遊戯王・ミソロジーテイル〈一章終了・一時更新停止〉   作:黒霧春也

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第18話・詩音vs蓮

 単なる言い合いから俺の予定を潰す会話になり、その相手を決める為に詩音と蓮がデュエルをする事になった。

 

(なんでこうなるんだ?)

 

 明日も平日なので授業があるので渋い顔をしていると2人が不機嫌そうに会話を始めた。

 

「悪いけど明日のご褒美は僕が貰うよ!」

「はっ! オレも負ける気はないぜ」

「なるほど、ならその自信を木っ端微塵に破壊してあげるよ」

 

 冷静に話しているが目つきが鋭くなっている詩音に対して最初から口が悪い蓮。この2人の会話はどんどんヒートアップしていく。

 

「それに僕と颯汰は幼馴染だ! 今日知り合った君に勝つ道理はないよ」

「そんなの知るか! オレはアニキのために勝つんだ!」

 

 このままだと近所迷惑になりそうなので口を開く。

 

「これ以上言い合いをするなら明日の予定はキャンセルするぞ」

「「!?!?」」

 

 この一言で固まった2人を見ながら俺は続きの言葉を話す。

 

「夜ご飯の準備もあるし始めるなら始めてくれ」

「あ、うん」

「わ、わかった」

 

 見た目がイケメンの詩音が困ったように頷くのは絵になり、蓮も顔が整っているので悪くない。

 そう思いながら2人を見ていると彼女達は一定の距離をとってデュエルディスクのプレートを出現させた。

 

「じゃあ行くよ」

「あぁ!」

「「デュエル!!」」

『ARビジョン、リンク完了』

 

 宮国LP4000VS村山LP4000

 

 ARビジョンが展開された後、互いにデッキからカードを引いた。そして先行は詩音みたいで動き始めた。

 

〈ターン1〉

 

「僕のターン! 僕は〈刀剣士・ムラサメ〉を召喚して効果発動! デッキから〈刀剣士・キリサメ〉を手札に加える」

「予想通りのイケメンデッキかよ!」

 

 刀剣士・ムラサメ(効果モンスター)オリカ

 レベル4、水属性、戦士族

 ATK1800、DFF1200(攻撃表示)

 効果、このカード名の①の効果は1ターンに一度しか発動できない。①このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから〈刀剣士〉モンスター1枚を手札に加える。

 

 

 詩音が使う〈刀剣士〉はアニメのイケメンキャラが着物を着ているモンスター達。なので、中世の剣士や騎士モンスターが中心の〈光刃〉デッキを使っている俺と和風のサムライ達が中心の〈刀剣士〉デッキを使う詩音との相性が良かった。

 

(まぁ、昔の事なんてどうでもいいか)

 

 そう思って水色の髪色のイケメンである〈刀剣士・ムラサメ〉を見ながら詩音の次の手を見る。

 

「さらに、僕は手札に加えた〈刀剣士・キリサメ〉の効果発動! 自分フィールドに〈刀剣士〉モンスターが存在するので手札から特殊召喚できる!」

「ぐっ、なんかムカつくな」

 

 刀剣士・キリサメ(効果モンスター)オリカ

 レベル4、水属性、戦士族

 ATK1600、DFF800(攻撃表示)

 効果、このカード名の①の効果は1ターンに一度しか発動できない。①自分フィールドに〈刀剣士〉モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

 イケメンモンスターが出てきた事で蓮が呆れながら突っ込み、その言葉を聞いた詩音が苦笑いをしていた。

 

「まぁ、他にも色々いるから楽しみにしてよ」

「あぁそうだな! だが、オレのターンで一気に決めてやる」

「そんな事ができるかな? 僕は手札から永続魔法〈刀剣の鍛冶場〉を発動! このカードは手札を1枚捨てて、デッキから〈刀剣〉魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができる」

「強いな!」

「当たり前だよ。このカードは〈刀剣士〉デッキの中核のカードだよ」

 

 刀剣の鍛冶場(永続魔法)オリカ

 効果、このカード名の①の効果は1ターンに一度しか発動できない。①手札を1枚捨てて、デッキから〈刀剣〉魔法・罠カード1枚を手札に加える。

 

 刀剣の鍛冶場、このカードの厄介さは充分知っているので俺は渋い顔をする。

 

(いきなりキーカードを握っていたのか)

 

 そうなると詩音の手札はいいのか、と思いつつ2人を見る。

 

「次に、僕は発動した〈刀剣の鍛冶場〉の効果発動! 手札の〈サイクロン〉を墓地に送り、デッキから装備魔法〈刀剣・アオガネ〉を手札に加える」

「装備魔法……、厄介なカードに見えるぜ」

「それはどうかな? さらに、装備魔法〈刀剣・アオガネ〉を〈刀剣士・キリサメ〉に装備させる。コレで〈刀剣士・キリサメ〉の攻撃力は500ポイントアップする」

 

 刀剣士・キリサメATK1600→2100

 

 刀剣・アオガネ(装備魔法)オリカ

 効果、自分フィールドの戦士族モンスターに装備可能。①装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。②このカードと装備モンスターを墓地に送りモンスター1体の攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させる。この効果は相手ターンでも使用できる。

 

〈刀剣士・キリサメ〉の刀が〈刀剣・アオガネ〉の効果で、青色の光を纏い攻撃力をアップした。ただ、蓮はその光景を見て少し微笑んだ。

 

「面白くなりそうだぜ!」

「まぁね! 僕はコレでターンエンド」

 

 詩音LP4000手札2枚

 フィールド

 刀剣士・ムラサメ

 刀剣・キリサメ

 魔法・罠

 刀剣の鍛冶場(フィールド魔法)

 刀剣・アオガネ(装備魔法)〈装備者、刀剣士・キリサメ〉

 

 詩音がターンエンドしたので次は蓮のターンになった。

 

「行くぜ、オレのターン!!」

 

 デッキから勢いよくカードを引いた蓮はニヤッと笑った。

 

「オレは魔法カード〈ツイン・ツイスター〉を発動! 手札の〈鉄鬼・訓練〉を捨てて相手の魔法・罠カードである〈刀剣の鍛冶場〉と〈刀剣・アオガネ〉を破壊する!」

 

 ツイン・ツイスター(速攻魔法)

 刀剣士・キリサメATK2100→1600

 

 蓮が発動した〈ツイン・ツイスター〉の突風が、詩音のフィールドに存在する〈刀剣〉カード2枚を吹き飛ばした。それを見た詩音の顔から余裕が消えた気がした。

 

「コレで厄介なカードを破壊できたぜ! さらに魔法カード〈鉄鬼・号令〉を発動! デッキから〈鉄鬼・イエロー〉を手札に加える」

「まさか〈ツイン・ツイスター〉で僕の魔法カードを吹き飛ばした後にサーチまでするなんてね」

「この程度で驚くのは早いぜ! オレは〈鉄鬼・イエロー〉を通常召喚して効果発動! 手札の〈鉄鬼・グリーン〉を特殊召喚するぜ」

 

 鉄鬼・イエローATK1800(攻撃表示)

 鉄鬼・グリーン(効果モンスター)オリカ

 レベル3、獣戦士族、地属性

 ATK1500、DFF500(攻撃表示)

 効果、このカード名の②の効果は1ターンに一度しか発動できない。①フィールドに〈鉄鬼〉モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②このカードがフィールドから墓地に送られた場合、デッキから〈鉄鬼〉カード1枚を手札に加える。

 

「だけど通常召喚権は使っているよね! コレで上級モンスターを召喚するのは難しくなったはずだよ」

「……普通はそう思うよな」

「ま、まさか!」

「そうだぜ! 手札に存在する〈鉄鬼・ブラック〉は自分フィールドの〈鉄鬼〉モンスター1体をリリースして特殊召喚できる!!」

「レベル6のモンスター……」

 

 鉄鬼・ブラックATK2300(攻撃表示)

 

 蓮の前に現れた大型モンスターである〈鉄鬼・ブラック〉は、召喚された時に〈刀剣士〉モンスターに向かって剣を突きつけた。

 

「この瞬間、墓地に送られた〈鉄鬼・グリーン〉の効果発動! デッキから〈鉄鬼・レッド〉を手札に加える」

「なるほど、〈鉄鬼〉モンスターは墓地に送られるとサーチできるんだね」

 

 詩音が〈鉄鬼〉デッキの動きを観察していたが、微妙に焦っている雰囲気を醸し出していた。それを見た俺はこのデュエルはどうなるかが楽しみになった。

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