よう!爆豪勝己だ、救助訓練に突然敵が出てきて俺等をそれぞれの救助エリアに飛ばしやがった、因みに俺が居るのは倒壊ゾーンだ。
「おい!他に誰か居ねぇのか!居んなら返事しろ!」
誰も居ない、俺一人か?
「きゃあああ!」
突然聞こえた声の方を見ると一佳が空から落ちてきた、変身する時間がねぇから俺自身の個性の爆破を使って一佳を助けたが、抱えながら片手での軌道調整が難しく背中から落ちてしまった、まあそこまで高く無かった位置だったからなんとか爆破で受身は取れた。
「大丈夫か一佳、怪我してねぇか?」
「うっうん、それよりも・・・手、離してくんない」
「あ?」
なんでこいつ顔が真っ赤なんだ?手を離せと言われ俺は手元に視線をやると俺の手が一佳の胸を鷲掴んでた。
「っ!わっ悪りぃ・・・」
俺は急いで手を離した、やっちまった・・・咄嗟に抱えたから手元を気にしてなかった。
「いっいいよ、態とじゃないのは分かってる!それに、勝己なら別に・・・」
最後の部分が聞こえないが、怒ってねぇみてぇだな。
「それよりここ、倒壊ゾーンだよね?みんな無事なのかな?」
「分からねぇ、取り敢えず辺りを探すか」
「やぁ君達もここに飛ばされたのかい?」
「この声、青山か?」
「良かった!青山は無事だっ・・・」
青山の声が聞こえ安堵したが、上から聞こえたからそこに目をやると、コンクリの鉄筋に服が引っかかって宙吊りになっていた。
「・・・じゃなさそうだな、助けようか?」
「メルシィ」
俺は変身してレベル3になって助けて、青山を加えてみんなを探した。
「どうやら、ここに居るのは僕達だけみたいだね」
「だね、みんな他のゾーンに転移されたのかな?」
「・・・いや、明らかに変だろ?」
「変って、みんなが居ないのが?」
「違うそうじゃねぇ、ここに敵が一人も居ねぇのが変なんだよ」
「っ!そう言えばもうかなり移動したのに・・・」
「ここに転移させたんも、大方俺等を散り散りにして始末する魂胆だろうが、これは異常だろ?鼻からここを視野に入れてねぇって事だろ」
「でもそれは逆に好都合、安全にここを出られるね」
「青山の言う通りだ、今は早くここを出てみんなを助けに行こう」
そうしてぇのは山々だが、嫌な感じがする、まるで急いで戻るのを急かされてるみてぇだ。
「おーい!爆豪、拳藤、青山!」
前からライダーが来る、誰だアイツは?
「助けに来たよ!ってもなんか必要無さそうだな」
「その声、耳郎なの!?何でアンタが変身してんの!」
「焦凍から貰ったんだ、仮面ライダーチューナだ改めてよろしくな」
「おい耳郎、その焦凍は何処だよ」
「そうだ爆豪!バグスターって知ってるだろ?もしかしたらここにそいつが居るかもなんだよ」
「バグスターだと!?アレは圭真の個性の副産物だぞ!」
「そうみたいだけどさ、敵側にそれを見たって奴も居るんだ、焦凍はそれを中央に居る神乃に伝えに行ってる」
「まだ圭真は知らねぇのか・・・耳郎、俺は中央に戻る、二人を頼んだ」
「任せて!」
変身を解いてなくて良かった、お陰でこのまま飛んで中央に行ける。
「勝己!」
「あ?」
「気をつけて・・・」
「言われんでもそのつもりだわ・・・そっちも気ぃつけろよ」
俺はそのまま飛び出して中央へ向かう、間に合ってくれよ。
やあ、飯田天哉だ!僕達は災害救助の訓練に侵入して来た敵に転移させられ僕は今山岳ゾーンに居た、すぐ隣に八百万君と尾白君も居た。
「ここは山岳ゾーンか、滑落や落石被害の訓練スペースって事だね」
「足元には注意して移動しないと危ないですわね」
むぅ、一刻も早く皆と合流しなければならないとなれば・・・
「飯田さん、もし宜しければ私が創造でバイクを作りますので、飯田さんも変身すればそれで早く移動出来ますわ」
「体力テストの時のアレか、よしならばそれで行こう」
僕がそう言うと八百万君は瞬く間にバイクを創造した、僕もレベル2に変身して準備完了だ。
「今尾白さんの分も創造しますね」
「あぁいや、八百万さんごめん、俺バイクの免許持ってないから運転が・・・」
「ハッ!失礼しました!私は個性の都合上故に取得していましたが・・・」
「なら尾白君は僕に乗りたまえ、僕なら免許も要らないし、このハンドルを握って馬力を出して貰えれば後は自走出来る」
「本当色々と便利だねライダーって」
「そうですわね、かなり応用が効きますし」
二人がそう言うが、実際この姿のままでは乗り手が居ないと上手く戦えないのが現状だ、圭真君がいずれ僕一人でこの力を完璧に使い熟せる日が来ると言っていたがどう言う意味だろう。
「さあ、それでは行きましょ・・・きゃあ!」
八百万君がバイクを動かそうとすると、突然バイクがまるで何か見えない力で持ち上げられる様な挙動をした。
「八百万さん!」
「おっと、逃さねぇぞガキ共」
何処かに隠れて居たのか、周りから複数人の敵が現れた、敵の一人が八百万君の方に向かって手を向けておりそこから薄っすらと糸の様な物が見えた。
「尾白君!レバーを閉じてくれ!」
「分かった!」
尾白君がレバーを閉じてレベル1に戻り、直様ギリギリチャンバラを取り出した。
「三速!」
【アガッチャ!】
【ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!】
「ハッ!」
ガシャコンスパロウで八百万君の周りを斬ると、糸が切れたかの様な手応えがあり、そのまま落下してくる八百万君を受け止めた。
「怪我は無いか八百万君!」
「はっはい!大丈夫ですわ!(こっ、これは夢にまで見たお姫様抱っこ・・・)」
「おいおい、折角女を捕まえて楽しませてもらうと思ったのによ・・・」
僕は八百万君を降ろし敵に向き直った。
「下劣な敵が、彼女は僕の『大切な友人』だ!手出しなどさせぬぞ!」
「飯田さん・・・!(そんな、私の事が大切だなんて、そこまで想っていてくれるなんて・・・)」
(八百万さん、なんか喜んでるけど、なんか勘違いしてそうだな・・・)
「ハッ!ガキが一丁前にヒーロー様気取りかよ、所詮はガキのごっこ遊びだろうが、お前等やっちまえ!」
恐らく奴がこのグループのリーダー核なのだろう、他のみんなももしかしたら敵と対峙しているのだろう。
「委員長、俺も加勢するよ」
「尾白君!あっそうだ尾白君これを使ってくれ!」
僕は圭真君に預かっていたドライバーとガシャットを差し出す。
「これは!」
「圭真君から預かった、本来なら簡単に渡す訳にはいかない代物なのだが、君ならこれを間違えないよう使ってくれると信じて託す・・・受け取ってくれ、猿夫君!」
「っ!分かった、必ず正しく使うと約束するよ、委員・・・天哉!」
僕は頷くと、猿夫君はガシャットを起動させた。
【ウキウキ武神】
「ウキウキ武神は空手、柔道、合気道などと言った武道を極めた猿達と戦う武闘家が主人公の格闘ゲームだそうだ」
「成る程、変身!」
【let's game!メッチャgame!ムッチャgame!ワッチャname!?I'm a カメンライダー!】
「弐の型!」
【ガッチャーン!レベルアップ!】
【ウッキウキのファイター!ウキウキ武神!】
「仮面ライダーテイルブ、それが君の名前だよ」
「テイルブか、この名に恥じない様に努力するよ」
「うむ!」
「所で尾白さん、そのお姿・・・尻尾は何処に?」
「「・・・」」
八百万君の疑問に僕と恐らく猿夫君も疑問になった、確かにどうなっているのだこれは、よく考えれば僕のラジエーターも影も形も・・・
「いや!考えるのは辞めよう!今は目の前の敵に集中だ!」
こう言う時こそノリだ!
「それ思考放棄してないかな?」
「八百万君は後方で支援を頼む!」
「分かりましたわ!」
僕と猿夫君は敵に向かって走っていく、土を固めて飛ばしたり、先程の糸を操る個性など敵がいるが、ライダーにはその程度の攻撃は効かん!
「ハッ!凄いなこれは、体がまるで羽みたいだ」
猿夫君も敵の攻撃を軽快に避けながら、敵を制圧していく。
「サムライコンビで行こう、猿夫君!」
「剣道も追加って事だね、分かった!」
猿夫君がギリギリチャンバラを使ってレベルアップした、これで畳み掛ける!
【GIRIGIRI CRITICAL STRIKE】
【会心の一発!】
無数の矢が敵達を貫く、どう言う訳か人に撃つ際には非殺傷設定が施されると圭真君が言っていたから恐らく気を失わせる位は出来る筈だ。
制圧完了だな。
「よし、一先ずロープか何かで縛っておこう」
「今お出ししますわ」
「むむっ?」
八百万君が創造したロープで敵を縛り付けていると、あそこは倒壊ゾーンか?そこから飛び出して中央へ向って勝己君と水難ゾーンから蛙吹君と麗日君を抱えながら飛んでいく出久君が目に入った。
「アレは勝己君に出久君!」
「蛙吹さん達も無事でしたのね!」
「中央に向かってるみたいだけど・・・」
ピコン!
おや、携帯に通知?勝己君からだ、一体どうし・・・なっ何だって!?
「八百万君、猿夫君、すまないが僕は先に中央へ急ぐ!」
僕は直様レベル2に戻り走り出した、途中誰かは存ぜぬが赤いライダーとすれ違った。
よお!俺は切島鋭治朗、仮面ライダーライオットだ!今回初の地の文だぜ!
「おわっ!?飯田!どうしたんだ!?」
いきなり横を飯田が走ってたけど、なんかあったか?
「その声、切島か!」
声のする方には俺と同じライダーが居た。
「そう言うお前は・・・尾白だな!仮面ライダーライオットだ!」
「僕はテイルブだ、所で如何して此処に?」
「それがよ、ライダーしか倒せねぇ敵が居るみたいなんだ、だからこうやってあちこち周ってみんな助けてんだ」
「なら飯田さんは、それを爆豪さんから伝えられたのですね、先程倒壊ゾーンから飛んで行かれるのを見かけましたの」
「緑谷と蛙吹さん、それから麗日さんも水難ゾーンから」
「て事は、俺は圭真と芦戸と土砂ゾーンに居たから、火災に轟と耳郎がいて、耳郎もライダーになって今は倒壊に向かってたから、後は暴風雨のゾーンか!」
「耳郎さんも?ってこれ、上鳴もなってたら緑谷に選ばれたメンバーなんじゃ・・・」
「ああっ確かに!でも上鳴は違うぜ、入口に残ってた奴等居たから先に避難して貰ってる」
「それを聞いて安心しましたわ、でしたら私達は暴風雨の方へ・・・」
「いや八百万、お前はそこのバイクで中央急いでくんねぇか、相澤先生が敵にやられて重症なんだ、圭真が担架を創造してもらいたいってよ」
「先生が!?分かりましたわ、では直ぐに向かいますわ!」
俺の指示に八百万は倒れたバイクを手際良く起こすと、そのまま中央へ向かって行った。
「切島、入口に残った奴等って上鳴の他には?」
「砂藤と瀬呂、障子、常闇、葉隠だ」
「と言う事は、確認できてないのは拳藤さんと青山の二人か」
「ん?おっ耳郎からだ、どうした!」
『切島、こっち倒壊ゾーンで青山と拳藤見つけたよ!爆豪も居たんだけどさっき飛んでって・・・』
「おう!こっちは山岳で八百万と飯田、それから尾白を見つけた、飯田と八百万は先に向かっちまったけど」
「じゃあ俺達も中央に急ごう、神乃達に加勢しないと」
「だな!そんじゃ耳郎、俺等中央に向かうわ!」
『オッケー!ウチも二人を入口まで連れて行ったら合流する!』
耳郎と通話が切れた、正直ライダー成り立ての俺等が出来る事は限られてるけど、何もしないよりはマシだ、俺と尾白は急ぎ中央に向かう事にした。
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