とある一人の人間が転生することになった。
転生先は運命と無双の物語が交わった世界。
ここに転生者の英雄譚が始まる。
かもしれない。
ふと思いついた作品なので自信はありませんが、面白いと思っていただければ幸いです。
あれ、俺はいったいどうなったんだ。ここはいったい。
「ああ。死んでしまうとは情けない。」
「ッ、誰や!」
「私は神です。」
「新世界の?」
「違いますッ!」
「冗談やって。それで、神様が何か用ですか?」
「朗報です。あなたには転生する権利が与えられました。」
「そ、そうなんですか。ん?転生という事は」
「はい、死にました。」
「そんなあっさり言わないでほしいんやけど。」
「それより転生特典ですが。」
「すげぇ。全然話聞いてへん。」
「あなたの好きな特典を選べますよ。」
「はぁ。まぁいいや。それで,特典は複数もらえたりするん?」
「はい。3つまで行けますね。」
「ちなみに転生先はどんな世界なん?」
「SENGOKUですね。」
「ん?今なんか発音おかしかったような?」
「それで、どうします?」
「戦国かぁ。ん~。じゃあ戦国無双の主人公の力で。」
「わかりました。て、すごいこと想像してますね。なんか面白そうだからその通りにしよっと。」
「おいちょっと待て。今頭ん中覗いたんか?」
「はいッ!」
「やかましぃ!てか恥ずかしい///」
「キモッ」
「なんやとぉ」
「それで、他はどうします?」
「ッ、コイツゥ。 まぁええわ。他は健康な体と頭良くしてくれたらそれでええかな。」
「えぇ。そんなのでいいのぉ?大丈夫ぅ?」
「戦国時代やったら戦国無双の力あれば十分やろ。てか、神様話し方が」
「ンンッ!失礼しました。確認ですが本当にそれでよいのですね?」
「まあ行けるやろ。」
『大丈夫かなぁ本当に。そうだ。ちょっと勝手にいじっちゃお。』
「分かりました。では来世でよい人生を。」
「ありがとうなぁ。」
てな感じで転生したんやけど。
「なんじゃこりゃあ~!!」
頭覗かれたとき嫌な予感したけどまさかこんな事するとは。これもぅ、怪物としか言えんやろ。こんな人間、戦国時代におらんやろ。どうすんねんこれぇ。
もうすでに頭が痛い。胃も痛い。
こうして、主人公の第二の人生。“歴戦の勇士“の英雄譚が始まった。
誰かぁ。胃薬と頭痛薬をくれぇ。
【歴戦の勇士】
戦国乱世を駆け抜けた大英雄。日本人なら誰もが知る武将である。
戦国時代にあちこちで名を馳せた武将であるが、謎が多い。というか謎しかない。
例えば、文字通り男性女性どちらにもなれる事や、どの陣営にも一度は必ず所属している上に、必ず重要なポジションにいる。これだけ所属がコロコロ変わっているにも関わらず、各武将達との親密度が高く、敵として相対しても誰も咎める事がなかった事。自伝には当時はある筈のない並行世界の事が記されている。等々、挙げればキリがない奇妙な存在です。
ですが、ありとあらゆる陣営と関係があった事が、各地の記録から証明されている為、実在する人物とされており、この事から彼(彼女)の記録は歴史的重要な価値が有るとされています。
彼(彼女)の存在は日本史、ひいては世界史にも大きな影響を与えました。
徳川家康は彼(彼女)に、泰平の世に移り変わってからの政治に、海外や宗教との付き合い方、日本人はこう在るべしという考えを、本人が記した書物と共に教授されており、此れは今日における日本の在り方の基礎となったとされています。
もしこれが無ければ、先の第二次世界大戦での《鳥井優位な形での終戦協定並びに講和条約の締結》は果たせなかっただろうという学者の見解があります。
これだけの存在感のある人物ですが、何故かその本名や出身等の個人情報は誰も知らないとされています。これは彼を知る者達だけでなく本人すらも、使わず語らなかった事が原因とされています。
これらのことから【歴戦の勇士】は、世界で最も謎の多い実在した人物とされています。
とある歴史学者のレポート参照
戦国無双の世界だと思い込んだ結果、前世の知識も駆使して色々やっちゃった転生者。普通に俺強ぇ〜をしてもよかったのだが、未来の日本の有り様を知っている為、何もせずにいることが出来ず、色々行動した結果こうなった。
誰がどう見てもイレギュラーであり、かなり歴史を変えてしまっているのだが、それが通ってしまった。型月ワールドにおいてここまでの事態が見逃されたうえに、剪定されずに残っているのは優しい(?)神様の介入のおかげである。
神様「だって、こんなに面白い、ゲフンゲフン、こんなに素晴らしい物語が無くなるのって、良くないと思うんだよね。」
なお、異世界のことまで書いたのはやり過ぎたとは本人談。
彼曰く、「所々、戦国無双と異なる部分が有ったので勝手に修正していた。まさか型月ワールドと融合した弊害だとは思ってもみなかった。もっとよく考えてから行動するべきだった。後悔はしていないが反省はしている。」とのこと。
クロニクルには『壮大な物語』という意味が有るそうです。