海老の惑星─ジェネシス─(仮)   作:COTOKITI JP

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カクヨムのオリジナル小説に力を注いでいたので更新どころか執筆までしてなかった。

本当に申し訳ない。(MTLMN)


エビは皆の味方で、皆の敵

MNUの部隊を蹴散らした後、1機のエグゾスーツはイタリカの街中を駆ける。

 

『クソォ……! ウォルトの野郎何処にいやがる!!』

 

突然後方から謎の鋼の巨人が現れた事によってレジスタンスと盗賊の双方が混乱状態に陥るがそれを無視して通りを突破した。

 

「な、なんだアイツは!?」

 

「おい、誰かあの化け物を──」

 

前方に立ち塞がったレジスタンス兵を数名アークジェネレータで破裂させると彼らは一瞬にして恐慌状態に陥り蜘蛛の子を散らしたように逃げていく。

 

「うわあああああああああああああああっ!!」

 

「逃げろォ!! 盗賊が魔獣を放ったぞ!!」

 

「嫌だ、死にたくない……母さ───」

 

まだ青臭い若い農民の青年がアサルトライフルによって下半身と上半身がサヨナラバイバイしてしまったが数多もの戦場を生き抜いてきたフランクは彼に同情こそすれども立ち止まることは無かった。

 

世は正にショッギョムッジョである。

 

ネットmemeなら今頃機関車○ーマスのテーマでも流れているだろう速度でレジスタンス・盗賊双方を吹き飛ばし、薙ぎ払い、そして踏み潰しながら進む内にフランクは遂にウォルトを見つけた。

 

広場にMNUの簡易的な陣地があり、そこに停められていた装甲車の後部座席の中に拘束された状態で閉じ込められていた。

 

「コンタク──」

 

此方に気付いて兵士達が発砲するが、彼らの小銃弾では装甲の塗装を剥ぐことしかできない。

 

脅威度の高いRPGを持った兵士を先にアークジェネレータで始末し、残りの全てをロックオンする。

 

武装選択画面をスクロールし、「マイクロミサイル」を選択した。

 

両肩に装備していた多連装ミサイルランチャーが展開する。

 

『標的捕捉完了……発射!』

 

コマンドが実行され、ミサイルランチャーが火を噴いた。

 

独特な、虫の羽音のような音を立てながらマイクロミサイルが打ち上がり、一定の高度に達すると真下の敵へと一直線に突っ込んだ。

 

広場は爆煙に包まれ、生身の兵士は爆風で木っ端微塵に吹き飛んだ。

 

煙が晴れると、そこには広場の面影も無い地獄絵図が出来ていた。

 

装甲車などは大破炎上し、ただの真っ黒な鉄クズと化した。

 

人間は1部の肉片を除けば殆どが見当たらない。

 

塵も残さず焼かれたのだろう。

 

 

安全を確保したフランクは唯一狙わなかったウォルトのいる装甲車へと走り寄る。

 

後部座席の扉をこじ開け、ウォルトを外に出す。

 

『まさか本当に助けに来るとは……ありがとう』

 

ヨロヨロとふらつきながら出てきたウォルトの体をエグゾスーツの左手で支える。

 

『感謝ならヒューイにもしとけ。 お前を救う算段を立てたのもアイツだ』

 

暫くして、ウォルトが歩けるようになった後フランクはウォルトの盾になりながら元来た道を戻ってヒューイとの合流地点を目指した。

 

暗くなっていた空も徐々に明るくなっていき、もう既に夜は明けていた。

 

その時、ヒューイから無線が入った。

 

《まずいことになったぞ……!》

 

『どうした?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《不明機が複数この街に接近してきている!!》

 




エビの辞書に共闘という2文字は存在しません。
武器向けてきたら全部敵です。

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