ダンジョンに、ダンジョンマスターが現れた! 作:ずぼらさん
【アクマと会話パート】
そういえば…。
ダンジョンって、もう1つあったよな。
えーと。
名前は何だっけ?
〝奇人ダイダロス一族が建造中ノ、人造迷宮クノッソスですネ〟
そうそう、それ!
ベル・クラネルやロキ・ファミリアが、苦戦を強いられる場所。
壁は全部、
扉は全部、
出入口を開くには、ダイダロス一族の左目か、マジックアイテムが必要。
多くの仕掛けがあり、拠点としても使え、実験施設も完備。
地上とも繋がっている。
欲しいなー。
クノッソスも支配が出来たりする?
〝それハ…〟
あー、すまん。
言わなくても分かってる。
無理だって。
ダンジョンマスターとはいえ、そこまで
闇派閥のアジトに、ちょっと憧れただけ。
忘れてくれ。
〝いエ、支配は可能ですヨ〟
出来るんかーい!
〝条件を2つクリアすれバ〟
ふむ。
まあ簡単ではないと思うけど…。
教えてくれ!
〝18階層まで支配する事ト、デビルエネルギーが100%必要でス〟
マジかー。
正直、どっちもきつい。
6階層を支配したばかりの上、デビルエネルギーは8%しかない。
だけど、可能と知った今は、諦めたくない。
〝現状でハ、一部のファミリアしカ、存在を知りませン〟
その通り!
ベル・クラネルとロキ・ファミリアが関わるのは、まだまだ先の話。
故に、もしも奪って隠し通せたら…。
最高の隠れ家に、ならないだろうか?
こっそりオラリオへ行ける。
安心して修行が出来る。
主人公達の成長も妨害できる。
最高じゃないか!
〝なるほド、支配する価値はあるかト〟
よし!
頑張って、条件をクリアするぞ!
まあ頑張るのは、ゴブリン達とフロッグシューター達。
俺は、ダンジョンの設定をするだけ。
放置ゲー様様だ。
〝言い忘れていましたガ、ダンジョンの中で神々ヲ…〟
うん?
神々が、どうしたって?
〝
本当か!?
神々がダンジョンに入ったのは…。
えーと。
ベル・クラネル達の救助の時だ!
確か、ヘスティアとヘルメスの2柱。
〝時期的にハ、そろそろでス〟
大チャンスだ!
…あっ、駄目だわ。
厄介な護衛が2人いる。
疾風と万能者。
どちらも、レベル4の第二級冒険者だ。
〝難しいですネ〟
まったくなー。
6階層を突破されたら、それまでだし。
魔物達は、おそらく瞬殺される。
どれだけ数がいても。
期待するとしたら、罠か。
ヘスティアとヘルメスが掛かれば…。
〝運次第ですネ〟
運次第だな。
ふわー。
眠くなってきた。
そろそろか。
2日前は床で寝てしまったが、今日は失敗しないぞ。
このベッドのシーツって、肌触りが最高。
〝喜んで頂けれバ、幸いでス〟
枕も…ふかふか…。
お…やす…み…。
………。
〝おやすみなさイ〟
〝しかシ、人造迷宮を狙うとハ…〟
〝実に素晴らしイ!〟
〝あそこにハ、大勢の獲物が隠れていまス〟
〝支配し逃げ場の無くシ、じわじわと狩っていク〟
〝くくク、楽しみですネ〟
【ダンジョンパート】
1階層に、『爆発ダンゴ虫』を継続しました。
1階層に、『おとし穴・小』を継続しました。
1階層に、『壁ドン』を継続しました。
2階層に、『幻覚苔』を継続しました。
2階層に、『電撃地雷』を継続しました。
2階層に、『媚薬雨・弱』を継続しました。
3階層に、『ゴブリンの巣』を継続しました。
4階層に、『幻覚苔』を継続しました。
4階層に、『電撃地雷』を継続しました。
4階層に、『張り付き呪い陣・石』を継続しました。
5階層に、『媚薬雨・弱』を継続しました。
5階層に、『落とし穴・中』を継続しました。
6階層に、『壁ドン』を継続しました。
6階層に、『落とし穴・中』を継続しました。
1~6階層で起きた結果を記録・蓄積ログしました。
記録の一部を表示します。
残りの記録を見たい場合は、ログフォルダを開いて下さい。
≪ログ報告その1≫
6階層で、冒険者達が敗走中。
冒険者A(エルフ、男性、レベル1)
冒険者B(ヒューマン、女性、レベル1)
敗走結果。
冒険者達の全滅。
冒険者Aは、地上に向かっている(
冒険者Aは、壁ドンされた!
冒険者Aは、壁ドンと通路の壁に挟まれ、
冒険者Bは、地上に向かっている(
冒険者Bは、目の前で仲間が潰され、悲鳴を上げた!
冒険者Bは、取り乱している(背後から近寄るフロッグシューターに、気がつかない)
冒険者Bは、奇襲された(舌が身体に巻き付いた)
冒険者Bは、踏ん張っている(失敗、引っ張られて上半身が口の中に)
冒険者Bは、藻掻いている(失敗、更に膝辺りまで口の中に)
冒険者Bは、足をジタバタしている(失敗、ついに全身が口の中に)
冒険者Bは、丸呑みされた。
救援は…来なかった。
冒険者は、消化されました。
≪ログ報告その2≫
5階層で、冒険者達がダンジョンを探索中。
冒険者A(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者B(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者C(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者D(パルゥム、男性、レベル1)
冒険者E(エルフ、男性、レベル1)
探索結果。
冒険者達は、転がっている袋を発見(袋の口から、大量の貨幣が…)
冒険者達は、落とし穴に落ちた(拾った瞬間、地面が崩れた)
冒険者達は、ダメージ・極小(ゴブリン達が現れた)
戦闘結果。
ゴブリン達の勝利。
冒険者達は、幻覚状態になった(ゴブリン達が幻覚苔を、大量に投げ込んだ)
冒険者達は、
冒険者達は、ダメージ・大(正気に戻る幻覚を見るを、繰り返している)
冒険者達は、ダメージ・特大(ゴブリン達は、ニタニタしながら見下ろしている)
冒険者達は、力尽きた。
勝ったゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されます。
≪ログ報告その3≫
2階層で、ゴブリン11匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(ドワーフ、男性、レベル1)
冒険者B(ドワーフ、男性、レベル1)
冒険者C(ドワーフ、男性、レベル1)
戦闘エリアで、媚薬雨の罠が発動中。
戦闘結果。
ゴブリン達の勝利。
冒険者Aは、興奮状態・極小(
冒険者Aは、油断していた(最後のゴブリンが
冒険者Aは、感電した(麻痺状態になった)
冒険者Aは、ダメージ・特大(ゴブリン達の増援に襲われた)
冒険者Aは、死亡した。
冒険者Bは、興奮状態・特大(
冒険者Bは、油断していた(電撃が雨を伝い、襲ってきた)
冒険者Bは、感電したが耐えた!
冒険者Bは、ダメージ・特大(仲間達の盾になるが、1人では守きれず…)
冒険者Bは、死亡した。
冒険者Cは、興奮状態・極小(
冒険者Cは、油断していた(広範囲の電撃に逃げ場なし)
冒険者Cは、感電した(麻痺状態になった)
冒険者Cは、ダメージ・特大(ゴブリン達の増援に襲われた)
冒険者Cは、死亡した。
勝ったゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されます。
≪ログ報告その4≫
5階層で、ゴブリン32匹が冒険者達を奇襲。
冒険者A(エルフ、女性、レベル2)
冒険者B(アマゾネス、女性、レベル2)
冒険者C(ヒューマン、女性、レベル2)
戦闘エリアで、媚薬雨の罠が発動中。
戦闘結果。
ゴブリン達の勝利。
冒険者Aは、挟撃されても慌てなかった(少ない方へ突破を試みる)
冒険者Aは、落とし穴に落ちた!
冒険者Aは、興奮状態・中(雨が地面に浸透し、底へ溜まっていた)
冒険者Aは、興奮状態・特大(身体に力が入らず、媚薬のプールに沈んでイク)
冒険者Aは、捕縛された。
冒険者Bは、リーダーの指示に従った(ゴブリン達が笑っているような…)
冒険者Bは、落とし穴に落ちた!
冒険者Bは、興奮状態・中(着地に失敗、頭から落ちた)
冒険者Bは、興奮状態・特大(全身媚薬塗れで、理性が溶かされてイク)
冒険者Bは、捕縛された。
冒険者Cは、並行詠唱を始めた(
冒険者Cは、落とし穴に落ちた!
冒険者Cは、興奮状態・中(効果があるか分からないが、解毒剤を飲んだ)
冒険者Cは、興奮状態・大(必死に耐えている)
冒険者Cは、捕縛された。
ゴブリンの巣に向けて、移動中。
邪魔者は…出現せず。
冒険者Cが、逃亡に成功!
残り2人は、ゴブリンの巣に幽閉されました。
勝ったゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されます。
≪ログ報告その5≫
1階層で、ゴブリン39匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(ヒューマン、男性、レベル2)
冒険者B(アマゾネス、女性、レベル1)
冒険者C(パルゥム、女性、レベル1)
冒険者D(獣人、男性、レベル1)
戦闘結果。
ゴブリン達の全滅。
冒険者Aは、
冒険者Aは、猛攻撃した!
冒険者Aは、猛攻撃した!
冒険者Aに、ダメージ・極小
冒険者Bは、ギルドのマニュアル通りに行動した!
冒険者Bは、
冒険者Bは、落とし穴から脱出した!
冒険者Bに、ダメージ・極小
冒険者Cは、ギルドのマニュアル通りに行動した!
冒険者Cは、爆発ダンゴ虫に吹き飛ばされた!
冒険者Cは、
冒険者Cは、ダメージ・小
冒険者Dは、
冒険者Dは、落とし穴に落ちた仲間の援護をした!
冒険者Dは、吹き飛ばされた仲間の援護をした!
冒険者Dは、ダメージ・小
死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。
≪ログ報告その6≫
4階層で、ゴブリン7匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者B(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者C(ヒューマン、男性、レベル1)
戦闘結果。
ゴブリン達の勝利。
冒険者Aは、短剣二刀流のゴブリンに苦戦している!
冒険者Aに、ダメージ・大
冒険者Aは、激闘の末に
冒険者Bは、仲間を倒したゴブリンと一騎打ち!
冒険者Bに、ダメージ・大
冒険者Bは、あと一歩というところで
冒険者Cは、異質なゴブリンに恐怖した!
冒険者Cに、ダメージ・大
冒険者Cは、逃げるが追いつかれて
勝ったゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されます。
短剣二刀流のゴブリンは、冒険者達の持っていた魔石を食べました。
ゴブリン達は学習しました。
囮を使って、冒険者を嵌めるべし。
罠と罠を組み合わせて、冒険者を追い詰めるべし。
冒険者の持っている
電撃は水を伝い感電すると知った。
女冒険者を桃色の液体に漬ければ、楽に捕縛できると知った。
報告します。
ゴブリンキング候補が出現しました。
「…オイラ…強イ…
【オティヌスパート】
ふむふむ、なるほど。
落とし穴について、いくつか分かった事がある。
落とし穴・小は、ランダムで配置され、使用後に消滅する。
消滅といっても、ダンジョンの修復力で穴が埋まるだけ。
そして、別の場所に配置される。
冒険者にとって、悪夢のような罠だ。
次に落とし穴・中。
使用後は崩れた地面、落とし穴の蓋部分のみ修復される。
つまり配置場所は、そのまま。
厄介だなー。
引っ掛かった冒険者が生還すると、報告されてしまう。
地図にでも記載されたら、結構な痛手だ。
そう思っていたが…。
とんでもない裏技に気がついた。
階層に配置した罠を、一旦解除して、また配置する。
あ~ら不思議。
再びランダムで配置された。
命懸けで手に入れた情報が無駄になる。
まさに鬼畜の所業。
ふふふ。
毎回やろう。
さて、今回の戦果は…よくやった!
偉いぞ、ゴブリン達。
レベル2の苗床を、多く確保した。
強いゴブリン達が生まれ、益々冒険者達を苦しめるだろう。
フロッグシューター達も頑張ったな。
中々の働きっぷりだ。
うん?
ゴブリンキング候補の出現?
何コレ!?
階層主…じゃないか。
ファンタジーでは有名な
候補ってところも気になる。
あとで、アクマに聞いてみるか。
冷蔵庫を、チラリと見る。
仮初の命状態なので、俺に飲食は不要。
しかし、キンキンに冷えたビールが飲みたい。
身体は求めてないが、心が求めている!
就寝前の一杯。
軽く酔って、気分良く眠るのが好きだった。
ああー。
想像すると欲望が止まらない。
冷蔵庫の扉を開けて…なっ…ぬあああああああああああああああぁっ!
栄養ドリンクしか入ってねえっ!
ダンジョンの6階層にて。
ヘスティアは上半身を、フロッグシューターにパクッと食べられた。
「ほぎゃあああああああぁっ!?」
女神の絶望の悲鳴が、ダンジョンに響いた。
デビルエネルギーが、大幅に増えました。
命 「ヘスティア様!?」
千草「あわわわっ!」
桜花「今お助けします!」
「まったく、何をして…えっ?」
ヘルメスは上半身を、フロッグシューターにパクッと食べられた。
「ほげえええええええぇっ!?」
男神の絶望の悲鳴が、ダンジョンに響いた。
デビルエネルギーが、大幅に増えました。
アスフィ「ヘルメス様!?もう!何やってんですか!」
リュー 「………。」