デート・ア・ラスト   作:銀煌

1 / 6
(ふと思いついたので)初投稿です


終スタート
プロローグ


 時に笑い、時に泣き、時に怒り。五河士道(いつかしどう)と精霊達との出会いは人生の中で何よりも濃く。駆け抜けるかのように過ぎていった。

 そして、五河士道と精霊達の物語は、終結した。最終的に、世界の意志によって誰もが笑顔になれる結末になった。

 

 それから一年。再び、意志の力によって物語は動き出す。

 

 これは、五河士道の物語でも、精霊達の物語でもない。想いの力によって、顕現した一人の精霊擬きの物語だ。

 

 

 

****

 

 

 4月、桜が咲き誇り新たな日々が始まる季節。満開の桜の下、高校一年から二年になる今日。

 彼女、五河琴里(いつかことり)は桜の木を見上げながらため息をついた。

 

「はぁ...遅い」 

 

 燃えるような赤い髪を白と黒のリボンで両サイドで結んだツインテールを揺らしながら、彼女は人を待っていた。

 

「それにしても、もう一年。いいえ、あの日から含めるともう二年も経っているのね...」

 

 ユーラシア大陸のど真ん中で誕生した〈デウス〉またの名を崇宮澪(たかみやみお)崇宮真土(たかみやしんじ)を自分と同じ存在にするために霊結晶を生み出し、少女たちに与えた。

 しかし、澪の企みも士道と精霊たちそれと〈ラタトクス〉に阻止された。始原の精霊が消えたことにより、純粋な精霊だった夜刀神十香(やとがみとうか)がいなくなり士道と元精霊達の心に決して浅くない傷ができたのだが。

 十香は世界の意思によって復活した。誰もが泣いて再会を喜んだ。それから一年経った今でも世界の意思については解明しておらず、〈ラタトクス〉で定期的に検査をしてもっている。

 

 

「お、遅れてごめんなさいっ」

 

 琴里が物思いにふけっていると、後ろから焦ったような声が掛かった。

 

「もー、遅いわよ」

 

「むん、すまぬ。七罪を起こすのに少々手間取ってな」

 

「あー、なら仕方ないね」

 

 後ろを振り返って見るとそこには四人の少女がいた。

 一番初めに謝ってきたには氷芽川四糸乃(ひめかわよしの)。礼儀正しく、心の優しい少女だ。今では、左手によしのんをつけていなくてもある程度の場所は行けるようになった。

 次に少し癖のあるしゃべり方をしているのは星宮六喰(ほしみやむくろ)。かつての過去を乗り越え今では前を向いている、士道に家族として迎え入れてもらえた少女。

 

「まったく、七罪さんは『行きたくない!行きたくない!ベットで寝ていたい』なんて駄々こねるもんでしたから、連れてくるのに大変でいやがりましたよ」

 

 あきれながらため息をもらしているのは崇宮真那(たかみやまな)。士道の実妹にして、元DEM社の魔術師、今は〈ラタトクス〉の魔術師として働いている。

 

「だって、だって。進級よ!?担任によってはあれがあるじゃない!自己紹介!!私、あれが何よりも嫌いなのよ!?なに!?自己紹介って!?私のような奴はどもった所を笑われて御終いなのよ!!??!!」

 

 鏡野七罪(きょうになつみ)、少しずつ自分のネガティブさを直そうとしていまでは昔ほどではなくなっているはずなのだが、未だに自己肯定感が低い少女である。

 

 彼女たちは全員、琴里と同じで今日から高校二年生になる少女達だ。

 

「ふむ...ここで見る桜も二度目じゃな」

 

「...ですね」

 

 やはり、彼女たちも忘れられないのか桜を見ながら懐かしそうに眼を細める。

 

「ほら、懐かしむのはいいけど。早くいきましょう?遅刻したら先生に怒られるわよ」

 

「それもそーですね。ほら、いつまでもうずくまってないでさっさと行くでいやがりますよ」

 

「ちょ、ちょちょちょっとまって!心の準備させて!?あっまって制服引っ張んないで!?ちょ、真那ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 七罪の心からの静止も虚しく、五人は今日も仲良く来禅高校に向かって足を進めた。

 次の瞬間、風が吹くと落ちていく桜が一斉に宙に舞った。それはまるで、何かが起こること示唆しているようにも感じ取れた。

 

 

 

****

 

 

 

 無事、琴里達は遅刻せずに始業式を終えられた。始業式前に確認したクラス表は二年三組になっており。〈ラタトクス〉が手をまわし、琴里達は今年も同じクラスであり、担任はまたもやエレン・M・メイザースだった。

 そのおかげもあってか七罪が警戒していた自己紹介はなかった。

 

「皆さん、始業式お疲れ様です。今日から皆さんは二年生になったので先輩としての自覚を忘れぬように」

 

 エレンは長々とした言葉を締めくくると。話を変えるかのように「さて...」と切り出した。

 

「机の数を見て察しの良い人は気が付いたかと思いますが。このクラスに転校生がやってきます」

 

 それを聞いた生徒たちは一気に盛り上がった。

 

 「転校生!どんな人だろう?」

 

 「男子かな?イケメンだといいなぁ」

 

 「いや!きっと女子だろ!!」

 

 キャッキャッと騒ぎ出す生徒たち。その中で、琴里だけが難しそうな顔をしていた。

 

(転校生?そんな話、あそこ(〈ラタトクス〉)から何も聞かされていないのだけれど...このクラスに入ってくるなら一様の身辺調査はするはず。何も問題ないから報告しなかったのかしら?)

 

 まぁ、後で聞けばいいか。と下に向けていた視線をエレンへと向けると丁度、エレンは生徒たちを落ち着かせている所だった。

 

「全員静かにしてください。はぁ、まったく。他のクラスもホームルームをしているのですから。あまり騒ぎすぎないでください」

 

 すると、生徒達は不承不承ながらも返事をして鎮まる。

 全員が静かになったのを確認したエレンは一度咳払いをすると教室の外にいる転校生を呼ぶ。

 

 

「お待たせしました。村雨さん入ってきてください」

 

 その苗字を聞いた瞬間、琴里は、いや村雨という苗字を知っている。元精霊達と真那も目を見開いた。

 

「うぃーす」

 

 村雨という転校生入ってきた瞬間、琴里達はさらに驚く事になった。思わず、口から言葉が漏れる程に。

 

「───似てる...」

 

 似ている、彼女の髪色に、濃いクマはないが眠たそうな眼。性別もしゃべり方も違うのに、どことなく彼女を彷彿とさせる雰囲気。

 そう、かつて〈ラタトクス〉の解析官をやっていて───

 

「えーっと、自己紹介すればいいんでしたっけ?」

 

 五河琴里の元親友でもあり───

 

「少し遠いい地域から、天宮市までやってきました」

 

 士道を見守るために生み出した崇宮澪の半身───

 

村雨終(むらさめしゅう)です」

 

 ───村雨令音(むらさめれいね)に...




やばい、原作読み直してもたまに口調わからんくなる。六喰って「のじゃ」とか言ってたらOK?

あー文章力が欲しい...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。