デート・ア・ラスト   作:銀煌

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やる気はあったんですけどね?うん。いや、ほんと。
まじでごめんなさい。お久しぶりです。


少女達との語らい

「あんた......転校生?」

 

 彼女は驚いた様子で俺の事を見つめてくる。

 

「確か。同じクラスの...」

 

「えぇ、五河琴里よ、よろしく」

 

「あぁ、よろしく」

 

 俺と五河の間で気まずい雰囲気が流れる。すると、五河は突然俺の近くに寄ってきた。

 

「驚いたわ、まさか私の家の向かい側に引っ越してくるなんて」

 

「俺もびっくりしたよ。こんな近くに同級生が住んでるなんてな」

 

「そうね...」

 

 再び沈黙が訪れる。五河はなぜかそわそわして自分の髪を指でくるくるしており、俺は気まずさで心の中で頭を抱えていた。

 お互いほぼ初対面。それなのに昨日難しい顔をして見られていた事で俺は何故かいたたまれない気持ちになり、昨日の事について聞こうにも空気が重くて聞くに聞けない。

︎ ︎ ︎ ︎どうしよう、いやでもなんか言わないとな。

 そして、五河の方に勢いよく向くと、彼女と目が合う。五河の顔は何かの決意をしたような表情をしており、そして───

 

「「なぁ(ねぇ)」」

 

 奇しくも五河と声が合わさった。

 

「「え?」」

 

 思わず呆けた声を出してしまう俺達。その拍子にお互い顔を見合わせたまま固まってしまう。

 

「さ、先、どうぞ?」

 

 しかし、俺は咄嗟に正気を取り戻し先を譲る。

 

「え?いや、あなたが先でいいわよ。私のはどうでもいいことだから」

 

「いやいや、俺の方こそクソどうでもいいことだから」

 

「な、何してるんですか?」

 

 俺と五河が譲り合っていると後ろから声を掛けられた。少し驚きながら後ろを振り返ると青い髪をした小柄で可愛らしい少女がいた。

 

「な、なんでもないわ。四糸乃、おはよう」

 

「おはようございます。あの、この人って確か...」

 

 四糸乃と呼ばれた少女は少し緊張した様子で、五河の後ろに隠れながら俺を見てきた。

 

「昨日転校してきの村雨終だけど...大丈夫か?」

 

「は、はい。氷芽川四糸乃...です。よろしくお願いします」

 

「四糸乃は人見知りだから。そこんところ分かって頂戴」

 

「あぁ、分かった。よろしくね、氷芽川」

 

 彼女の小動物っぽさに、多少の庇護欲を感じが、次の瞬間の叫び声によってかき消された。

 

「あ、あぁぁぁぁーーー!!!」

 

「え、何事?」

 

 叫び声を上げながら緑の髪の少女が氷芽川の前に立ちふさがりキッとこちらを睨みつけてきた。

 

「あ、あんた!転校して間もないのに四糸乃と琴里をナンパするなんて…な、何のつもり!?」

 

「……ん?」

 

 何を言ってるんだこの緑髪は。

 五河と氷芽川を見てみろ、彼女らも突然の事にぽかんとしているぞ。

 

「いや、あのな?えーっと。とりあえず誤解だから落ち着いて───「落ち着いてるわよ!!」

 

 全く落ち着いてる気がしないのだが。

 どうしたものかと頭を悩ませていると、緑髪の奴の後ろから竹刀袋を肩に掛けている活発そうなポーニーテールの女子が歩いてきて、緑髪に向かってチョップをかました。

 

「いっったぁぁぁ!!?」

 

「全く、何していやがるんですか。転校生も困惑していますよ」

 

「だ、だってぇぇ~、あの転校生がもしかしたら…」

 

「だっても何もねぇですよ。すいませんね、転校生。この子は思い込みがすこーしだけ激しいんですよ」

 

「あ、うん。そうなんだ」

 

 何と言いうか、やっぱり癖の強い子なんだなと思いながら肩から落ちそうになっていた通学バックを掛け直す。

 

「そう言えば、自己紹介がまだでしたね。私は崇宮真那。こっちの緑は鏡野七罪です」

 

「昨日も自己紹介したから知ってると思うけど、村雨終。よろしく」

 

︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺は握手をしようと手を差し出し、崇宮もそれに応えてくれた。しかし、鏡野は未だ俺を警戒しているのか、こちらを睨んでくる。

 

「よろしくなんてしないわ!男、しかも男子高校生なんてケダモノよ!転校生っていう身分で私らに近づいて、そのままおいしくいだだくつもりなのよ!」




 

「え、えぇ……」

 

「気にしないでください。七罪はこういう人なので」

 

︎ ︎ ︎ ︎男子高校生への偏見が凄すぎないか?いや、まぁ、確かに高校生にもなるとそういうことするようになるのが多くなるのは否定は出来ないけど。

︎ ︎ ︎ ︎俺が鏡野への対応に困りながら腕時計で時間を確認すると、そろそろ学校に行かないといけない時間になっていた。

 

「あっ、そろそろ行った方がいいな」

 

「もうそんな時間?六喰は?」

 

「もうすぐ来ると思いますよ」

 

︎ ︎ ︎ ︎そういえば、昨日もいた子がいないな。まぁ、俺には関係ないし先に行くとしよう。

 

「じゃ、俺は先に行かせてもらうよ。後で学校でな」

 

︎ ︎ ︎ ︎手をヒラヒラと振りながら、学校に行こうと足を進める。

 

「ちょっと待って」

 

︎ ︎ ︎ ︎五河の横を通り過ぎようとした時、急に腕を掴まれた。

 

「え、何?まだなんかあるの?」

 

「いえ、そんなんじゃないけど。どうせなら一緒に行きましょう?同じクラスなんだし」

 

「あっ、うん。別にいいけど」

 

︎ ︎ ︎ ︎別にいいんだけど、なんで?あと掴む力つよない?

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