追いかけて貴弘・しずく北陸ひとり旅   作:新庄雄太郎

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しずくと善子は、急行「越前」に乗って金沢へやって来た。

歩夢はすぐに特捜班に連絡をした。


第2章 しずくの旅路

ピィーッ!

 

直江津 3時02分。

 

急行「越前」は直江津を翌朝3時に発車した。

 

「ファー、もう朝か。」

 

「あら、しずくも起きたの。」

 

「うん。」

 

「それで、ここはどこ。」

 

「もう北陸本線よ。」

 

「もう北陸に来たのね。」

 

一方、東京中央鉄道公安室に一本の電話が入った。

 

「はい、東京公安室、ああ歩夢ちゃん。」

 

歩夢は南に、しずくがいなくなったとことを伝えた。

 

「えっ、しずくちゃんと善子ちゃんが!。」

 

「もし見かけたら、私に知らせて下さい。」

 

「わかった、各公安隊に連絡して捜索してもらうよ。」

 

「じゃあ、お願いね。」

 

と、電話を切った。

 

「俺は、果南と曜ちゃんにも電話しておいたから、しばらくしたら帰って来るよ。」

 

と、鶴岡は言った。

 

「そうかな、しずくは善子と一緒に行ったんじゃないか。」

 

「その可能性があるな。」

 

と、岩泉が言った。

 

「問題は、どこへ行ったかだ。」

 

「上野で夜行に乗ったって事も考えられるな。」

 

「もし乗るとしたら、寝台特急「北陸」か夜行急行「越前」か寝台急行「能登」と考えられるな。」

 

「うん、それは考えられるな。」

 

上野駅

 

次の日、貴弘は、上野発8時19分発の上越線・北陸本線経由の特急「はくたか1号」に乗った。

 

まもなくー、8時19分発上越線・北陸本線経由特急「はくたか1号」金沢行きが発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。

 

と、駅のアナウンスが流れた。

 

ファーン!

 

と、警笛を鳴らして上野を発車した。

 

特急「はくたか」はその名の通り、水色のヘッドマークに鷹の絵柄が描かれている。上野を発車した特急「はくたか1号」は8時19分に発車し、途中停車駅は大宮、高崎、水上、長岡、柏崎、直江津、糸魚川、魚津、富山、高岡、終着金沢には15時04分に着く、約6時間45分の旅である。

 

「相当遅れたな、でも必ず追いつきますからね。」

 

と、貴弘は言った。

 

貴弘はしずくの手紙を見ながら「はくたか」に乗った。

 

貴弘が乗った特急「はくたか」は高崎で上越線に入った。

 

一方、しずくの方は。

 

急行「越前」は、5時59分に金沢に到着した。

 

「やっと、金沢か。」

 

しずくと善子は金沢で下車した。

 

「これから、どうする。」

 

「そうね。」

 

「ちょっと、金沢を観光しようか。」

 

「そうね。」

 

「うん。」

 

金沢市

 

尾山神社

 

「神門に来たな。」

 

「まるで、修学旅行の班別行動みたいね。」

 

「うん。」

 

尾山神社を見物した後、あめの俵屋に行った。

 

「美味しいね、善子ちゃん。」

 

「うん、何か昔の紙芝居屋さんみたいだよ。」

 

「帰りに行った駄菓子屋さんを思い出すわ。」

 

兼六園

 

「うわーっ、紅葉もきれい。」

 

「本当だ。私も堕天したくなったわ。」

 

「凄い演技ね。」

 

「ギラン。」

 

と、善子は言った。




次回は、貴弘がしずくを探しに

ご期待ください
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