そして作業する事暫く…。
「す、すごい量だね狂介くん…。」
不二咲が軽く引く大食い大会レベルのおにぎりとサンドイッチとホットドッグが置かれていた。飲み物も水とコーラがペットボトルのままお盆に逆さに置かれたコップと共に置かれている。
「体育会系の連中がどれだけ食うか、好みもわからん状況だからな。とりあえず食わなかったら明日にでも自分で処理出来るレベルには押さえといたから。」
「この量食べられるんだ……。でも何でモノクマの置いていった鮭を調理したの?ナニか入ってるかも知れないなのに?」
「命を粗末に扱うってのは時と場合による。食い物や命にはそれだけ価値があるのにそれをわかってない奴らが多すぎる。それにさっきも言ったが『まだ』大丈夫だと言っただろ?まっ信じられない奴らが多いと思ったからこの鮭は俺だけで食うから心配すんな。」
と言って鮭のおにぎりを食べ始めた。
そう言われては黙る他無く不二咲も小動物のようにサンドイッチを食べ始めた。
暫くすると苗木と舞園がやって来た。
「えっ……とこれは?」
「多いですね。以前ゲスト観戦に呼ばれた大食い大会みたいです。」
「おう。俺が作っといたどうせ皆飯の心配してたヤツなんてそんなにいないだろ?余ったら明日にでも俺が食うから」
「えっ……狂介君そんなに食べれるの?!」
「これでもフードファイトに何回か優勝してるしな。逆に数日水だけ断食も出来る。」
「スッすごいね……。」
納得したのか二人も座り食べ始めた。
しばらくすると少しずつ皆か集まり出した。皆一様に大量の軽食に多かれ少なかれ驚いてはいたようだが。
「うめぇなこのおにぎり。」
「こっちのサンドイッチも絶品だ。」
「狂介が作ったって聞いたが…。」
「ああ。俺が作っといた。数年前満足に食えない状態から急に何でも食えるようになったから食道楽にはまってな。『超高校級の料理人』の店とか色んなところ行って食い歩いて自分でも真似してみたもんさ。あっだからって料理番なんざやらんぞ。気が向かなきゃ包丁握って飯作るってのは性にあわないからな。」
一通り食事が終わり、石丸が『第一回希望ヶ峰学園定例報告会』なるものの開催を宣言した。相変わらず霧切響子は単独行動中のようだが。
要約すると、体育会系の朝比奈、大神、大和田の三人は扉や窓の破壊、上階へのシャッターの調査、桑田、葉隠、江ノ島の三人は教室の窓の鉄板外しを試み、十神は黒幕の正体の手がかり探し、石丸は寄宿棟の見廻り、セレスは玄関ホールに顔を出した散歩程度の散策、山田自室のベットで跳ねて引きこもって、腐川に至ってはボッチに体育館でヒステリーを起こしていたようだ。
舞園の喧嘩するほど仲がいいんですか?なんて天然発言や不二咲のモノクマの神出鬼没のヌイグルミ兵器発言からの山田の暴走等で騒いでいると霧切が戻り、見取り図と構造から希望ヶ峰学園に閉じ込められていることがわかった。
そして葉隠の未だにドッキリと思っての発言の後、腐川の調査したにも関わらず逃げ道も犯人も不明な状態にヒステリーを起こしたのを見てセレスは淡々とこういった。
「あら、調査_おかげで判明したじゃないですか。「「逃げ場のない密室に閉じ込められたというのが紛れもない事実だという事が…。」」何故かかぶせてきた狂介を睨みつつセレスは言葉を切る、そして皆認めたくない事実に押し黙る。
そして十神の出たいなら殺せば良い発言に少し場が荒れた後、環境に適応することの大事さを説いた後セレスはこう提案した。
「閉じ込められている以上、わたくし達は、この場所で夜を過ごさなければならない訳ですが…みなさん、夜時間に関するルールを覚えていらっしゃいますでしょう?この夜時間に関してなのですが…もう1つルールを追加した方がよろしくありません?」
「ルールの追加って…?」
「夜時間の出歩きは禁止…以上です。校則では、夜時間の出歩きは禁止しておりませんが、そこに制限を設けるのです。」
「ダウト~。のっけからブラフかまして行動制限とはやるなギャンブラー」
空気を読まずに狂介は突っかかる。
「なんでしょう某君至極妥当な提案だと思いますが。」
「確かに提案自体は妥当なラインだが、言い出しっぺのお前さんが破る気満々なのは頂けないな。言い出しっぺすら守らん口約束等どんな意味がある…。この際だから言っておくか…。」と某は少し発言を切りこう告げた。
「俺自身はここで生活し続ける事も覚悟している。外に出なくても衣食住には黒幕のおかげで困らんからな。ただ逆に言うと黒幕の胸先3寸で俺らの生き死にも決まるかもしれないというのはわかってる。だからこそ、積極的とは言わないが外に出る活動はする、でも皆も覚悟は決めておけ。それと俺は3つのことしか今は考えなくても良いと考える。直近の生活、黒幕の動向、ここで生活し続けるかもしれない覚悟の3つだ。さっきも言ったようにセレスの提案自体は妥当だが全員守らなければ意味などない。ルールを作るということはそれで動きが取れなくなる可能性もあるということは覚えておかんと碌なことにならん。黒幕の正体を突き止める事も大事だが、俺が過去に参加させられた胸糞悪い『黒の挑戦』みたいに実行犯と計画をたてた奴らが違う事も考えて動かないと結構俺らみたいな犠牲者が増えることになりかねないぞ。ぼちぼち夜時間だから最後に、さっきのセレスの提案自体は妥当だと思うので俺は非常時以外守るつもりであることは言っておく。決めるのはそれぞれ自身だから信じても信じなくても構わん。セレスや俺を駆け信じないと言うなら止めんし。」
と狂介は言ったが結構夜時間出歩き禁止となったのであった。
しかし、1人だけ狂介の発言に大いに揺さぶられ、しかし何故か分からず頭に手を当てている人物がいた事を2人しか気づいていなかった。
その後の狂介の部屋
「やっぱりあのクマロボットスゲーな…。焼却炉の前に新しく部屋作るとは思わなかった…。」
そう狂介は工事中のモノクマに食堂に入る前に会っていたのだ。モノクマの話では石丸と山田にはもう話してここに狂介が入る事を教えてある。夜時間前には電子生徒手帳に反映させておくとの事で実際地図に追加されていた。
「さて…ここからが勝負だな…果たして