デート・ア・ラスト   作:銀煌

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(今日模試あるので)初投稿です


村雨を名乗る少年

 さて、転校初日で自己紹介も悪くなかったはず。

 いろんな人から、転校生の洗礼(質問攻め)を乗り越え辟易しているのだが...

 

「「「じーー」」」

 

 なぜかすごい見られている。

 えぇ……俺なんかやらかした?

 この高校の中でもトップクラスにいるであろう女子五人にみられていた。

 俺がチラッと目を合わせればすぐにそっぽを向き、ひそひそと話し合う。かと思うとまたこちらを見つめてくる。

 

「なぁ、あれ何してるか分かるか?」

 

 俺は前の席で友達と話しているやつに声を掛ける。(席が窓際ぼ一番後ろなので必然的に前か右しかいない)

 

「ん?どうした、転校生?」

 

「いや、なんかあそこの五人にすごい見られてて気になるんだが」

 

 例の五人を見た前の席の山吹煉汰(やまぶきれんた)は「ふむ...」と頷いた後説明してきた。

 

「大方、転校生が気になるんじゃないか?」

 

「気になるなら話しかけてくればいいんじゃないか?さっきまでのように大勢に囲まれていたわけでもないのに」

 

「まぁ、確かにそうだな。でも多分、氷芽川さんを待っているんじゃないか?あの人、人見知りだって聞いたし」

 

 だからといって全員に疑うような目で見られてるのはどうなのだろうか。

 俺は頭を悩ませなががらその五人を見ていると、何を思ったのか山吹が筋違いなことを言ってきた。

 

「ははぁーん、さては転校生。あの五人の誰かに一目ぼれでもしたか?確かに、転校生の事を気にかけていると思うが。お前も割と見てるぞ?」

 

「いや、違うから。確かにあの人達はレベルが高いと思うけど別に惚れたとかでは断じてない。」

 

 みなまで言うなとでも言いたげな癪に障る顔をした山吹は、うんうんと頷いた後の肩を竦めながら俺の肩に手を置いた。

 

「だがしかし、そんな転校生に悲報だ」

 

「悲報??」

 

「あぁ、彼女達は可愛い。いや、崇宮さんはどっちかというとカッコいい寄りだけど。まぁ、そこはいい。彼女達はな、告白を全て断っているんだ。それがなぜかって?それはな....」

 

 山吹は世界に関わる重大な事を話すかの如く。仰々しい態度で一拍空けた後。

 

「来禅高校の伝説の先輩。五河士道(プレイボーイ)の毒牙にかかってしまっているからな!!」

 

 と、至極どうでも言いこと言い放った。

 

「.....は?」

 

「は?っっではない!告白した身からすれば滅茶苦茶悔しいんだぞ?」

 

「それって、つまりはその五河士道って人に惚れてるだけなんじゃ?」

 

「違う!!毒牙にかかったんだ!俺の姉ちゃんはそいつと同級生だったんだが。姉ちゃんが言うには、転校生が来るたびに五河士道のものに集まっていき!キザば言葉で来禅の女子を堕としていったんだ!」

 

「絶対それ、少しは盛ってるだろ山吹の姉は...」

 

 全く、彼女達の事はある程度()()()()()()があんなに見られるとばれたんじゃないか冷や冷やする。とはいえ、そろそろ接触しないといけないか。

 

「まっ、いいや。俺帰るわ、まだ引っ越しの片付けあるしな」

 

「一人暮らしなのか?」

 

「まぁ、そんな所だ」

 

 俺は通学用カバンを持って席を立つ。HRは既に終わっており、俺に質問してきたクラスメイト達も、もう帰宅している。

 

「そうか、じゃまた明日だな」

 

「おう、また明日」

 

 

 

****

 

 

 

 山吹に別れを告げた後、俺は学校を後にすると家から少し遠回りして天宮市の街並みを少しだけ見て回った。

 

「.....ここが、アイツがいた所か。空間震もなくなって、随分とまぁ平和になったもんだ」

 

 俺はここに来たことないはずなのに、何故か懐かしさを感じる。

 これは、俺がアイツと繋がりがあったからかもしれない。

 

「っと、そろそろ帰るか。まだまだダンボールの中に荷物が入ってるからな」

 元来た道を戻ろうと踵を返そうとして、ふと俺は動きを止めた。

 俺は上を見上げて遠くを忌々しげに睨みつける。

 

「チッ、最近出てくる頻度が多くなってるな。はぁ、今日はあんまり片付けできなさそうだな...」

 

 家に向かおうとした足を別の方向に向けて、俺は走り出した。

 

 

 

****

 

 

 

「くゎぁ~、ねっむ。まじで出る頻度をどうにかして欲しいわ」

 

 欠伸を噛み殺しながら玄関で靴を履く。()()()()はいつもどのタイミングで出てくるか分からないけど深夜帯は辛い。

 確かに、一般人を巻き込まないから深夜はありがたいのだが、俺がクソ眠い。とはいえ、最近は夕方やら朝やら本当にいつ来るか分からないから更に気を引き締めなければならない。

 

「あ......」

 

「んぁ?」

 

 玄関のドアを開け、外に出ると。向かいの家から赤髪のツインテール少女が出てきた。

 

「あんた.......転校生?」

 

 彼女は、昨日俺の事を見てきた5人の内の一人だ。




ここってこうじゃないか?等の意見があったらどんどん言って欲しいです。
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