しずくは、手紙を読んでいた。
「前略 先日は大変失礼な人してしまいました。どうかお許しください ただ、決してふしだらなと、これだけは解っていただく あの一件で私は実感しました、暫くは会えなくなると思います、どうか理由を聞かないでください。
と、手紙に書いてあった。
「青木先輩にも諦めちゃったのかな?。」
と、しずく呟いた。
しずくはそう言って、旅行バックに詰めて1人旅に出ることを決心した。
「私、しばらく旅に出るから、二度と戻る事もない旅になるから。」
「えっ。」
と、しずくはそう言って旅に出た。
「じゃあね。」
と、言った。
一方、貴弘は。
「えっ、何で急にいなくなるんだ。」
そこへ、歩夢と侑がやって来た。
「どうしたの。」
「大変だよ、しずくが出て行っちゃったんだ。」
「えーっ。」
「それ本当なの?。」
「ああ、この置手紙を残していったよ。」
「えっ、どれどれ。」
と、歩夢は手紙を読んだ。
「何々、私は少し悲しい気持ちなので私は旅に出ることになりました、二度と戻る事もないのでどうか探さないでください。」
と、置手紙が書いてあった。
「それは大変だわ。」
「しずくちゃん、何か悩みを抱えていたんだわ。」
「うん、そうよ。」
「きっと、しずくの涙の訳を確かめないと。」
「何か、心当たりある。」
「そう言えば、しずく泣いていたな。」
その頃、しずくは上野駅に来ていた。
「えーと、上越線・信越線はここね。」
しずくは、ホームで標示板を確認した。
「えーと次の信越本線経由の夜行急行は急行「能登」と急行「越前ね。」
今乗るとしたら、信越本線経由の急行「越前」福井行である。
プルルルルルルルルルーッ
まもなくー20時53分、信越本線廻り急行「越前」福井行が発車いたします、ドアが閉まりますご注意ください。
と、アナウンスが流れた。
しずくは、急行「越前」に乗り込んだ。
ピィーッ!
と、警笛を鳴らして急行「越前」は上野を発車した。
急行「越前」の車内
「なんだか、夜逃げみたい。」
と、しずくは言った。
しずくが乗った夜行急行「越前」は上野を20時53分に発車し、信越本線を経由して北陸本線に入る、途中停車駅は大宮、高崎、長野、直江津、富山、高岡、金沢、終着福井には翌朝7時11分に着く。
この「越前」は、旧型客車を利用している。
高崎 22時27分。
急行「越前」は高崎を停車し、そこからは信越本線に入るのだ。
「ねぇ、あなたもひとり旅」
「そうよ、あれ善子ちゃんじゃない。」
「善子じゃなくてヨハネ、しずくじゃない。」
「いつ乗ったの。」
「私は、静岡から東京までは「こだま」に乗って、上野までは山手線でね。」
「なるほど。」
そう言って、しずくは善子と一緒に「越前」で1眠りについた。
そして、しずくは上野から夜行急行「越前」に乗って旅に出た。