ダンジョンに、ダンジョンマスターが現れた! 作:ずぼらさん
【アクマと会話パート】
アクマ!
デビルエネルギーが貯まったぞ!
〝おめでとうございまス〟
10%だけど、支配する階層を増やせるか?
〝はイ、5%で可能でス〟
おっ、いいね!
予想より少なくて助かる。
それで、ダンジョンの支配できる階層は、どこまで増える?
+1階層だけって事はないよな?
そうだったら泣くぞ!
〝泣…少々お待ちヲ〟
待てーい!
いま泣けって、言おうとしただろう!?
〝ピュッピュー、気のせいでス〟
誤魔化し方が雑っ!?
あと口笛が超下手だな!?
〝支配階層を増やしましタ、パソコンの方で確認して下さイ〟
OK。
パソコンの電源を入れて…。
おおおおっ!
6階層まで支配しているぞ!
〝各階層に配置できる罠の数モ、増えてまス〟
本当だ!
2から3に増えてる。
しかも、新しい罠まで追加されているぞ!
うん?
なあ、アクマ。
〝何でしょうカ?〟
知らないモノが表示されている。
『トラップポイント』と『モンスターポイント』って、何?
どっちも、2ポイント貯まってんだけど?
〝それは消費しテ、罠と魔物を強化しまス〟
へえー。
ゴブリン以外の魔物も、強化できるのか。
あれ?
ゴブリンの強化には、2ポイント必要。
他の魔物の強化には、1ポイント必要。
差があるな?
あっ、なるほど。
ゴブリンは1度強化したから、ポイントが多く必要なのか。
〝その通りでス〟
そうなると…。
ゴブリンを再び強化するか。
別の魔物を強化するか。
うーん。
ゴブリンだけに頼るのも問題あるし。
決めた!
今回は別の魔物を強化する!
〝どの魔物にしますカ?〟
フロッグシューター!
蛙の魔物だ。
〝また面白い魔物を選びましたネ〟
だろ?
決定のボタンを、ぽちっと押して強化完了。
よしよし。
ゴブリンと同じで、スキルが3つ付いたぞ。
巨大化・小、
………実に蛙らしいスキルと思わないか?
〝パソコン画面かラ、目を背けテ言われてモ〟
ゴブリンがエロゲーなら、蛙はリョナゲーか。
生物を生きたまま、丸呑みするスキル。
完全に呑み込まれると、脱出は非常に困難。
1日かけて溶かされる。
〝素晴らしいスキルですネ〟
そ、そうか?
確かに強力だけど…。
丸呑みシーンは、ちょっと見たくないなー。
次は巨大化・小。
丸呑みする為に、身体を巨大化したスキル。
大きさは牛並。
ふむ。
打撃攻撃耐性の効果もあるみたいだ。
最後は伸縮舌・改。
舌の伸縮スピードアップ。
舌攻撃のダメージアップ。
舌の締めつける力アップ。
舌の伸びる距離がアップ。
うん、こいつも悪くないスキルだ。
強化したフロッグ・シューター。
冒険者達を、絶望に叩き落としてくれそうだ。
〝楽しみですネ〟
もう1ポイント余っているが…。
念の為に取っておくか。
おっと、忘れるところだった。
アクマに聞きたい事がある。
〝私で分かる事なラ〟
ゴブリンの苗床だけど。
母体の能力を引き継ぐって、具体的には何だ?
〝それですカ、情報を送りまス〟
むおっ!?
頭に情報が入ってきた!?
引き継ぐ能力は…。
どれか1つと思っていたら、全部かよ。
〝ただシ、母体のレベルで変わりまス〟
えーと。
レベル1の母体だと、普通のゴブリンより少し強い程度。
レベル2の母体だと、下級冒険者に勝てないが、簡単に負けない強さ。
レべル3の母体だと、下級冒険者より強くなる。
うわー。
こうなると、最弱の魔物と呼べないぞ。
〝スキル・アビリティ・魔法モ、母体の強さで変わりまス〟
こっちも、とんでもねえなー。
レベル1の母体は、引継ぎ無し。
レベル2と3の母体は…。
スキル・アビリティ・魔法の中から、1つか2つ引き継ぐか。
〝そろそろ時間ですネ〟
もう30分間近!?
デビルエネルギーで、起きている時間を増やせるんだよな。
残り5%でも可能か?
〝残り5%使うト、40分増やせまス〟
マジか!?
しかし、全部使うのは…。
30分増やす場合は、何%必要だ?
〝3%でス〟
………じゃあ、それで頼む!
〝分かりましタ、デビルエネルギー使用、成功でス〟
サンキュー!
これで30分+30分。
1時間起きてられるぞ!
ちなみに、強制睡眠の48時間は減らせないのか?
〝24時間起きている事が可能になれバ、減らせるようになりまス〟
うげっ、道のりが遠い。
厳し過ぎねえか?
〝こればっかりハ、どうする事も出来ませン〟
ぬぐぐっ。
コツコツ頑張るしかないか。
じゃあ、続けて罠の強化をしよう。
トラップポイントは2。
モンスターポイントと同じなら、2つ強化できるな。
〝ですでス!ただシ、配置した事のある罠に限りまス〟
つまり…。
新しい罠には、適用されないって事か。
配置した事のある罠は5つ。
ここから2つ選ぶ。
そうだなー。
………媚薬霧と落とし穴にするか。
ポイントを1つ使って、んん?
選択だと?
強化するか、進化するか。
ふふふ、面白い!
〝慎重に決める事ヲ、お勧めしまス〟
分かってるよ。
ふむふむ
強化だと…こうなって、進化だと…こうなるのか。
〝時間にも注意ヲ〟
他の罠と組み合わせるなら…。
こっちは…強化で、あっちは…進化を。
〝聞いていませんネ〟
1階層には、これとこれとこれで。
2階層には………。
〝もう時間が来るまデ、放置しますカ〟
罠の配置が出来た!
お…ろ…?
眠く…なって…き…た。
〝夢中になり過ぎでス〟
つい…楽しく…て…。
ベッドに…あいたっ!
ううぅ…痛い…眠い…ZZz。
〝椅子から転げ落ちたまマ、寝てしまいましたカ〟
〝さてさテ〟
〝この程度ならバ、まだあちら側は本腰で、動かないでしょウ〟
〝デビルエネルギーを貯めれるだけ貯めましょうカ〟
〝楽しい楽しい血の宴デ〟
【ダンジョンパート】
1階層に、『爆発ダンゴ虫』を継続しました。
1階層に、『おとし穴・小』を継続しました。
1階層に、『壁ドン』を配置しました。
※壁ドン
男性が女性にする恋愛的な壁ドンではない。
お隣さん煩いぞ!的な壁ドンでもない。
壁の一部が飛び出し、ドンと衝突してくる罠である。
ダメージ+3~5mの吹き飛ばし効果。
飛び出してくる壁の一部は、高さ2m幅1m厚さ3m程。
魔物は壁ドンの位置が見える。
配置コスト:1
2階層に、『幻覚苔』を配置しました。
2階層に、『電撃地雷』を配置しました。
2階層に、『媚薬雨・弱』を配置しました。
※幻覚苔
見た目は、岩や地面に生えている普通の苔。
しかし、危険な胞子を常に飛ばしている。
抵抗に失敗すると…。
味方が敵に、敵が味方に、見える幻覚に陥る。
強い一撃を受けると、幻覚は消える。
耐異常のアビリティがあれば、無効化可能。
魔物に効果無し。
配置コスト:1
※電撃地雷
地面に埋まっている、魔法の
踏んで割る事により、電撃が放たれる。
ダメージ+麻痺の効果。
耐異常のアビリティでも、無効化は不可。
ただし、熟練度が高い場合やレベルが高い場合は効き難い。
魔物は電撃地雷の位置が見える。
電撃地雷は、ダンジョンから持ち出し不可。
持って行こうとすると、雷撃が暴発する。
配置コスト:1
※媚薬雨・弱(
媚薬霧・弱を、媚薬雨・弱に進化します。
………成功。
進化によって、媚薬霧・弱は、罠の中から消滅しました。
見た目は桃色の雨。
乾き難い雨で、乾くまで媚薬の効果が続く。
更に雨は、肌や服を伝い身体中へ。
最初はムラムラする程度。
しかし、濡れた範囲が広がる度に。
もしくは、濡れた場所によって、効果は急上昇します。
耐異常のアビリティでも、無効化は不可。
ただし、熟練度が高い場合やレベルが高い場合は効き難い。
魔物に効果なし。
配置コスト:1
3階層に、『ゴブリンの巣』を継続しました。
4階層に、『幻覚苔』を配置しました。
4階層に、『電撃地雷』を配置しました。
4階層に、『張り付き呪い陣・石』を配置しました。
5階層に、『媚薬雨・弱』を配置しました。
5階層に、『落とし穴・中』を配置しました。
※落とし穴・中
落とし穴・小を、落とし穴・中に強化します。
………成功。
落とし穴は、円柱型になりました。
直径5m深さ5m。
魔物は落とし穴の位置が見える。
配置コスト:2
6階層に、『壁ドン』を配置しました。
6階層に、『落とし穴・中』を配置しました。
6階層のフロッグシューターが強化されました。
ゴブリン達の制限が解除されます。
6階層まで活動範囲が広がりました。
1~6階層で起きた結果を記録・蓄積ログしました。
記録の一部を表示します。
残りの記録を見たい場合は、ログフォルダを開いて下さい。
≪ログ報告その1≫
6階層で、フロッグシューター5匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(エルフ、女性、レベル1)
冒険者B(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者C(ヒューマン、女性、レベル1)
戦闘結果。
フロッグシューター達の全滅。
冒険者Aは、攻撃を回避できなかった(
冒険者Aは、踏ん張っている(失敗、引っ張られて上半身が口の中に)
冒険者Aは、藻掻いている(失敗、更に膝辺りまで口の中に)
冒険者Aは、仲間達に助けられた(粘液でベトベトになった)
冒険者Bは、攻撃を回避した(
冒険者Bは、慌てて助けに向かった!
冒険者Cは、攻撃を回避した(
冒険者Cは、慌てて助けに向かった!
≪ログ報告その2≫
1階層で、ゴブリン19匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(獣人、男性、レベル1)
冒険者B(ドワーフ、男性、レベル1)
冒険者C(ヒューマン、男性、レベル1)
戦闘結果。
ゴブリン達の全滅。
冒険者Aは、壁ドンされた!
冒険者Aに、ダメージ・特大(激しく吹き飛ばされ、衝撃で朦朧としている)
冒険者Aは、
冒険者Aは、死亡した。
冒険者Bは、助けに向かったが、手遅れだった!
冒険者Bに、ダメージ・中
冒険者Cは、助けに向かったが、手遅れだった!
冒険者Cに、ダメージ・小
死んだゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されました。
≪ログ報告その3≫
2階層で、ゴブリン38匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者B(パルゥム、男性、レベル1)
冒険者C(ドワーフ、男性、レベル1)
冒険者D(獣人、女性、レベル1)
戦闘結果。
ゴブリン達の勝利。
冒険者Aは、幻覚苔で仲間が、ゴブリンに見えた!
冒険者Aは、
冒険者Aは、
冒険者Aは、
冒険者Aは、
冒険者Aに、ダメージ・特大。
冒険者Aは、死亡した。
冒険者Bは、幻覚苔でゴブリンが、仲間に見えた!
冒険者Bは、
冒険者Bに、ダメージ・中(幻覚の効果が解けた)
冒険者Bは、冒険者Aに攻撃された!
冒険者Bは、死亡した。
冒険者Cは、冒険者Aに攻撃された!
冒険者Cに、ダメージ・大
冒険者Cは、冒険者Aに攻撃された!
冒険者Cは、死亡した。
冒険者Dは、仲間達の異常に混乱した!
冒険者Dは、逃げ出した!
勝ったゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されます。
≪ログ報告その4≫
2階層で、冒険者達がダンジョン探索中。
冒険者A(アマゾネス、女性、レベル1)
冒険者B(ヒューマン、男性、レベル1)
冒険者C(エルフ、男性、レベル1)
冒険者D(パルゥム、女性、レベル1)
探索エリアで、媚薬雨の罠が作動中。
探索結果。
冒険者達の壊滅(精神的に)
冒険者Aは、興奮状態・中(全身がびしょ濡れに)
冒険者Aは、興奮状態・大(本能が理性を殴り倒した)
冒険者Aは、本能の大勝利(
冒険者Bは、興奮状態・小(身体が濡れ始めた)
冒険者Bは、興奮状態・中(
冒険者Bは、理性が勝った(仲間達を止めている)
冒険者Cは、興奮状態・中(媚薬雨を飲んでしまった)
冒険者Cは、興奮状態・大(
冒険者Cは、本能に負けた(仲間に襲い掛かった)
冒険者Dは、興奮状態・小(防水性のコートを着ていた)
冒険者Dは、興奮状態解除(
冒険者Dは、恐怖状態・中(全力で逃げた)
≪ログ報告その5≫
1階層で、冒険者達がダンジョンを探索中。
冒険者A(ヒューマン、男性、レベル3)
冒険者B(ヒューマン、男性、レベル2)
冒険者C(パルゥム、男性、レベル1)
冒険者D(エルフ、女性、レベル1)
探索結果。
1人だけ不幸に。
冒険者Aは、壁ドンされた(防御には成功するが転倒)
冒険者Aは、爆発ダンゴ虫を数匹潰した(大爆発して宙を舞う)
冒険者Aは、落とし穴に頭から落ちた(頭隠して尻隠さず)
冒険者Bは、
冒険者Cは、
冒険者Dは、
≪ログ報告その6≫
5階層で、ゴブリン10匹が冒険者達と遭遇。
冒険者A(エルフ、女性、レベル2)
冒険者B(エルフ、男性、レベル1)
冒険者C(エルフ、男性、レベル1)
戦闘結果。
ゴブリン達の勝利。
冒険者Aは、逃走したゴブリンを追いかけた!
冒険者Aは、ダメージ・小(
冒険者Aは、ダメージ・小(
冒険者Aは、ダメージ・中(
冒険者Aは、ダメージ・大(
冒険者Aは、捕縛された。
冒険者Bは、逃走したゴブリンを追いかけた!
冒険者Bは、ダメージ・中(落とし穴に落ちた、着地に失敗)
冒険者Bは、ダメージ・特大(頭上から、弓矢・投石・投げ槍の攻撃)
冒険者Bは、死亡した。
冒険者Cは、逃走したゴブリンを追いかけた!
冒険者Cは、ダメージ・中(落とし穴に落ちた、着地に失敗)
冒険者Cは、ダメージ・特大(頭上から、弓矢・投石・投げ槍の攻撃)
冒険者Cは、死亡した。
ゴブリン達は巣に向けて、移動中。
邪魔者が…出現した!
戦闘結果…邪魔者を排除した!
冒険者は、ゴブリンの巣に幽閉されました。
勝ったゴブリン達の経験が、他のゴブリン達に継承されます。
ゴブリン達は学習しました。
フロッグシューターと連携すべし。
ただし、注意しないと自分が食べられる。
電撃地雷に、冒険者達を誘導すべし。
電撃地雷を、持ち運べる事に気がついた。
ただし、掘り出し中・持ち運び中に割ると大惨事に。
幻覚苔に、冒険者達を誘導すべし。
落とし穴・中に、冒険者を誘導すべし。
上記、落ちれば冒険者達に逃げ場なし。
壁ドンに、冒険者達を誘導すべし。
ただし、巻きこまれると即死する。
【主人公パート➡オティヌスパート】
わ、わーお。
ログの量が膨大だ。
まあ原因は分かっている。
支配階層を増やしたからだ。
成るべくして成った結果か。
うん?
デビルエネルギーが………もう8%も貯まっている!?
マジか!?
貯まる速度が半端ないぞ。
どんだけ冒険者が死んで、心が折れたのやら。
ふふふ。
俺としては嬉しい限り。
おっ、レベル2の苗床もゲットだ!
1人だけど、デビルエネルギーといい、運が向いてきたなー。
確か産まれるゴブリンは…。
下級冒険者に勝てないが、簡単に負けない強さだったはず。
ここに集団戦闘の能力上昇が加われば、どうなるか?
互角になるかもしれない。
素晴らしい!
いっぱい産んでもらおう。
罠の変更は無し。
しばらくは、このままでいいかな。
………。
ある物が視界に入った。
木製の両開きクローゼットである。
何が入ってるんだろう?
普通に考えれば、服や下着だ。
中を確認してみるか。
パカッと開けば…。
オーマイガー!
全部オティヌスの衣装じゃん!
違う服が1着も無かったよ。
アクマの嫌がらせか!?
はっ!
そういえば、下着もないぞ。
ノーブラノーパンで過ごせと!?
………いや。
もとから、そうだったわ。