ソードアート・オンライン 〜星を駆ける白狼〜 作:ぱっちゅん
この小説を開いてくれてありがとうございます!
ss初心者なのであたたかぁぁぁ〜い目で読んでいただけると幸いです。前に一度SAOのssにチャレンジしたけれど途中で断念した民です…。
頻繁には投稿出来ないですが定期更新していくつもりです。これからよろしくお願いします。
#1 プロローグ
──これは、ゲームではあっても遊びではない。
そんなふざけたキャッチコピーが駅の壁一面に貼られている。いつもなら無視して通り過ぎたであろうそれにふと惹きつけられ、足を止める。
──ソードアート・オンライン
よくあるRPGだ。だがそれには今までのものとは決定的に違う点がある。
ここ数年で飛躍的に進化したVR技術が成し遂げたフルダイブ技術。それを駆使した世界初の脳波だけで自由自在に仮想世界を動き回れるゲーム。
すなわち、自分ではなく"
なんて魅力的なものだろう。多くの人がそう思った。数え切れないほどのゲームがこの世に生み出されてから、人々がずっと夢見てきた夢がついに叶ったのだから。
若き天才科学者"茅場晶彦"の手によって作り出されたそれは瞬く間に日本中、そして世界中に広まり、話題となった。
βテスターは僅か1000人。初回販売数も1万本と圧倒的に少ないそれに人々は何としてでも手に入れようと、βテストの倍率は跳ね上がり、ソードアート・オンライン公式発売日には1週間前から店の前に列ができた。
当然だろう。
ナーブギアというヘルメットのような機械を被り、ひとこと"リンク・スタート"と唱えれば、意識は現実を離れ、夢と希望に溢れた
──誰だって、この煩い現実から一刻も早く逃れたい…そう思ってるだろ。
ふと我に返って頭から無駄な考えを追い払う。
「…俺には関係ない話だ」
意識しなくても聞こえてくる駅の喧騒に顔をしかめながら、全てに蓋をするように俺はイヤホンをはめた。
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〜〜〜〜〜〜♪
ボフンッとベッドに倒れ込むと携帯が鳴った。
──Happy Birthday!!
私の愛する息子にとっておきのプレゼントを贈っておきました。思う存分楽しんでちょうだい!
ママより❤︎
「はあぁぁぁぁぁぁ……」
毎年毎年よくもまあ懲りずにこんなメールできたものだ。というかもう5年も会っていない息子に"愛する"とはどういう心境で書いているのか…。盛大なため息と共に呆れと怒りとよくわからないものたちがごちゃ混ぜになった気持ち悪さが湧き上がってくる。
息子をおいて仕事に明け暮れる母親が、年に一度、メールと共に送ってくるプレゼント。そんなの…ろくなものじゃない。
のそのそと起き上がるとさっきポストに入っていた薄っぺらい段ボールを乱暴にこじ開ける。
「…で、今年はどんなガラクタ…が……」
──ソードアート・オンライン
「…なんだよ、これ。」
出てきたものを二度見して三度見するが、どうやら本物らしい。
どうやってこんなものを手に入れたのか…。
ニュースでは1週間店の前に並び続けていたおっさん達が、今朝やっと買えたのだろうコレを大事そうに抱えてインタビューを受けてる様が流れているというのに。
どうしたものか。
今の俺にゲームなんてしている暇はない。もっと大事な事、やらねばいけない事は山ほどある。…ましてこんなネクラの象徴のようなRPG。
「……。」
ふと見上げた部屋の隅っこ。背の高い本棚。その上にあるヘルメットのような機械。去年の誕生日に送られてきたものだ。
あの時はまだあの"ナーブギア"でできるゲームは数本しかなくて、ゲームなんかするはずないからと、本棚の上に封印したっけ。
ゲームなんて時間の浪費でしかない。ただの現実逃避じゃないか。そうでなければオタクらの生き甲斐?…そんなもの俺には必要ない。むしろ邪魔でしかない。そう、思っていた。もちろん、今でもそう思っている。
でも…
俺は埃を被ったそれを1年ぶりに手に取った。フワッと埃が舞って、新品のまま薄汚れた物を手の甲で軽く払う。…しばらくそれを見ていた。
そのまま元の場所に戻そう。そう思ったけど、何故か出来なかった。
期待と好奇心の狭間にモヤモヤとした何かが邪魔をしてくる。
ドクドクと今まで静かだった心臓が今いきなり動き出したような、そんな…。
──これなら、今の俺を救い出してくれるだろうか。
高鳴る胸は素直だ。己の今一番必要としているもの、求めている物を見逃したりしない。
今日は
──西暦2022年、11月6日。
ソードアート・オンライン、公式サービス開始日。
──15:58
俺は半ば無意識にSAOをセットし、ナーブギアを被った。
なんだかとてつもなく楽しくて悪い悪戯をしている様な気分だ。
「……」
本気じゃない。
…そうだ。ちょっとした好奇心だ。
少し、ほんの少しだけ、ここでは無い世界に行きたい。それだけ。
深呼吸、そして、
「…リンク・スタート!」
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俺はあの日、この世界に来たことを後悔していない。
ここで見て、聴いて、感じた事に比べれば、現実などどれも物足りない、頼りない。
ここで出逢った仲間、彼らと過ごした日々、そして、見つけた
…悔いなどない。
たとえ、どんな結末になろうとも。
簡単なプロローグでした。次からは物語に入っていきます。
もし良かったら次の話もよろしくお願いします!
⚠︎主人公の性格暗くないです!安心してください、キリトくんに比べればバリバリの陽キャです!