ダンジョンに、ダンジョンマスターが現れた! 作:ずぼらさん
「死にたくない。」
ゴブリンに捕まって、何日経ったのか。
何度も犯され、何度も孕まされ、何度も産まされた。
地獄のような日々。
「死にたくない。」
同じように捕まった女冒険者達は多い。
全員が逆らえなく首輪を付けられ、苗床として扱われた。
薄暗いゴブリンの巣では、嗤い声と泣き声が止まらない。
「死にたくない。」
心が壊れる女冒険者が増えてきた。
右隣にいたアマゾネスは、絶対に助けが来ると励ましてくれた。
でも、今は濁った瞳で、殺してとしか言わなくなった。
左隣にいたパルゥムは、逃げるチャンスは必ずあると微笑んでくれた。
でも、今は涎を垂らしながら、虚ろな表情のままだ。
「死にたくない。」
私の心も壊れる寸前。
希望がなく、絶望しかない。
それでも生きたい。
家族のもとに帰りたい。
その想いだけが、私を支えていた。
「死にたくない。」
見た。
見てしまった。
見るんじゃなかった。
ゴブリンが皿を持って出てくる。
載せてあったのは、血の滴る肉。
あは、あはは、ナンノ肉ダロウ?
「死にたくない。」
首輪がなくても、逆らう気力はない。
ゴブリンに…ゴブリン様に、勝てると思った私が愚かだった。
冒険者になるんじゃなかった。
父さん、母さん、お兄ちゃん。
助けてーっ!
「死にたくない。」
沢山の女性が連れて来られた。
新たな被害者達。
苗床になる仲間。
あれ?冒険者じゃない?一般市民?
知っている顔もいた。
ギルド職員のミィシャさんだ。
どうして彼女が、ここに?
ま、まさか!
オラリオが攻められたの!?
陥落してしまったの!?
「死にたくない。」
ミィシャさんが、ゴブリン達に押し倒された。
服の破ける音、助けを求める悲鳴、肉のぶつかり合う音。
他の女性達も次々と…。
ごめんなさい。
助ける力は、私に無いの。
「死にたくない。」
ゴブリン達に引っ張られた。
どこかへ連れて行かれる?
や、やだ!
あの小屋にだけは!
「
「
「
「
違った。
肉にするんじゃないみたい。
首輪を外され、違う首輪を付けられた。
んんっ!
胸が熱くなって疼いた。
今のは一体?
知らない大きな建物の中に入れられた。
そこで見たのは…。
「死にたくない。」
多くのゴブリンが、乳白色の液体を美味しそうに飲んでいた。
女冒険者達の胸を搾って。
な、なんなのコレ!?
頭に浮かんだのは、故郷で見た牛の搾乳。
似ている。
違う点が、あり過ぎるけど…。
1つ目は匂い。
建物の中は、酷く甘い匂いで満たされていた。
匂いのもとは…乳?
2つ目は、その乳。
出る量が異常だった。
人は、そんなに出るはずがないのに。
3つ目は、女冒険者達。
全員、
搾られる度に、喘ぎ声を上げている。
「死にたくない。」
おそらくここは、ゴブリン達の飲食場。
ダンジョンの
やだなー。
苗床の次は、食糧にされちゃうのか。
肉にされるより、マシだけど…。
きっと、心は
女冒険者達の顔を見て、そう思った。
「死にたくない。」
無意識に出るこの口癖も、ここで止まるかな?
ゴブリン達が、
????
本来は、ダンジョンの探索中に、魔物との戦闘で死亡。
このパラレルワールドでは、ゴブリン達の苗床に。
そして、食糧へ堕ちる。