〈追記〉今日は五つ子の誕生日でしたね!すっかり忘れてました…。不覚。五つ子の皆さんおめでとうございます!
優助「はあぁ〜…。」
目が覚めると同時に俺はため息を付く。
それもそのはず、昨日はとんでもない目にあった…。スプリンクラーでびしょびしょに濡れて寒かったし、その後は先生に長時間説教されるし…。
なんか体もだるくなってきた気がするわ。
でも、そんなことより一番まずいのは…。
五月からの信頼を失ってしまったかもしれないと言うことだ。
まあ今日は選択コース、五月と同じやつを選んでどうにか弁解しなきゃな…。
と、いうことでスキー場に到着。
朝に風太郎のところに会いに行こうと思ったら、四葉にからまれていた。そこでちょうどよく、皆スキーを選択するということで俺もそれに参加することとなった。
不幸中の幸いであったのは…、
優助「よっしゃ〜、久々のスキーだー!」
俺はスキーが大好きであるということだ。
風太郎「寒いし、部屋で寝ていたいんだが…」
確かに少し冷えるけども…
四葉「もー、林間学校のときくらい勉強のことは忘れましょうよ!滑れないときは私が手を引いて滑ります!」
今日も四葉は絶好調のようだな。俺もスキーがやれるなら何でもできる気がするぜー!
てことで、リフトに乗って上まで来たんだけど…。
さっきの言葉訂正させてください。
今は絶賛、初心者である三玖と風太郎に滑り方を教えているところなんだけど…、
全く上手く行かーん!
優助「こんな感じでハの字にすればスピードが緩んで、板を平行にしていくとスピードが上がる。止まるときは、ハの字のまま横向けば止まれるから…って聞いてるか?風太郎」
俺は風太郎につきっきりで、俺が実践して見せながら教えてるんだけど。
風太郎「あ、あぁ…、大丈夫だ…。」
心ここにあらずと言った感じで…
優助「お前体調悪いのk「やっほー、フータローくんにユースケくん」ん?」
話していると横から誰か話しかけてきた。フード被ってて誰かわからないけど、話し方的に…。
優助「一花か?」
一花「あったりー」
風太郎「四葉から、お前は体調崩してるから休んでるって聞いてたんだが…。」
優助「体調はよくなったの?」
一花「万全とまでは行かないけどね。あ、あと五月ちゃんは顔を合わせづらいから一人で滑ってるってさ」
風太郎「お前五月と喧嘩でもしたのか?」
優助「まあ、ちょっとね…」
まあ、ここで滑ってればいつか出会うだろ。
四葉「一花、この二人全然言ったとおりに覚えてくれない〜!」
それは俺と風太郎がいっつも君たちに思ってることね。
一花「だったら、楽しく覚えようよ。追いかけっ子とか!上手な四葉が鬼ね」
それにあわせて風太郎と三玖も滑っていく。
優助「俺らも行くか〜。」
俺と一花も風太郎の後ろをついていくが…。
優助「ちょっと待て、なんで風太郎との距離が縮まらない?」
むしろ引き離されてる気がする。まさか…!
一花「上杉くん…!?」
優助「やっぱりさっきの聞いてなかったなー!!」
ズサー…。
優助「ったく、大丈夫か?」
風太郎「ああ、雪だるまがあったおかげでなんとかな。」
優助「お前体調悪いんだろ。もういいから休んでろ。」
そう言いながら俺は風太郎を起こしてやる。全く無理しやがって…。風太郎は目立っているのが嫌なのかフードを被っている。
風太郎「あぁ、そうさせてもらう…。」
すると後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。
二乃「この絆創膏…。ねえ、真田の横にいるのって金太郎くん?」
まずい、二乃だ…。このままだと昨日の金髪の少年が風太郎だとバレてしまう。こいつは走れないし、どうする?
いや、いい機会だ…。ここでもう正体を明かそう。
風太郎「っおい…!?」
俺は風太郎のフードを取る。
二乃「って上杉じゃない!」
優助「二乃、昨日お前が出会った金髪の人は、肝試しで変装していた風太郎だ。」
二乃「う……!」
優助「う…?」
二乃「嘘よーー!!」
風太郎「騙すつもりはなかったんだ、本当にすまないと思っている」
二乃「許さない!」
するとこっちの方に二乃が迫ってきた。
風太郎を離し、背中を軽く押す。
優助「ちょっと待て二乃、あいつは意図してないって言っただろ…?」
俺は二乃の前にたちそう言う。その間に風太郎に目配せをし、先に行かせる。
二乃「あいつが悪いのよ!」
優助「いや、二乃たちが驚きすぎて順路から外れた道行くからだろ」
二乃「私は五月を追いかけてただけよ」
優助「途中に俺がいたのに真横駆け抜けていったやん…」
二乃「ん?アンタいたの?なら、なんで止めないのよ!」
優助「あっ…やべ……。」
くそっ、二乃の策略にハマっちまった!!
二乃「アンタなんのために立ってたのよ!」
優助「………逃げるが勝ちだ!」
ッピューン!!
二乃「あっ、ちょっと待ちなさいよー!!」
やばいやばい、どうしよう。逃げても隠れる場所がない!
俺はコテージの横を曲がる。
四葉「あー、真田さんみっけ!」
優助「四葉…!?」
俺はすぐさま回れ右をして逃げるが前からは二乃、後ろから四葉という絶体絶命という状態である。
グイッ!
優助「ぅお…!?」
後ろから服を引っ張られ俺はかまくらの中へと入り込んだ。
三玖「危ないところだった…」
優助「あ、ありがとな三玖。助かった」
三玖「うん……。」
やばい、沈黙が気まずい、昨日のことを話すか…。話しづらいことだが言わなければ誤解は解けない。
優助「…なあ、三玖昨日のことなんだが……―――」
俺は昨日ああなった経緯を話す。
優助「…とまあこんな感じで……。」
三玖「…要するに事故だったんでしょ?ユースケが悪いことするなんて思ってないし、怒ってないから気にしなくてもいいよ。」
優助「三玖…!」
今なら三玖が神様に見えるわ。いや、いつもか?まあいいや。
優助「ん?そういえばなんで三玖ってここにいるんだ?」
三玖「四葉から逃げてきた」
優助「なるほど、体力じゃ敵わないから立ち回ったってことね」
あの四葉の体力はやばいからな〜、小学生の低学年と遊んでるみたいだわ。
あ、悪い意味じゃないけどね…。
頭が悪いからとか、精神年齢が低いからとかじゃないからね!!けっして!!!
ワンチャン長距離走負けるかもしれないしな。
三玖「…わかった。四葉にはハンデをもらおうよ。荷物を持ってもらったりして足の速さを平等に……」
優助「……平等もいいけどさ、ハンデをもらうのってずるくない?」
三玖「…え?」
優助「その人にハンデを課して、勝負で勝っても嬉しくないと思うし。なにより、相手が必死に努力して手に入れた力を否定しちゃうような気がするからさ」
三玖「…確かに」
優助「それに、今三玖はまだ四葉に捕まってないじゃん」
四葉の努力を否定したくはないし、平等よりも…
優助「平等じゃなくてもいいんだよ…」
優助「平等じゃなく、公平に行こうぜ」
優助「そのほうが皆がハッピーだろ!」
三玖「そうだね」
三玖はニコッと笑いながらそう返事をする。
優助「じゃあ俺は、外の空気吸ってくるから」
三玖「わかった」
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平等じゃなく、公平に…。
ユースケの言うとおりなのかもしれない。
三玖「よし…」
私は、スマートフォンを取り出し電話を掛ける。
三玖「………もしもし?」
一花『どうしたの三玖?』
三玖「話したいことがある」
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