遊戯王・ミソロジーテイル〈一章終了・一時更新停止〉   作:黒霧春也

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第21話・怪しい影

 帰りのHRも終わり、足早に教室から出て下駄箱に向かう。

 

(そういえば、明日のDKに備えている奴らも多かったな)

 

 特に昼休みはクラスメイト達がダッシュでデュエルリンクに向かって走って行ったのが記憶に新しい。

 

「一体どうなる事やら」

「また、1人で呟いているね」

「ん? 詩音か」

 

 後ろから聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと、詩音が腕を組んで不機嫌そうにしていた。

 

「僕が君のクラスに迎えに行ったのにいないのはどういう事だい?」

「……あの教室に残る事はできるか?」

「あー、うん。ゴメン」

 

 俺が足早に教室から出た理由はクラスメイトからの陰口や妬みの視線。なので、教室から出て違う場所で待とうと思い移動した。

 

「まぁ、わかってくれて助かる。それよりも蓮と何処で待ち合わせするかだな」

「確かにね……って、下駄箱のところを見てみなよ」

「うん?」

 

 もう少しで下駄箱に到着する場所で詩音に言われ方を見てみる。すると周りの生徒達達を睨みつけるかのような目をした蓮が立っていた。

 

「すごい行きにくいな」

「そうだね。ただ、僕達が行かないと何か問題が起きそうだよ」

「あぁ、そうだな」

 

 もはや言葉の選び方が下手になっている気がするが、それくらいマズイと考えた俺達は靴を履き替えた後に蓮と合流する。

 

「待たせたな」

「!? アニキ、やっと来たか」

「僕もいるよ!」

 

 蓮に声をかけると目を輝かせていたので悪くないと思いつつ、詩音を連れて3人で学園から出る。

 

〈早付市・大型ショッピングモール(エアロ)〉

 

 大月学園から徒歩で20分くらいの所にある大型ショッピングモール(エアロ)に到着した俺達。

 

「いつ見てもエアロはデカいぜ」

「いろんなお店があると建物も大きくなるからな」

 

 大きさ的にはかなり大きいので迷子にならないように気をつけながら俺達は中に入る。

 

「うーん、どの服屋がいいかな?」

「それは自分の予算で考えてくれ」

「なんか冷たくない?」

「オレもそう思うぜ」

「そうか?」

「こうなったら強引に連れて行くしかないね」

 

 なんか女子2人(1人は男装)に批難されてしまい、俺はどうすれば良いか迷っているといきなり蓮と詩音にに腕を掴まれた。

 

「アニキには悪いが、オレ達の買い物に付き合ってもらうぜ」

「おい、俺の自由はないのか?」

「ないとは言わないけど僕達も君を逃したくないから無理だね」

(コイツら)

 

 良くわからない状況になって引っ張られていく俺は、思わず天井を見上げてしまう。

 

(なんか災難だな)

 

 周りの男性達は羨ましそうにコチラを見て、女性達もチラチラ見てくる。その為、メンタルダメージが大きいので胸が痛くなる。

 しかし詩音と蓮はそれを無視して俺を服屋に連れて行き、あちこち連れまわされた。

 

〈???〉(???視点)

 

 暗闇の部屋の中心の丸テーブル。その中に灯る蝋燭の灯りを頼りに仮面をつけた6人の人物がロープを被り椅子に座っていた。

 

「さてと……会議を始める。今回の議題は早付市で開かれるデュエル大会の事だ」

 

 会議の開始を口にしたのは野太い声で周りを威圧する男性の声。しかし、彼もフードを深く被っているので顔が見えないが仮面の中心には光と書かれていた。

 

「はっ! そんなちっぽけなデュエル大会の事でオレ達を呼び寄せたのかよ!」

「あら炎、貴方は見境のない戦闘狂じゃなかったの?」

「おい水! オレの事を単細胞と思っているのかよ!」

「まさか違うの?」

 

 いきりたつ炎の仮面をつけた少年?が水と書かれた仮面をつけている少女?に煽られて立ち上がる。

 

「お前ら、喧嘩をするのはいいが今は大事な会議中だぞ……」

「確かに喧嘩されると話が進まんな」

 

 2人の喧嘩に風と書かれた仮面をつけている青年?と土と書かれた仮面をつけている老人?が2人を咎める。

 

「チッ、おい闇。お前もなんか言えよ!」

「……私は宿敵以外とは話すつもりはない」

「前から言っている貴女の宿敵とは誰よ?」

「それは言えない。この事は私がケリをつける事よ」

 

 炎と水の喧嘩に巻き込まれた闇と書かれた仮面をつけている少女?は2人を無視して自分の言いたい事を発言した。そして、この話を聞いていた光の仮面はため息を吐き言葉を発する。

 

「お前ら、喧嘩は後にしてくれ!」

「チッ……」「はい」

 

 光の仮面の一喝に黙る炎の仮面と水の仮面。それを見た風の仮面は頃合いかと口を開く。

 

「それで光の仮面が急いで僕達を招集する理由はなんだい?」

「風の仮面、お前は神話大戦の事は知っているよな」

「あぁ、大昔にドラゴン・悪魔・天使が争った幻想話だろ」

「そうだ!」

「「「「「??」」」」」

 

 風の仮面の発言に答えた光の仮面。彼の言葉に疑問符を浮かべた5人の内、復活が早かった土の仮面が言葉を返す。

 

「光の仮面はその神話大戦で何か気になる事があるのか?」

「気になる事どころじゃない! その神話大戦が近い内に復活するかもしれない」

「は? 光の仮面、お前は何を言っているんだ?」

「流石にそれはないわよ」

「「「…………」」」

 

 幻想話でしかない神話大戦が実際に起きる。この話を聞いた炎の仮面と水の喧嘩は光の仮面をバカにする発言をするが、光の仮面はそんな事は無視して言葉を続ける。

 

「確かに神話話の御伽噺かもしれない。だが、私が調査しているうちにこの話をは真実だという事が確定した」

「おいおい、それって」

「そうだ! この世界とは別の世界……つまりは並行世界で発生している事が部下の研究で発覚した」

「そん、は? マジかよ!」

 

 この話を聞いた仮面をつけた人達は驚きと現実味のない内容に固まるしかなかった。

 そして、この話はのちに颯汰達も関わっていく事になるとはこの時点では彼らは知らなかった。

 

 




ストックがなくなったので更新を一時停止します。すいません。
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