TSしたら足が動かなくて親友が過保護になったけど、優しくされると惚れちゃいそうなので乱暴に扱って欲しい。   作:貯水庫

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6話 第二の局部

 

 

先生が帰ったので中島と2人きり。

 

中島には今日1日かなりお世話になったので、うちで夕食を出した。

料理は車椅子の座面を最大まで上げれば、やりにくくはあったけどだいたい問題なくできた。

 

「ところで、中島はいつ帰るんだ?」

「ん?お前が寝るまでいるぞ」

「え、それはさすがに悪いって」

「お前を2階まで運ばなきゃいけないだろ?」

「いや、今日からはソファで寝るから」

「馬鹿言え。体を痛めたらどうすんだ。ちゃんとベッドで寝ろ」

「お、おう......」

 

うーん、まあ、一理あるか。

今日のところは、言う通りにしておこう。

 

 

それからリフレッシュにと中島と対戦ゲームを楽しんだ。ゲームをする分には足が動かなくても全然問題ないのでよかった。手が小さくなってコントローラーの操作感が変わっていたが、だんだん慣れるだろう。

 

 

で、そろそろ風呂に入ろうかと思ったが......風呂。

 

風呂かあ......

どうしよう。

今日は寒くもないのにずっと厚手の服を着ていて汗をかいたから風呂に入りたいけど、自分の裸を見たくないというジレンマ。どうしようもなく女の体になっているということは頭では分かっているのだけど、実際に裸を見るのはなんか抵抗があるというか......

 

まあ、そう言っていつまでも風呂に入らないわけにはいかない。こういうのは早いか遅いかの違いか。腹を括ろう。

 

ていうか、この足でどうやって風呂に入るんだ?

中島に頼る?

さすがに風呂まで頼るのは申し訳ないけど......うーん、まあそうするしかないか。

俺が寝るまでいるつもりならうちで風呂に入ったほうがいいだろうし、一緒に入ればいい。

 

しかし久しぶりだな。あいつは昔からよく遅くまでうちにいたので一緒に風呂に入ることもしばしばあったが、なんか子供臭いから高校に入ると同時にやめていたのだ。

 

「中島、風呂に入れてくれないか?」

「......は!?」

「だめか?」

「いや、だって、お前......」

「頼むよ。お前しか頼れないんだ」

「うっ」

 

え、そんなに嫌だったか?

確か、一緒に入るのやめないかって最初に提案したの俺だったよな?こいつも子供っぽいとか結構気にするタイプだったか?

 

「わ、わかった......」

 

よかった。今日は風呂に入れないかと思った。

 

「それじゃ、風呂沸かすなー」

「......ああ」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

風呂が湧いたので、脱衣所で服を脱いで洗濯機にぶち込んでいく。そういえば、洗濯機は操作できてもベランダに服を干すことは出来ないな。部屋干しするにも一苦労だ。毎回乾燥機を使ったら服が傷むだろうか?考えておこう。

 

 

車椅子の上で裸になった。

うん。紛れもなく女の体だ。ふっくらした足腰のラインと、すべすべで綺麗な肌。視界の下端に映る2つの膨らみ。おそらく、平均サイズくらい。

これ、俺のなんだよな......?

いまいち信じきれなくて、思わず2つの山を手に収めてしまう。

 

むにむに。うわっ。やわらかっ。そしてちゃんと感覚が通っている。俺のだ。間違いなく。

揉まれるとこんな感じだったのか。痛くはないが、慣れない感覚だ。

 

でもよかった。自分の体なら変なことを考えたりはしないようだ。これなら差し障りなく自分で洗えそうだ。

 

「中島、よろしく、ってなんであっち向いてんだ?」

「いや、さ、さすがに刺激が強いっていうか......」

「これから抱き上げるってのに何言ってんだ。俺ここから降りられないぞ?」

「で、でも、お前にエロい目を使っちゃうかもしれないぞ?」

「別にいいけど」

 

こいつに性的な目で見られるくらいなんの問題もない。実際に手を出すわけでもないだろうし、男が女をエロいと思うのはしょうがないことだと、今朝こいつが勃ってたことで学んだ。

 

「俺が駄目なんだよ」

「そうか?せっかくタダで女の裸見られるんだから見とけばいいのに」

「いやなんてこと言うんだよ......」

 

中島ってこんなにうぶだったのか?女になると案外おもしろいこともあるんだな。

 

結局、中島は俺の体を極力見ないようにしながらお姫様抱っこで持ち上げて風呂場に入った。一瞬くらいは見えただろうに無駄な努力だと思うが、まあいいか。

 

「中島、ちょっと1人で湯船に入れるか試していいか?落ちないように見ててくれ」

「......ああもう、わかったよ」

 

風呂マットに下ろしてもらう。

 

俺は簡単に体を濯いだら、後ろ手に体を押して浴槽に近づき、足を持ち上げて先に両足を湯船に入れた。それから浴槽のへりを掴んで体を持ち上げ、奥にある手すりを掴みぐいっと体を引っ張ると、見事風呂に入ることができた。

 

「あ、入れた」

「ぜひともこれからは1人で入って欲しい」

 

手すりがあるタイプの風呂でよかった。この手すりがこんなに役に立つとは思わなかったな。

 

せっかく頑張って入ったので俺はしばらくここで温まる。中島には先に体を洗ってもらおう。

 

俺の足は温冷の感覚も無くなっているようで、上半身の肩から下だけ湯に浸かっているみたいな変な感覚がする。

 

しかし、それでもお風呂は気持ちいい。なんか眠くなってきた。今日1日いろんなことがあって疲れているのだろう。

 

心地よさに身を任せていると、何故かだんだんと視界が下がっていき......ぶくぶく......中島に腕を引っ張りあげられた。

 

「んあ?」

「何やってんだよ。危ないから寝るな」

「あ、ああ、悪い」

 

沈んでいってしまっていたようだ。前は風呂で寝ても沈まなかったのにどうして......

もしや、俺が小さくなったから?体を見てみると、なんと湯船の向こう側に足が届いていない。まじか。感覚がなくてわからなかった。これじゃ風呂で寝られない。

 

そういえば俺の体はどのくらい小さくなったのだろうか。ずっと座っていたから検討もつかない。後で中島に測ってもらおう。

 

 

「清水、終わったぞ」

 

うとうとするのをなんとかこらえているとようやく中島が終わったようなので、俺も体を洗う。

 

入ったときと同じ要領で両足を先に湯船から出し、風呂内側の出っ張りや手すりをうまく使って体を持ち上げ、浴槽のへりに座った。それからへりに捕まりながら慎重に体を下ろすと、無事、出ることができた。

 

しかし、洗い場には背もたれがないので手で体を支えていないとバランスが取れなくて倒れてしまう。

さっき調べてわかったが、重い下肢麻痺の人はお風呂では寝椅子のようなものに寝そべって体を洗っているらしい。俺もその必要があるだろう。明日スロープと一緒に買いに行くことにする。

 

だから今日のところは......

 

「中島、体を洗うから、支えててくれないか?」

「......まじで?」

 

こうするしかない。早く風呂に入りたいだろうに申し訳ないが、もう少し我慢してもらう。

 

おっかなびっくりといった様子で後ろから肩を支えてくる中島。

 

「違う違う。肩じゃやりにくいから、脇を支えてくれ」

「くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

いきなり奇声をあげる中島。なんだこいつ。

 

「どうした?」

「......いや、だだ大丈夫だ、わかった」

 

中島が脇に手を入れてきたので、髪を洗う。

シャンプーは前使ってたのでいいのだろうか?まあ勿体ないからなくなるまでは使うんだけど。

女性はリンスやトリートメントも日常的にするんだよな?髪が長いから面倒そうだが、明日買いに行くか。

 

髪を洗ったら、中島に体を傾けたりしてもらいながら体を洗う。足は何も感じないから自分のものを洗っている感覚がしない。しかし、女の体ってなんか全体的にやわらかいな。

 

濯ぐのにも結構手間がかかったが、なんとか体を綺麗にできた。

 

「中島、ありがとな、ってうわっと」

 

うわぁ、こいつ、また勃っている。局部を見たわけでもないのに、なんで今のタイミングなんだ?

 

「俺は先にあがってるから、お前は落ち着くまで風呂に浸かってな」

「ああ......」

 

中島は1時間出てこなかった。

 

 

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