要らんぞ。俺はマゾじゃないからな。」「ああありがとう某君。」

「とりあえず校則確認してみるかまた爆発に巻き込まれんのは勘弁だしな。」と狂介が電子生徒手帳を見るのにつられ全員が確認する。

「あの…この6番目の項目なんですけど…これって、どういう意味だと思います?」

「モノクマのことだから誰にも知られない完全犯罪的な殺し方しろってことだろ。」

「性格悪!」

「とりあえず衣食住と出口探しかな。」

「その意見に賛成だ!!僕らにはしらなければならないことが山積みだ!」

「うぉっしゃあ!さっそく、みんな一緒に探索すんぞー!」

「…俺は1人でいくぞ。」

「はぁ!?どうしてよ!流れ的におかしくない?」

「すでに他人を殺そうと目論んでいるヤツが、この中にいるかもしれない…」

「そんなこと」「ないとはいいきれん」

「待てコラ…んな勝手は許さねぇぞ…」

「…どけよ、プランクトン」

「ああッ!?転がされてぇみてえだな。」

「ちょ、ちょっと待ってよ!ケンカはマズイって!!」

「あぁ?今キレイ事言ったな?説教かぁ?俺に教えを説くっつーのか!?」

「いやそんなつもりは「るせぇっ!!」

苗木が大和田に吹き飛ばされ、その隙に十神はいなくなり、少しは悪いとは思ったのか悪態をつきながら大和田も探索に行く。

腐川とセレス以外の女性陣は苗木を心配しかけよって行く。いち早く飛ばされた先にいた狂介はライトを苗木の目に当てていた。

「気絶してるだけっぽいな。たく苗木も良い馬鹿だが、大和田も大和田だ。こんな治療も満足に出来るかどうかはわかんない状況なのに当たり所悪かったらどうするつもりだったのか。」

「おーそうか。しかしこいつも空気読めねーなァ。こういうときはほっとくのが吉ってモンでしょ。」

「でも苗木くんがとめてなければ大事になっていたかも…。」

「とりあえず放っておくわけにもいくまい。我が運ぼう。」

「ええっ!サクラちゃんが運ぶなんておかしいよっやっぱここは男子に…。」そう言われて遠巻きに眺めていた山田と葉隠が首を橫に振る。

「そうか?こやつ軽いぞ。」「そういう問題じゃなーい!」

「俺が運ぶよ。舞園ちゃんと一緒に!」

えっとしつつも舞園は苗木を運ぶ桑田についていく。

三人が体育館を出た後狂介はモノクマの捨てた鮭を拾い思い出したかのような「あっ」と言う言葉と共に三人を追いかけた。

 

購買部近くで追い付いたのか舞園の声が聞こえる。

「桑田クンは『超高校級の野球選手』だからちょっとくらい平気かな?」

「あーそれ正解だけどハズレ!俺ミュージシャンになっから!」「えっ。」「ミュージシャンのほうが華やかじゃん?てかさ!おもったんだけどアイドルとミュージシャンって話が合うと思わねぇ?良かったら今度お「お茶する前にお前はもう少し練習と世間をみた方がいいな。」と狂介が割り込む。

「んだよ?舞園ちゃんを「話が合いそうにないからとめただけだ。お前練習しないで甲子園行った天才だからわからんのかもしれんが、世の中才能を磨き続けないと光れない秀才もいんだよ。舞園さやかは秀才のほうだ。話合わせたかったら少なくともそれでスカウト来るレベルで才能持ってること示すか。楽器を弾いてまめ作る迄頑張ってるか。発声練習して常に良い声響かせるか。他の文系の才能に認められる作詞の才能示してから言わねえと只の薄っぺらにしか見えんぞ。火種にしかならんから止めとけ。」と言ってしゃべりながら通過していった。

「苗木も心配だが、火種を潰しきれなかったかな?でも今ついて行けそうにないし二人に任すか。」と内心自分が火種をつけてないか苗木は大丈夫か等様々考えながら桑田に巻き込まれないように通り過ぎた。

 

それでも心配になり三人を尾行し苗木の個室に三人が入ったのを見届け、とある音がした方向に行き作業していたモノクマと話した後に狂介は…食堂の前にいた。

「さてと………まずは飯か皆その辺考えずに探索してんだろうし。」そして狂介は食堂へ行った。

食材の所狭しとならんだ食堂のキッチンでは不二咲がいた。

「ようええっと……あっそう不二咲」「あっ某君」「食糧は豊富だな。賞味期限とかは大丈夫かな?」

「だいじょーぶです。オマエラが一生此処で暮らしても食いっぱぐれの無いように随時補給します。ではではそういうことで。」と突然現れたモノクマに補足され微妙な空気となるなか、「そんじゃ遠慮なく」と狂介は包丁やらまな板やらを準備し始めた。

「えっ某君何してるの?」「どーせみんな出口しか探してないんだろ持久戦になるかもなんて考えずに。だから今日だけは全員分飯作っとこうとな。」

「ええっと……大丈夫かな?この食材」

「大丈夫だろ不安なら自分達で用意させるだけだし。ついでにアイツは『保護』って言ってただろ?自分から直接俺らに何かするのは『まだ』だろうさ。」

と言って先程モノクマが体育館に置いていった鮭を洗い始めてしまった。




モノクマ「うぷぷぷ。狂介君のリュックは何処かの青ダヌキのポケットみたいに何でも出るのかな?でも入学資料によると一般的な物しか持ち込んでないみたいだけどね。しかしナニが目的で入ってきたのやら。」

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