遊戯王・ミソロジーテイル〈一章終了・一時更新停止〉   作:黒霧春也

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第2話・光刃(こうじん)デッキ出陣

 相手のフィールドには攻撃力2950の〈ラビードラゴン〉と攻撃力2000の〈アレキサンドライドラゴン〉が存在している。その中で俺はデッキのカードをドローした。

 

〈ターン2〉

 

 俺がデッキからドローした後、松永先生がカードの効果を発動した。

 

「スタンバイフェイズ時、墓地にある〈アークブレイブドラゴン〉の効果発動! このカード以外のレベル7.8のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する! こい〈トライホーン・ドラゴン〉!!」

 

 トライホーン・ドラゴン(通常モンスター)

 レベル8、ドラゴン族、闇属性(攻撃表示)

 ATK2850、DFF2350

 

 青い皮膚に角みたいなトゲが身体中から生えている悪魔的ドラゴン〈トライホーン・ドラゴン〉を特殊召喚。松永先生は自信満々のドヤ顔でコチラを見てくる。

 

「どうだ! 私のドラゴン軍団は!!」

「……」

「無言か。まぁ、この状況なら仕方ないか」

 

 ドンドン俺の評価が下がっている気がするが、元々ないような物なので無視して進める。

 

「メインフェイズ、俺は手札から速攻魔法〈光刃・逆襲の剣〉を発動! デッキからレベル4以下の〈光刃〉モンスター1体を特殊召喚できる」

「今更何を呼んでも変わらんぞ!」

「……と、思いますよね」

 

 この状況でレベル4以下のモンスターを呼んでも壁にしかならない。とか周りの生徒達が叫んでいるが、俺は淡々とディスク画面をスクロールしてカードを選ぶ。

 

「アイツ、何がしたいんだ?」

「この状況で覆せるカードはほとんどないわよね」

「あぁ。一応覆せる〈ブラックホール〉や〈ライトニング・ボルテックス〉もオレ達じゃあ手が出せないカードだぞ」

「だな、あんな奴が持っているわけないよな」

 

 生徒達は好き勝手言ってコチラを怪訝な目をコチラに向ける。それをチラッと見た俺は心の中でため息を吐きながら画面のカードをタッチする。

 

「……〈逆襲の剣〉の効果でレベル4の〈光刃・ガドル〉を特殊召喚! そしてガドルの効果、同名以外の〈光刃〉モンスターを手札から特殊召喚できる。この効果で〈光刃・メルナ〉を特殊召喚!!」

 

 光刃・逆襲の剣(速攻魔法)〈オリカ〉

 効果、このカードの①の効果は1ターンに一度しか使えない。①デッキからレベル4以下の〈光刃〉モンスター1体を特殊召喚できる。

 

 光刃・ガドル〈効果モンスター〉〈オリカ〉

 レベル4、戦士族、光属性(攻撃表示)

 ATK1700、DFF1000

 効果、①このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札から〈光刃・ガドル〉以外のレベル4以下の〈光刃〉モンスター1体を特殊召喚できる。②1ターンに一度、墓地のこのカードを除外して発動できる。フィールドのモンスター1体を選択してエンドフェイズまで効果を無効にする。この効果は相手ターンでも使用できる。

 

 光刃・メルナ〈効果モンスター〉〈オリカ〉

 レベル4、戦士族、光属性(攻撃表示)

 ATK1600、DFF1200

 効果、このカード名の①、②の効果はそれぞれ1ターン一度しか発動できない。①このカードが召喚・特殊された場合、デッキから〈光刃〉カード1枚を手札に加える。②、墓地のこのカードを除外してデッキから〈光刃〉モンスター1体を手札に加える。

 

 最初に呼んだ〈光刃・ガドル〉は筋骨隆々の厳つい男性。彼が装備している大きな大剣を地面に突き刺すと召喚陣が現れた。その中から高校生くらいの金髪の女騎士が長剣を腰から引き抜きフィールドに現れた。

 

「この状況で雑魚モンスターを呼んでも壁にしかならないぞ!」

「えぇ、知ってます。でも俺のターンは終わってないですよ」

 

〈光刃・メルナ〉はこのデッキのエンジンなのでガンガン回し始める。

 

「俺は〈光刃・メルナ〉の効果発動! 1ターンに一度、このカードが召喚・特殊召喚された場合・デッキから〈光刃〉カード1枚を手札に加える。この効果で〈光刃・ライトブレイカー〉を手札に加える!」

「チッ、その様子だとエースカードか」

 

 松永先生は俺がサーチした〈光刃・ライトブレイカー〉を警戒しているが、伏せカードもないので対抗策はないはずだ。

 俺はそう思ってフィールドのガドルとメルナのカードをプレートから取り外し墓地に送る。

 

「フィールドのモンスター2体をリリースしてアドバンス召喚! 現れろ、レベル8!〈光刃・ライトブレイカー〉!!」

 

 地面に現れた穴に光刃モンスター2体が入った後、自分のフィールドにカードが置かれて中から俺のエースモンスターである〈光刃・ライトブレイカー〉を召喚。その姿は金色のフルプレートアーマを着た金髪の剣士で、右手と左手には長さの違う剣を持ち相手モンスターを睨んでいた。

 

 光刃・ライトブレイカー(効果モンスター)〈オリカ〉

 レベル8、戦士族、光属性(攻撃表示)

 ATK2500、DFF2000

 効果、①このモンスターが相手モンスターを破壊した場合、そのカードの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。②自分・相手のメインフェイズに発動できる。手札・フィールド・墓地のこのカードを除外してデッキからレベル4以下の〈光刃〉モンスター1体を特殊召喚できる。

 

「確かにいいモンスターだが、ソイツでは私の〈アレキサンドライドラゴン〉しか倒せないぞ」

「それはどうかな?」

「!? なに!」

 

 俺は墓地に送られたカードを確認して効果を発動する。

 

「俺は墓地にいる〈光刃・メルナ〉の効果発動! 1ターンに一度、自身を除外してデッキから〈光刃〉モンスター1体を手札に加える! この効果で〈光刃・ムーン〉をサーチする」

「は!? 1枚で2枚のサーチができるのか!」

 

〈光刃・メルナ〉の効果に対戦相手の松永先生は驚き、周りの生徒達は固まっていた。

 

「あのカードだけで2枚もサーチできるのは強くないか?」

「というか、回りも凄くないかしら?」

「だな……あのデッキ、上級モンスターを呼んでも手札が5枚残っているぞ」

 

 手のひらをクルクルしている奴らの言葉を聞きながらデュエルを続ける。

 

「だ、だが! このターンで〈アレキサンドライドラゴン〉を倒しても、次のターンで私のドラゴン達を使ってお前のエースを倒せるぞ」

「普通ならそうですよね。でも、そうじゃないんですよ」

 

 俺は目の前にかっこよく剣を構えている〈光刃・ライトブレイカー〉と相手のドラゴン軍団を交互に見た後、大きな声で言葉を発する。

 

「バトル! 俺は〈光刃・ライトブレイカー〉で〈ラビードラゴン〉を攻撃(ホーリー・エンド)!!」

「!? 攻撃力は〈ラビードラゴン〉の方が上だぞ!」

「えぇ、知ってますよ」

 

 松永先生の発言と周りの生徒達は俺の事を馬鹿だと思ってそう。ただ、勝手な被害妄想でもあるので雑念を頭から消してあるカードを使う。

 

「この瞬間、手札の〈光刃・ムーン〉の効果発動! 自分フィールドの光属性モンスター1体を選択して、その攻撃力をエンドフェイズまて1500ポイントアップさせる!」

「ぐっ! 狙っていたのはコレか!!」

「えぇ、そうですよ!」

 

 光刃・ムーン(効果モンスター)オリカ

 レベル4、戦士族、光属性

 ATK1500、DFF1200

 効果、このカード名の②の効果は1ターンに一度しか発動できない。①手札のこのカードを墓地に送り、フィールドの光属性モンスター1枚を選択して発動できる。エンドフェイズまで攻撃力を1500ポイントアップさせる。②墓地のこのカードを除外して、自分フィールドの光属性モンスター1枚を選択して発動できる。そのモンスターはこのターン、相手のカード効果を受けない。この効果は相手ターンでも使用できる。

 

 光刃・ライトブレイカー

 ATK2500→4000

 

 さっき手札に加えた〈光刃・ムーン〉の効果を使い〈光刃ライトブレイカー〉の攻撃力が上がり、反撃してくる〈ラビードラゴン〉の首を持ち前の剣で一刀両断。悲鳴をあげる〈ラビードラゴン〉は粒子に変わり爆発した。

 

「ぐうぅ!」

 

 光刃・ライトブレイカー、ATK4000

 VS

 ラビードラゴン、ATK2950

 ダメージ1050

 松永LP4000-1050=2950

 

 戦闘でのダメージの突風を受けた松永先生は、歯を食いしばってその場に留まった。

 

「〈ラビードラゴン〉は破壊されたが私のフィールドには〈トライホーン・ドラゴン〉と〈アレキサンドライドラゴン〉が残っている!」

「えぇ、そうですね」

「しかも〈光刃・ライトブレイカー〉の攻撃力はエンドフェイズ元に戻るから私のドラゴンで倒せるぞ」

「あの……そろそろ現実を受け入れてください」

 

 松永先生の目の前には剣を光輝かせている〈光刃・ライトブレイカー〉が存在していた。

 

「あ、あ」

「〈光刃・ライトブレイカー〉の効果。このカードが相手モンスターを破壊した場合、元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

 

〈光刃・ライトブレイカー〉は空高く上げた剣を振り下ろし松永先生の残ったライフを擦りとった。

 

「ぐ、あぁ!」

 

 剣戟をまともに受けた松永先生は後ろの壁の方に吹き飛び思いっきりぶつかった。それを見た俺は安堵しつつ、ARビジョンが終了する光景を見る。

 

 ダメージ2950

 松永LP2950−2950=0

 勝者・風見颯汰

 

 

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