ダンジョンに、ダンジョンマスターが現れた!   作:ずぼらさん

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ダンジョン異端記録その1

【アクマと会話パート】

おい。

 

〝お呼びですカ?〟

 

目が覚めたら、出入り口のない部屋にいるんだが?

 

〝貴方を守る為でス〟

 

じゃあ、俺が…。

新約とある魔術の禁書目録の魔神。

オティヌスの姿になっているのは何故だ?

 

〝貴方の魂を覗いたラ、そのキャラクターが好きだったのデ〟

 

いや、ふざけんな。

好きなキャラだからって、なりたいとは限らんだろう!

 

〝これはこれハ、大変失礼ヲ〟

 

まだあるぞ。

お前は、どこにいる?

声が聞こえるだけで、姿がまったく見えない。

 

〝形を持たぬ者、もしくは透明な悪意〟

 

何だそれ?

 

〝私ハ、そう呼ばれている存在でス〟

 

だから姿は無いと?

 

〝はイ〟

 

…あっそう。

で、ここはパラレルワールドだよな?

 

〝えエ、ダンまち世界のパラレルワールドでス〟

 

ダンまち!?

あのダンまちか!?

 

〝貴方の想像通りでス〟

 

そ、そうか。

パラレルワールドって、どこか違いがあるのか?

 

〝貴方と私が存在する事でス〟

 

えっ?

それだけ?

 

〝ちょっとした事デ、世界は分岐シ、パラレルワールドが生まれまス〟

 

マジかよ。

じゃあ、本題を聞きたい。

あるエネルギーって何だ?

 

〝デビルエネルギーでス〟

 

ネーミングセンス最悪だな。

 

〝ほっといて下さイ〟

 

それを貯めれば、俺は生き返るんだな。

この世界で。

あれ?

もう生き返ってないか?

 

〝まだ仮初の命状態でス〟

 

ちっ、そんなに甘くないか。

 

〝エネルギーを貯めるには、人間の命と絶望の心が必要でス〟

 

ふーん。

だから、ダンジョンマスターになって、人間を殺せと。

ちなみに絶望の心は、心を折ってやればいいのか?

 

〝正解でス!命より少ないですガ、絶望でもエネルギーは貯まりまス〟

 

了解した。

魔物とか罠は、どう配置すればいい?

というか、そもそもダンまちのダンジョンって…。

意志みたいなモノあるだろ?

勝手にして大丈夫か?

 

〝問題ありませン、支配してありまス〟

 

はあっ!?

とんでもない事、さらりと言ったな!?

 

〝たダ、中途半端な状態でス〟

 

全然支配してねえじゃん。

 

〝貴方の魂が貧弱だったのデ〟

 

俺のせいかよ!

貧弱で悪かったな!

 

〝現状では3階層まデ、支配してまス〟

 

どうやったら、支配できる階層は増える?

 

〝デビルエネルギーを使いまス〟

 

いやいや。

貯めなきゃ駄目なやつだろ?

使ってどうする。

 

〝確かに減りますガ…支配した階層が増えれバ、後々挽回できまス〟

 

なるほど。

必要経費みたいなものか。

よし!

頑張って、デビルエネルギーを貯めるぜ。

 

〝魔物と罠の設定ハ、パソコンを使って下さイ〟

 

………。

ツッコミたい事が山程あるんだが?

出入り口のない部屋。

生活に必要な物は、ほとんど揃ってやがる!

トイレと風呂場や台所。

ベッド、机、椅子、本棚、タンス、パソコン。

 

〝魔法を利用していますのデ、電気の心配は要りませんヨ〟

 

わーい、便利だ♪

って違う!

はあー、もうなんでもありだな。

食事は?

 

〝仮初の命状態時ハ、食事・トイレは必要としませン〟

 

ある意味助かるが、食べる楽しみがないのは、ちょっと寂しい。

睡眠の方は?

寝ずに働けるか?

 

〝いエ、逆に睡眠は必要でス〟

 

どのくらい寝ないと駄目だ?

 

〝現在は48時間でス〟

 

おいいいいっ!

2日間も寝ろと!?

魔物や罠を配置している時間がねえ!

ダンまちのダンジョンは、メッチャ広いんだぞ!

 

〝その為のパソコンでス〟

 

はい?

 

〝電源を入れテ、操作してみて下さイ〟

 

え、えーと。

なになに…各階層に罠を2つ配置可能。

選べる罠は5種類。

ゴブリンの強化可能。

 

〝罠の配置と魔物の強化をしたラ、放置して大丈夫でス〟

 

まさかの放置ゲー!?

 

〝デビルエネルギーが貯まったラ、色々拡張・強化可能でス〟

 

な、なあ。

俺は必要か?

お前だけでも出来たんじゃないか?

 

〝残念ながら私ハ、この世界に干渉できませン〟

 

してるじゃん?

 

〝貴方がいるから出来るのでス〟

 

つまり、俺の役目は…。

お前と世界を繋ぐ中継ポイントか。

 

〝そんなところでス〟

 

罠の配置は、罠の種類を選ぶだけでいいのか?

 

〝選べバ、自動配置されまス〟

 

うわー。

楽ちんだが、物足りないというか。

まあいいか。

こうして、ああして、配置完了だ。

続けて、ゴブリンの強化。

ぽちっとボタンを押して完了。

おっ、スキルが3つ付いたぞ。

集団戦闘、苗床、俺の屍を越えてゆけ。

………おい。

 

〝なんでしょうカ?〟

 

懐かしいゲームのタイトルが入っとるぞ!

 

〝違いまス!説明文もあるのデ、ちゃんと読んで下さイ〟

 

これか?

死んだゴブリン達の経験を…。

生きている・生まれてくるゴブリン達に引き継がせる能力。

すげえ有能なスキル!?

苗床は…。

女性を孕ませて、魔物を増やすスキル。

エロゲーか!?

ダンジョンが産む魔物より強く、母体の能力を引き継ぐ。

えげつねえな。

集団戦闘は…。

集団で戦った時に、能力上昇。

数が多ければ多い程、能力上昇。

え、ええー。

冒険者ピンチじゃないか?

 

〝素晴らしい事ですガ、世の中そんなに甘くありませン〟

 

あー。

ダンまちの世界だったな。

化物みたいに強い冒険者いっぱいだ。

これくらいで丁度いいのか。

うっ?

眠くなってきた?

 

〝今の貴方でハ、30分起きているのが限界でス〟

 

30分!?

48時間寝て、30分しか起きれないの!?

 

〝デビルエネルギーを使えバ、起きている時間を延ばせまス〟

 

それにも、デビルエネルギーかよ。

や、やべえ。

本格的に眠く…ベッドまで…くっ…移動できた。

冒険者は…ゴブリンと…罠に…任せ…た。

 

〝おやすみなさイ〟

 

 

 

 

 

【ダンジョンパート】

1階層に、『爆発ダンゴ虫』を配置しました。

1階層に、『張り付き呪い陣・石』を配置しました。

 

※爆発ダンゴ虫

見た目は普通のダンゴ虫。

冒険者を発見すると近寄り、接触した瞬間に爆発する。

ダメージは与えられないが、1~3m吹き飛ばす効果がある。

配置コスト:1

 

※張り付き呪い陣・石

床に見えない魔法陣が描いてあり、触れると発動する。

発動すると、ダンジョンの砂や石が身体に張り付く。

呪いの効果中は、砂や石は取れない。

効果時間30分。

魔物は魔法陣が見える。

配置コスト:1

 

2階層に、『落とし穴・小』を配置しました。

2階層に、『媚薬霧・弱』を配置しました。

 

※落とし穴・小

穴の深さは、首辺りまで(人間サイズ)。

穴の幅は狭く、落ちる時はスッポンと入るが…。

抜け出る時は、ギュウギュウ状態で大変。

もしも、片手・両手も落とし穴に落ちてしまえば、益々大変に。

魔物は落とし穴の位置が見える。

配置コスト:1

 

※媚薬霧・弱(興奮状態(エッチな気分)にする)

見た目は、薄っすらとした桃色の霧。

皮膚呼吸により吸収される。

最初はムラムラする程度。

しかし、時間の経過と共に効果は上昇していく。

耐異常のアビリティがあれば、無効化可能。

魔物に効果なし。

配置コスト:1

 

3階層に、『ゴブリンの巣』を配置しました。

 

※ゴブリンの巣

ゴブリンの巣を配置すると、他の罠を配置できません。

ゴブリンの巣は、捕まえた女冒険者を苗床にする場所です。

巧妙に隠されており、発見は難しいです。

ゴブリンの巣には、隷属の首輪があります(持ち出し不可)。

装備させられた女冒険者は、ゴブリンに攻撃不可状態(命令に逆らえない)になります。

配置コスト:特殊

 

1~3階層のゴブリンが強化されました。

 

1~3階層で起きた結果を記録・蓄積(ログ)しました。

記録の一部を表示します。

残りの記録を見たい場合は、ログフォルダを開いて下さい。

 

≪ログ報告その1≫

1階層で、ゴブリン5匹が冒険者達と遭遇。

冒険者A(エルフ、男性、レベル1)

冒険者B(ヒューマン、女性、レベル1)

戦闘結果。

ゴブリン達の全滅。

冒険者Bに、ダメージ・小。

死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。

 

≪ログ報告その2≫

2階層で、ゴブリン10匹が冒険者達と遭遇。

冒険者A(パルゥム、男性、レベル1)

冒険者B(アマゾネス、女性、レベル1)

冒険者C(獣人、男性、レベル1)

冒険者D(ドワーフ、男性、レベル1)

戦闘エリアで、媚薬霧の罠が発動中。

戦闘結果。

ゴブリン達の全滅。

冒険者Aは、興奮状態・小(アマゾネスの尻チラ見)

冒険者Bは、興奮状態・中(仲間にエロい目で見られてゾクゾク)

冒険者Cは、興奮状態・小(アマゾネスの胸ガン見)

冒険者Cに、ダメージ・小。

冒険者Dは、興奮状態・小(アマゾネスの太腿にハアハア)

死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。

 

≪ログ報告その3≫

1階層で、ゴブリン6匹が冒険者達と遭遇。

冒険者A(ヒューマン、男性、レベル1)

冒険者B(ヒューマン、女性、レベル1)

冒険者C(ヒューマン、男性、レベル1)

戦闘結果。

ゴブリン達の全滅。

冒険者Aは、爆発ダンゴ虫に吹き飛ばれた。

冒険者Aに、ダメージ・大(倒れたところをタコ殴りにされた)

冒険者Cは、張り付き呪い陣・石に苦しめられた。

冒険者Cに、ダメージ・中(石が足の裏に張り付き動きが阻害された)

死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。

 

≪ログ報告その4≫

1階層で、ゴブリン8匹が冒険者達と遭遇。

冒険者A(ヒューマン、女性、レベル1)

冒険者B(エルフ、男性、レベル1)

冒険者C(アマゾネス、女性、レベル1)

戦闘結果。

ゴブリン達の全滅。

冒険者Bは、落とし穴に落ちた(両手も落ち、身動き取れず(無抵抗状態)

冒険者Bに、ダメージ・特大

死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。

 

≪ログ報告その5≫

1階層で、ゴブリン20匹が冒険者達と遭遇。

冒険者A(ドワーフ、男性、レベル1)

冒険者B(ドワーフ、男性、レベル1)

戦闘結果。

途中で他の冒険者達が救援。

ゴブリン達の全滅。

冒険者Aに、ダメージ・大。

冒険者Bに、ダメージ・大。

死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。

 

ゴブリン達は学習しました。

爆発ダンゴ虫と連携(持ち運びする)すべし。

張り付き呪い陣・石に、冒険者達を誘導すべし。

落とし穴・小に、冒険者達を誘導すべし。

媚薬霧・小に、冒険者達を誘導すべし。

戦いは、数の暴力である。

逃がさない様に、挟み撃ちすべし。

援軍が来ない場所で、襲撃すべし。

 

 

 

 

 

【主人公パート】

マジか。

パソコンのログを見て驚いた。

ゴブリン達がすげえ。

まだ1人も殺せてないが、その内できるのでは?

多分、苗床の方も…。

俺の為に頑張ってくれ。

しかし、酷い事をやっているのに、罪悪感が一切ない。

1度死んで、精神でも病んだかな?

まあいいや。

仮初の命状態から完全に生き返って、2度目の生を謳歌する!

デビルエネルギーは…1%も溜まってない。

まだまだ先は長そうだ。

部屋を見回す。

様々な家具があるものの、出入り口のない部屋

アクマの話によれば、異空間に作った部屋らしい。

何でも出来るな、あの悪魔。

とはいえ、感謝する。

今は30分しか起きれない身。

ダンジョンで行動したら、冒険者にあっという間に殺される。

しばらくは、部屋で大人しくしよう。

何もしなくても、デビルエネルギー貯まるし。

大きな鏡の前に立った。

新約とある魔術の禁書目録の魔神オティヌス。

うーん、エロい。

とにかく服装がエロい。

見た者は絶対に言う。

痴女と。

そんなところも俺は、好きなわけだが…。

スタイルもメッチャ良いし。

…あっ。

すっかり頭から抜け落ちていた。

これから女性として生きるわけで。

ちょっと不安だなー。

この身体にも早く慣れないと。

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