パタリロとプリティダービー   作:高千穂牧場のカフェオレ

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パタリロとウマ娘の巻

日本

 

桜が咲き乱れ、穏やかで過ごしやすい気温、生命が芽吹き、マリネラに負けず劣らずの春の季節。

 

「さぁついたぞトレセン学園。恐らくここに今回の異変の原因があるはずだ」

 

今回の異変。つまりはパタリロ自身に見覚えが無いが周りはごく一般的に広まっている「ウマ娘」と言う存在。

この「ウマ娘」が今回の異変のトリガーなのだとパタリロは推測し、ここ日本のウマ娘達の中心とも言える日本ウマ娘トレーニングセンター学園にパタリロはやってきた。

随分とでかい門と建物だなと思い、これ程までの敷地を有し学園としての一面を持ち、しかもアスリート顔負けの走りに特化した選手を育成する機関。その上興行としてアイドルの様に舞台でのパフォーマンスまでこなす。

そんな少女達が通うこの学園にパタリロは訝しげな視線を送る。

 

「あれから色々○について調べても全く引っかからない上に僕が知ってる○がウマ娘になっているし、そもそも○○という概念がないとは不思議な世界だ」

ぽてぽてと歩きながら独り言の様に話すが同行者から返事がない。

 

「そう思うだろうバンコラン」

「だまれこのへちゃむくれ、人を突然簀巻きで連れ出しおって」

 

ホテルで悠々自適に過ごし、隣に美少年を侍らせていたバンコランだが気づいた時には簀巻きにされパタリロの自家用機亜高速ジェットに乗せられ日本に着いてしまった事に機嫌の悪さを曝け出すがパタリロは悪びれも無くワハハと笑う。

 

「どーせホテルに居ても美少年を引っ掛けて✖︎✖︎✖︎✖︎するだけだろう。腰では無く足を動かせこの色情魔」

 

ガウゥンと治安国家の日本には聞きなれない銃の発砲音が響き

 

「頭が痛いーー!!!!!!」

「誰が色情魔だこの化け物!!!」

 

後頭部から頭の正面まで弾が貫通したにもかかわらず頭を押さえゴロゴロと転がり痛い痛いと喚くだけなパタリロにバンコランは追い討ちをかける様に踏みつけ続ける

 

「それで?何故私をわざわざ日本に連れてきたんだ」

「うむ、先ず確認をしたいのだが…バンコランは『ウマ娘』という存在を知っているか?」

貫通した頭の傷もすっかりなくなり包帯を外しながらパタリロはそう聞くがバンコランは当然だと言う。それどころかつい先日もとある有名なウマ娘の警護にも当たっていたし、プライベートでもたまに観戦しに行くときたものだ。

あのバンコランが美少年以外に興味をもち、その上ウマ娘の少女達に興味を持つ。あきらかな異常事態にパタリロは今回の異変について確信する。

 

(これで確定したな。ここは僕が元いた世界とは違うパラレルワールドで今回のトリガーは間違いなく「ウマ娘」だ。

しかし何故僕だけがここに迷い込んだのだろうか?何か理由がある筈…)

 

うむむと考えていると校舎から息を切らしながら駆け足で女性と少女がやってきた。

「あ、あの、パタリロ・ド・マリネール国王陛下でしょうか!?」

「ええ僕がパタリロ・ド・マリネールですが」

このトレセン学園の理事長の秋川やよいとその秘書、駿川たづなは僕に会うなり頭を下げ「失礼しました!」と謝罪をし始めた。

「此方が空港までお迎えに上がる筈の所、お手数をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした!ですから、その、あの」

なんとも歯切れが悪くしどろもどろになり視線も右に左にと忙しそうに動かし「どうかお慈悲をーー!!」と涙を流し縋り付いてきた。

「おいパタリロ彼女達になにをした」

「何もしとらんしそもそも初対面なんだが」

 

暫くして落ち着きを取り戻した2人に案内され校内を練り歩きながら理事長室へと案内されそこでまた再び謝罪をし始めそうになるのを止めてパタリロは本題に入る。

今回突然の来校に先ず謝罪をし、受け入れてくれた事への感謝、そしてしばらくの間この学園についての調査もとい視察をさせて欲しい旨を伝えた所快く了承された。

 

その後少し話をしながら緊張ほぐしていると

コンコンとノックが響き失礼しますと2人のウマ娘が入ってくる。

よくきてくれたと理事長が意気揚々と紹介を始めた。

1人は長い栗毛と特徴的な白いメッシュの入った髪の『皇帝』シンボリルドルフ。一度でも勝てば誇っても良いと言われるG1を幾度となく勝利し、七冠バと呼ばれ後進の育成からメディアへの対応と八面六臂の活躍をするとても優秀なウマ娘で、もう1人は黒髪のショートカット、目尻の赤いアイラインが目を引くエアグルーヴ。

彼女も例に漏れずG1勝利者で母がかつて勝利したレースで母娘二代に渡っての勝利を手にした素晴らしいウマ娘だと理事長はまるで我が子の様に彼女達を嬉しそうに紹介する物だからか、2人は少し気恥ずかしそうに頬を赤らめる。

 

「ご紹介に預かりましたシンボリルドルフです。パタリロ・ド・マリネール国王陛下、この度は学園への来校ありがとうございます。滞在の間何かあれば私か彼女、エアグルーヴに相談していただければご対応させていただきます」

一挙一動に品があり学生とは思えないほどに洗練されており、僕もバンコランもほうと感心を覚える。続くエアグルーヴも負けず劣らずの才女で対応がしっかりしている

 

「ご丁寧にありがとうございます。ですが私は堅苦しいのは少々苦手でして、できれば『殿下』と呼んでいただければと」

「…わかりました、では『殿下』と呼ばせていただきますパタリロ殿下」

中々どうして物分かりもいいときたシンボリルドルフにより好感を持ち気分が良くなったので是非見て欲しいものがあると言って近くに寄せ

 

「それでは僕の耳をよく見てください」

そう言って彼女達の注目を自分の耳に集め

ゆっくりと耳に指を添え内側に倒し

 

「餃子」

 

部屋が沈黙に包まれる

エアグルーヴは国王陛下の突然の事に目を見開き思考がショートした。

(餃子??え?何故急に?え?何???)

あまりに突然な事にハハハと頬を引き攣らせながらつい苦笑いしてしまった事にすぐ様頭を下げ謝罪をしたが、隣のシンボリルドルフの様子がおかしい事に気づく。

 

「んふ、ンフフフフ・・・」

必死に抑えようと耐えている

「ぎょっ・・・ンフッ、餃ンフッ」

口元に手をやり、腹を押さえ

「耳、耳で、みウフッンフッ」

自分の中で整理し落ち着きを取り戻そうとし

「ンフッ、ハッ、はっ・・・・・・」

 

 

 

 

「ンフフフフwwwwwww」

 

 

皇帝の感情は爆発した

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